
現在、福井県「敦賀」まで来ている「北陸新幹線」の延伸問題について考えてみたいと思います。
2016年に、福井県の小浜市を経由して京都府の地下を南下する「小浜ルート」で決定したのですが、いまだ全く着工していません。そのうちに「物価高」が襲い、建設費用が大幅に増大しており、さらに京都からの反対がものすごくて・・・・
鉄道マニアとしてはっきり言わせてもらいますが、おそらく「永遠に大阪にはつながらない」と思っています。
つい先日、福井に行ってきました。福井には「和洋菓子」の有名な老舗「森八大名閣」さんというお店(おいしいし、上品で進物にもGood)があるのですが、ここの社長が大学時代の友人であり、彼とも会って、地元福井の話をいろいろと聞きました。

さて、今回の視点は、地元横浜(便宜上「新横浜」にします)から福井に行くケースを考察します。
実は、北陸新幹線が福井県敦賀まで伸びたことは、横浜から見ると、そんなにいいことではないのです。いや、むしろ、不便になったと言っていいです。
以前は、
「新横浜から東海道新幹線で米原へ(※のぞみは止まらないのでひかりやこだまを利用)」
「米原で特急しらさぎに乗り換えて福井へ」
そう、乗り換えは一回で済みます。
なお、時間帯によりますが、のぞみ号利用で「京都」まで行って、サンダーバードに乗り換えて福井に行く手もあります。(料金も少し高くなる) いずれにしろ、乗り換えは1回です。
今は、「北陸新幹線が延伸したので北陸新幹線が便利!」(新横浜~東京~福井 乗り換えは一回)と思うでしょうが、実際は、「東京から敦賀まで行く北陸新幹線の本数が少ない(※1時間に1本あるかどうか)こともあって、時間帯に寄りますが、「乗り換え案内ソフト」が勧めるのは、「新横浜から東海道新幹線ひかり。米原で特急しらさぎに乗り換えて敦賀へ。敦賀から北陸新幹線に乗り換えて福井へ」もしくは「新横浜から東海道新幹線のぞみ。京都で特急サンダーバードに乗り換えて敦賀へ。敦賀から北陸新幹線に乗り換えて福井へ」というルートです。
つまり、開通前と同じルートなんです。
乗り換えは2回必要になります。そして、所要時間は以前と比較して大幅短縮になるわけでもなく、わずかな時間だけです。それなのに料金はずいぶん高くなりました。
要するに、「横浜から福井に行く場合は、北陸新幹線開通は、逆によくないこと。不便で高くなった。時短効果もほとんどない」ということです。
また、関西在住の人の話でも、大部分の人が、「いままでは特急サンダーバードで1本で行けたのに、今は、敦賀で乗り換えないといけない。わずか数分の時間短縮なのに、電車賃は3割増。誰が行くかい」と言ってます。特急しらさぎ1本で北陸に行けた名古屋圏も同様です。
(米原駅の特急しらさぎ 現在は事実上「米原~敦賀」のわずかな距離だけのリレー特急となっている)
(敦賀駅での在来線から新幹線への乗り換え。かなりの長い距離を移動しないといけない)
データ的にも「東京圏から福井に行く人は3割増えたが、関西圏から福井に行く人は4割減った」という数値もあって。北陸にはいい温泉地もありますが、温泉に行くのは「のんびりゆったりしたい」からであって、「大きな荷物を持って、めんどくさい乗り換えなんかしたくない」と、いっそう敬遠することになります。
新しくなった福井駅には、新幹線開通と同時に新しいショッピングゾーンができましたが、そんなににぎわっているようにも見えませんでした。東京から福井へ直行する北陸新幹線の本数が「1時間に1本あるかどうか」では、そんなものかもしれません。
福井駅は莫大なお金をかけて駅を新築し、恐竜を前面に出してアピールしてますが、関西圏からのお客さんがこれだけ減ってしまっては、費用対効果はどうなんでしょうか? 上述の社長も「なんだかなあ~」と嘆いていました。
今回の旅では「関西の奥座敷」と呼ばれる「あわら温泉」にも行ってきましたが、北陸新幹線延伸の効果など微塵も感じられないほど閑散としてましたし。
「関西の奥座敷」なのに、関西方面からの交通が不便になってしまったら、お客さん来ないですよ。
今、「米原ルート案を復活させよう」という意見も出てますが、どっちにしても、この10年の間に開通することは無理でしょう。
完全に暗礁に乗り上げたと言っていいと思います。正直、延伸はもうあきらめましょう。延伸しても、かけるコストに見合う見返りはないですよ。
(東海道新幹線の代替ルートに関しては中央リニアに任せましょう)
では、林先生じゃないですが、「今!」やるべきことはなんなのか???
それは、「特急サンダーバード」「特急しらさぎ」の金沢までの延伸です。(そして和倉温泉までの直通も!)
延伸というか、要するに、「昔のとおりに戻す」ということです。富山で戻せとは言いませんが、金沢までは戻しましょう。
これ、北陸新幹線の収益が悪くなるのは確実なんですが、もともと「金沢~敦賀」までの北陸新幹線の本数がすごく少ないですし。在来線特急復活で、関西圏、いや、東海圏や横浜からのお客さんが戻って来ることを考えたら絶対にそのほうがいいです。青いJRさんも、大局的な視点で見れば、このほうがいいことはわかるはずです。(というか、新幹線開通時に廃止にしたことがアホ)
とにかく、電車に乗る際に労力を使うのは「乗り換え」です。
外国人観光客を見て下さい。ものすごい大きな荷物を持って旅行してます。彼らにとっても「乗り換え」は疲労困憊なんです。温泉地に行くような日本人の高齢観光客も乗り換えは嫌いなんです。
今の「敦賀での乗り換えが必須」というのは最悪です。
だいたい、不便になったのに、電車代が上がるって、なんなんですか? 時間短縮はほんのわずかだし。
特急を復活させましょう!
ところで、今回の旅の目的は「福井鉄道に乗ること」でした。
福井鉄道、いい電車でした。本数が「30分に1本」は少なくて不便なんですが、ゆっくりと堪能させていただきました。
そしていつもの「マンホール」収集もしました。今回は「農水」という珍しいものを発見。これも楽しいです。
とにかく、北陸を元気にするのは「サンダーバードとしらさぎの金沢までの復活!」しかありません。
JR西日本さん、早く手を打ちましょう!!!
(京急だと社長が知人なので、社長に直談判とかできますが、JR西日本の社長にはツテがないので、当ブログで訴えさせていただきます)