☆ 前回までのあらすじ ☆

 

 

エプロン女に常識力テストを受けさせたい。

 

 

 

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さて、エプロン女が去って

 

すっかり台風一過の我が社宅。

 

とうとう2年間仲良くなることもなく

 

いらん騒ぎしか起こさなかったエプロン女だったが、

 

しかしいなくなると少し寂しい・・・・

 

 

 

などと思っていたのもつかの間

 

 

 

我が家に呆れ顔でやって来たA氏が

 

「エプロン女にTwitterでブロックされた!」

 

と言うではないか。

 

 

 

あれか、ミキサーの件か。

 

 

 

エプロン女の常春フィルターを通して見れば

 

A氏は彼女のミキサーを盗んだ窃盗犯である。

 

私は絶対そのうち話がこじれると思っていたのだが、

 

意外や意外、

 

原因はそれではなかった。

 

 

 

 

事の次第はこうである。

 

ある日、A氏にエプロン女から

 

Twitter上でメッセージが届いた。

 

それも面倒くさいことに

 

とびきりお怒りのメッセージである。

 

何かと思えば、

 

A氏がTwitterでエプロン女を侮辱した

 

という内容であった。

 

 

 

じゃあ真っ当に生きろよ。

 

 

 

と思わず私は内心突っ込んだが、

 

実は当のA氏、

 

この話にさっぱり覚えがなかった。

 

と言うのも実はこのエプロン女、

 

A氏がTwitterで呟いた

 

エプロン女とは一ミリも関係ないツイートを

 

勝手に自分に対する批判だと勘違いし

 

頭に血が上ってA氏にメッセージを送りつけて来たらしい。

 

その問題のツイートと言うのが

 

「このマンションに住む人間はマナーが悪くて困る」

(原文は英語)

 

という内容だったのだが、

 

A氏は最近の駐車マナーの話をしていただけで

 

エプロン女のことなど

 

すでに記憶の彼方に葬り去っていた。

 

しかし、これを見たエプロン女は

 

自分が名指しで侮辱されたと思い込み、

 

遥か海の向こうで怒り狂った訳である。

 

 

 

エプロン女・・・・お前・・・・・

 

 

自分のマナーが悪い自覚あったんか。

 

 

 

 

エプロン女の怒りのメッセージには

 

 

自分は出来る限りのことをして部屋を出た

 

批判される要素など何もない

 

 

と自分の正当性を訴える言葉が並んでいたが、

 

そもそも誰も部屋の話などしていないのに

 

いきなりこんな話をし始めた時点で

 

自分の非を認めたようなもの。

 

これまで我々はずっと

 

彼女はただのアホの子

 

自分の行動の結果が予想できない残念な人

 

だと思っていたのだが、

 

どうやら彼女は

 

「面倒なことは他人にさせよう」

 

というモットーで生きていただけらしかった。

 

あの汚部屋放置もうっかりではなく、

 

「誰かこれ片付けといてね。」

 

と言うメッセージだったらしい。

 

 

 

 

 

 

二度と戻って来るな。

 

 

 

 

 

 

我々は再度思った。

 

 

 

 

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これにてエプロン女事件はおしまい。

 

もう二度と、

 

関わることのありませんように・・・・。