いまのしゅんかん -2ページ目

陸の孤島4日目

 

今日は、できたらロープウェーに乗って標高3000mのところでランチでも、と思っていたが、天気が悪く、また昨日の高山病の名残のせいか朝から頭痛がひどかったため、荷造りをしながらダラダラゴロゴロしていた。

幸い、すでにひどい筋肉痛を経験したせいか、体は全然痛くなかったが。

 

わたしは明日エアタクシーを使って村を脱出し、予定通り飛行機でデンマークに帰るつもりだが、ヘリコプターから降りてから1km歩いて駅までいき、電車を乗り継いで空港にいくのに身軽でありたいため、わたしの預け荷物を彼にまかせ、手荷物だけ持ち帰るので、その仕分けをしたのだった。

といっても、自宅に帰るわけだから、必要なのは防寒着とバッテリーとラップトップくらいだが。そして、買ったばかりの高級登山靴は履いて帰ることにした。

 

夕方、雨もあがったので、レンタカーにつなげたままのわたしのケーブルをピックアップするために駐車場まで行くことに。ついでにヘリコプターの発着地も確認しにいった。

 

本来なら、恒例の村祭りが今日行われるはずで、だいぶ縮小はされていたが、教会の横にテントが設置され、人々が踊ったりお酒を飲んでいた。

それをみると、ますますこの村が外の世界と隔離されているなんて思えない。。。

 

駐車場に行ったあと、散歩がてら、ふらっと入ったアウトドアショップで購入したピッケル。

彼も私用にブラックダイアモンドのピッケルを物色していたらしい。

 

スーパーもちらっとみたが、野菜はほぼ消えていたけど、食べ物はまだ全然ありそうだったし、何も買わず。

ちなみに、断絶されてからの食事は、、

 

木曜日:中華雑炊とエビぎょうざ

金曜日:ズッキーニのペペロンチーノとキノコスープ

土曜日:写真は撮り忘れたが、出来合いの手羽鶏とごはん、レトルトの味噌汁とレタスサラダ。12時間ハイキングから帰ってきてからだったので、ごはんを炊いて肉を焼いただけ。

日曜日:ナスのトマトパスタ

 
意外になんとかなってる。今から、明日のためのシチューを作り置きするつもり。
あとパンが大量にあるし、ラーメンも二袋あるし(ネギも卵もある)、いざとなれば山食が二食分ある。素麺と米と、カレールーもあるからなんとかなるはず。。。
 
また観光サイトが更新され、やっと道路が再開される、という書き方になったが、早くても水曜日とのこと。
今日、土砂崩れの写真をみたが、重機で持ち上げられない巨大な石がいくつか落ちていて、それを粉砕してからじゃないと土砂を除去できず、おそらくその前処理は今日もやっていて、昨日よりは先が見えてきたのかもしれない。
彼は、明日帰れることを完全に諦めてなく、今日も一応パッキングするつもりだったが、その文言によって月曜日火曜日の可能性がなくなったので、わたしだけが明日の便のチェックインをし、彼はデンマークへの片道航空券の物色をすることに。
しかし、水曜日に開くかわからないし、開いてもその日に飛行機に乗れるかわからないので、木曜日の便の日付変更のオープンチケットを買うかもしれない。
 
また、オーナー夫妻に、電車の切符は一日有効のチケットをオンラインで買ったほうがいいと言われ、スイス鉄道のサイトで購入を試みたが、わかりにくい。。。
しかし、エアタクシーは一日最大キャパ300人ということで、明日ヘリコプターに乗れるか100%確信してないので、脱出できたらスマホで購入することに。なのでスマホで買う練習もしておいた。いざとなったら、彼が遠隔で買ってくれると言ってくれたが。。

 

明日飛行機で帰れるのか。

彼は無事脱出してデンマークに帰れるのか。

まだ不安なことばかりだけど、、、やれることをやるしかない。

続やりたいことリスト

ちょうど一年前にこの記事を投稿した。

 

 

一年間で実現できたのは、

 

- 標高3000超えの山に登る

- オリンピック観戦

- ヒュン島の茶室でお茶を点てる

- Glittertinden登頂

- 練り切りの和菓子を作る

- 義理パパさんにDTUを案内する

- 家族3人でせんべろにいく

- 東大で記念撮影

- 白馬にスキー

- 能を観にいく

- 四ヵ伝までいきたい

- 山で茶道

- クロスカントリースキー

- Jotunheimenで山小屋ツアー

 

さらに追加して実現したもの

- ラテン語系のいずれかの言語を学び始める

- ストックホルムの茶室を訪問する

  

さらに追加し、近々実現見込みになったのが、

- 陶芸

- デンマークにある東海大の茶室で茶会

 

最近追加したのが、

- 統計を勉強(1月に先輩との再会である統計の本を知り興味をもった)

- 無線のライセンス取得(山スキーで、彼との通信手段としてライセンス要の無線の必要性を感じたため。)

- 断捨離(さすがに荷物が増えすぎた。。娘が教育を終わったときに一時的にうちに住むことも不可能になってる)

- 冬季オリンピック観戦(パリオリンピックが超楽しかったのでミラノオリンピックにもいきたくなった)

- 十二単を着る(大河ドラマでインスパイヤされ、岩手でそういうサービスがあることを知った)

- 大宗匠も関係したというフィンランドの茶室を訪問(ストックホルムでオファーされて)

- 4000m超の山のトレッキングツアーに参加(はい、昨日の山行で気を大きくしました)

 

逆に、もう無理かなと思っている、もしくは興味を失った希望項目

- Vejrhøj32km(15kmでも死にそうになったので)

- 築地にいく(そもそも存在しない。。)

- 3Dプリントつくる(彼のプロジェクトに貢献できることはなさそうと認識したため)

- ヒマラヤトレッキング(観光客が多いと聞き)

 

ほかにも細々としたことを加えているけど、それでもまだ70ちょっと。。

でも一年前に書いたように、さらに時間が有限であることを感じるようになったので、やりたいことを常に意識し、先延ばしにせずにすぐに着手したいと思う。

とはいえ、やりたいことがたくさんあって、なかなかすべてに手が回らないのだが。。

陸の孤島3日目 Mischabelhütte登頂

彼のレースもなくなったということで、5:30起きで、標高3340mにあるMischabelhütteに日帰りで登頂してきた。

 



 

標高3000mから高山病で大ブレーキかかったが、2年越しの念願だったので嬉しい。

下山はまだおぼつかないけど、登りは斜度のある岩登りでもだいぶ慣れた。

 

体がボロボロ、、、

 

土砂災害で影響受けてるが、逆にそのおかげでこれができた。

もうSaas-Feeに未練はないかも。

大好きなところではあるけど。。

陸の孤島2日目

 

朝からオーナーさんがきて、道路が日曜日の午後には開くだろうという連絡をしてきてくれた。

それならば、予定をまったく変更することなく帰ることができる!と浮足立った。

しかし、サイトには、早くても日曜日まで道路が閉鎖されると書いてあるだけで、いつ再開するかは書いてなかったので、やっぱり確証はないか、、と一抹の不安を覚えた。

 

ものすごくいい天気だったので、購入したばかりの山靴を試すべく少しトレイルを歩きたいと思ったが、彼が昨日から頭痛がひどくて、早朝にわたしのアスピリンをあげたものの少しよくなっただけで解消はせず、またアスピリンをあげてベッドに横になっていたので、とりあえず会社の朝ミーティングにリモートで参加し、明日から週末だし、アスピリンを買い足しに薬局に行くことにした。

 

天気が悪かった昨日とうってかわり、今日は多くの観光客がみられた。

Saas-Feeだけではないが、土砂災害の影響を受けた旅行者はトータル2200人いるという。でもSaas-Feeがもっとも大きな集落なので、おそらく一番多くの旅行者がいるのだろう。

しかし、とても閉じ込められているとは思えないほど、のんきな雰囲気だった。

 

アスピリンを買って帰ったら、彼はまだ調子がよくならず、ずっと水分をとってないから水と電解質を飲むようにすすめ、またチートだけどコーヒーを飲むと頭痛がおさまることがあるのでコーヒーをすすめると、だいぶマシになってきたようで、わたしが少し仕事をしている間、彼はお風呂に入り、雑炊のランチを食べた後、軽く散歩に行くことにした。

 

わたしが一度も歩いたことのない、ウルトラのコースを少し歩くことに。

 

マーカーがたくさんされているのを見てせつない。。

 

3kmほど歩いて休憩。景色がすばらしい。

 
そこで引き返すことにしたが、そういえば、アナウンスがあるはずと、観光サイトをチェックしたら、週頭まで道路が閉鎖されることが決定したと書いてあった。
なんでも、特別な業者をよんで、ダイナマイトかなんかを使って、大きな石を粉砕するための処理が必要らしく、土砂の除去を始めるまでに全然及ばないことがわかったそうで、今のところ当局も、いつ再開できるのか予測が難しいということであった。
これでほぼ、予定通り帰ることができなくなったことが決定した。。。チーン、、、
 
とりあえずアパートに戻り、荷物をおいてから買い物にいくことに。
ハムスター買いしているひとをみかけ、嫌な予感がしたが、案の定スーパーの品ぞろいは格段に悪くなっていた。物流がストップして商品が入らないうえ、滞在しているひとたちは食料を確保しなければならないから当然である。
米とパンと卵と野菜を買い、火曜日くらいまでの食糧は確保した。米はまだ大量にあったから、まぁなんとかなるだろう。。
 
そして、火曜日の歯医者のキャンセルのメールを送り、同僚に、仕事に関するメールの返事と今わたしが置かれている事情を書き、最悪来週はここからリモートで働くことを考えているが、ラボワークの多いわたしにはフルタイムにはならないので、もちろん自腹を切るつもりでもあると伝えた。
すると、リモートで学会の準備ができるようにしようと返事が返ってきた。さすがに学会には間に合いたい。。
 
それにしても、Macbookではなく、仕事用のラップトップをもってきてよかった。。。
ノルウェーでスタックしたときに持参しなかったことを後悔したので、旅行には必ず仕事用をもっていくことにしていたのだが。
 
 
、、、と思っていたら、今オーナーさんがきて、なんと、ヘリコプターで毎日輸送してくれるサービスを教えてくれた。
だからか、、、実は今日、スーツケースを運んでいる人を見かけたのだ。
うちらはレンタカーを借りているので、リモートができる彼だけが残り、わたしだけが月曜日の朝にヘリコプターに乗って、電車でチューリッヒ空港にいくことを考え始めた。

これで予定通り帰れるかも、、という希望が。。。彼と離れ離れになるのはつらいけど。。

土砂災害で陸の孤島となる

なんと、予定変更どころか、昨日の夜からの大雨で、Saastalという谷で土砂崩れが起きたため、コースも含んでいるところなのでUTMRのレースはすべて中止となった。

 

 

 

 

それどころか、谷の道路が寸断されてしまったため、谷の集落はすべて陸の孤島となってしまった。

 

 

とりあえず一応予定していた月曜日までの食糧は確保したし、Saas-Feeはインフラにはなんら影響はなく、アパートのオーナーさんも延長して滞在できるからと言ってくれたので、生活はなんとかなりそう。

しかし、道路がいつ復旧できるのかわからないのは、やはり心もとない。。。

彼はリモートで仕事できるけど、わたしはそうではない。最悪学会のための論文とポスターは遠隔でやるけど、ほぼ自腹で休むしかなくなる。

 

しかし、大雨といっても、嵐ではないし、傘をささないといけないような重めの雨というくらいで、積算でいっても日本から来た身としてはたいした降水量ではない気がする。

それで土砂崩れが起きるのか、、とショックを受けた。

結構まとまった雨が降るということは聞いていたけど、まさか深刻な事態を引き起こすことまでは思いもしてなかった。

でも、ここは比較的乾いた土地であるのと、8月にやはり大雨があったそうなので、山の土壌もすでに緩んでいたのかもしれない。Saas-Feeに来る途中でも先月の大雨による修繕があちこちでみられたので、リスクは高かったのかも。。

 

雨が降っている中、買ったばかりのScarpa Montblancを履いて買い物にいったら、さすが全然濡れない。。それに意外に窮屈感はない。これは、わりとラクに登山できる靴かもしれない、、という期待が高まった。

彼もレースがなくなったので、明日から天気がよくなるみたいだし、この靴でハイキングにいくつもりである。

予定の変更

 

デンマークは、猛暑がぶり返したらしく、暑さに辟易しているそうだが、ここSaas-Feeはイマイチな天気が続いており、今日はどしゃぶりである。

本来なら、今日はすでに100マイルのレースがスタートしているはずだったのだが、昨日の早朝に急遽イタリアへの国境越えは中止という判断が下され、コースが大幅に変わり距離が170kmから133kmと短くなっただけでなく、今日の4時から明日の4時スタートと、日程も一日遅れることになった。

関門は同じ土曜日なので、制限時間も60時間から40時間ほどと短くなったが、ゴールでの関門はどうやら曖昧らしい。おそらく、110km地点のSaas-Feeでの関門が間に合えば、完走させてくれるかもしれない。

 

一日の延期で、ホテルをチェックアウトせざるをえなかった人たちがキャンプ場に流れ込んでいるらしい。彼も、もしわたしが同伴しなければキャンプ場で泊まるつもりだったので、延泊になっていたかもと。

 

ちなみに、わたしは当初、この時期にスイスに来るつもりはなかった。レースに同伴すると、やはり登山はなかなかできないからである。

だから、本当は7月にSaas-Fee旅行を考えていたのだが(8月はオリンピック旅行があったため)、去年が9月頭でも相当暑かったうえ、今年5月にクルマイユールに行ったときにすでにかなり暑かったので、7月にアルプスでの登山は暑すぎるかもと、7月はノルウェーのハイキングにかえ、急遽9月のレースについてって、一日でもいいからMischabelhütteの稜線に挑戦したいと思ったのである。

まさか逆にこんなに天気が崩れるとは思ってなかったが。。まぁしかたがない。それでも月曜日のうちに稜線に行けてよかったが。

 

昨日は当初の予定通り、GrächenにUTMRのレジストレーションに行った。

 

必要なギアをもっているかどうか、ひとつひとつチェックされる。
本来だったら、国境越えで必要とされる軽アイゼンも持参しなくてはならなかったが、必要じゃないからと言われたのが切ない。スキー場だけど、氷河越えはやはりドラマチックらしい。
 
また、送り迎えでわたしも運転しなければならないので、わたしの運転でGrächenを往復したのだが、今までもさんざんアルプスで運転してきたとはいえ、久しぶりの山道の運転は緊張した。
UTMBのときは、もっと難しい山道を運転しなければならず、よくアシストに行ったなーと思う。今は、一般車の通行禁止になっていて、アレンジされたバスに乗ってアシストにいくしかないらしい。それもいい思い出。。
 
しかしまぁ、彼は去年すでにUTMR170kmを完走しているし、今年は変更になってもっと速さが求められるようなちょっと違うタイプのレースに変わったので、それはそれでまた違う経験ができるかもしれない。

Zermattで買い物

 

月曜日に結果的にガチ登山になってしまい体を酷使したので、彼はこれ以上レース前に消耗したくないというのと、わたしも太腿とお尻がひどい筋肉痛で登山の気分ではなく彼のレース中にソロ登山すればいいやと、昨日は買い物デーにしてZermattに行ってきた。

 

彼は、新しく買ったライトのバッテリーが他のライトのバッテリーのと微妙に違うのがわかり、可能なら予備を購入したいのと、わたしは、ノルウェーのハイキング旅行で欲しくなった防水山靴を物色したいと思っていたのだった。

Saas-Feeでは、高山に囲まれ滅多に雨が降らないせいか、そもそも防水山靴が全然売ってないが、Zermattはもっと大きいリゾート地だしラインナップもより豊富であることを期待したのである。

 

とりあえずまずはモンベルへ。

重宝していたテントに使うライトが一つ接触が悪くなったので、買い足したのと、トレッキング用の靴下を購入。
 
ランチをとったあとに、数多くあるスポーツ店を回ったが、なかなかバッテリーも防水山靴も見つからず。。。

 

ちなみに、わたしが愛用しているトレッキングシューズはこれなのだが、同じ靴を履いているひとが多いし、店にも大量に売られている。同じアパートの玄関には三足同じシューズが置かれている。
わたしはクルマイユールで偶然見つけて、見た目がかっこいいし、履き心地は抜群だしで、即決で買ったのだが、デンマークには当然売ってないし、ノルウェーにもほとんど見かけることはなく、デンマークでは珍しいのか最初普段使いしたときに何人かのデンマーク人に「かっこいい靴だね」と声をかけられたのである。
 
ノルウェーでは、Scarpaの防水ブーツが売ってなく、他のブランドは見た目がイマイチのせいか興味がわかず食指が動かなかったのだが、やっと一軒、Scarpaの防水ブーツを見つけたのだった。

 

(アパートに帰ってから撮影)
 
Scarpa Montblanc Pro GTXという最上級クラスのブーツで、試し履きしたとき、正直「うっ、硬い」という印象だった。
しかし防水ブーツはそもそも硬いものであり、別に足のどこかにあたって痛いというわけではなく、見た目はやはりかっこいいので、今後そうそう店頭で見つけることはできないだろうと、値段を見ずに買ってしまった。
支払いのときドキドキしたが、600フラン(105000円)だった。
高級イタリア靴お買い上げ。チーン。
 
それで、この買い物についてXにポストしたところ、最近お付き合いしているノルウェー在住夫妻の奥さんが、なんとScarpaのRibelleもMontblancも両方もっているというコメント!
Ribelleは夏登山で、Montblancは残雪期に使われる、ということであった。夏であれば雨が降っても、ゲーターを使ってRibelleを使うらしい。確かに、ノルウェーでびしょ濡れになったときは、ゲーターもっていたのに使ってはなかった。。。
 
それで彼と話したのだが、彼は防水ブーツだけで季節問わず登山しているが、毎回長時間ハイクになってくると足が痛いと言ってて、部分的に拡張したりしているけど、そもそも夏登山であれば、防水性能はなくてももっと柔らかいブーツを別途もつべきだったのかね、と。
 
わたしも明日かあさって、Montblancで試しハイクするつもりだけど、普通の登山だと硬すぎてキツイかもしれない。まぁもともとアルプスでは使うつもりはなく、あくまでも湿ったノルウェーで使う予定ではあったけど。
ただ、Ribelleは柔らかくて可動域があるせいか、毎回下山で足裏の摩擦が大きく水膨れができるので、Montblancで改善できるかなという期待もあるのだけど。それとも、その問題も靴ではなくワックスなどのlubricantで対処するべきなのかもしれないが。。。
 
彼はこれで新しい登山靴を買う気になったらしいが、今のブーツも高い買い物だったので、二足も買うという発想はなかったという。まぁ、前の結婚ではシングルインカムだったので。
わたしも、2013年に離婚してから2019年に彼が移住してくるまでの5年半シングルインカムだったのでよくわかる。しかも娘もいて成人していたとはいえ家にいる間はお金もかかってたし。彼とダブルインカムになったからこそ、値段を見ないで10万円の靴を買えるようになったのである。
 
こんなやりたいことができる我が身がありがたいと思う。

初めての標高3000m超え登山

昨日、登山で初めて標高3000m超えしたので振り返りたい。

実際には、わたしが19歳のときに、3週間のヨーロッパ旅行で、ジュネーブからシャモニーへのオプショナルツアーでロープウェーに乗って標高3800mまで上がったことがあるのと、去年Saas-Feeでリフトに乗り、ゲレンデをのぼって標高3000mまで行ったことはあるのだが、それはわたしにとってチートなので、きちんと自分の足で登山で標高3000m超えをしたかった。

 

本当は、一年前にSaas-Feeに来たときも、標高3380mにあるMischabelhütteまで目指すことに興味をもったのだが、青い矢印のところからの稜線が、斜度があるうえ、細尾根で、かなり難関なコースなのかもしれないことがわかった。

 

 
とりあえず、標高1800mのSaas-Feeからこの稜線まで目指してみるが、着いた翌日の初回は高山慣れしていなかったのと、暑くて頻繁に休憩していたので、時間切れで標高2700mのところで引き返し、二回目のときは、標高2850mのところからの岩登りに難儀し、2900mで心が折れ、しかも彼が肘を故障していてこれ以上岩登りはできないとのことで引き返した。
三回目は彼がレースに参加中のソロ登山で、岩登りに慣れ標高2900mまで楽々だったが、そこからトラバースして、青矢印の稜線の取り付けまで行ったが、、、
 
いきなり急な斜度の岩登りに、ヘルメットなしで、単独で登る勇気はなく、そこで引き返した。
 
なので、今回は、ヘルメットも購入して持参し、とりあえず稜線がどんなものなのか見てみようと、行ったのだった。
しかし昨日は着いた翌日で、前日ほとんど寝ないでデンマークからスイスに飛び、長時間ドライブで疲労困憊、しっかり朝寝坊して出発も遅かった。しかも、天気が悪く、岩が濡れていたら危ない。稜線の取り付けまで行けたらいいけど、天候をみながら行けるところまで行こうということで出発した。
 
天気予報どおり、出発して間もなくして雨が降り始め、レインジャケットとパンツをはいてトレッキングを続けた。しかし涼しかったので蒸れることはなかった。
雨がなかなか降りやまなかったのでなかなか休憩できず、標高2400mのところで小休止して行動食を食べ、さらに雨もあがり休憩しやすい標高2700mで大休止した。
そこから稜線への取り付けまで難なく進み、岩も乾いていたのでやはり登ってみたいきもちになり、登ることに。彼が後ろにいてくれたほうが安心なので、わたしが先行した。

 

 
つかまるところはあるし、金具の足場がたくさんついているので、両手両足で安定を確保しながら進めばよく、全然難しくはないのだが、急斜度なのと、1000m下まで見下ろせるので、心理的な恐怖が大きかった。
意図的に下を見ないようにし、目の前の岩盤だけを見て登ることに専念した。

 

このルートの名物の直角はしご。

ここが一番恐怖だったのだが、梯子はきちんと固定されていてビクともしなかったので、両手でしっかりつかまりながら登ればなんてことはなかった。
 
だんだん心理的にもラクになって、Mischabelhütteまで行こうかという欲もわいたが、取り付けから一時間かけても標高150mしか上がれず、残り標高差300mもあるとなると二時間はかかるので、下山のことも考えると今引き返すしかない、ということで下りることに。時間も14時半ころだった。
それに、すでに標高3000mを超えていたので、もうかなり満足だった。

  

しかし、下山はこれまた恐怖で。。。というか、下山のほうが怖かった。急斜度では、体を山側に向け後ろ向きで下りるしかなかった。

(標高3000mから標高1800mのSaas-Feeまで一気に見下ろせるから怖い。。それにやっぱり結構な細尾根にみえる。意外とそういう感覚はなかったけど。)
 
岩場を抜け安心できるようになった標高2800mあたりで、買い物に間に合うよう彼には先に下りてもらうことに。
しかしわたしも買い物に行きたかったので、スーパーの閉店時間18時半に間に合うために、標高差1000mを駆け降りるようにして下りていったのだった。

 

17時36分に下山。

獲得標高1200m、一時間半で1000mを駆け降りたので、久しぶりに太もももかなり痛くなった。
 
しかし今回の収穫は、難易度が高いと思われた標高2900mからの稜線の登山も技術的にはなんら問題なく、心理的困難もだいぶ克服できたので、時間さえかければMischabelhütteまで行くことができ、しかも宿泊を予約すれば余裕をもって登山も下山もできそうだとわかったことである。
 
これで気が大きくなった私たちは、、、
 
標高4000m超えトレッキングツアーに興味が。
雪渓を登るので、アイゼン経験が求められるが、要件はそんなものらしい。(ノルウェーでやっておいてよかった。。)ハーネスとロープはレンタルできるようだ。
一人400フランは結構な値段だけど、やっぱり最初の氷河登山はガイドをつけたい。
来年4月に岩手に行く予定なので、知人を雇ってアイスクライミングのガイドを受けることも考えているが、夏にはまたSaas-Feeに来てツアーに参加したいかも。。
 
昨日は予定外だったけど、稜線を登ってみて本当によかった。

挑戦の連続

今日は早速、去年怖くてできなかった高斜度の細尾根アタック、時間切れで行きたいところまで行けなかったけど、獲得標高1200m、尾根だけで150m登ったし、標高3000m超えたし満足。

去年もスキー場で標高3000m超えしたけど平易なトレイルだしやり切った感は全然違う。

 

登りも下りも怖かった。。難しくはなかったが、メンタルとの戦いだった。怖いから1000m下は見ないようにしていたが。

 

 

昨日、奇しくもこんなポストを見た。

 


 

この40代の男性のポストがバズってて、いろんな人のコメントをみたが、スクショしたひとのコメントが一番腑に落ちた。

さらに同じ人のポストで、、、

 


 

本当にその通りだな、と。

出来ない事を出来るように挑戦し達成すると、また新しいことに目を見開くことになるので終わりはなく、飽きることがない。

茶道セミナーでもボロクソに言われて課題ができたけど、今日の登山でも細尾根登りにトライ出来たので、また新しいやりたいことができた。

来年は、ピッケルとアイゼン持参で氷河でアイスクライミングをやってみようかというアイデアが。。

 

娘が小さい時はハンドボール観戦が趣味だったけど、やっぱり観るだけって自分自身何の挑戦もない受け身の行為だから飽きる。

常に自分に新しい課題があるものが嵌る。

 

そういう意味で、デンマークでエンジニアになってよかった。

いつも解雇されるリスクがあるから、不安だけど、逆に成長し続けなければならない状況に追い込んでくれる。シンママの時は特に怖かった。プロジェクトがなくてグラントのアプリケーションにトライしたこともあった。

この40代の男性は日本で雇用が保障されているから上からも下からも虐げられても自分が変わる必要がなく、仕事のやりがいが得られにくいのだろうか。

Saas-Fee

昨日、21時の便でストックホルムを発ち、22時にコペンハーゲン空港に到着、23時に帰宅して、今週ずっとパッキングしていた続きをやり1時に就寝、4時に起きて準備をし、6時にまた空港に戻ってきた。

 

飛んだ先はチューリッヒで、レンタカーで移動し目的地のSaas-Feeに17時に到着。

 

天気はイマイチだが、去年は猛暑だったので今回の方が過ごしやすそう。

 

スーパーが18:30に閉まるので、アパートに荷物を置いてすぐに買い物に。

 

さすがスイス。自炊に困らない。

持参してきたイタリアで買ったレトルトのリゾットに、ごま油をまぶした茹でブロッコリーに出来合いのアヒージョ、カリカリベーコン、目玉焼き。

手間かかってないのにマジうまでした。。

やっぱり、自炊の方が気楽だし食べたいもの食べれるからいいかも。

 

明日は早速トレッキングの予定。