今日は、6月議会の議了日で上程されたすべての議案の採決が行われました。議長として約1カ月間、議事を進行することが出来ましたことにホッとしています。

 

三重県は令和3年に、第76回国民体育大会、第21回全国障害者スポーツ大会の開催に向けて準備をしてきましたが、新型コロナの影響により断腸の思いで開催を断念しました。一見知事は、昨年11月に、三重県だけ2巡目の国体を開催しなかた県と言われることは避けたいと表明をされ、この間、様々な調整をして参りました。

 

国体は、今は国民スポーツ大会と名称が変わっていますが、令和16年まで開催県が内々定されています。国民スポーツ大会開催の申請をするには県議会の決議が必要なため、本日の本会議で、「第89回国民スポーツ大会及び第34回全国障害者スポーツ大会の招致に関する決議」を行いました。11年後の令和17年開催に向けて動き出すことになります。

国民スポーツ大会のあり方は、開催県の財政負担が大きいことなど様々な問題提議がされています。今後、時代にあったあり方をしっかり議論していく必要があります。また、昨日は、競技力向上対策本部の本部会議に委員として出席しましたが、これからの10年は、選手の育成、施設整備に向けてチャンスととらえて取組を行っていきたいと思います。

本会議では、下記の5本の意見書も可決しました。県議会の機能として国に対して意見書を提出することが出来ます。

①  訪問介護の基本報酬をはじめとした介護報酬の引き上げを求める意見書

②  北朝鮮による拉致被害者の早急な全員即時一括帰国を求める意見書

③  聴覚補助機器等の積極的な活用への支援を求める意見書

④  合成香料に起因する健康被害(香害)対策の推進を求める意見書

⑤  地方財政の充実及び強化を求める意見書

 

三重県議会は、可決した意見書は県民の思いであり、重いものと考え、議長が関係各所に直接提出に行き、要望をしてきています。7月3日に上京して思いの詰まった意見書を提出してきます。

5月16日の本会議で、三重県議会第114代議長に就任しました。新政みえのみならず、自由民主党会派や少数会派の皆様にもご支援頂き当選させていただきました。歴史と伝統ある三重県議会の議長を務めることは大変、光栄なことであり感謝です。

三重県議会は、5年前に私が県議会に戻り、新政みえ代表になった時に、第一会派と第二会派が対立するのではなく、協議を重ね、知事と対峙し、政策論争をすることが、二元代表制の本質であると考え、多くの議員の共感をいただき今日に至っています。このことは全国的には非常に珍しく、私はこんな三重県議会を誇りに思っています。このような歴史の中、今年度は、私が議長を務めることとなりました。

私は、3年前に副議長を務めましたが、毎日のスケジュールを見ながら、歴代議長の大変さを実感し、その重責を感じています。信頼できる小林正人さん(自由民主党)が副議長になっていただきましたので、力を借りながら一緒にこの職責を果たして参りたいと思います。

多くの公務がありますが、まずは自分のリズムを作り、初心忘れることなく、1年間全力を尽くして参ります。

全国青年都道府県議の会シニアクラブの会合が群馬県の尾瀬で行われました。20年前初当選時に、40歳未満の都道府県の会を作ろうと立ち上げました。その後様々な活動、情報交換を行ってきましたが、私たちが40歳を超えた時に、設立当時のメンバーを中心にシニアクラブを作りました。コロナ禍で4年程集まることが出来なかったので、久しぶりの会合となりました。

8日代表者会議、会派総会の後、尾瀬に向かいましたが、東京から上越新幹線で上毛高原駅まで行き、そこから路線バスで110分と中々の厳しい移動でした。

 

初当選から20年が経ち、皆、それぞれの自治体で若手ではなく、中心的な役割を担うようになりました。国会議員や首長に転身した者、新しいビジネスを始めた者など、皆それぞれの場所で頑張っていて刺激をもらいます。この繋がりは私にとって大きな財産です。

 

コロナ禍で集まることは出来ませんでしたが、SNS等で情報共有をし、山岳遭難救助への登山用アプリの活用をメンバーの自治体、都道府県警との協定を結ぶ活動をし、広めてきたことから、今回は、実際に尾瀬でそのアプリを活用してみることが目的の一つでした。三重県でも新政みえの森野県議が、本会議で提案をしていただきましたが、今後更に有効活用できるようにしていきたいと思います。

 

環境省の担当者から尾瀬の課題と様々な取り組みに関しても聞き取りをさせていただきました。60キロに及ぶ木道の内、4キロ程度を歩きましたが、水芭蕉や景色が美しく、空気も澄んでいて素晴らしい所です。あらためてゆっくり行きたいと思います。

9日は、東京に戻り、三重テラスにて、三重の酒を楽しむ会を開催しました。私はワインエキスパートとして、定期的に三重テラスでワイン会を開いていますが、三重テラスレストランは今年から和食のお店としてリニューアルしていることから、三重県の日本酒を楽しむ会を企画しました。「GI三重」に指定されている三重のお酒の魅力を今後も発信していきたいと思います。

尚、三重の大酒蔵市が今年も5月19日(日)四日市の諏訪公園通りで行われます。三重県の酒蔵が勢ぞろいします。現在前売り券発売中ですので、ぜひ皆さんお越しください。

Home | 三重の大酒蔵市にようこそ! (heijiro.wixsite.com)

GW後半が終了し今日から社会復帰の方も多いのではないでしょうか?

 

私はこのGW後半は、息子の野球の応援で、岐阜、京都と行ってきました。GW前半にぎふ清流マラソンを走りましたので、GW期間中に、岐阜県を3往復したことになります。

 

息子達南高野球部は、GW前半は、ホームで、中津川工業(岐阜)、浜松学院(静岡)、人間環境大付属岡崎(愛知)と対戦し、GW後半は、遠征で、多治見工業(岐阜)、岐阜聖徳(岐阜)、乙訓(京都)と対戦しました。戦績は4勝2敗でしたが、多くの試合を組んでいただき、息子達はいい経験となり、成長したことと思います。

高校3年生となった息子達にとって最後の夏の大会が始まるまで2カ月です。今しか出来ないこのような経験が出来ることに感謝して、甲子園目指して頑張って欲しいと思います。

 

親として息子の全力を応援できることは幸せなことです。夏に向けて、できるだけ多くの試合を応援に行きたいと思っています。

今年のGWは10連休の方もいることと思いますが、前半と後半に分かれています。

 

私は前半は、連合三重主催の第95回三重県中央メーデーに出席しました。これまでコロナ禍で様々な規制がありましたが、ようやくこれまで通りのメーデーとなりたくさんの働く仲間が集いました。私は新政みえ代表として挨拶をさせていただき、メーデーは、長い歴史の中で、民主主義の発展と恒久平和に寄与してきましたが、今その二つが崩れそうな危機感を訴えました。

問題点は、ブログに書きましたが、政府が行おうとしている、地方自治法の改正と、感染症対策の政府行動計画改正は、かつての過ちを繰り返すことに繋がります。一人でも多くの仲間とこの危機感を共有し、行動を起こしたいとの思いが伝わればと願います。

 

翌日は、ぎふ清流ハーフマラソンに出場しました。31℃を超える夏日の厳しい条件の中、1時間57分10秒で自己ベストを更新することが出来ました。昨年12月の松阪フルマラソンに向けて練習をしてきましたが、2月末に足の甲を痛めて、約1カ月全く走れていなかったので、不安でしたが、フルマラソンに向けての練習の蓄積が残っていたようで、走り切ることが出来ました。

特に残り3キロの沿道からの応援は凄く力になりました。人は応援されることで、自分の力以上の力が出せることを実感しました。暑さでバテバテでしたが、ペースが上がりました。

 

歳を重ねるごとに、体が若返ると感じられることは幸せなことです。更なる自己ベスト更新を目指して、次は12月のお伊勢さんハーフマラソンに照準を合わせて練習しようと思います。仲間達と共に、目標を持って挑戦できることに感謝です。

 

GW後半は、息子の野球合宿先を訪問し、練習試合を観て過ごそうと思います。息子の高校野球の集大成の夏の大会に向けて、出来るだけ、野球をやっている姿を観に行きたいと思っています。

政府が「新型インフルエンザ等対策政府行動計画」改正案を決定し、現在パブリックコメントが募集されています。私は、前に「緊急事態宣言を出しやすくする?」とのテーマでブログを書きこの問題点を指摘しましたが、(参照:緊急事態宣言を出しやすくする? | 三重県議会議員 稲垣昭義 オフィシャルブログ「 初心、継続。」Powered by Ameba (ameblo.jp)この改正は、未来に禍根を残す大きな問題があり反対です。

 

今回のパブリックコメントの期限は5月7日です。私は県議会で何本か議定条例を作ってきましたが、出来るだけ多くの民意を聞くとの考えから、パブコメの期間は1カ月程度設けるのが通常です。しかし、今回はなぜか非常に急いでいるようで、短い期間となっています。

 

「マスコミや専門家が不安を煽れば、簡単に私権を制限できるような改正は、全体主義につながるものであり反対である」とパブコメで私たちがどれだけ声を上げても、おそらく政府はこの改正を行うでしょう。しかし私たちは無力ではありません。日本は民主主義の国です。多くのパブコメを寄せることで、国会議員が声を上げ、来るべき衆議院議員の総選挙でこの問題が議論されるはずです。

 

2週間という短い期間ですが、この改正の問題点を共感いただける方は、輪を広げ、声を上げて、パブコメを皆で出しましょう。

「新型インフルエンザ等対策政府行動計画」(案)に対する意見募集(パブリック・コメント)について|e-Govパブリック・コメント

 

次の世代が歴史を振り返った時に、新型コロナ禍での緊急事態宣言からこの国は再び道を誤ったと言われないように。

 

政府が新型インフルエンザ等対策政府行動計画の改定をしようとしています。3年以上に渡る新型コロナ対応を踏まえて、感染症の科学的知見が不十分な感染初期段階でも緊急事態宣言などの国民の私権を制限することが出来るようにしようとしています。これはとんでもない大問題です。

 

この3年以上に渡る新型コロナ対策において、政府の分科会や厚生労働省のアドバイザリーボードなどの専門家が果たした役割をろくに検証もせず、政府は、よく頑張ったと総括しています。民主主義の国では、国家による私権の制限については抑制的でなければなりません。にもかかわらず、このような感染症の専門家が、科学的知見が不十分な状況でも、国民の私権を制限できるということは非常に恐ろしいことです。

 

この論理でいくと、日本が戦争に巻き込まれる恐れがある時、安全保障や防衛に関する専門家の考えで、私権の制限を行う、つまりかつての過ちである治安維持法や国家総動員法といった緊急事態措置が行われる恐れがあります。

 

政府は、パブリックコメントを経て、夏には、新型インフルエンザ等対策政府行動計画の改定をしようとしています。緊急事態宣言を出しやすくすることに絶対反対の声を今私たちが上げなければ将来に大きな禍根を残します。

 

前にブログで、国民の安全に重大な影響を及ぼす事態では、国が地方自治体に指示を行えるよう地方自治法が改正されようとしていることに対して大問題であると指摘しました。

(参照:地方自治法改正案の規定の撤回を求める意見書 | 三重県議会議員 稲垣昭義 オフィシャルブログ「 初心、継続。」Powered by Ameba (ameblo.jp)

 

今国会で行われようとしている、地方自治法改正や、国が緊急事態宣言を出しやすくする改定は、先の大戦の過ちを二度と犯さないように戦後日本が築いてきたものを崩すものだと考えます。現在行われている衆議院の補欠選挙や、近々行われるであろう衆議院の解散総選挙で本来、大きな争点にすべきものであると考えます。

 

私は、全体主義や権威主義に日本が向かおうとしていることに非常に大きな危機感を持っていますが、残念ながら国会議員からこのような危機感が伝わってきません。先の対戦も後から振り返ると、なぜその時に止められなかったのかと思う出来事が多々あります。今まさにその真っ只中に私たちがいるような気がしてなりません。

 

不安と恐怖を煽り、緊急事態宣言を軽々しく出せるようにすることは絶対に認めてはいけません。国民の安全や安心を理由に、地方自治の本旨に反することを絶対に認めてはいけません。

バレンシア州訪問最終日、最初にマリナデ インプレッサを視察しました。メルカドーナ(スペイン最大のスーパーマーケット)のオーナーが作った施設ですが、エデム(大学)、エンジェルス(投資機関)、ランサデラ(インキュベート機関)の3つで成り立っています。大学ではビジネス、エンジニアビジネスに関心が高い人材が学び(毎年2千~3千人入学)、インキュベート機関には、毎年、スタートアップやプロジェクトを持っている人材が、300人集まります。9月には、投資家と企業家のマッチングセミナーが開かれ、これまで1300企業が投資を受けています。スケールが大きく、活気に溢れ、大きな刺激をいただきました。

その後、バレンシア港では、港湾局国際部長のマヌエル・ロドリゲス氏から聞き取りを行いました。バレンシア港はヨーロッパ第4位、地中海では最大の港です。四日市港とは規模が違いすぎますが、500万TEUを新たに扱えるコンテナターミナルの整備を4年で供用開始の予定と聞き、スピード感の重要性を感じます。ちなみに日本からバレンシアへは年間1万5千TEU、バレンシアから日本へは4400TEUとのことで、更なる取引のチャンスがあるように感じました。一方、中国は一つのターミナルを運営しており、ここでも中国の影響力の大きさを感じました。

次に、バレンシア工科大学にお伺いしました。旧アジア担当、現在南米担当のディレクターのルイス氏から聞き取り調査を行いました。学生は全部で28775人ですが、その内、スペイン人は83%とのことでした。南米からの人材が多いようですが、日本人は10人、中国人はかなり多く、約500人です。三重大学工学部との連携を更に進められないか考えていきます。特に驚いたのは、学長は学生や教授により民主的な選挙で選ばれます。日本の大学にもこの仕組みは必要と感じます。

最後に、アルダイア市にお伺いしました。今回様々な調整と通訳を友人のハビエルに頼みましたが、彼の生まれ育ったまちを訪問しました。市長や市議から想像以上の歓待をいただき感謝です。扇子のまちとのことで、扇子博物館を視察しました。

かなりのハードスケジュールでしたが、バレンシア訪問もあっと言う間に全ての日程を終えることができました。実り多き充実した訪問となりました。感謝です。今から、マドリード、ドバイを経由して成田に帰ります。約1日の長旅です。

午前は、ainia(食品農業研究センター)を視察しました。バレンシア州には、11の分野別の非営利研究所がありますが、今日訪れたのは、食品、化粧品、医療分野の研究施設です。この分野の研究施設としてはヨーロッパ最大とのことでした。企業が独自に研究開発する力は重要ですが、このような研究機関の必要性をあらためて感じました。日本企業の国際競争力を行政がどう支えていくかが重要な時代に入っています。

 

午後は、今回のバレンシア視察の最も重要なミッションであるバレンシア州政府を訪問しました。昨年7月に8年ぶりの政権交代が起こり、バレンシア州首相となったカルロス・マソン氏との会談を行いました。一見三重県知事からの親書を渡し、カルロス・マソン首相からは非常に好意的で前向きなお話をいただきました。詳細な中身は控えますが、商工イノベーション大臣、農業大臣も同席され、約1時間、大学生の人的交流、観光・産業交流など有意義な話となりました。

1992年、三重県とバレンシア州は姉妹提携を結んでいますが、30年が経ち、お互いにとっての利益となる新たな関係を築くためこれからも取組んでいきたいと思います。

 

その後、バレンシア州議会を訪問しました。残念ながらリャノス・マソ議長には会えませんでしたが、議長執務室で事務局長に、中森三重県議会議長からの親書をお渡ししました。州議会の歴史と現状を丁寧にご説明いただき、歴史ある議事堂を見学させていただきました。

バレンシア州議会は現在定数99名です。記録では1261年に最初の議会が開かれていますが、王族、貴族のみで構成され民主的なものではありませんでした。1707年アルマンサ戦争でバレンシア王国が敗れ、勝利したフェリペ5世はバレンシアから全ての自治と特権を奪い、それ以降、1982年まで議会はありませんでした。1982年から民主的な議会が始まり今日に至っています。

 

私たちが当たり前と思っている民主主義、議会は、バレンシア州の長い歴史の中でたった40年です。民主主義がいかに尊いか、王制や特定の人たちによる政治ではなく、選挙で代表を自分たちが選ぶことがいかに尊いか、あらためて感じました。また民主主義のもろさも感じ、私たち政治家が決して道を誤ってはいけないことも痛感しました。

 

今日は私にとって非常に重要な一日となりました。バレンシア州と三重県の繋がりが更に深まるようこれからも全力を尽くします。

昨日は、バレンシア州政府が新たに建設した、科学・芸術都市を視察しました。街中を流れるトゥリア川を治水対策で流れを変え、元の川を公園として、科学館やオペラハウス、プラネタリウム、水族館など、7つの文化施設を作りました。当初の目的は文化振興でしたが、今では国内外からたくさんの観光客を呼び込む観光施設となっています。水族館はヨーロッパ最大です。プラネタリウムで映画の上映会を行っていましたが凄い迫力でした。このようなプラネタリウムの活用策も参考になります。ここでは、年間様々なイベントや映画の撮影などに使われているとのことで、責任者のカルメンさんと姉妹提携を活かした三重県に関するイベントも検討して欲しいとの話で盛り上がりました。

また河川を公園として整備されたので、ランナーにとっては最高の環境です。私も朝10キロ走りましたが、すごく心地よい環境でした。

 

午後は、バレンシア大聖堂を訪問しました。今回、通訳兼バレンシア政府との調整のため、友人のハビエルに同行してもらっていますが、彼の親戚が神父とのことで、特別な日にしか開帳されないご本尊(?)の扉を開けさせていただいたり、ローマ教皇も署名した記名帳に三重県議会新政みえ代表として署名させていただいたり貴重な体験をさせていただきました。この大聖堂には、最後の晩餐の時に使われた聖杯があり、神父から丁寧な説明をいただきました。

夜は、三重バイオレットアイリスからバレンシアのチームに移籍し、スペインのハンドボールリーグで活躍している細江みづき選手と再開し、食事をしました。4年間スペインで活躍しており本当に頼もしく思います。三重県に関わりのある選手が世界の一流で活躍していることを皆で応援できるようにしたいと思います。

人の繋がりの大切さ、凄さを感じる旅となっています。バレンシアがどんどん身近に感じられます。