こんな記事がありました。

 

トイレ、風呂、台所の汚水流入、お台場の水質「最悪」

 
お台場といえば、東京湾。こういう感じのところです。
東京湾というと、私らが子供の頃はドブみたいな汚い海でしたが、このところ、「ずいぶんきれいになった」と言われるようになったはずです。
 
しかし、実際はすごく汚かったのです。
 
この原因は???
 
その前に、実は私は、「全国各地のマンホールの写真を撮るのが趣味」でして。これ、最近は、「マンホールカード」なるものを自治体が発行するようになったりして、ちょっとした「ブーム」になっています。
私の場合は、10年ほど前に、栃木県の「石橋」というところに行った際に、このマンホールを発見して、「なんじゃこりゃ!?」と、松田優作5人分くらい驚愕したことにより、この趣味を開始しました。
 
 
さて、マンホールを見ると、必ず、下のほうに、文字が書かれています。
 
 
「汚水 おすい」「雨水 うすい」という2種類です。(石橋の写真は 「おすい」 です)
 
「汚水」というのは、家庭からの生活排水や糞尿の入った下水のことです。文字通り、「汚い水」ということになり、これは「下水処理場」に行って、浄化されてから、河川に放流されます。
 
「雨水」は、文字通り「雨の水」であり、道路端にある排水口から集められます。汚れてはいないので、そのまま、河川に放流されます。
 
つまり、「汚水」と「雨水」は、それぞれ、別々の「排水管」になっているということです。「混ぜてはいけない」というものなのです。
 
東京福生市のマンホール  「雨水用」
 
 
 
 
 
東京23区内のマンホール  「汚水用」
 
 
 
このように、本来、別々の排水管にしないといけない「汚水」と「雨水」なのですが、東京23区内では、これが、「ひとつに混ぜている」ところがあります。
 
それが「合流」というものです。
 
 
 
この合流というものは、東京23区内に多数あり、特に、山手線内ではほぼ100%が合流式となっています。
 
というのも、この地域では、早くから下水道が整備されたのですが、その際に、まだ、「汚水と雨水を分別しないといけない」という概念がなかった時代(本当は分けたかったが、費用の面からも分けられなかった)に作られたため、混ざった排水になっているのです。
 
この合流式は、上記の記事にもありますが、通常時は、すべて「下水処理場」に集められるのですが、近年多発している「ゲリラ豪雨」などの短時間集中型豪雨の場合、水道管のキャパを超えてしまうことがあり、この時は、緊急避難的に、「汚水が混じった雨水」を河川に流してしまうのです。
 
このため、お台場の海にも、家庭から出た生活排水や糞尿がそのまま流出してしまうのです。
特に、この地域は、「狭い土地に戸数の多いタワーマンションが林立しているところ」ですから、排出される糞尿の量も相当なものです。
 
もともとは「めったにないこと」なんですが、最近の「温暖化」による集中豪雨の頻発により、汚水が河川に排出されるケースが増えてきており、これが問題になっています。
 
東京五輪の開催時期は、ゲリラ豪雨が多くあると予想される時期であり、根本的な下水道の整備(処理場の増設も含む)をしない限り、今回と同様の「糞尿の中で泳がないといけない」という事態が発生する確率は高いです。
 
とにかく、東京湾での水泳はやめたほうがいいと思います。
 
そして、「湾岸のタワーマンションってかっこいい!」とか安易に住まないで欲しいです。住民が増えれば増えるほど、東京湾が汚れるのですから。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

プロの写真屋なんだから、「どんな会場でも、いい写真を撮ります」と、言いたいところですが、「ステージ写真の質」というのは、そのホールの設備(会場スタッフの技術を含む)に半分以上は依存します。

 

つまり、「どんなに優れたカメラマンであっても、ひどい会場では、いい写真は撮れない」ということです。

 

というわけで、いろいろな種類の会場で写真を撮ってきましたが、「苦手な会場」というのがあります。

 

それは、「楽器屋さん」などの建物の中にある、民間の貸しホールです。

 

これ、ピアノ教室の先生はわかっていないと思いますが、撮影する人間からすると、ほんとに大変なんです。

先日も、横浜市内の某楽器店の2階にある小ホールで撮影をしてきました。

ここも大変でした。

 

以下に、こういった会場でのいろいろな苦労話をちょっとまとめてお話します。

 

 

 

「絶対的に狭い」

通常の公共施設のホールですと、どんなに小さいところでも150席はありますし、普通は300席はあります。なので、客席に余裕があります。しかし、こういうホールはとにかく狭いです。

 

「写真屋が椅子を全部並べないといけない」

会場が狭く、かつ、客席部分に傾斜のないフラットな床面のため、通常の椅子の並べ方だと、観客の姿が画面内に映り込み、主役である演奏者の姿が隠れてしまいます。

なので、「なんとかぎりぎり、演奏者の姿に観客の後ろ姿が写り込まないように」、座席を並べないといけません。

こういった貸しホールは、多目的に使用できるように、椅子は固定されていません。

自由な場所に椅子を置くことができるのはありがたいのですが、その代わり、「そちらで自由にやって下さい」と言われるため、会場スタッフも手伝ってくれません。この前の発表会では、先生も多忙で、写真屋一人で全部の椅子のセッティングをしました。

まあ、「カメラのファインダーを見ながら調整しないといけない」ものなので、写真屋自身がやるのが一番で、仕方ないわけですが、今回のホールの椅子はすごく重くて、往生しました。(翌日は筋肉痛です)

 

 

「高い位置から撮らないといけない」

客席に傾斜がないため、カメラをセットする位置を天井ぎりぎりの高い位置にしないといけません。

このため、大型の三脚を持ち込み、かつ、脚立の上に乗って撮影しないといけません。

これは、「この姿勢をずっと維持するのは体力的に大変」という意味だけでなく、会場が狭く、スペースがないため、三脚の周囲にロープを貼って「立入禁止」とかにすることもできないため、「子供が三脚にぶつかって倒れる」といった危険性もあるため、撮影をしながらも、常に周囲に気を使って、安全に配慮しないといけません。

今回も、こちらが必死に撮影しているところに、3歳くらいのお子さんが、フィールドアスレチックと勘違いしたのか、三脚に掴まって登ってきたため、困りました。ご高齢の方が、私の三脚に、ご自分のハンドバッグをひっかけたこともありました。

 

 

「照明がひどい」

こういうホールには照明の専門知識がある人がいません。なのでメチャクチャです。

白熱灯と蛍光灯が混在していたり、おかしな色の背景だったり、と、「立つ場所にとってホワイトバランスが変わる」という、非常にやっかいな条件です。蛍光灯も、フリッカーが多発する旧式の蛍光灯だと、「写真1枚ごとに光の当たり方が変わってしまう」という障害が発生して大変です。(このため、ちゃんとしたホールでは蛍光灯を照明に使用することはありません)

また、メンテナンスもろくろくしないので、「ピアノ演奏者に当たるスポットライトの電球が切れたままで交換していない」なんてホールもありました。一番大事な照明が切れているなんて、普通の公共機関のホールではありえません。

「ステージ上を均質に照明を当てる」ということも考えられておらず、「舞台に全員が上がって並んで合唱」なんて時に、1枚の写真の中で「明るい照明があたっている人」「照明が当たってなくて顔が暗い」という差が激しく、被写体全員がきれいに写っているということが不可能になります。

 

「ご家族カメラマンも大変」

こういう厳しい状況のため、我々プロだけでなく、ご家族のカメラマンも苦労します。ちゃんと撮れる場所がないのです。

「非常口」の前に三脚を立てる人もいるので、「それはまずいですよ」と声をかけないといけません。

また、撮影の最中に、画面内ににょろにゅろっと三脚が伸びてくる時もあります。これも、いったん脚立から降りて「そこに三脚を立てないで下さい」とお願いしにいきます。

※今回の発表会では、先生がそのへんのことを配慮して、最前列に「撮影専用席」を用意して、「演奏している生徒さんのご家族は、入れ替わり式に、ここから撮ってください」という方式になさっていました。これは素晴らしい手法です。

 

 

この他、「4階なのにエレベーターがなく、全部の荷物を階段で持ち上げないといけない」なんてホールもあり、その時は、機材を会場に持ち込むだけでクタクタになりました。

 

とにかく大変で、ものすごく体力も神経も疲労します。

毎回、こういったホールでの撮影のあとはぐったりです。

 

「観客もたくさん呼べない」

これはカメラマンは関係ないのですが、せっかくの発表会、先生としたら、「家族」だけではなく、「祖父母」「ご親戚」「ご友人」など、多数のお客様に聞いてもらいたいものなのに、狭い会場での催行となると、「ご家族以外のお客様はご遠慮下さい」とか言わないといけません。これはつらいです。

 

まあ、もちろん、先生方も、本当は、こういうところではなく、公共のもっと広いホールでやりたいわけです。しかし、「いろんな会場の抽選に全滅してしまい、しかたなく、ここでやるしかなかったんです」というケースがあるわけで。(横浜市は人口が巨大なわりに、こういう公共施設の数が少ないのです)

 

写真屋としても、こういう「疲れる会場」では、なるべくやりたくないため、神社でお願いすることといえば、「うちの顧客の先生の会場抽選が当たりますように」と真剣にお祈りしております。

ほんと、当たって下さい。外れるとみんなが困るんです。

 

神様、よろしくお願いします。

 

ただ、「小さな会場」ということで、ピアノとの距離が近く、音がよく響いて聞こえるという利点もあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ピアノ発表会の時の「1番 山田花子さん ベートーベン エリーゼのために」という演奏者紹介は「影アナ」(影でアナウンスする)と呼ばれる、舞台袖に隠れて、マイクに向かってしゃべるアナウンスでやることが多いのですが、先日撮影させていただいた教室では、こんな紹介方法でした。

 

 

 

演奏前に、「先生」と「演奏する生徒」が並んで舞台上に立ちます。

先生はマイクを持っており、「生徒さんの名前と曲目の紹介」~「生徒さんが事前に書いた、”この曲は最初のリズミカルな部分が難しく、一生懸命練習しました”といった一言メッセージの読み上げ」~「”中学に入って、部活が大変なのに、ピアノもがんばりましたね”といった、先生から生徒さんへの感想」を声に出します。

 

そして、「じゃあ、頑張ってくださいね」と生徒を送り出します。

 

この方法、なかなかいいアイデアだな、と感心しました。

「生徒さんが数秒間、まっすぐ立つことによって、ドレスアップした全身像を観客に見せることができる」

「影アナではなく、先生が舞台上にいるので、先生の表情もよくわかる」

「先生がずっとそばにいて、送り出してくれることによって、リラックスして本番演奏ができる」

といった効果があると思います。

 

それに、ピアノ発表会というと、演奏が終わってから、親御さんが、「先生とうちの子と2人で写真を撮らせてください」となることが多いのですが、その「ツーショット写真」も、この時に撮れます。

 

生徒さんの人数がすごく多く、急いで進行しないといけない、あわただしい発表会では無理かもしれませんが、多少、時間に余裕のあるプログラムになっている発表会では、こういうのはすごくいいのではないでしょうか?

 

 

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台風通過中の9/23。

横浜みなとみらいの「日本丸」の前で、神奈川県内の複数のブラスバンドが出演する「フェスティバル」があり、撮影をしてきました。

掲載写真はいずれも、当事務所と交流のある「横浜バッカスブラスオーケストラ!」さんです。

 

 

 

風の強さというのは、なかなか、写真では表現できませんが・・・

 

 

万国旗がこれだけはためく、すごい強風だとお感じ下さい。

 

その中での演奏、これは大変です。

 

演奏中、大太鼓が強風で転がりました。それほどの風でした。

 

さて、最も大変なのが「楽譜」です。

 

 

譜面台に、ガムテープでべったりと固定します。

 

洗濯ばさみも使います。

 

 

そして、譜面台自体が倒れないように、三脚の足元もガムテープ。

 

さらに、演奏者の靴で、無理矢理押さえつけます。

 

 

 

こちらの女性奏者は、両足を譜面台の脚に乗せて固定してました。

 

そこまでしないと倒れてしまう強風だったのです。

 

(撮影しているカメラマンも、強風でレンズがぶれるくらいの状況でした)

 

 

 

そんななか、ヤングマンの「YMCA」の動きもやって・・・・

 

 

無事 (いや、無事じゃないかも) 全曲、演奏しました。

 

お疲れさまでした。

 

しかし、屋外で演奏するというのは大変ですね。

 

雨や風の対策方法を知らないと、ひどいことになりそうです。

 

出演団体の皆さん、ほんとお疲れさまでした。

 

なお、横浜バッカスブラスオーケストラ!さんは、今年の12月22日に定期公演を行ないます。

詳細は、このHPで。

 

皆さん、ぜひ、聞きに行って下さいませ。

 

 

 

 

 

 

 

 

ピアノ発表会の撮影。

 

普通の写真業者は「集合写真1枚」と「演奏写真数枚」を納品しますが、うちの場合、「全身像」が見える「お辞儀の直前の直立状態の写真」も撮って納品しています。せっかく、おしゃれをして、きれいな衣装を着てステージに上がるのですから、全身写真も欲しいですから。

 

この「お辞儀」の写真ですが、緊張している本番撮影の直前ですから、きちんとお辞儀できる生徒さんはわずかなため、なかなか難しい撮影になり、こちらも神経を集中して撮っています。

 

そんななか、今回の撮影では大失敗をしてしまいました。

 

お辞儀というのは、「舞台上のここでしてください」という指定位置を決めるものです。

普通、そこには「目印」をつけます。これを、舞台用語で「バミル」と言いますが、この「バミリ」を先生が忘れていたのです。

 

 

先生が忘れている場合、写真屋が「先生、忘れていますよ」と注意します。(※会場スタッフが言ってくれることはありません)

 

今回、これに気が付かなかったのです。

 

今回の教室様は、連続4回撮影させていただいているお客様で、いわゆる「おなじみ客様」でして。

「じゃあ、いつものとおり、お願いします」という一言で打ち合わせが終わってしまいました。

 

私も、なじみということで油断してしまったようです。慢心と言えます。すっかり「お辞儀バミリ」を忘れてしまいました。

 

そして、いざ「本番」。

 

 

 

生徒さんたちは「お辞儀をする」ということは頭に入っていますが、「どこでする」というのを聞いていませんから、一人一人、自分の判断した場所でお辞儀をします。

 

今回のホールはけっこう間口の広い舞台で、舞台袖からピアノまでの距離はけっこうります。

 

「舞台袖から、舞台に一歩出た場所でお辞儀をするお子さん」

「2~3歩進んでからお辞儀をするお子さん」

「ピアノに近づいてお辞儀をするお子さん」

「舞台中央まで来て・・・・」

「どこでしようか、迷って、おどおどするお子さん」

「立ち止まらずに歩きながらお辞儀をするお子さん」

などなど、多種多様のお辞儀がありまして・・・・・

 

 

 

中には、「ここでお辞儀をしそうになったけど、せずに、もう少し動いてからお辞儀をする」という、吉本新喜劇みたいな「フェイント」まであって・・・・

 

こうなってくると、もはや「スポーツ」です。バスケットボールの試合を撮影しているような感じでした。

 

非常に難しい撮影です。

いちおう、そういうのに備えて、お辞儀の写真を撮る際は、「スポーツ撮影に適した高速オートフォーカス機能を備えた、Canon 7D2というプロ用カメラ」で撮っているのですが、それでも追いつきませんでした。

 

さらに、舞台というのは、袖のほうは暗く、中央は明るくなるように照明をあてているため、お辞儀をする場所によって、カメラの明るさ調整を変えないといけません。こうなってくると、「均一な照明の下で行われるスポーツの撮影」よりも、もっと難しい撮影になってしまうわけでして。。。。

 

 

お辞儀バミリを忘れたばっかりで、冷や汗たらたらの超あわただしい最高難度の撮影になってしまいました。

 

いやあ、大変でした。。。。

 

猛反省しております。

 

 

 

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この前の「ピアノ発表会」の撮影。

「初めて発表会を開催する先生」だったので、ホールのスタッフから、「先生、ピアノを置く位置はどこにしますか? ご希望とかありますか?」と聞かれた時に、「え? そんなこと言われても~」と悩んでしまいました。

 

写真撮影するこちらとしても、「三脚をセットする場所」を決定するには、ピアノの位置を確定してくれないと困るわけで、最も基本的なことで悩んでもらっても、時間の浪費になってしまいます。ホールスタッフも、ピアノの場所が決まらないと、照明の調整もできないので、「先生、早く決めて下さい」と、心の中でお願いしておりました。

 

最終的に、「カメラマンさんが決めてくれませんか?」となりましたが、その時は、まだ、「装飾の花」が到着していなかったため、「花とのバランスを見てピアノの位置を決めたい」私としてはちょっと困ったんですが、自分なりに過去の経験で培った「基準」というのがあるため、それで、位置を決めさせていただきました。

 

 

私の基準は、「ピアノの蓋を支える柱」を「舞台の中央」にセットするものです。

 

これは「離れたところからでも見やすい」ので、「柱をセンターにして下さい」とお願いしやすいです。

ステージ全体を見た時に、ピアノがほぼ中央に来る「バランスの良い位置」になります。

 

ちなみに、あとで、このホールのスタッフに「そちらでは、基準にしているものはありますか?」と質問したら、「うちでは、ハンマーをセンターにしている」とおっしゃってました。

 

 

ハンマーというのは、ピアノの弦を叩く部品です。

私が基準とする「蓋を支える柱」とは10センチほどしか離れていませんので、「ほぼ同じ」と考えていいかと思います。

 

いっぽう、ベテランの先生の中には、自分なりの基準を持っている場合があります。

「右側の客席から見ても、演奏者が見えるように」と考えて、ピアノの位置を客席から見て右側(=上手)に寄せるケースがあります。

 

舞台全体を見た時に、左右のバランスが悪くなるのですが、「よく見える客席の数を増やす」という理由がありますから、これはこれで、ひとつの方法であり、カメラマンやホールスタッフは、先生の指示に従います。

 

なお、ホールによっては、先生の意見を聞かずに、「うちはこの位置なんで、ここに置かせて下さい」と言うところもあります。

これは、「一定の場所にピアノを置けば、ピアノに当てる照明の調整をしないで済む。昨日と同じ照明でいけるから楽」といった意味合いがあります。

まあ、省力化というわけです。

 

 

ただ、この写真のような、いろいろな用途に使用できる「多目的ホール」で、舞台が電動で上下に動くところでは、ステージ部分の構造が、固定した舞台よりも貧弱になるため、「舞台の下にある、木材の梁の位置によって、ピアノの響きが変わる」という要素があり、それを考えて、「ここに置くのが一番いい音が出る。だから、そこに置く」というケースもあります。

 

発表会では、調律師さんを雇って調律してもらうことがありますが、調律師さんがピアノの位置にこだわって、「ここが一番いい音がするよ」と指示することもあります。

 

なお、左右の位置ではなく、「奥行き」を考えて、どのへんに置くか? というのもありますが、これも、基準となるだいたいの位置が決まっていますが、「ピアノだけでなく、声楽もある」なんて場合は、声楽の人が立つ位置を確保するために、少し、ピアノを奥に置くとか、「足の悪い生徒さんがいるため、万一の転落事故などを防ぐために、少し奥に置く」、なんてこともあります。

 

写真屋的には、「バランス」と「照明が一番きれいに当たる位置」を重視します。

 

 

 

さらに、「置く位置」だけでなく、「ピアノの回転角度」を気になさる先生もいます。

わざとまっすぐ置かないのです。

 

天井からピアノを見下ろしたと考えて、ピアノを時計回りに少し回転させると、

 

 

客席からはこんな感じに見えるようになりますが、これは、手元は見にくいですが、連弾の時でも、顔が見えるようになります。

 

逆に「反時計回り」にすると、

 

 

顔は見にくいですが、手元や鍵盤がよく見えるようになります。

 

どっちがいいかは、先生の考え方によります。「演奏を見せるんだから手元がよく見えるほうがいい」と考える人もいれば、「顔がよく見えるほうがいい」と考える人もいて、それぞれです。

 

なお、「ソロ演奏の時は手元がよく見えるようにして、連弾の時は、顔がよく見える(奥の奏者の顔も見える)位置に変更する」といった、手法もあります。

「第一部はソロ 第二部は連弾」というふうに、完全に分かれている時は、そういう手法がよく取られます。

 

というわけで「舞台上のピアノの置き方」だけでも、結構奥が深いってことが理解していただけたかと存じます。

 

ご自分でポリシーを持っている先生の場合は、私達はそれに従いますし、「カメラさん、どうしたらいいですか?」と聞かれれば、上記の内容をご説明して、先生に決めてもらいます。

 

 

 

以上、参考にして下さい。

 

 

 

 

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PMFというイベントがあります

 

「パシフィック・ミュージック・フェスティバル 札幌」の略で、世界中から100人の若手音楽家が集められ、札幌で約一ヶ月間の合宿生活を送り、音楽の技術を磨くものです。

映画「ウエストサイドストーリー」のレナード・バーンスタインが創設したもので、彼の死後も続けられ、今年で30回目を迎えました。

 

この「卒業公演」とでもいうべきコンサートが、8/1に東京サントリーホールで、8/2に川崎ミューザで行われ、川崎のほうへ行きました。

 

 

サントリーホールのほうは、上皇夫妻がいらっしゃったようで、ニュースでやってました。

 

川崎ミューザは、初めて行きましたが、「かたつむり状」といいますか、「らせん構造」の客席になっており、最初、すごくとまどいました。複雑怪奇な座席構造になってました。

 

演奏曲は、これまで一度も聞いたことのないものばかりで、新鮮でした。

 

演奏技術も素晴らしく、約2時間、堪能させていただきました。

 

 

日頃、音楽教室の発表会を見てますが、さすがにフルオーケストラの迫力は凄いです。

 

演奏が終わって、生徒同士が抱き合って喜ぶ姿に感動しました。

 

彼らは、これで一ヶ月の合宿を終えて、仲間と分かれて、自分の国に帰っていきます。

 

 

札幌市さん、こういうイベントを続けているのはすごいです。

わが、横浜は、カジノ誘致に一生懸命で、こういうことはしませんから恥ずかしいです。

 

 

※今回のは仕事で行ったのではないため、演奏写真はありません。

 

 

https://kannai.jp/bashapiano/?fbclid=IwAR3_Np4mfdvxMI7yMrYrBygonCCgGO3_f4ZIIVK-uYspHpJn3W2LHiiN0EY

 

地元横浜に「関内新聞」というネット新聞がありまして、上記のような記事を書いておられます。

 

タイトルは

 

 

「大反響のストリートピアノが馬車道駅にも新設されました」

 
というものなんですが・・・・
 
日頃、ピアノ教室発表会の撮影をやっていて、いろいろなホールでいろいろなピアノの生音を聞いていますと、ピアノの「反響」というのには興味があるわけでして。
 
そういう人間なので、このタイトルを読んで、「ざわざわしている駅の構内でも、強い音がよく響く、特殊な反響装置を持つピアノが設置された」と勝手に思い込んでしまいまして。
 
でも、実際は、「通りすがりの人たちに反響があった」「皆さんに好評だ」という意味でした。
 
この記者さん、ピアノのことをよくわかってないな。
 

 

 

この前、いきつけの洋食屋さんで食事をしていたときに、あとから入ってきたお客さん3名。

店主に向かって、「マスター 適当に料理を頼むよ。ちょっと時間を潰しにはいっただけだから、軽いやつで」と注文しました。

すると、店主は「適当に、とか言われても、うちには、適当に作るような料理はありません。ちゃんと注文して下さい」と言い返します。

(まあ、実際、何も好みを伝えられないんじゃ、適当にも作れないのは事実)

客「だからさあ。時間をつぶすだけだから、軽く食べられればいいんだよ。適当に作ってよ」

マスター「そんな注文は困る!」

客「なんでもいいからさあ!」

マスター「うるさい、出て行け!」

客「わかりました。ごめんなさい。じゃあ、コーヒーを3つ」

 

こんなやりとりがありまして・・・

 

この客がひどいのはわかりますが、店主もあとで自分で反省していて、「本当はお客さんにあんなこと言っちゃだめだってのはわかってるけど、”適当に”とか言われて黙ってられるかよ!」と反省しながら怒ってました。

 

まあ、この店主が一生懸命料理を作っているのを知っているため、私も、「そうだよね。しょうがないよ」と肯定しました。

 

 

ところで、我々プロカメラマンも、料理人と似たところがありまして。

昨年、某ピアノ教室の撮影をさせていただいた時のこと・・・・・

 

我々にとって、一番気を使う撮影である「集合写真撮影」の際に、「人数が多すぎる」こともあって、並べるのが大変だったのですが、そのときに、教室の先生が、「適当でいいですから、パパっと撮っちゃって下さい」と言い出し。

「そんなわけにはいきません。ちゃんと並ばせないと、お顔が写っていない人とか出てきてしまいます。その生徒さんにとっては大事なことです。ちゃんとやらせて下さい」と私が言うと、

「いんですよ、そんなの。適当で」と先生が言うので、ちょっと、私も切れちゃいまして・・・・そのあと、声を荒げてしまいました。

 

カメラマン仲間のなかには「いいんだよ、先生が”適当に”って言ってるんだから」「お客様が第一なんだから反論してはだめ」って言う人もいますが、たとえ、教室の先生が「それでいい」と言っても、やっぱり、カメラマンとしては「80人全員の顔をちゃんと写さないといけない」と思ってるわけでして、そこは妥協できないんです。写っている生徒さん一人の後ろには、家族や祖父母がいるわけなんですから、「顔が見えなくてもいい」なんてことは受け入れられません。(たまに、いたずらっ子が、「撮りますよ!」のタイミングでわざとしゃがんで隠れてしまうこともありますが、それは、その子の意思なんで、それは「しょうがない」と思いますが、「写りたい」と思っている子を消すことはできません)

 

その教室様からは、今年の撮影のご注文はいただけませんでしたが、これは「しょうがない」と思って納得しております。

 

個人事務所ゆえのわがままですが、どうか、お許しください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

音楽発表会のお客様の場合、過去に何度もプロに撮影を注文した経験があるため、「プロであってもできないことがある」というのを理解しておられて、無理なことをおっしゃる方はほとんどいないのですが、当事務所で、もうひとつの中心事業として行なっている婚礼スナップ撮影では、お客様はみなさん「初めてプロカメラマンに注文する」人ばかりです。

そのため、ご本人たちの「無知」ゆえに、(悪気はなく) 「それは無理」という注文が来たりします。

 

その注文に対して「できません」と答えると、「プロなんだからできるでしょ」「なんとかするのがプロでしょ」「プロとしての意識が低いんじゃないの!」とおしかりを受けます。

 

例えば、「披露宴会場のセッティングが全部完了した時に、会場内無人の状態で、全体の様子を撮って欲しい」というご注文があります。

 

 

これ、なかなかに難しいです。

 

「前の組の披露宴が延長になり、会場セッティングの時間が短くなり、次の披露宴のお客様を入れる寸前まで、スタッフが必死になってセッティングをしている」なんて場合、こんな写真は撮れません。

それに「無人の状態で撮って」と言われると、会場のスタッフにも消えてもらわないといけません。こうなると、カメラマンに要望するだけでなく、結婚式場のプランナーに事前に話を通して、それを会場責任者に伝えておかないと、実施不可能です。

この写真も、会場のスタッフを拝み倒して、「すいません。10秒間だけ外に出ていて下さい」と頭を下げて、わずかな瞬間をとらえて撮影したものです。

現実には、「そんなカメラマンの要望なんか聞けるか! こっちは忙しいんだ!」と断られるのが普通です。

しかし、お客様は、婚礼雑誌とか、その式場のHPで、「セットが完了した無人の宴会場の写真」をいっぱい見ていますから、「簡単だろう」と誤解しています。広告用の写真と実際の写真の違いなど考えつきませんからね。しょうがないです。

 

「新婦と父親がチャペルに入場する際に、前からと後ろからの両方から撮ってください」なんていう注文もあります。カメラマンは1名だけですから、超能力者じゃないかぎり、両方から撮るのは無理なんですが、なにしろ「初めての経験」ですから、そんなこともわからないのです。

 

 

 

「料理の写真を全部撮ってください」

これもよくある注文です。ゲストの皆さんが箸をつける前に、「ちょっとすいません」と言って中断させて撮ります。なかなか大変です。でも、以前はなんとか全皿撮れていました。しかし、今は、難しくなりました。映像関係の演出が激増したため、「真っ暗の中、料理が配膳される」ことが多くなったからです。真っ暗ではピントもあいませんし、皆さんが映像作品を見ている時に、フラッシュを光らせるのも迷惑で難しいです。そのため、今は、「料理を全部撮ってくれ」と言われると、「撮ります」とは答えず、「がんばります」としか言えません。

 

「新婦が手紙を読んでいる時に泣いている父を撮ってください」

カメラマンがプロだからといって、お父さんを泣かす力はありません。

 

「披露宴が終わったら、あれとそれとこれと・・・・撮ってください」

撮りたいんですけど、式場のスタッフが「もう、お仕度室に戻らないと」と言ったら、それに逆らうことはできません。少しは粘りますけど・・・

 

というわけで「おっしゃるとおり、ご要望にお応えします」となんにでも言いたいところですが、「無理です」「もしかするとできるかもしれません」「やれるだけやってみます」とか答えないといけません。でも、そう言うと、「プロのくせに!」と怒られます。

 

でも、ベテランのカメラマンで、多くの経験を積んでいる人間だからこそ、「できません」「無理です」と言うのです。「要望にはすべてお応えします」というのは、アマチュアではないか? と思うのです。

 

そのへんをご理解いただきたいのですが、「結婚式を挙げるのは生まれて初めて」「雑誌やネットでいろいろな広告用写真をいっぱい見ている」という新郎新婦には、なかなかご理解いただけなくて・・・・・ 困っております。

 

最悪の場合、「よその業者をあたってください」とする場合もあります。だって、できないものはできないのであって、ウソはつけませんからね。プロはうそをついちゃだめですから。

 

「そんなのプロじゃない!」

って言葉、安易に発する新郎新婦さん、けっこういますけど、本物のプロカメラマンにとって、そういうことを言われると、「全人格を否定された」ようで、ものすごく落ち込むんですよねえ。

 

 

 

 

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