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デジタル編集者は今日も夜更かし。

出版社に在籍していながら、仕事はネット、携帯などデジタル企画のプロデュース。

もし雑誌をやっていたら記事にしたかもしれない様々なネタを、ジャンルにこだわらずコラム風に書いてみる。アナログ志向のデジタル編集者は、相も変わらずジタバタと24時間営業中!


市川拓司が、好きなんです。
だから…ね。

『いま、会いにゆきます』は、たまたまブームの100万部ではなくて、ちゃんと100万人に読んで欲しい小説だった。
『そのときは彼によろしく』の暖かさや、『恋愛写真―もうひとつの物語』の切なさは、“いま、会い”以上に素敵だし、ネットから生まれた市川たくじ時代の『Separation』から大好きな物語を紡ぎ出してくれている。

この『弘海』は、市川作品ならなんでも許せてしまうファンの方か(つまり、次の作品も必ず読む人のこと)、まだ一冊も読んでいない方(つまり、たまたま“いま、会い”を読みたかったけど図書館で100人待ちになっていたから先に新刊を手にしたと言うような人)には、オススメ。(^^ゞ

市川作品って、父性の小説だと思っている。
ただし、まだ父親にはなっていないか、なりたての新米パパや、あるいは女性が想像するある意味で理想的な父親としてのパートナーのような。
彼の書く父性の愛は幻想、つまりファンタジーであって、ボクたちはあり得ない世界だと知っている。あり得ないけれど、あるかもしれない、あって欲しい、と願いながら感情移入をしている。そこが魅力なのだ。
だからこそ、恋愛や家族愛を、ファンタジーを織り交ぜながら、心地よい会話とテンポで読ませてくれる貴重な作家である氏の作品が、予定調和に陥って世界を閉じないで欲しい、と切に願う。
氏自身はこの『弘海』を「いつものように、ぼくの隣にいる女性にまず読んでもらったら、「もしかしたら、一番好きかもしれない」って、言葉が返ってきました。」と言っているが、だとしたら“世間=読者”は氏を取り巻く環境の外にある、と思うのだ。

ボクは読んだ本の数冊に一冊程度、ホントに皆にも読んで欲しい、という作品に限ってこのブログで紹介しようと思っている。しかし、今回はこの作品については、“市川拓司”っていいよ!ホントはもっと面白いよ!という意味で、過去の作品にリンクを貼って一緒に紹介をした。
もし、『そのときは彼によろしく』を読んでいない人がいたらぜひ! 泣きます。あり得ないほど都合の良い設定かもしれないけど、それが分かっていても泣きます。


弘海 -息子が海に還る朝/市川 拓司
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4022579900/ideabowl-22/

*写真は『WIND SURFING 前野やすし写真集/海・を・跳・ぶ』(1982年 リード社)特別付録をバックに撮影しました。

女性にとっては、せつなくて、それでいてどこか理想的な恋愛が描かれているのだろうけれど、男の立場でいわせてもらえば、ずっとずっと胃が痛くなるほどしんどかったよ。

若いときの“恋”を思い出すと、とてつもなく恥ずかしくて、後悔ばかりしている自分がいる。若気の至りって言うヤツかな。
なんで、あんな事を言ったのか、どうして、あの一言が言えなかったのか。
なんであのときあんな事をして、逆に、何もしなかったのか。

知らぬ間に若い主人公に感情移入していたらしく、『天使の卵』の時は切なさでイッパイだったのに、今度の『天使の梯子』では、なんだか先輩か父親のような気持ちで主人公を追っていた。

村山由佳さんは、たぶん、女性の気持ちを上手に表現することのできる作家として人気があるのだと思うけれど、男のコのこともよく知っていらっしゃる。女性の皆さん、若い男のコって、小説に書かれているようなシャイでバカな部分も持っているので、そこのところもよろしくね。

それにしても、『天使の卵』 を再読しておいて良かった。新しい読者は、逆の順番で読んでしまうこともあるのかもしれないけど、なんか帯に注意書きでも入れて欲しい気分。順番通りに読めば、きっと何倍も切なくなれます。
直截的な“せつなさ”は、「卵」が上かもしれないけど、合わせ技でこの作品はとても楽しめました。

以前は、仕事で南の島にロケに行くことが多かったのだけれど、当時は名前を知らなかった“天使の梯子”をよく見た。そっかぁ、あれは“天使の梯子”というのか…。東京でも見るチャンスはあるが、やっぱり、天国に近い南の島の方が似合うな、と本筋には関係ないけど納得。

天使の梯子/村山由佳
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4087813193/ideabowl-22/

*写真は、読んだ人には意味が分かるかな。花屋で彼岸桜を探したのだけれど、たまたま売り切れでした。ちょっと残念。
昔々バレンタインデーは、いつもは受け身の女のコが一年で唯一自分から男のコに恋心を告白できる日、だった…。

そんなnostalgiaに浸るほどいつまでも幻想を抱いているワケではないのだが、今年もバレンタインのチョコにはただ一通のラブレターも付いてこなかった(^^ゞ
まあ、もう何年もそんな純情ミラクルはないんだけどね。
チョコ好きのボクは、それでも十分に満足なんだけど、ホントは少しでも優しい言葉が添えてあると一粒で300メートルくらいは走れるエネルギーになるんだよん。

でも、スゴク嬉しいことに、お会いできなかった方たちからeカードや、メールや、手製のイラストカードやらをいただいた。これは、たとえ季節のグリーティングだとしてもトキメキの効果は絶大でした。
錯覚、誤解、思いこみは、男のエネルギー源だし、身の程知らずは男の性なのだ。

いつまでも、「真剣勝負」を引き摺っていても仕方がないので、ここらで今年のチョコ総括をしておこうかな。
念のため、ここからはあくまでもチョコ総括であって、贈り主には関係のないことを宣言しておきます(m_m)

「サロン・ド・ショコラ」 “セレクション デ セレクション”(トップ写真)
フランスの実力派ショコラティエ、4巨匠の味を3種類ずつ詰合わせで、4ブランド12個。

<ル・ルー>アンリ・ル・ルー氏 “サラザ”“CBS”“ヤニック”
<オ・パラン・ジェネルー>ファブリス・ジロット氏
“グイセン”“テロワールド ブルゴーニュ フランボワーズ”“シシリー”
<イルサンジェー>エドワール・イルサンジェー氏
“バナナトンカラム”“プラリネカシューナッツ”“ソトロン”
<パトリック・ロジェ>パトリック・ロジェ氏
“メロディ(ライム)”“セシュアンペッパー”“プラリネアマンド”

“セレクション スペシャル”も楽しかったけど、やはり12人のパティシエ混在はでは統一感がなくなっていた。それに比べて、さすがにこの4ブランドはどれも美味しくて、BOXとしてはまとまっていたかな。

JOUVAUD(ジュヴォー)

本店がパリではなくプロヴァンスにあるという「JOUVAUD」は、フランスのチョコレートガイドである「Guide des Croqueurs de Chocolat」で、4★の評価を受けている。満点の5★が3店、4★も16店しかないと言うから本国での評価は高いのだが、あくまでも田舎町の素朴さが残る生活のなかのチョコレートだ。他に比べて、ナッツつかうチョコが多い気がする。




義理系(というとスゴク怒られてしまうのですが…)は、食べてみたかったカラフルGODIVAや、デメルのにゃんこの舌、そして、某嬢大推薦のOGGI等々。


知人が経営する、F1マーケティングに定評があるトレンダーズのチョコ調査では、今年のバレンタインチョコは、ダントツGODIVAが第1位の人気。第2位がデメルだった。しっかり、ワンツーを押さえましたね。

GODIVAは、2入手ルートとも“Caramel Nouveau”だったのだけれど、もしかしたら、普通のボンボンショコラよりも好きかも。特に、ラズベリーcaramelは高得点。


みんな、ボクのチョコ好きを知っていて、いろいろと探して贈ってくれた。
感謝してま~す。

で、買いたくても買えない“サドン・ド・ショコラ”は別格として、このバレンタインシーズンが終わってから自分で買いに行ってみようと思ったのは、やはり、のオリオール・バラゲかな。
あと、意外に、と言っては申し訳ないけど、GODIVAはご贔屓にするかも。ショップが多くて買いやすいしね。

年に一度のバレンタインイベント、主役にはなれなかったけど、今年も楽しませていただきました。

さてさて、3月14日に備えて、アテスウェイのキャラメルを予約しておきましょうかね。


前にも書いたとおりボクは“電車読派”なので、10年も前の恋愛小説をバレンタインデーに読んでたりするのは、これはかなり恥ずかしい。

文庫の場合、以前はAmazonのキャンペーンでもらったロゴ入りのブックカバーで覆面をしていたのだが、最近は、この爽やかキャンパス地を愛用している。

ブックカバーと言えば、なぜか高級本革製とかが多くて、実用性に乏しかった。最近は探してみると、花柄とか、和風とか、キャラ系のブックカバーは見つかるようになったけれど、ボクにはどうも…。
丈夫で、手に馴染み、ページをめくりやすくて、しかも、クールなデザインのブックカバーってないかなぁ。このグリーン+白+イエローのブックカバーは、分厚い作品も薄い作品も、シッカリと包んでくれて、栞に革の紐がついていてこれも使いやすい。
人前で広げるアイテムなのだから、もう少し市場にバリエーションがあっても良いのにな。
あ、ちなみに、書店でつけてくれる紙のカバーはいつも拒否。最近、育毛剤やら結婚相談所やらの広告が入ったりしていてあれを晒している人の気が知れぬ。
吊革につかまって本を読んでると、座ってる人の目の前の上には、背表紙が広がっているのだよ。

ということで、このカバーの中身は『天使の卵』なのだが、読むのは数年ぶりの2度目。『天使の梯子』をより楽しむために、おさらいをしたわけだ。で、ようやく今晩から『天使の梯子』のページを開く。

94年、村山由佳がこの作品ですばる新人賞をとったとき、恋愛小説の典型、驚くほどの凡庸さ、に対して“賞賛”を浴びた。これは、凄いことだ。当時、すでに新鮮みがなかったわけだが、逆に10年を経たいま読んでもじつは古くなっていない! みずみずしさはいまも活字のなかに健在だし、主人公たちの魅力も褪せていない。
「~ほんの何人かでいいから心から共感してくれるような、無茶苦茶せつない小説が書きたい」と、当時の村山由佳は受賞の言葉で語ったそうだ。当時はもちろん、いまでも、十分にセツナイ

これでいやが上にも『天使の梯子』への期待が高まる。
読者と共に、著者も、主人公たちも、10年成長した。さてさて、どんなセツナイ小説が読めるんだろう…。

偶然だけど、バレンタインデーに選んで正解だったかも。
セツナイけど。


天使の卵/村山由佳
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4087484920/ideabowl-22/


本は、新聞の書籍広告を見て、すぐにそのままAmazonで購入することが多い。

『となり町戦争』の広告を見たときに思い浮かべたのは、大阪と東京が自衛隊まで出動する戦争になる筒井康隆の短編『東海道戦争』や、東北の村が独立宣言をする長編、井上ひさし『吉里吉里人』、町のなかでオタクとおばさんが殺し合う村上龍の『昭和歌謡大全集』のような非日常的なスペクタクル。そんな期待をして、そして、見事に裏切られた。良い意味で。

となり町との戦争は、確かに勃発する。戦死者も出る。しかし戦争そのものは、淡々と、あるいは粛々と、進行する。あり得ないことなのに、実は、いまボクたちの周りで日常的に起こっている事のような気がしてくる。

著者は、公務員だそうだ。書評や皆さんのブログを見ると、新時代の“戦争小説”的な扱いをされているようだが、読み終わってみるとボクには“戦争”は単なるレトリックであり、公共事業や、裁判員制度や、年金改革などすべての国・地方の行政事業を象徴しているように思えた。

とにかく、面白い小説であることには間違いはない。
最初は、パロディ小説の類かとも思ったが、むしろ純文学に近いのかもしれない。
オススメします。

となり町戦争/三崎 亜記 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4087747409/ideabowl-22/

“虹のかけら”を買った。

流星やオーロラほど珍しい現象ではないにしろ、条件が整わないと見ることのできない虹には、非日常的なロマンを感じることができる。
条件とは、太陽と自分の位置関係だったり、スクリーンとなる水蒸気の存在だったりするわけだが、少なくとも陽の光がないところでは虹を見ることができない。夜間はもちろん、曇っていても虹は出ない。(空気が澄み、水平線の広いハワイなどでは、月の光で夜の虹を見ることができると言うが…)

そんな虹を部屋の中に再現してくれる『虹製造器=RainbowMaker』を衝動買いした。

窓ガラスにピタッと貼り付けて、太陽光をソーラーバッテリーで受ける。
すると、モーターがいくつかの歯車を経て、32面にカットされたスワロフスキーのクリスタルガラスを回転させる。クリスタルガラスはプリズムと同じ原理で、太陽光を分光し、部屋の中に“虹のかけら”を散りばめるという。

窓にセットして、ワクワクしながら太陽が高く昇るのを待つ。
正午を過ぎて、南側の家の屋根を越えた光が差し込み始める。
太陽電池のパネルに十分なエネルギーを与え、音もなくモーターが回転を始める。
やがてぶら下がったクリスタルにも陽の光が当たり、その途端、リビング中を“虹のかけら”が飛び回りだした!
WOW!
スゴイ! 想像以上の美しさ! 楽しさ!

このRainbowmakerは、当然、太陽が出てシッカリと陽が当たらないと虹を作ってくれない。
ほんの数時間、休日のリビングは、“虹のかけら”で満たされていた。
次は明日まで待たなくてはならないし、もし、曇っていたら虹を見ることができない。
なんだか、こんなハードルも素敵。

楽天のショップでもほとんど在庫なし状態だし、米国のショッピングサイトを検索してもsold-outが多い。

東急ハンズや、銀座の博品館なんかにも置いてあるみたいだから、見つけたら即買いかも。


発売元の公式ホームページOUTRIDE SHOPPING 【レインボーメーカー(RainbowMaker)】
http://www.outride.jp/shopping/rm_ichiran.html
Size:W5cmxH18cmxD4cm



メイン写真のリトグラフは、San Franciscoの公園で買った無名のアーティストの作品。“welcome!”というタイトルでリビングの入り口にかけてある。虹が似合う(^.^)

しばらく手作りチョコがフィーチャーされていたような気がするが、ここ数年、「自分へのご褒美」を理由とした高級チョコブームのおこぼれであるかのように、バレンタインデイシーズンには、デパートやネットショップなどでも各種フェアが開催されている。

世界には、どれほどの“有名な”“人気のある”“注目の”ショコラティエが存在するのだろう…と思わせるほど、この時期、多くの新たなブランドが紹介される。

そんななかでもやはり注目は、今年で3回目となる新宿伊勢丹の「サロン・ド・ショコラ」だろう。ボク自身は、この時期、チョコ売り場に足を向けるのはさすがにためらわれるので噂にしか聞かないが、日本初上陸だったりする貴重な出店はもちろん、高級チョコの試食も充実していてなんだか、スゴク楽しいイベントらしい。
1/25-31まで開かれ、今年は新規出店11ブランドを含む9ヶ国55ブランドが参加。フランス・ベルギー・スペイン・カナダから16名のショコラティエが来日したそうだ。
パリで開かれる本家「サロン・ド・ショコラ」は昨年11月の祭典でも10万人を集めたそうで、モーターショーやゲームショーのようなイベントなのだという。

いただく側の男性の立場から言えば、限定品が多く人気も高くて手に入れにくいサロン・ド・ショコラのチョコは、手作りチョコと同じような、送り手の“愛情”を感じるもの。決してそこに『愛』があることは保証されてはいないが、贈ることにかけた手間を考えると、少なくとも憎からず思われていると信じて良いのではないだろうか。

ボクはチョコ好きなので、まあ、愛があろうがなかろうが、レアで美味いチョコをいただくのは単純に嬉しいんだけどね(^.^)

サロン・ド・ショコラ セレクション スペシャル
■フランスで注目されている、ショコラティエ12人の逸品ばかりを1種類ずつ詰合わせ
(12ブランドから各1個)

<ベルン>ジャック・ベランジュ氏“カメルーン”
<ル・ダニエル>ローラン・ダニエル氏“パッションミルク”
<サヴール・カカオ>フィリップ・ボーヴィエ氏“ベルベンヌ”
<エピス・エ・ショコラ>ティエリー・ミュロップト氏“カネル”
<メゾン・フェルベール>クリスティーヌ・フェルベール氏“ペッパー”
<ブイエ>セバスチャン・ブイエ氏“カネルフィグ”
<ローラン・デュシェーヌ>ローラン・デュシェーヌ氏“フレッシュミント”
<ボワシエ>クリスチャン・ヴォーティエ氏“マロンガナッシュ”
<シャルパンティエ>ディディエ・フロー氏“プロヴァンサル”
<アルノー・ラエール>アルノー・ラエール氏“ロブスタ”
<デリカバー・スナック・シック>セバスチャン・ゴダール氏“フランボワーズ”
<ショコラティエ・モラン>ジャン・ドミニク・ジュレ氏“シェーブルトン”

半分食べたけど、当然どれも美味しい。
でも、これはっていうブランドを見つけても、同じお店のチョコを買うには、たとえばパリに出かけなければならないわけで…。まあ、単純に美味いなぁと思いながらワシワシ食うのが正しいのかもしれない。もったいないけどね。

■TB■
デパート大好き!/omanegiさん
http://omanegi.ameblo.jp/
買い物、嗜好が時々重なるomanegiさん。チョコのセレクトも微妙に重なっていました。TB参照。

『ザ・ノンフィクション』(フジテレビ)という大好きな番組がある。
毎回、生きること、生きていくこと、死ぬこと、死んでいくこと、自分のこと、他者との関わり、などなどをあらためて考えさせてくれる素敵な番組なのだが、なぜか日曜日の14時からというとっても不思議な時間に放送をしている。

昨年12月12日に見た『ザ・ノンフィクション ~天国で逢おう~』は、日曜日の昼下がりに、ボロボロと泣きっぱなしの感動と勇気を与えてくれた。シリーズのなかでも、特に印象深い作品だった。
その回はやはり反響が大きかったようで、昨晩、<金曜エンタテイメント>『天国で逢おう~末期がんウインドサーファーの家族、その愛』として、追加取材を含め放送された。

元プロ・ウインドサーファーで、余命宣告をされた飯島夏樹さんと家族の物語。
死が迫る飯島夏樹さんは、入退院を繰り返し、次第にその時が近づいてくる。
でも、番組は暗くならない。
むしろ、幸せそうな夫婦と4人の子供たちとの真剣で濃密な生活は、羨望を感じるほどだ。
番組の感動をボクは文章でうまく伝えることはできないのだが、夏樹さんの運命との付き合い方がとてもとても格好いいのだ。彼を支える奥さんの寛子さんも、ムチャクチャに素敵だ。

番組のなかでも紹介されているのだが、夏樹さんは、最後の職業として「作文」を選ぶ。小説を書くのだ。昨年夏、初めての小説『天国で君に逢えたら』が書店に並び、飯島夫婦は病院を抜け出して、この本が並んだ書店を見に行く。寛子さんは「この本が支えで、主人が亡くなってからも生きていけます」と言い、照れながら一冊購入する。テレビ画面のなかで、彼女は本当に嬉しそうだった。

ボクは、飯島夏樹という人を、この番組のなかでしか知らない。でも、彼を尊敬し、彼のように生きたいと思う。だから、昨年末の『ザ・ノンフィクション』を見た後、すぐにAmazonで購入し、そして読んだ。もし、番組を見ずにこの本を読んでいたら、きっとブログには書かなかっただろう。だから“book”ジャンルではない。
でも、いいんだ。ボクは、この小説を読むことで、彼と、彼の家族を応援する。

・天国で君に逢えたら/飯島 夏樹
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4104694010/ideabowl-22/

きっと、昨晩の<金曜エンタテインメント>を見て、同じような気持ちになった人が多かったのだろう。最後の時を迎えるために家族と移住をしたハワイから彼が現況報告をしている新潮社のホームページは、番組終了時点からついさっきまで(深夜2時過ぎ)ほとんど繋がらない状況が続いた。
そこには、小説よりもリアルに、飯島夏樹さんの思いが、家族の日常が、ほとんど毎日綴られ、更新されている。最新の日付は、1月25日…。

「いまも生かされています。飯島夏樹」
http://www.shinchosha.co.jp/tenkimi/top_fl.html


飯島夏樹さんは、あの中田英寿など多くのアスリートのマネージメントをするサニーサイドアップに所属している。社長の次原悦子氏の同社スタッフダイアリーに詳しい履歴がある。

夏樹、37歳。ガンとうつとの闘い
"余命半年"と宣告されたアスリートの苦悩と受容~ SUNNY SIDE UP. inc
http://www.ssu.co.jp/magazine/33.html

彼は、彼の家族よりも、たぶんボクよりも、先に天国に行っている。
「人は、どれだけ生きたか、ではない。どう生きたか、なんです」
いつか、ボクは先に天国に行っているであろう飯島夏樹さんに“ありがとう”と言いに行きたい。

仔牛の柔らかな肉に重ねられた濃厚なフォアグラが一体となって口の中でとろけるミラノ風カツレツ。
外苑前のリストランテHONDAで食す。

アンティパストは蝦夷鹿のパテ、プリモ・ピアットとして黒米と豚足とあと忘れたけど何かが入った表面こんがりのリゾット。ドルチェは、迷いに迷った末に選んだマロンのクレープ、ジェラート添え。どれも、美味しい(^.^)

いつもは食事中に写メなんて撮らないんだけど、セコンドにはキレイな空豆と、菜の花が添えられていたので、春、みっけ!



この写真を撮ったときは、もちろんお店の方にお願いをして快諾をいただいた上で、周りのお客さんの迷惑にならないように、最小限のシャッターを押した。

記事を書くときに、一枚の写真があるとページが楽しくなるし、より多くの人たちに気持ちを伝えることができる。
ボクは、ほぼすべての写真を携帯(P900i)で撮影している。本の表紙以外ね。
ホントは、もっともっと気軽に写真を撮って、どんどんブログを更新したいんだけど、写真は、テーマと密接な関係があるので、撮れない限りそのテーマは書かない。

たとえば、1/20に書いた「会社のトイレでワープする。」の写真を撮ったときは、本当に気を使った。自分の会社の、しかも男子トイレなのにすっごくイケナイことをしているような…。もちろん誰もいないときに、水を流しながら携帯のシャッター音を消して、ほとんどT*S*I*Oな気分。
以前からこの話は書きたかったんだけど、写真を撮る決心が付くまで待った。
本当は電車のなかとか、街のなかとか、お店とか、料理とか、書きたいテーマはいっぱいあるんだけどね。人目が気になる時代です。

それだけではなく、肖像権や著作権のことも考える。
ブログは個人的なツールだけど、公開されている以上、雑誌やテレビと同じようにマスを対象としたメディアだ。イラストや写真、集合写真や街頭の写真を自由自在に使ってしまっているブログを拝見すると、ちょっと心配になる。

年齢がバレルのであまり詳しくは書かないけれど、ボクが初めてバレンタインのチョコを貰ったのは、中学一年生の時だった。
当時はまだこのイベントそのものがそれほど一般的ではなく、ピンクのリボンで飾られたプラスチックのハート型ケースには、贈り主のシンプルなラブレターと一緒に、菓子メーカーの手による「Valentine Dayの起源」についての説明書が同封されていた。

ガキンチョだったボクはチョコの持つ機微が分かるはずもなく、その頃住んでいたアパートの屋上で、友人たちと手作り天体望遠鏡で月をのぞきながら、愛の告白を楽しく食べ散らかした。だから当然、その後の展開なんてあるはずもなかった。

その時にタニヤンがいたのか、ナカノだったのか、それとも他の友だちだったのか、もう誰ひとり思い出せない。でも、不思議なことに贈り主の名と中一当時の顔を、今でもハッキリ覚えている。○田早苗さん、お幸せですか~?

さて、今シーズンは、超弩級チョコの突然の到来でフライング気味に始まった。

オリオール バラゲ

知っている人は、知っている、世界でイチバン予約が取りにくいと噂の「エル・ブジ」で、デザート・シェフだったバラゲのチョコだ。

彼は、その後独立して、その芸術性を発揮し続け数々の賞を獲得、名実共に世界のトップパティシエとして活躍をしている。
2003年に初めて日本にオリジナルブランドのチョコを紹介し、昨年11月には、白金台にショップを開いた。

いただいたのは、「ジャスミンティー」と、「mascleta collection #4」の2種。
特に後者は、口の中で溶け始めた瞬間、お~!! これぞ、バラゲ! これぞ、エル・ブジ!と思わず目を丸くして、微笑んでしまうこと間違いなし。贈る側、貰う側のサプライズを邪魔したくないのでココでは詳細は書かないけど、一流の楽しさが詰まっている。

巷では、価格やブランドで本気チョコだ、義理チョコだとガイドライン作りが喧しいが、もしあなたの彼、もしくは告白の対象が、エル・ブジを知る人であれば、このチョコに勝るものはないだろう。
「ジャン=ポール・エヴァン」がLOUIS VUITTONだとすると、「オリオール バラゲ」は、ロエベ(LOEWE/Spain)みたいな感じかな。

ホームページによると、すべての商品を世界中に配送可能とある。
ということは、ムチャクチャに美しいバラゲ氏のケーキも送ってもらえるのかな。ホンマかいな、と思いつつ、今度電話をしてみよう。

・Oriol Balaguer
http://www.oriolbalaguer.com/

■TB■
デパート大好き!/omanegiさん
http://omanegi.ameblo.jp/
*衝動買いから熟考の厳選品まで、物欲のボクには楽しいblogです。