演芸が好きで、よく寄席に行くんですが、「何十年も同じ枕を話す落語家さん」とかいます。

「安定のギャグ」とも言えますが、頻繁に寄席に行く客としては「たまには別のことを言ってよ」と思う場合もあります。

 

さて、昔、学校写真を主にしていた頃。

修学旅行のメッカである「日光」には、ほんと何回も行きました。

 

メイン観光地である「日光東照宮」には、専門の「案内人」さんがいて、

修学旅行では、ほぼ100%、この案内人さんを頼みます。

 

何十回も日光に行ってると、「顔なじみ」の案内人さんもできてくるわけですが・・・・

中に数人、「名物案内人」みたいな人がいて、その人の案内の様子を何回か見ていると、「ここではこういう説明をする」「ここでは、こういうギャグを言って笑わせる」という「パターン」を覚えてしまいました。

 

「日光のみのもんた」という有名ガイドさんも、ほんとギャグがいっぱいで、毎回、子どもたちを笑わせていました。

 

私らからすると「また、同じことを言ってる」「毎回、一字一句同じことを言ってる」と思うのですが、お客さん側からすると「一期一会」でして、皆さん、「このガイドさんの話を初めて聞く」人ばかりですから、このやり方で問題なく、安定して人気を得ているわけです。

 

(そういえば、十和田湖の有名人である「ルパン3世の格好をした、お土産屋さんの店主」も、「オレはルパン3世じゃない。ルパン2世だ。偽物だから」という常套ギャグで笑わせていました)

 

さて、一期一会といえば「ウェディングスナップ撮影」も同様でして。たいていのお客さんは「初めて会う人」「2回目ということはまずない」というものです。

普通の商売だと「またよろしくおねがいします」とか「再度のご来店をお待ちしています」とか言うものですが、婚礼の仕事では、それは「禁句」です。

一期一会の仕事なので、お客さんとは「初めて合う」ことばかりだし、「前回と同じでお願いします」というのはないため、打ち合わせも念入りにやらないといけないわけで、こういう商売は、けっこう手間がかかって大変です。

 

ただ、「初めて会う人ばかり」なので、上記の「日光の案内人さんのギャグ」同様、毎回、同じことを言っても、ちゃんとウケるわけでして。「ジョークで場を盛り上げる」という観点では、楽なんです。

ウェディングスナップを長年やってると、「この場面ではこのギャグ」「その場面ではこのジョーク」「ここでは、あの蘊蓄を語る」など、だいたい「30」くらいの常套ギャグ(ほとんどがオリジナルで自分で開発したものです)を準備しているようになり、それで笑顔をいっぱい撮っていました。

ビデオカメラマンはあまりカメラマンがしゃべることはないですが、スナップカメラマンは、ある程度のレベルになると、「撮影技術よりもしゃべりが大事」という面があり、「おしゃべりの名人芸」といいますか、「引き出しの多さ」が、一流カメラマンの証だったりしてました。

 

そういうわけで、ギャグでも一流になってきたのですが、その頃には、自分の年齢も高くなり、あまりにも新郎新婦と年齢が離れてくると、世代ギャップといいますか、波長を合わせるのは、なかなか難しいものがあります。(逆に、新郎新婦の親御さんとか祖父母には年齢が近くなって、コミュニケーションが取りやすくなりますが)

 

ある程度の「話術」も極めたつもりでしたが、体力的にも、ウェディングスナップはきつくなり、今は引退し、後進に道を譲った次第です。

 

さて、今、撮影しているのは、婚礼のように「二度と同じお客さんに会うことはない」という分野ではなく、「毎年お会いする」といったものが多くなっています。これは「ギャグの使いまわし」が効きません。「去年と同じだ」と言われては恥ずかしいので、毎年、別のギャグを用意しないといけませんが、

「去年はあのギャグが受けたけど、今年のこのギャグはすべった」

ということがよくありまして。

 

けっこう、「新しいギャグ」を考えるのは疲れるもんです。でも、ボケ防止にはいいかもしれません。

 

そういうわけなんで、もし、スベっても、温かい目で見ていただけたらと存じます。

 

 

 

政府による「報道管制」が敷かれているため、正しい状況が報道されてませんが、今、「コロナ」「インフル」がすごいことになっています。特に「学校由来」のものがひどく、学級閉鎖があちこちで行われています。学校ごとにも違いますが、「教室ではマスクを取りなさい」と指導しているところもあって、子どもたち、感染爆発です。

 

大人も同様で、「運転手が大勢感染してしまい、バスが時刻表通りに運行できない」なんていう事態も起きているようです。

 

そんななか、先日、生徒さんが大勢感染してしまったという音楽発表会が急遽、開催延期になり、予定がぽっかり空いてしまいました。それで、懇意にしているプロミュージシャンさんのコンサートを撮影しに行ってきました。

 

ある大型公共施設の中にある「アトリウム」で開催されたんですが。

写真のように、全面ガラス貼りの開放感あふれる明るい広い会場でした。

 

ただ、現地に行って、わかったんですが、この構造って、要するに「温室」と同じで、、、、、 暑い。

 

空調を効かせていても暑いです。

天気も良く、一番気温の高い時間の開催なので、すごく暑いです。

 

コンサートを主催する、この会場の側も、そういうことをわかっているようで、観客に対して「小さなうちわ」を配っていましたし、

演奏者のステージには、このような、充電式ポータブル扇風機が複数台セットされていました。

こんなの初めて見ました。普通、工事現場とかで見るものです。

会場側がこういう機械を所有しているということは、そもそも、「ここは暑くて大変だ」ということです。

 

上記写真は、「開演1時間前」の様子なんですが、そして、お客さんが入って、満杯になったら、当然ですが、ますます暑くなります。

 

カメラマンとかPAさんとか、我々、黒子は、文字通り、「真っ黒の服装」が制服なんですが、黒い服は日光を吸収するため、太陽光素通しの会場では、さらに暑く、一般観客よりも暑く感じるものです。

 

ある程度の必要十分な枚数を撮った時点で、「このままだと熱中症になってしまう。ちょっと休ませてもらおう」と、会場を離れ、涼しい場所へ避難して、小休止してました。

 

そして、体調が回復してから、もとの「温室」に戻ったら・・・・  うわあ、カメラのレンズが結露して、画面が真っ白に曇ってしまいました。参ったな~

 

こんなことあるんですね。今回は、撮影料をもらう「仕事」ではなく、知り合いの音楽家の応援ということでの撮影なので、「曇ってしまって、うまく撮れなかった。ごめんなさい」で済んで良かったんですが、仕事だったら、プロ失格の大失敗でした。

 

 

アトリウム、そして、今年の猛暑、恐るべしです。

 

 

 

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ところで、随分昔の話ですが、婚礼スナップの仕事で、「熱帯植物園での結婚式」というのを撮ったことがあります、これは完全に本物の温室でして、外は冬の寒さですが、中は熱帯の暑さで、ものすごい気温差がありました。そして湿気もすごかったです。

 

このとき、最初の「新郎新婦入場」は、新郎新婦が屋外の寒いところで待機して、ガラスのドアをあけて、「新郎新婦入場!」ってことで温室の中に入っていくという動線の演出だったのですが。。。。。。

 

屋外の寒い中で冷え切ったカメラ機材が、温室の中に入った途端、「結露」してしまい、大パニック!

新郎新婦入場!のシーンはほとんどが、「真っ白に曇った写真だけ」(おまけに画面が曇るとピントも合わない)という大失敗をしてしまいました。

 

そんな苦い思い出を急に思い出した次第です。プロだったら、こういう条件下の結露のことも予想して、対応しないといけませんよね。三流です。

 

 

 

 

 

親戚が「阪神タイガース」の選手だったこともあり、また、青柳選手が横浜鶴見出身ということもあり、阪神のファンなのですが。優勝しましたね。すごいです。おめでとうございます。

(上記帽子のサインは、左から、青柳投手 横山投手 西田選手の3名)

 

さて、プロ野球は、今後「クライマックスシリーズ」に進んでいくわけですが、これが、賛否両論の制度でして、ファンとしては悩ましいものです。

 

過去にロッテや横浜ベイのように「3位のチーム」が日本シリーズに進んだこともあります。横浜に関しては、公式戦の成績では、1位と14.5ゲームも離れており、そのチームが日本シリーズ進出というのは、なんとも素直には納得できないものでしょう。

また、早々と優勝を決めた1位チームは、最後まで3位争いをしていた3位チームと比較すると「真剣勝負の実戦経験」の空白が生じて不利になる、という欠点もあります。

 

やはり、基本として、「公式戦優勝チームが日本シリーズに行くべき」と思うのですが・・・・・

 

しかし、興行としてとか、優勝チーム以外のファンとしてとか、いろいろ考えると、「あったほうがいい」とも思えるわけでして・・・・

 

なんとも悩ましい制度です。

 

そこで、一人のプロ野球ファンとして、「折衷案」として、あれこれ考えたんですが。

 

①出場チームの資格 「1位との差が10ゲーム以内の、3位チームまでが出場できる」

現行制度だと「勝率5割以下のチームでも出場できる場合がある」ということで、これはさすがに納得できないので、ある程度の制限が必要かと思います。2位が1位と10ゲーム超のゲーム差の場合は、クライマックスシリーズは開催しないとなります。「2位が5ゲーム差」で「3位は11ゲーム差」の場合は、2位までしか出場できないため、「ファイナルステージ」のみの開催です。これだと、「3位が決定したからもう大丈夫」ともならず、最後の1試合まで真剣勝負になるでしょうから、リーグ全体が盛り上げると思います。

 

②アドバンテージ 「1勝」ではなく、毎試合、「ゲーム差に応じた点数」のアドバンテージを与える

現在のアドバンテージは、「ファーストステージではアドバンテージなし」「ファイナルステージでは1勝のアドバンテージを付与」というものです。ただし、「上位チームの本拠地球場で開催できる」という制度のため、「地元で試合ができる」というのもアドバンテージと言えるでしょう。

ただ、これだと、「3位と2位の差の意味がない」わけでして。

そこで、全試合、上位チームに最初に「1~2点」付与して、試合をするのがいいのでは? と思うわけです。

(※基本は「1点」なのだが、ゲーム差が「5」以上あった場合は「2点」にする)

そして、「ファーストは3試合制」「ファイナルは5試合制」にします。(日本シリーズが7試合制なので、これがいいバランスだと思います)

 

どうですかね? 一回試してみる価値はあると思うのですが。。。

 

 

 

 

 

 

 

 

栃木県に住んでいたことがあったり、学校写真の「聖地」、日光に何十回も行っているカメラマンとして、この新鉄道の開業は非常にうれしいもので、ほんと、待ちに待ってました。 (当初の開業予定から2回延期になったから、ほんと待ってました)

 

開業日の26日土曜日は、「イベントで大混雑するだろう」「発車は午後3時からなので、あまり乗れないだろう」と考えて、翌、27日日曜日と28日月曜日の2日間、ライトラインを堪能してきました。

 

 

※お断り  プロのカメラマンですけど「撮り鉄」ではないので、写真の質についてのご批判はご遠慮ください。

 

 

宇都宮駅東口駅  かっこいい車体だと思います。

 

 

駅前広場では開業記念のイベントをやっていました。

 

 

特設ステージではゴスペルを歌ってましたが、この人たち、キリスト教徒なのかな???

 

 

こういう、記念写真に最適なモニュメントがあるのはいいですね。

 

27日は天候が不安定で、さすが「雷都」と呼ばれる宇都宮、突然土砂降りの雨が降ってきたり、降ったりやんだりの1日で、野外イベントは大変でした。

※目立った宣伝はされていませんが、「ライトレール」の「ライト」は、「雷都」の意味もひっかけています。

 

さて、開業2日目日曜日ということで、いろいろなテントブースがあって、地域の宣伝をしたり、お土産を売っていたりしましたが、ここで気になったのが、ライトラインが利用を勧めている、新ICカードの「トトラ」というもの

スイカと同じ交通系ICカードなんですが、栃木県内でライトラインやバスを使用すると、ポイントがたまるというもので、これを使って乗ってほしいと、事前宣伝してましたが、これを販売するブースがここにないって・・・・これはちょっとひどいんじゃないでしょうか? 宇都宮の駅にもなく、「バスの営業所に行って買ってください」とのこと。どこだよ???

 

いろんなしがらみがあるのかもしれませんが、こういうところが「お役所仕事」的で、バカだなあ、と思いました。

駅ビルの中のコンビニで売るべきですよ。私も、記念に買っていこうと思ってたのに・・・・

 

 

さて、この日は「12分間隔で運行」しているはずですが、なんか遅れています。そして、乗るには、このようなディズニーランドみたいな行列に並ばないといけませんでした。ある程度は覚悟してましたが、ちょっとすごい行列で、猛暑の中、冷房がない場所でずっと待っているのは苦行です。

 

あとからわかったのですが、「ICカード」を持っていない、「現金で運賃を払う客が予想外に多く、車内での料金収受に時間がかかり、運行が遅延していた」(路面電車は駅舎がないので、事前に切符を買うとかできないシステム。そして、現金で支払う場合は、運転手がお金を扱うため、全3両のうち、1両目の最前部の出口までいかないといけないため、3両目に乗ってしまった客の場合、ラッシュのように混雑している車内を「すいません!!」と言いながら1両目まで移動して、お金を払うということになり、これでは乗降に時間がかかるのは当たり前)とのことです。

 

行列作って並んでいる待ち時間に上記の「トトラカード」を勧めて販売するとか、いくらでもやり方はあったと思いますが、なんで、そういう工夫をしなかったのでしょうか? ICカードを持つ乗客が多ければ、あれほどの遅延は起きなかったと思います。

(この日は、突然の大雨が降って、屋根のある駅のホームで雨宿りする人も多く、それでいっそう、乗降が大変でした)

 

それに、宇都宮駅では大勢の職員がいて案内やら整理やらしてましたが、ここで、「ICカードを持っていない客に対して乗車券を事前に手売りする」とかしておけばよかったと思います。混雑するのがわかっていながら、対策を考えていないのは会社としてアホです。

 

 

 

やっと乗れた車内はこんな感じで、通勤ラッシュみたいな混雑でした。

 

 

 

 

 

 

さて、ICカードで乗降する場合は、どの出入り口からでも可能で、この写真のタッチセンサーにカードをタッチすればいいのですが、これがまた、ちょっとややこしいのです。

 

「乗る時は下のセンサーにタッチする」

「降りる時は上のセンサーにタッチする」

 

「慣れれば簡単」なのかもしれませんが、開業したばっかりだし、観光客も多いため、これが容易には理解できず、「あれ? どうして?? なんかおかしいよ!」っていう客が続出してました。最初のうちは、面倒でも、運転手が車内放送で頻繁にアナウンスするとか必要だと思います。

 

そして、車内には2種類の液晶モニターが設置されているのですが、これがイマイチでした。

 

 

 

上は屋根の中央部分に設置された大きなモニターなんですが、この情報表示がイマイチです。「路線図の表示はたまに出ますが」とか「次は***駅です」とか「乗降の方法の案内」とかなく、95%は、CMでした。広告料は大事ですが、ちょっと不親切だと思いました。横長画面なので、半分に分割して、左側に広告、右側に電車の案内とか、そういう方法がいいのではないでしょうか?

 

下のほうの写真は乗降口の上についている液晶モニターですが、これが小さい。そして、「こちら側のドアが開きます」という表示ばかりで、「次は***駅です」という表示が少なく、観光客には不親切だと感じました。今更画面を大きくはできないでしょうが、表示内容の再調整は必要だと思います。

 

さて、車内は、この2種類の液晶モニターがあるだけで、いわゆる「紙の広告」「窓に貼ったりする広告」はありませんでした。

おしゃれですっきりしていてかっこいいと思いますが、私、いろいろな鉄道に乗ってきて、最近、思うのは、「路線図」くらいは、紙のものを貼っておいてほしい。ということ。これ、観光客には非常に大事な情報なんですよね、なのに、最近はこれがない車両が多いのです。このLRTも天井とかに貼って欲しいです。

 

とにかく「案内表示」については「配慮が足らない」と思いました。毎日乗る通勤通学客には意味がなくても、このLRTを観光資源にするのではあれば、こういう親切な案内表示は絶対に必要です。

 

一方で、本来、乗客に聞かせるものではない、「業務無線」の音が大きくて、「これから休憩のはずなんですが、どうなってますか?」「引き続き乗車して運転してください」とか、そういう内容を全部、乗客に聞かせているのは、どうかな? と思いました。

まあ、本部の運行管理がてんてこ舞いになっている様子が全部乗客に伝わるため、普通なら「遅いぞ!」とか苦情が出るはずなのに、この無線の声を聞いているから、「しょうがないな。こんなに混乱しているのでは文句を言っても意味がない」と思わせる効果はありました。

 

 

 

さて、町中は開業祝賀ムードでいい感じでした。

 

 

鬼怒川を渡る際の車窓風景もGood。

 

 

ベルモールというショッピングセンターを過ぎてからは車内も空いてきました。

 

 

 

ものすごい時間がかかって、やっと、終点「芳賀高根沢工業団地」駅に到着。

 

 

下車していろいろ写真を撮りますが、12分間隔運行のはずなのに、40分間次の電車が来ず。来たら来たで、団子状態で連続でやってくるという、すごいダイヤの乱れで大変でした。

 

ライトラインは公式ツイッターがありますが、最新情報がほとんどなく、「何のためのツイッターだよ!」って感じです。忙しいときほど、情報が大事なんですけどね。撮り鉄さんの中には「傘、忘れた」って人もいて、雨の中、濡れながらずっと車両が来るのを待ってました。

 

 

 

 

40分も次の電車を待っている時に思ったのですが・・・・

路面電車の駅って、基本的に「駅舎内にトイレがない」ってこと。

おまけに、この終点の駅は、工場団地の中なので、コンビニとか商店もなく、トイレを借りるところがないのです。

 

これ、けっこう皆さん、驚いていて、「え? なんでないの?」と困ってました。

 

係員さんに質問すると、「路線の中に3駅ほどは、駅の近くに、公共施設のトイレを借りることができるところもあります」とのこと。1時間も電車に乗るとなると、観光客は「どこでトイレが借りられるか?」事前にきちんと調べておくことが大事かもしれません。

宇都宮駅はいいけど、この閑散とした終点駅には、仮設でもいいから、トイレを設置したほうがいいと思います。こういうのもお役所仕事的です。

 


 

 

大雨が降ったため、この駅では池ができていました。水はけを考えた線路設置が必要だったのでは? と思いました。

 

 

 

その代わり、逆さ富士みたいな写真が撮れましたけど。

 

 

気がついたのは、新規開業したばかりなのに、このように、線路がサビだらけでした。

客としては、きれいに磨いてほしかった気がします。なんかこれじゃ、地方ローカル線の廃線跡みたいな感じです。開業が2度も延期になってしまったため、錆びてしまったのでしょうか?

 

 

 

そのあとはいろいろと写真を撮りまくります。ここの坂の角度はなかなかすごかったです。

 

 

 

 

 

 

 

その後もまた大雨が振りました。

 

 

 

車両はすごくかっこいいと思いましたが、残念なのが、車両の上部。無骨な機械類が丸出しです。メンテナンスがしやすいからなのかもしれませんが、もうちょっと、デザイン的に工夫してもよかったのでは? 宇都宮駅とかでは、上から見下ろす角度になって、多くの人から見られますから。

 

 

さて、昼間の乗車が終わり、餃子を食べて、その後、夜間乗車します。今のデジカメは暗いところに強くなったので、夜の風景もけっこうきちんとブレずに撮れます。

 

(ただし、この鉄道、「1日乗車券」が売ってなくて、乗るたびにお金を払うので、けっこう散財しました。なんで、1日乗車券を販売してくれないんだろう???)

 

 

 

平石の車両基地

 

17:50と表示されていますが、この時の実際の時刻は20:20。つまり、2時間30分遅れている、ということ。

この日はものすごく遅延してダイヤが乱れたということです。

 

 

 

 

宿に帰って宿泊します。

 

夕食後のデザートは、これ。やはり、栃木はこれですな。

 

 

さて、翌日は月曜日、平日であり、ちゃんとしたダイヤで運行するかと思いましたが・・・・

やはり一般道路を走行する「路面電車」という性格上、どうしてもダイヤ通りには走行できないようで、乱れてました。

朝の通勤通学客みたいに「10分電車が遅れたら遅刻する」なんて人にはつらいかもしれません。

 

経験値を積んで、早く、定刻運行ができるようになることを望みます。

 

 

 

 

 

 

最後、「鬼怒川を渡るライトライン」が撮りたくて、けっこうあるき回りましたが、この程度のものしか撮れませんでした。

 

残念。

 

「速度」・・・最高40キロは遅すぎる気がします。原付に抜かれてます。線形が非常によくて、信号もなく、スピードを出せる区間はもっと速度を上げてもいい気がします。

信号にやたら引っかかって止まります。うまく信号と連携できないですかね? 

 

 

 

次回、「1日乗車券」が販売されるようになったら、あらためてやってきて「全駅乗降」をしたいと思っています。

 

以上、取り急ぎのレポートでした。

 

 

 

<追記>

 

最近、話題になっている「撮り鉄」の人たちのマナーのことですが、私の見た限りでは、ほとんどの方がきちんとマナーを守っているように見えました。運行の障害になるような行為をする人はいなかったと思います。

 

しいてあげると

 

①「写真」ではなく「動画」を撮る人が、運転席横の定位置に居座り、ずっとスマホをくっつけて「車窓展望」の動画を撮り続けていてじゃまだった。写真の場合は、「じゃあ、次、どうぞ」と場所を譲り合うものだが、動画だとずっとそこにいるので、正直、迷惑。

 

②道路の真ん中の中央分離帯みたいなところに、三脚を2つ広げて、そこで長時間、写真とビデオを撮ってる人がいた。法律的に違反なのかどうかわからないけど、マナーとしてどうなのかな?と疑問に思いました。

 

 

 

 

 

 

「デジタル時代」の現在。

昔のフィルム時代のカメラマンよりも、「目の酷使」の度合いが激しくなったと思います。

 

デジタルカメラでの撮影は、フィルム時代のように、「撮影してフィルムを納めたらおしまい」ではなく、そのあとの「写真の調整・修正・整理」などもカメラマン自身がやるように変わりました。いわゆる「後処理」というものです。

 

「30人程度のピアノ発表会で、リハーサル~本番演奏~集合写真」と撮影した場合、その「後処理」には、だいたい、30時間くらいかかります。つまり、30時間、パソコンの画面を注視するということで、これに関わる「疲労」は半端じゃないです。

 

目が疲れるだけでなく、肩こりや頭痛になります。

 

そして、今、行われている「業務用カメラのミラーレス化」という時代の流れ。これが、また、疲労度をさらに増加させています。

撮影時にも、液晶モニターという「光っている画面」を至近距離でじっくり見つめているため、すごく疲れるんです。

 

昔、子供の頃に「1日3時間以上テレビを見ていると、目が悪くなる」とか怒られてましたが、3時間どころじゃないですからね。撮影時は7時間くらい見つめてますから。また、ミラーレスカメラは液晶画面の中に様々な情報が表示されるので、ただ、画面を見ているわけではなく、いろいろな情報に神経を使っています。ですから、より疲れます。

 

カメラマンの世界でも、「ミラーレスカメラに変わってから、視力がガクンと落ちた」と言っている人がいっぱいいます。

 

 

実は私もそうでして、利き目である右目の視力低下がほんとひどくて困っています。

 

 

そこで、今、「利き目ではない、左目でもファインダーを覗けるように」と、訓練をしています。

 

プロのカメラマンって、実は、右目でカメラを覗いている時も、左目をあけていて、周囲の状況を見ています。

 

これって、ピアノの演奏と同じで、「右手でメロディを弾きながら、左手で伴奏している」ようなもので、プロだったら、修行時代に誰でも訓練しているはずので、それができます。

 

スポーツ写真の分野では、たとえば野球では、「右目のカメラで、バッターの動きを狙いながら、左目で、内野手の動きを見ている」なんてことをやってますし、ピアノ発表会の撮影でも、「右目のカメラでピアノ演奏の様子を狙いながら、左目の肉眼で、舞台袖で待機している次の演奏者の様子を見ている」なんてことをしています。

戦場カメラマンも、右目のカメラで、ある戦士を狙っているとして、左目で周囲の状況を常に見ていないと、周りで危険なことが起きていても気づかずに逃げ遅れるなんてことになります。

 

なので、両目を使うということには慣れているはずなんですが・・・・・

 

いざ、左目でファインダーを覗くと・・・・  いやあ、参った。頭がついていきません。うまく見えません。特に「水平感覚」が狂ってしまう気がします。

まあ、「右利きの人が左手でお箸を持つ」ほど難しくないかもしれませんが、とにかく、「相当訓練しないとうまくならないな」というのはわかりました。また、「鼻が操作ダイヤルにぶつかって困る。どうしよう?」「カメラのボディがじゃまをして空いている右目で周囲を見ることができない」とか、物理的な悩みもあります。

 

だいたい、目に関しては「右目利き 80%」「左目利き 20%」らしいのですが、プロは、カメラの構造上、シャッターボタンも右側だし、右手利き&右目利き用に設計されていることもあり、そういう事情もあって、ほぼ100%が右目で写真を撮っているようですが、これを左目でも撮れるようになるには、どれだけの訓練が必要なのでしょうか? 相当がんばらないといけないかも???

 

 

 

 

 

コロナの制限がなくなって、今まで自粛していた「連弾演奏」が復活しています。

 

連弾というと、普通は、「1台のピアノ」に2名の演奏者が並んで座って、低音部と高音部に分担して2人で演奏する「4手演奏」というものなんですが、ごくまれに、「2台のピアノを舞台上に置いて演奏する」というのもあります。

 

2台だと、当然、会場使用料金も高くなりますし、舞台設置作業も大変で、アマチュアの発表会では、なかなか珍しいものです。

 

今回、その「2台ピアノ」の発表会がありました。

 

朝イチ、客席に誰も入れずに、調律が行われていましたが、調律は「自分のピアノの音に集中する」ため、2人の調律師が「1台は舞台上で」「もう1台は楽屋通路で」、場所を分けて調律なさってました。調律師2名って、初めて見たかもしれません。

 

この日は台風が接近していて、外は雨。気温は33度くらいあって、ものすごく蒸し暑い日でした。(私もギター・ウクレレをやるので、弦楽器の調律の難しさはわかっているつもりです)

 

空調の効いた舞台上と、空調があまり効いていない楽屋通路では、「気温や湿度が大きく違うと、きちんと2台のピアノの音を合わせられない」ということで、途中から、舞台上に2台並べて、同時に2台の調律をしておられました。2台同時って、なかなか難しい感じです。

 

しっかり調律したので、音は素晴らしかったです。

 

ただ、舞台上の左右の幅が広がるため、画角が変わり、「いつもの、ピアノ発表会用の望遠レンズが使えない」「アングルが難しい」ということで、それ用の機材の準備はして行きましたが、撮影はちょっと大変でした。

 

いい経験をさせていただきました。

 

 

※2台ピアノの場合は撮影機材も変わりますので、事前打ち合わせの段階で必ずその旨をお知らせ下さい。お願いします。

 

銭湯マニアです。

 

横浜市内全湯(廃業したのも含め60湯以上)を制覇したあとは、川崎市に遠征しております。

 

その、川崎の銭湯で見た貼り紙のことなのですが。。。

 

「温いのが好きな人は露天風呂をご利用下さい。ゆっくりと温まることができます」

 

と書いてありました。実際、露天風呂は40度ちょうどくらいの、銭湯としては低温でした。内湯は42度でした。

 

この「温」という漢字なんですが、これがややこしいなあと思いました。

 

「温い」・・・これは「ぬるい」と読みます。意味は、 「冷たくはないが十分な温度にも及んでいない」となっています。十分な温度ではないのに、温いと漢字で書くのはなんか納得できないような気がします。

 

「温かい」・・・これは「あたたかい」と読みます。意味は、「物の温度が快い程度に高い」となっています。

 

 

同じ「温」という漢字ですが、送り仮名が「い」だと、「あたたくない低い温度」になり、「かい」だと、「十分にあたたかい」になります。

 

なんか、不思議です。

 

 

今日はニコンという会社の「黒歴史」とも呼ばれている、悲運のカメラ 「Nikon1」シリーズの話です。かなり、マニアックな話になります。お好きな人だけ読んでください。恐縮です。

 

 

 

ある日の「ステージ撮影」の仕事の時の「リハーサル撮影」時の機材です。3台のカメラを使用します。

 

上から

①Nikon 1 J1 超広角ズーム

②Nikon Z5 24-70 F4

③Canon 7DⅡ 70-200 F4

という布陣です。

 

リハーサル時はNikon Z5の標準ズームをメインカメラにします。(※Z5はSDカード2枚差し Z6やZ7は1枚だけなので、プロの仕事は使えないのです)

望遠はCanonに任せます。リハーサル撮影時は動き回るため、軽さが大事で、そのため、f2.8ではなくF4のズームを使用します。

 

そして、超広角をNikon1 J1に任せます。

 

 

 

Nikon1は、センサーサイズが小さく、センサーの画質はかなり悪いです。マイクロフォーサーズよりも悪いです。高感度も弱くて、ISO1600を超えるとざらざらで使い物になりません。きっと、今のスマホよりも悪いかもしれません。

ただ、この超広角ズーム

NIKKOR VR 6.7-13mm f/3.5-5.6

は、意外と性能がいいんです。高価だけあって、描写力は悪くないです。

そして、小型で軽量で、AF性能がそこそこいいんです。特にJ1はファインダーがない分、軽量です。

小さいために、被写体に与える圧力が小さく、こんなアングルで撮れたりします。

ファインダーを覗かないので、高い位置や低い位置、普通のカメラでは入りにくい狭い場所にも手を伸ばして入ってしまいます。

画質が悪いとはいえ、この「機動力」は貴重で、ちょっと普通じゃない、面白いアングルの写真が撮れます。誰でもスマホでいい写真が撮れる現代では、「普通じゃない」写真に、プロの価値があります。

 

そして、Nikon1のいいところは、機種によっては「インターバルタイマー撮影」ができるということです。

これは、「10秒ごとに1枚ずつ、自動的にシャッターを切ってくれる」といった機能で、これにより、「無人撮影」が可能になります。

 

大きな写真事務所ではない、「カメラマン1人で全部やる」、うちのような個人事務所では、「一人なのに2~3人で撮っているかのように」するための、貴重な戦力になります。

 

 

本番撮影では、客席最後方の「定位置」に、メインカメラを立てますが、一度立てた三脚はほぼ動かしません。ですから、アングルはみんないっしょになります。そんな時に、別のアングルで撮れるように、メインカメラとは離れた場所に、Nikon V1&望遠ズームを置きます。インターバル撮影にして無人撮影します。ピアノ発表会などのように、「被写体の位置がほとんど動かない」演目では、有効に使えます。V1も小型なので、そんなに目立ちませんから、お客さんの邪魔になりません。

ただ、目立たないと、ぶつけられたり、蹴飛ばされたりします。そういう懸念がある際は、

 

白ボディのV1も持っているので、これを使用します。「無人撮影中です」という紙も置いておきます。

 

 

オーケストラの撮影なんかでは、客席からは「指揮者の顔」は撮影できませんが、このNikon1を目立たないように、ステージの端っこに忍ばせて、本番時に指揮者の顔を撮ったりすることも可能になります。

 

 

これは、ブラスバンドの本番演奏時の写真ですが、高い場所にある「照明室」の中に、Nion1をセットして、無人で撮影しています。こういう俯瞰のアングルはなかなか普通は撮れませんが、小型で、狭い場所にもセットできるNikon1の特徴を活かして撮影しています。

 

というわけで、うちの事務所の「ステージ撮影」では、実は、Nikon1は隠れた大活躍をしており、10年くらい使い続けていますが、いまだに、なくてはならないカメラなんです。

 

また、小型ということで、荷物を軽くしたい旅行先に持っていくのも便利です。Nikon1には10倍ズームもあるんですが、10倍にしては、意外と画質もよく、「撮り鉄」でも活躍します。

 

というわけで、Nikon1シリーズは「撮影業務」でも重宝してますし、プライベートでも便利なため、気がつくと、たくさん買ってました。

 

この機会に全部ご紹介します。

 

 

Nikon1 J1 ・・・安価ではあるものの、金属外装だし、デザインもまあまあだし、なかなか気に入りました。画素数が1000万というのも、ちょうど使いやすい、必要十分なもので、最適でした。ストロボも内蔵されており、婚礼撮影の仕事の時の非常時用の「予備の予備」としても最適でした。ただ、購入時についていた「標準ズーム」の性能がイマイチだったのが残念。画質のいい、別の標準ズームを買い足しました。Nikon1が失敗した原因のひとつが、この「キットレンズの性能が悪かった」というのがあると思います。このせいで「Nikon1は画質が悪い」と多くの人が思ってしまいました。Nikonにしては残念な手抜きです。

 

Nikon1 J1 ・・・このカメラ、インターバルタイマー機能があることで、「仕事でも意外と使える」とわかり、追加でもう1台買ってしまいました。

 

③Nikon1 V1・・・フラッグシップモデルでけっこう高かったです。「1000万画素は使いやすい」「ファインダーがあっても、ほとんど出っ張らず、ボディがそんなに大きくない」「プロの撮影では使わないストロボをつけなかった」「バッテリーが他のニコン一眼レフと共用で、大容量(インターバル時は、2時間連続で使用できる)」「インターバルタイマー機能あり」ということで、「これは、ほんと、仕事で使える」と確信しました。ただし、撮影モードダイヤルが勝手に動いてしまう、という致命的欠陥がありました。こういう「使えばすぐにわかる」欠陥をそのままにして売り出してしまうのが、ニコン社の「ユーザーのことをよく考えない」性格が出ていると思います。この欠陥により、このカメラの評価が大きく下がってしまいました。

※それから、ホワイトバランスをK数で手動設定することができないのが残念。

 

④Nikon1 V1・・・仕事で使える、ということで、もう1台買い足しました。この際、使い分けしやすいように白ボディにしました。

 

⑤Nikon1 V1・・・③のV1が酷使しすぎて壊れてしまったため、買い替えということで、もう1台買いました。(中古を探しました)

 

⑥Nikon1 J3 ・・・これは残念ながら、インターバルタイマーがついておらず、仕事では使えません。画素数も上がってしまい、後継機なのに高感度も悪く、使いにくくなってしまいました。ただ、安売りしてたので、プライベート用に買いました。でも、旅行中に落下させてしまい、壊れてしまいました。残念。

 

⑦Nikon1 V2・・・これも、インターバルタイマーがついておらず、画素数も上がって、画質が落ち、仕事では使えません。(こういう改悪をするのがNikonの悪いところ) でも、グリップが良くて、見た目はすごくかっこいいので買ってしまいました。ストロボが内蔵になりましたが、小さくまとめてあって、いい感じです。でも、最悪なのが「バッテリーを変えてしまった。それも、この機種専用で、他のカメラでは使えないものだった」というのが、ほんとひどい改悪でした。なんでV1と共通にしなかったんでしょう? 開発陣、バカだと思います。

 

 

⑧Nikon1 AW1・・・特殊なカメラで、水中撮影が可能な防水カメラです。臨海学校の同伴撮影とかの仕事があるので購入しました。これも画素数が多すぎでした。

 

 

というわけで、当事務所にはNikon1シリーズのカメラが8台もあります。(※うち2台は使用不能) 世界中にNikonを使用するプロカメラマンは何万人もいると思いますが、Nikon1を一人で8台も買った人って、おそらくうちだけじゃないでしょうか? Nikonから表彰してもらいたいくらいです。

 

このシリーズ、私にとっては有効なカメラでしたが、一般的に考えると、上記いろいろ指摘したように欠点もあるし、時代のニーズにあってなかったのはたしかです。性能がイマイチなのに、価格はけっこう高かったし、アマチュアの人に支持されず、買ったのはおそらく「古くからのニコンファンが話の種に買っただけ」という感じで、廃盤になってしまったのも、しかたないと思います。観光地に行っても、私以外にNikon1を持っている人を見かけたことはありません。

 

やはり、ニコンは販売戦略が下手ですね。今はセンサーやエンジンの性能があがってるから、最先端技術で、また、ニコン1を作って欲しいですが、絶対に無理でしょう。残念です。

 

それにしても、このシリーズで「プロが仕事として今だに使い続けている機種」は、最初に登場した「V1」と「J1」であるってことからも、このシリーズが「新製品を出す度に失敗している」ということの証拠です。ほんと、ニコン、アホです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回の記事は、私の生まれ育った、東京の下町、「本所~深川あたり」の限定したお話になります。他地域の人には、何の興味もない話題です。ご容赦下さい。

 

この写真、スカイツリーをのぞむ「大横川親水公園」の中から撮った写真です。

 

まずは、現在の「大横川親水公園」の様子をご紹介します。

 

 

下の部分は昔、大横川という川でした。それが埋め立てられて、「大横川親水公園」という憩いの場所になっています。

 

 

この広場も昔は川。今はラジオ体操をしたり、子供がサッカーをやったりしています。

 

 

「親水公園」ということで、このような人口の小川も作ってあります。

 

 

 

 

 

 

けっこうな長さがあるので、散歩やジョギングにもいいです。

 

 

 

 

これは橋の下。これを見ると、「もとは川だった」というのが理解できると思います。

 

 

これは我が家から見た、大横川親水公園の俯瞰風景。建物が立っていないところは全部川でした。

 

さて、タイムスリップしてみましょう。

 

 

似たようなアングルで1981年頭に撮った写真がこれ。たしかに、川です。

 

 

 

 

この時は、水を抜く工事の直前だったため、川に、作業用のクレーン船が浮かんでいます。

 

これ以前は、川には大きな材木が浮かんでいて「貯木場」のように使われていましたが、残念ながら、その頃の写真はありません。(「大横川」で検索して、別のサイトを見てもらうと、丸太の写真もあります  こことか) 

 

 

材木がある時は、よく、木の上に乗って遊んだものです。(良い子は真似をしてはいけません)

さて、1981年末、水抜き工事が始まります。

 

 

 

※二重露光してしまった失敗作ですが、貴重な写真なのであえて掲載 

 

 

そして、水抜きが進みます。

 

 

 

 

 

 

そして、親水公園となるべく、工事が進みます。

 

こうやって、現在の親水公園ができたわけです。

 

 

 

さて、話が変わりますが、上記のように、我が家の眼の前は、大きな「川」でした。

そして、その「大横川」は、まっすぐに1キロちょっと南下すると、「両国高校」のすぐ横につながっています。

 

これ、いたって真面目な話なんですけど、高校受験に成功して、両国高校へ入学したら、小型の手漕ぎボートを買って、ボートで通学するつもりでした。

なんたって、川ですから、信号もないし、横断歩道もなく、まっすぐに最短距離で両国高校につながってましたから、自転車よりも楽に通学できたはずです。

 

そういう夢を持ってたんですが・・・・・ 当時の都立高校の入試制度は、学校群制度というもので、いくら、試験の成績がよくても、希望校には行けないようになってまして・・・・・ まあ、抽選で、墨田川高校になってしまいました。それで「ボート通学」はおじゃんになりました。

 

残念。

 

 

さて、ボートでなくて、自転車で通学する場合、「大門通り」というところを通るのですが、この「大門通り」というのは、地元の人ほど「口に出さない道路名」でして。

なんか変ですよね。地元なのに、あえて、言わないのです。おそらく、この辺出身の王貞治さんも知ってるはずですが、口にはしなかったんじゃないでしょうか?

 

実は「大門通り」という名称の由来は、「南の洲崎遊郭にあった大門」と「北西の吉原遊郭の大門」をつなぐ道路だったからでして・・・・・

別名「親不孝通り」とも呼ばれていて。(※横濱にも「親不孝通り」あります)

隅田川の東側の最優秀校である両国高校に通っていて、その道が「親不孝通り」ってのもおかしな気がしますが・・・・

 

 

そういう名称なので、「教育上よろしくない」ってことで、実は地元の人は、「口に出す」ことはほとんどありません。

ただ、由来を知らない、タクシーの運転者さんは、「じゃあ、大門通りをまっすぐでいいですね」とか言っちゃいます。

 

 

はなはだローカルな話で失礼しました。

 

 

 

※写真は全部自分で撮ったものです。著作権があります。無断転載お断りします。

 

 

 

 

 

 

 

 

今、静岡市さんが募集を始めた「ボランティアの市民カメラマン」に関して、あれこれ議論が行われているので、それに関連して、ひとつ書いてみたいと思います。

 

 

 

 

「ボランティア活動」という横文字。すっかり日本でも定着していますが、日本では本来の意味ではない、間違った意味が定着してしまった気がします。

 

「ボランティア」という言葉は、本来は「志願して****する」という意味で、「徴兵ではなく、自分で志願して戦争に行く」とかで使われていました。有償や無償かは関係ありません。ですから、会社員が会社の中で給料をもらいながら、「今度新しいプロジェクトを始めるんだが、これに参加したい社員はいるか?」と言われた時に、「はい、私、やります!」と手を上げるのも「ボランティア」なんです。

でも、日本では「無償でやること」という意味に変換されてしまいました。

 

この「誤用」のために、私も過去にトラブルに巻き込まれたことがあります。

 

「ボランティア活動」という言葉が、市井に広く出てきたのは、「阪神大震災」の時だと思います。

 

私らカメラマン業は比較的時間の自由がきく仕事なので、阪神大震災後、田中康夫さんを始め、いろいろな人が復興ボランティアの活動をしているのを見て、「自分も何かやろう」と思い、ちょうど、地元横浜市で募集していた「福祉ボランティア」の団体に加入しました。

 

この団体は、主たる活動は、「高齢病人の病院への通院&介助」(※この団体専用の「車椅子を運ぶことができるワゴン車」を保有していた)で、その他、「何でも屋」みたいなこともしており、「粗大ごみを回収場所まで運ぶ」「家の中のちょっとしたバリアフリー工事をする」「屋根の下にできた蜂の巣の除去」などなど、いろいろな活動をしてました。大変ですが、楽しい面もあって、できれば、長くやりたいと思っていました。

 

さて、この団体なんですが、「お金」に関して、この組織を立ち上げた創設者の考えはこんなかんじでした。

 

◎「ボランティア活動」という名前だが、完全無償というのは本来のボランティアではなく、おかしい。

◎「交通費」「材料費」などの必要経費は支給すべきだ。

◎最低賃金まで払う余裕はないが、時給500円程度の報酬は払うべきだ

◎上記費用ははっきり明記して利用者からもらう。ただし、これとは別途の「お礼」とか「寸志」みたいなものはもらわない。

 

というものです。私はこれに賛同しました。

報酬まで欲しいとは思っていませんでしたが、「交通費」とか、「なにかものを作る際の材料費」などの必要経費を団員が自己負担するのはおかしいと思っていました。

実際にやってみて、「1時間500円」という報酬は、「労働の報酬」として少なすぎるが、「2時間で1000円」であり、「お昼ご飯代にちょうどいい」と思われ、「お弁当を支給してもらった」みたいな感覚で、「絶妙な金額設定だな。これだったら、団員のみんなも負担がなく、自腹を切ることもないし、長続きできる」と思いました。

 

利用者の立場になってみても、「無料ですよ」と言われても、「なにかお礼をしないとだめですよね」と思うのが普通の感覚であり、家の中での作業なら「お茶とお菓子くらいは出さないと」とか思います。「お礼って、いくらくらい包むのがいいんだろう」なんていう配慮もしないといけません。これって、けっこうな心労になります。そういう心配をさせないために、「一切のご配慮は不要です。材料費と、1時間あたり500円の料金をいただきます」というルールにしてたのは、素晴らしいと思いました。

 

 

さて、この団体の創設時は人数も少なく、創設者のこの考えをきちんと理解し賛同した人だけ入会してきたのですが、組織が多くなると、「潔癖主義者」が現れました。

 

「ボランティア活動というのは、完全無償で行なうものだ。報酬なんてとんでもない! 絶対に受け取ってはいけない。交通費も材料費も全部自腹を切るのが、ボランティアだ!」

 

と言い出して、この団体のお金に関する方針に異論を唱えたのです。この人自身は「某一流企業のOB」で、当時のことですから、すごい金額の年金をもらっており、お金持ちだったのです。でも、団員の中には、私のような貧乏カメラマンもいたし、カツカツの年金で暮らしている人もいたし、「材料費とか自腹切ったら、こんな活動できないよ」「安物の材料使ったら品質が落ちて相手に悪いし」という人が多かったわけでして・・・・

 

潔癖主義者の人が複数に増えて、そして、活動現場でも、利用者が「これ、規定のお金です」と渡してきても、「私はいただきません!」と拒否して、利用者が困ってしまったり、団員の中でも「ボランティアは無償だ!」「いや、ボランティアにはそんな意味はない!」という論争が起きたりして・・・・・・

果ては「報酬と経費をもらったメンバー」に対して、潔癖主義者が「お前、そのお金、返してこい!」と脅迫したり・・・・

 

 

なんか、楽しい活動だったのが、ギスギスしてきまして、それで脱退した次第です。

団員の皆さんは基本皆さん「いい人」ばっかりなんですが、「お金に関わること」「主義主張に関わること」というのは、いったんこじれると、悪い方向にいくものです。

 

こんな経験があるため、私は「ボランティアは無償という意味ではない」という点だけは強く言いたいと思います。

 

「完全無償」「必要経費は自腹」という手法では長続きしませんよ。

 

 

というわけで、話を静岡市のボランティアカメラマンに戻しますが。

 

 

結論から言うと、「すごくいいアイデア」だと思います。

 

市内のイベントや風景を市民カメラマンに無償で撮ってもらい、市の広報などで使わせてもらう。

まあ、我々プロにはつらいことですが、今は行政も倹約しないといけないので、カメラマン費用が無料なら助かるわけでして。

そして、今は、高級なデジカメを持っている人がいっぱいいるし、スマホのカメラの性能もすごくよくなっているので、アマチュアカメラマンでも素晴らしい作品が撮れる時代です。

写真を趣味にしている人が大勢いますから、こういう募集をすれば、応募もたくさん来るでしょう。

そして、アマチュアカメラマンは「自分の写真を見てもらいたい」という考えが強いわけで、自前で写真展とか開催すれば、莫大な費用もかかりますが、市がただで広報とかに使ってくれたらうれしいわけでして。

おまけに、市のほうで「保険」にも入れてくれるそうで。

ウィンウィンじゃないでしょうか?

 

そして、今回の静岡市がうまいなあと思ったのは、そういう「市民カメラマン」さんに、最初に「プロカメラマンによるセミナーに参加してもらう」という企画であること。

 

普通、プロの講師に教わるなら有料ですが、これだと無料でプロの指導が受けられます。これはありがたいはず。

そして市側も、アマチュアカメラマンの中には、とんでもないひどい写真を撮る人も多い中、「セミナー」は「研修」みたいなものですから、これを受講してもらえれば、一定レベルの作品の質も担保できるわけで。。。。

 

素晴らしいんじゃないでしょうか?

 

この件に関して「ボランティア活動なら、講師のプロカメラマンも無報酬だよね」とか批判している人がいましたが、それは、おかしな話で、プロが講義をするのに無報酬でいいわけないでしょ? 講義用の写真を撮るかもしれないし、見せる写真の準備やテキストの作成やら、必要経費もかなりかかるはずで、そういうのは市が負担すべきものです。プロをただで使おうなんて、ふざけるな!って話です。

 

ちなみに、「市民カメラマンは無報酬」だとしても、市のほうで「今度、常盤公園でイベントがあるんだけど、Aさん、そこに行って撮影してくれませんか?」と「依頼」した場合は、「交通費」と「昼食代」くらいは支給すべきものだと、私は思います。

 

「自分が好きで撮りに行った」ものと、「市から頼まれて撮りに行った」は区別すべきと思います。

 

 

以上、すべて個人的な意見です。

皆さん、異論はあると思います。