天使の梯子/村山由佳 | デジタル編集者は今日も夜更かし。

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女性にとっては、せつなくて、それでいてどこか理想的な恋愛が描かれているのだろうけれど、男の立場でいわせてもらえば、ずっとずっと胃が痛くなるほどしんどかったよ。

若いときの“恋”を思い出すと、とてつもなく恥ずかしくて、後悔ばかりしている自分がいる。若気の至りって言うヤツかな。
なんで、あんな事を言ったのか、どうして、あの一言が言えなかったのか。
なんであのときあんな事をして、逆に、何もしなかったのか。

知らぬ間に若い主人公に感情移入していたらしく、『天使の卵』の時は切なさでイッパイだったのに、今度の『天使の梯子』では、なんだか先輩か父親のような気持ちで主人公を追っていた。

村山由佳さんは、たぶん、女性の気持ちを上手に表現することのできる作家として人気があるのだと思うけれど、男のコのこともよく知っていらっしゃる。女性の皆さん、若い男のコって、小説に書かれているようなシャイでバカな部分も持っているので、そこのところもよろしくね。

それにしても、『天使の卵』 を再読しておいて良かった。新しい読者は、逆の順番で読んでしまうこともあるのかもしれないけど、なんか帯に注意書きでも入れて欲しい気分。順番通りに読めば、きっと何倍も切なくなれます。
直截的な“せつなさ”は、「卵」が上かもしれないけど、合わせ技でこの作品はとても楽しめました。

以前は、仕事で南の島にロケに行くことが多かったのだけれど、当時は名前を知らなかった“天使の梯子”をよく見た。そっかぁ、あれは“天使の梯子”というのか…。東京でも見るチャンスはあるが、やっぱり、天国に近い南の島の方が似合うな、と本筋には関係ないけど納得。

天使の梯子/村山由佳
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*写真は、読んだ人には意味が分かるかな。花屋で彼岸桜を探したのだけれど、たまたま売り切れでした。ちょっと残念。