
またまた、写真とは無関係な話題です。
赤坂の「個室サウナ」での熱死事故。
銭湯マニアとしては他人事じゃありません。
いろいろ考えてみたいと思います。
まず、事故のあったサウナについてですが。
「ドアノブが壊れた」
サウナのドアって、「緊急時は容易に脱出できるよう」に、基本的には「ドアノブ」とか「ラッチ」がないものが普通なんですが、なんで、この店舗のサウナのドアがこういう形式だったのか? 不可解です。
「非常用ブザーが作動しなかった」
店側が電源を切っていたそうです。人間のやることじゃないですね。最低です。
日常点検はしてないのか? という疑問がありますが、この店は「旅館業」で申請しており、旅館の場合、「非常用通報機」の設置は義務付けられておらず、点検項目にも入っていないため、放置していても、行政はなんら指導することはありません。
「スタッフがフロントにいなかった」
ドアをドンドン叩いても誰も気づかなかったそうです。個室ということもあって、声が届きにくい、監視の目が届かないという点があったのでしょう。高級店なのにサービスが悪いです。
「気が付いても助けようとしなかった」らしい
スタッフは消防に通報しただけで、店員は何もしなかったらしいです。怒りしかないですね。
それから、この店のHPを見て発見したのですが「スマホ持ち込みOK」となってました。
これだけ、リチウムイオン電池の爆発事故が起きている今、100度にもなる高温の場所に「持ち込んでもいいですよ」って、頭狂ってます。
ところで、私、個室サウナに関してはまったく知識がありませんが、他の一般的な温浴施設に関してはかなり知識があると思います。

実は以前にもここで書きましたが、今、「銭湯巡り」を趣味にしてまして。
つい先日、「神奈川県の銭湯に全店入浴」というのを達成したばかりです。
神奈川は全体で約130軒あります。
東京都内も同時並行で行っており、約40軒入湯済み。全国あちこち行ってますし、もともと温泉好きで旅行好きなので、おそらく、「温泉」「スーパー銭湯」なども含めて、過去に400ケ所くらいの温浴施設に行っていると思います。
そこで、この経験から考える「温浴施設の危険なところ」を記述してみたいということで。。。。
(注:銭湯マニアではありますが、血圧の関係でサウナは苦手です。サウナが無料のところでは、経験のためにちょっとサウナには入りますが、「ととのう」まで長時間入ったりはしません。まあでも、どういう施設なのかは見てます。サウナが別料金のところでは入りませんが、「中はどんな感じなんだろう?」とのぞき込むことはしています)
まず、サウナなんですが、今回の件で思ったことは、「銭湯についているサウナは別料金のことが多く、お金を払った客だけに与えられる”サウナキー”というのがあって、これを持っている人だけがサウナ室のドアを開けられるというシステム。逆に言うと、この鍵がないと開けられない。この場合、サウナ室の中で客が一人気を失って倒れているのを外の客が発見しても、サウナキーがないとすぐにはあけられない。救助できない。店主を呼ばないとドアを開けられない」ということです。これ、銭湯付属のサウナって小さいものが多く、「サウナ室の中には一人だけ」ってことも多いので、けっこう怖いです。
また、今回問題になった「非常ベル」ですが、温浴施設を管轄する「公衆浴場法」では、「設置が望ましい」となってて、設置義務はありません。私の感覚でも実際のところ、「非常ベルが設置してある施設は意外と少ないのでは?」と思っています。
さて、サウナ以外の普通のお風呂に関しても、けっこう危険な場所だと考えます。
私たち「いろいろな銭湯に行きたい」というマニアは実は、地元の常連の銭湯以外は、「同じ銭湯に何度も行く」というのは少なくて、毎回毎回、新しいところに行くことがほとんどなので、その行先の銭湯にとっては、実は「初めての客」になるのです。
なのでかなり注意をして入浴します。
一番最初に体を洗う「立ちシャワー」にしても、「赤いハンドルのほうをひねったのに冷たい水が出てくる」なんてこともありますし、「ちゃんとしたお湯の温度になるまでに30秒かかる」なんてのもあります。お湯の温度も、「30度ぐらいしかないんじゃない?」という、低い温度の場合もあるため、毎回、体では受けずに、まずは手で受けて、温度を確認してから体を洗うようにしています。
浴場の中を歩く際も、慎重にゆっくり歩きます。常連なら「ここ、滑りやすい」とわかっている箇所でも初見客はわかりませんから。
浴槽のお湯の温度もわかりません。
「温度計があるでしょ?」と皆さんおっしゃいますが、銭湯のお湯の温度計って、2割くらいしか正確な表示をしません。店主も「お湯に手を入れればわかるから」と、温度計が壊れても直さないのです。どの店舗も設備が老朽化し、コストもかけられないので、壊れた温度計はほったらかしのことが多いです。
なので温度計の湯温は無視して、自分のカラダで感じます。ですから、「あ、温度計は40度だ。適温だ、ドボン!」なんてことはしません。ゆっくりと足を入れていきます。
そして、店によって浴槽の深さはいろいろで、泡がぶくぶくしていたり、黒湯で透明度がない浴槽の場合、足元が見えず、深さがわかりません。意外と浅くて、膝がカックンしたり、意外と深くて足が届かずに転んでしまい慌てたりします。また、浴槽の中が段々になっているのに気づかず、その段差の角に脛をぶつけたりすることもあります。
高齢者用に「取っ手」がついた浴槽もありますが、これが実はぐらぐらで、逆に不安定になって体勢を崩すこともあります。
銭湯のお湯は循環ろ過式で、ろ過した後温められて熱いのが出てくる「口」がありますが、その場所を把握してないで背中をあてて「アチチ!」となることもあります。
逆に、ろ過装置へ行くための「吸水口」もあるんですが、これに、男性の大事な「袋」が吸い込まれたことがあり、びっくりしたこともあります。
このように、「初めて訪問する銭湯」というのは実は「危険がいっぱい」なのです。裸ですから、けがをするときは大怪我になりやすく、本当に注意が必要です。
また、最近の銭湯は昔みたいな「店主の目が届きやすい」番台形式は消えて、「浴槽のほうは見えない」フロント形式になっています。
浴場で誰かが倒れても、他の客がいないと誰も気づきません。
また、気づいたとしても、客も高齢者ばかりだし、店主もよぼよぼなんで、倒れた客のカラダを持ち上げることもできないかもしれません。
なので、「銭湯巡りっていい趣味だね。僕もやろうかな?」という同好の士に対しては、「気を付けないと危ないよ」と忠告をしています。
これから寒くなり、「ヒートショック」なんてのも起きやすい時期です。
皆さん、温浴施設に行く際は、十分ご注意のうえ、ご入浴ください。
追伸
銭湯内にある「時計」もあてにならないものばっかりです。
高い場所に設置してあるので、高齢の店主は脚立に乗って時計の時間を合わせるとかできずに、放置されてるからです。