アメリカではGARFAMのような先進的企業を中心にホワイトカラーの大量解雇が起こっています。
それも入社歴の浅い若い社員から首を切られるそうです。
これまでジョブホッピング=転職が簡単だったアメリカだけれど、転職先が見つからないのでジョブにしがみつく人が増えているとか。
アメリカほど簡単に人を切れない日本でもいずれ起こる流れのような気がします。
あるいは日本では首を切るよりも新卒採用を控える動きに出るのかも。
くしくも日米でZ世代の若者が職場にフィットしないという話もよく聞きますし。
高学歴エリートの道を進む若者は、今では中学受験経験者がかなりの割合を占めています。
かれらはよく言えば純粋培養なので次のような欠点があります。
- 知識の習得は得意だが様々な経験が足りない。
- 論理的思考は得意だが直感を働かせることが苦手
- 挫折の経験が少ない
- 恵まれた家庭環境で育つ人が多いので逆境に弱い
- 常に競争をしてきたので協調性が低い
- 勉強に頭を使ってきたので他人の心の動きに鈍感
- 弱者を見下す傾向がある
- 個人主義で他人を巻き込んで動かすことが苦手
これらの欠点は、小学生の頃からひたすら受験勉強を続けてきたことに起因します。
東大卒の子羊は運動部で部活に邁進していたため、上のような欠点を持った友達はいなかったそうですが、友達になれそうもないクラスメートは少なくなかったようです。
一例をあげれば、某有名私立中高一貫校出身の現役生が固まって、浪人生を馬鹿にするとか。
さて、高学歴エリートの得意分野だった専門知識を素早く身につけて仕事に生かす能力は、かなりの部分が生成AIによって肩代わりされているのが米国の現実です。
日本もそうなりつつあるでしょう。
そして生成AIがディープラーニングを利用したLLMというブレークスルーで賢くなったように、この先さらなるブレークスルーがあれば、ホワイトカラーの仕事をどんどん侵食するでしょう。
専門家が次のように言っています。
AIは既存の知識など今世の中にあるものを元に、組み合わせたり類似のものを生み出すことはできる。
しかし、世の中に存在していない新しいものを生み出すことはできないのだと。
となるとこれからの社会で活躍するには、新しいものを生み出す力=イノベーションを起こす力や機械にできない共感力を生かした成果です。
また人をまとめて動かすことも人にしかできないので、リーダーシップも必要ですね。
先進的な私立中高一貫校はそうした能力の育成に乗り出していますね。
それを効果的にするためにも、小学生時代を中学受験勉強一色で塗りつぶすことは避けた方がよいのではないでしょうか。
機会を見つけては様々な体験をさせてやることも大事かな。(羊)



































