ベネッセの表題にある調査結果を読みました。その中で「おやっ」と感じたことを取り上げてみます。
・現状満足している子どもが多い
上昇志向のない若者とか海外留学が減っているという上の世代の状況が今の子どもたちにも反映しているようです。長引く不況で現状維持ができればOKというところでしょうか。
・友だち親子が増えている→自立が遅れると心配する専門家もいます。また「自由にしていいけど心配かけないでね」というダブルバインド(相反するメッセージ)を子どもに与えているのではないかという指摘も。
・仲間はずれを恐れる子どもが低年齢化
仲間はずれにならないように周囲に気を配る子どもが多く、特に良い子はその傾向が強い。「良い子はつらいよ」とでも言えるのではという分析。
・親子カプセルが不安を増幅
親子の関係が親密なので、親が不安になると子どもも不安になるという不安の増幅作用が起こっている面が感じ取れるそうです。
・増える乙メン、群れる男子
仲間はずれを恐れるため、男子も群れて行動するようになり友達関係に気配りするようになってきている。
・小学生の家庭学習時間と母親の学歴の関係
母親が大卒・短大卒 489分/週 家庭学習時間
そうではない 370分
・親子の会話
親子の会話時間が長い→家庭学習時間が長い
大卒の父親→親子の会話時間が長い
会話の質も肯定的なものがプラスに作用し、干渉的なものはマイナス。会話時間が長くても「勉強しなさい」「そんなんじゃいい大学に入れないぞ」という働きかけではプラスにならい。
◆ 家庭学習の時間は学校段階が上がるにつれて二極化
家庭学習を「ほとんどしない」の比率をみたところ、小学生では5.4%、中学生では20.5%、高校生では25.1%と学校段階が上がるにつれて大幅に増加しています。
その一方で平日に「2時間または2時間30分」家庭学習をしていると回答した比率も小学生で8.1%、中学生11.3%、高校生で19.1%と増加しています。
家庭学習の時間は、学校段階が上がるにつれて二極化が進む傾向にあります。
我が家の子羊の♂(オス)は群れない質なので気づきませんでした。でもそう言われてみれば、そんな小学生がいますね。
最後の家庭学習時間は、高校時点で将来に夢を持つ生徒と見切りをつけてしまった生徒に分かれるのかも知れません。(羊)