卒業式~入学式のシーズンです。

マスコミで「南海トラフ」のこととか取り上げられていて、「大震災」のことをちゃんと考えないといけない時代になってますが、東日本大震災も14年もたち、だんだんと忘れ去ってしまっている人も増えている感じです。

しかし「天災は忘れた頃にやってくる」。そういうわけで、大震災直後に書いた日記を、ここに再度転載したいと思います。

「計画停電」の話です。

 

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神奈川県内の小学校の卒業式の撮影をしたんですが、計画停電で大変だったんです。
「昼の12時になると、停電になって、体育館も真っ暗になるから、写真屋さん! 急いで集合写真を撮り終えてください」って、教頭先生に言われて、ものすごくあせりました。集合写真ってとても重要な記念写真ですから、普通はじっくりときれいに並べて撮りますが、そんな時間はなく、こんな理由で、撮影を急がされるなんて、今まで経験してませんから。
それで、急いで撮影を終えて、その写真のデータを、卒業アルバムの業者さんのところに持っていったら、今度は、その会社のある地域が計画停電で、「3時から停電で、PCも使えなくなるから、早く、データを整理して、ハードディスクに移し変えてください」とせかされました。
それでもって、写真を納品して自宅に戻る際に、「今日は昼飯も食べる時間もなかったし、くたくただから、家の近くのファミレスでご飯を食べよう」と思ってそこへ行ったら、今度は、そこの地域が、”夕方5時から計画停電のため、本日は休業しました”ってことで営業してなくて・・・・・ 信号機も止まっている真っ暗な街の中を歩いて帰宅しました。

それにしても、自分が行くところ行くところ、計画停電がついてまわるとは、ついてないです。

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計画停電。ほんと大変でしたね。電気は大切です。

 


 

 

まずは昔話を先に。

 

1979/1/20 横溝正史原作、西田敏行さん主演の角川映画「悪魔が来たりて笛を吹く」の封切りを見に、東京の丸の内東映という映画館に出かけました。その頃、斎藤とも子さんという女優さんが好きで、彼女が登場する「初日舞台挨拶」があるというので、それを目的に行ったのでした。ただ、当時高校生で学校があったので、半ドンの授業が終わってすぐに有楽町まで行っても、舞台挨拶を最初からちゃんと見れないことは覚悟していました。

 

そんなわけで、観客が全員客席に座り、舞台挨拶が始まってすぐの時間に、映画館に到着。ロビーには誰もいません。おしっこが我慢できなかったので、急いでトイレへ。

そして、トイレから出た時に、そこへ猛スピードで走ってきた女子中学生に激しくぶつかりました。

「いて! 危ないよ君!」

彼女は「あ、すいません!」と頭を下げて、また、急いで走り出し、視界から消えました。

色黒でかわいい子でした。「女子中学生が一人でホラー映画を見るのか?」とも思いましたが、とにかく、客席へ。

 

そこでは舞台挨拶が行なわれていました。その舞台挨拶が盛り上がってきたとき、司会者が

「実は今日、特別な人が応援にかけつけてくれました!」

とアナウンスして、そして、出てきたのが、なんと・・・・

 

薬師丸ひろ子」さんでした。

 

「野生の証明」に出演した翌年で、まだ「大スター」とはいえない時期で、この映画にも出演しているわけでもなく、本当に「応援のため」に角川さんから呼ばれたんだと思います。会場は「まさか、薬師丸ひろ子がここに来るとは?」と大騒ぎです。

彼女は「学校を終えて、そのままやってきました」と、中学の制服のままの登場でした。

 

「え??? さっきの女の子と同じ格好じゃん??? まさか、さっき自分にぶつかって、謝って、急いで消えた少女は・・・・・薬師丸ひろ子だったの!!!!」

 

驚きました。

 

 

な~んてことがありました。

 

さて、話は本題へ戻ります。

 

3月3日の平日月曜日。

日頃ひいきにしている、地元横浜市南区在住の落語家「桂枝太郎」さんが監修&出演している映画「みんな笑え」を見に、地元のミニシアター「ジャックアンドベティ」へ。

演芸好きとしては「落語家が主人公の映画」を見ないわけには行きません。枝太郎さんからも「ぜひ」と言われたので、冷たい雨の中行きました。

昼間の2時過ぎの上映。

予想はしてましたが、お客さん、少なすぎ。全部で9人でした。いわゆる「つばなれしない」人数というやつです。

 

20人くらいはいて欲しかったですね。

 

映画の内容は、親の介護に苦しむ、下手くそな落語家の話です。自分も今、親の介護をしているので、その苦労はよくわかります。涙なしには見られません。

演芸描写は「浅草演芸ホール」でロケをしており、臨場感がすごいです。

(録音&音響はかなり良かったと思います)

 

主役の 野辺富三さん、いい味出してますが、正直、落語が下手です。演技で下手にしているのか、もともと演技が下手なのかわかりませんが、「これで真打ちになっちゃだめだろ」というレベル。落語芸術協会の本物の落語家や漫才師も出演してますが、役は「居酒屋の常連客」とか「配送所の主任」みたいなもので、本物役では出ていません。個人的には桂文治さんが良かったです。

そして、これだけ落語が下手でつまらないのに、寄席に出番があるのがわからないです。普通はあんなつまらない落語家は出演させません。

そういった不自然なところもあり、両手を上げて「傑作だ!」とは言えませんでした。見る人によって評価は大きく分かれるでしょう。

ただ、女性漫才師役の女優さんは良かったなあ。彼女はいい。

 

ところで、この映画でも「舞台挨拶」をやっていまして、それは3月1日土曜と3月2日日曜の2回のみでした。本当はこの日に行きたかったのですが仕事があっていけませんでした。しょうがないです。

 

さて、映画本編は、最後にハッピーエンド的に終わり、「まあ、なかなか良かった」と満足した気持ちで出口へ。

 

出口では映画館のスタッフが「ありがとうございました」と頭を下げていますが、その中に・・・・・

 

え???  まさか??? そんな馬鹿な???

 

さっきまで大画面で見ていた主役の 野辺富三さんがいたのです。ごくごく普通の格好で。

でも、あの「すごい眉毛」は目立ちます。本人で間違いないです。

 

いや~ 感激ですよ。映画の主役の俳優さんが、出口で待っていて、お客さん全員に「ありがとうございました」って声をかけているわけですから。それも映画の役みたいに、ボソボソと。

ほんとびっくりしましたが、握手をしてもらいました。

 

いやあ、うれしかったなあ。

この「驚き」と「感激」は、46年前の薬師丸ひろ子さん以来です。

 

ありがとうございました。

 

というわけで、小規模上映ではありますが、今後、全国各地で上映されますので、皆さんも「みんな笑え」、見に行って下さいませ。

 

 

※NHKラジオ「小痴楽の楽屋ぞめき」3/2放送でも宣伝してました。

 

 

 

 

 

私、ずっと昔のことですが、「英語と中国語でアナウンスする仕事」をしてたことがあります。なので、ちょっと外国語にはうるさいです。

 

京急線横浜駅のホームで流される自動音声。

今は、「日本語」「英語」「中国語」「韓国語」の4つで行われています。

その中の「普通列車」についての「英語」「中国語」「韓国語」のアナウンスについて間違いがあり、それがずっと直されていないので、京急線愛用者として、この機会に指摘したいと思います。

 

※ちなみに、今の京急の社長である「川俣幸宏氏」は、大学の写真部の後輩で、「知り合いなんだから社長に会って直接言えばいい」ともいえるんですけど、この前、飲み会をしようとなった際に、自分の母親が倒れて飲み会に出席できず、彼に会えなかったので、この場で書くことにします。忙しい彼にこういう些細なことで手を煩わせるのも申し訳ないし。

 

では、問題点を。

 

横浜駅で、下りの「普通列車」(=各駅停車)が近づく時に、日本語では「普通 浦賀行きが参ります」と言うんですが、実は、英語中国語韓国語では、「横須賀中央行きです」とアナウンスしているのです。

 

まあ、たしかに、浦賀行きは「横須賀中央」を通るので間違いではありませんが、行き先は浦賀だし、普通の中には「金沢文庫行き」もありますが、これでも「浦賀行き」とアナウンスします。文庫行きは横須賀中央には行きません。

 

それに「横須賀中央」が目的地だとしたら、普通に乗って、ものすごい長い時間をかけて横須賀中央まで行くよりも、そのあとにやってくる「特急」や「快速特急」に乗ったほうがはるかに早く着きます。(普通列車は待ち合わせをするため、特急の倍の時間がかかる)

つまり、「横須賀中央駅に行きたい外国人に、普通列車に乗るようにアナウンスするのは、おかしい」ってことなんです。というか、外国人イジメと言ってもよいです。

 

そして、逆方向の上り普通列車ですが、これはほとんどが「品川行き」なんですが(※普通列車で、都営地下鉄に乗り入れするものはありません)、外国語アナウンスでは「品川新橋日本橋方面」と言っているのです。品川行きで、新橋日本橋には絶対に行けません。

 

つまり、上りも下りも、普通列車に関する外国語アナウンスは「おかしい」ってことなんです。

 

このアナウンス、もう5~6年流れているはずなんですけど、まったく修正されません。

 

京急のお客様センターにも電話をかけて指摘しましたが、相手をしたスタッフがどうも外国語が苦手なようで、何がおかしいのか、理解してくれませんでした。(社員教育がなってません)

 

インバウンドで外国人観光客が激増してます。早く直そうよ、川俣。

 

<追伸>

これは、普通列車ではなく、「特急」と「快速特急」の話で、かつ、日本語外国語全般に関することですが、「2つドア」の車両がやってくる時の案内が不十分で、「ドアがないのに、そこに立っている」という無駄がたまにあります。大きなスーツケースを持った観光客とか、大慌てで移動しないと電車に乗れません。あれもなんとかして欲しいなあ。不親切です。

 

 

 

 

 

またまた愚痴ですいません。今回は、「季節柄の話題」で、「確定申告」に関する愚痴です。

 

さっき、昼ご飯を食べにいった食堂で、レジのところで「領収書ください」と言ってるサラリーマンがいて。その人が「こうぎょうのこうはおこすのほうです」とか、ややこしいことを言ってて、時間を食っていたため、後ろに並んでいる我々の精算が遅くなりました。

う~ん、今は、「レシート」がちゃんと税務申告で使えますし、領収書よりもレシートのほうが、「食べた料理の名前」もちゃんと表示されてて、会計上、領収書よりも信用できるものだと思うのですが、いまだに「領収書を欲しがる人」がいるのが不思議でなりません。(なにか不正をするつもりなのでしょうか? 自民党の裏金みたいに)

 

さて、そんなわけで、私は、「領収書ください」なんてことはいわずに「レシートをちゃんと受け取る」ことにしています。

 

その「レシート」なんですが、ある会社のレシートだけは非常に困っております。

 

それは

「ヤマダ電器」さんです。

ヤマダ電器さんでは、「DVDーRメディア」とか「パソコン関係用品」をよく買っています。

 

 

しかし、この会社の「レシート」が曲者なのです。

 

なぜかというと、

買った商品の「商品名」が記載されておらず、メーカーで使用している「型番」を表記するようになっているんです。

 

例えば

「USBメモリ」を買っても、レシートでは「YUM3128W」と記載されます。

「DVDーR」を買っても、なんだかわからないアルファベットになります。

 

 

これだと、時間が経過すると、帳簿につける際に、「あれ? これ、なんだっけ?」となるんです。せめて、メーカー名が書いてあれば推測しやすいのに、それもありません。電器屋さんやホームセンターのバイヤーさんならわかるかもしれませんが、素人消費者にはもはや暗号です。

 

この件はずっと昔から困っていて、両方の会社あてに毎年「改善してください。商品名を記載してください」とお願いしていますが、「お客様のご要望はうけたまわりました」の返信しかなく、まったく変わりません。

 

お客さんのことを考えたら、すぐに改善すべきじゃないのかなあ~

 

今年も苦情を伝えて、「まだ、変えてくれないんですか?」と言ったら、「や~、まだなんです」とか言ってました。

今回は、「写真撮影」とはまったく関係ない、「福祉」に関する話です。興味ない方はスルーでお願いします。

 

実は、自分の母親が某難病にかかり、介護だなんだと、今、非常に苦労をしています。

 

この難病は「国指定難病」というもので、申請して認定されると、多少の「金銭的補助」があるので、申請したのですが、この申請が大変で。

 

まあ、お役所仕事といいますか? いろいろな書類を揃えないといけません。病気のことなので、医療関係の書類を揃えるのはわかりますが、「高所得者ではない」という証明なんかもいろいろと揃えなくてはならず、非常に面倒でした。

そして、そういう書類を揃えるのも、申請に行くのも、役所の開庁時間に行かないといけませんし(※会社員なら、有給休暇をとらないといけないです)、申請場所も、区役所ではなく、「保健所に行って下さい。保健所は区役所とは別の場所です」ってことで、また、新たに場所を探して、遠くまで行かないといけません。

 

もう、これだけで、非常に大きな労力と、交通費などの金銭的支出もあったわけで、「認定して得られる利点と比較して、どっちが大きいのか?」と疑問に思ってしまったのですが。

まあ、「最初だからしょうがない」と納得して、がんばりました。

 

しかし・・・・・・

1年経過したら、「更新申請が必要です」という書類が来ました。これがまた、分厚い書類でして。。。。。

 

最初の「認定申請」と同じような膨大な書類をまた揃えないといけないことになりました。

なんだろう、この無駄。。。。

 

そもそも、その「難病」は、難病ってくらいですから、「完治はしない」「悪くなるばかり」「ただ、薬で進行を遅くすることはできる」という病気なので、「その後、治療の結果、良くなったので、難病申請を取り下げる」といったものではありません。

それに、収入だって「年金しかない高齢者」なんですから、金額の増減もないわけで。。。。。

 

 

私が考えるのに、「一回難病認定がされたら、その後死ぬまで、それは有効ではないのか?」「住所とか電話番号の変更があったときにだけ事務処理をすればいいのでは? 死んだ際に報告すればいいのでは?」と思うわけです。

 

だいたい、日頃の介護でクタクタなのに、さらに、こんな面倒な事務処理など、できませんよ。行政は、介護する側の負担の軽減を考える組織なのに、負担を増やしてどうするんですか?

 

これは毎年毎年やらせるって??? アホなの?

 

というか、マイナンバーカードでいろいろな情報を集約できるようになったんだから、勝手に行政側で調べてくれれば、それでいいじゃないですか? 毎年毎年、医者に「診療情報提供書」を出してもらわないといけませんが、これだって、無料じゃないし、医療保険の負担にもなります。

 

デジタル化社会のはずなのに、事務処理はみんな手書きだし、いろいろなセクションに行って書類を集めないといけないし・・・・

 

とにかく無駄で非効率です。こんなことやってるから国が衰退するんです。

 

丸川珠代じゃないですが、「愚か者め」と言いたいです。

 

 

◎介護に関わる仕事はホント大変です。職員のみなさんがきちんと生活できるような給料がもらえるように、国はしっかりして欲しいです。介護予算削減とか、とんでもないです。

 

「銭湯」と「スーパー銭湯」って、実は大きく違います。

私は「スーパー銭湯」も好きですが、マニアとして来訪するのは、いわゆる「街の銭湯」というものでして。

たいていは個人経営で、そして、地元の「公衆浴場組合」というのに加入しています。

このため、組合協定料金というのが決まっていて、(24/12現在 東京は550円 神奈川県は530円)勝手に料金を決められません。組合に入っていると、様々な法律に縛られますが、いっぽうで自治体からの補助金を得ることができます。その補助金ですが、東京のほうが神奈川よりも高額らしく、そのため、神奈川の銭湯はどんどん廃業していきますが、東京はわりと残っています。

 

その「銭湯」にあちこち行くのですが、困っていることがあります。

 

「ちゃんと営業しているのかどうか?」

 

これがなかなかわからないのです。

 

スーパー銭湯であれば、ほぼ必ずHPがあり、ネットで調べることができます。

そして、「年末年始の営業のお知らせ」とか、必ず掲載されているものです。だから、スマホで簡単に情報を把握できます。

 

しかし、「銭湯」となると、ネットで情報を得ることが難しいのです。

「自前のHPを持っている」銭湯は非常に少ないです。もちろんSNSもやってません。

また、自前のHPがあったとしても、「10年間くらい更新していない」「最新情報などまったくない」というところも多いです。

 

ここで頼りにするのが、「公衆浴場組合の公式HP」なんですが、これが、本当にひどい。

「1年前に廃業して、現在、新築マンションが建設中」というところでも、「営業中」としてHPに掲載されています。

綱島にあった某有名銭湯は、とっくの昔に解体されて、新綱島の駅に変わっているのに、ちょっと前まで、公式HPに載ったままでした。

 

「臨時休業」とか「年末年始の営業日程」など、まったく掲載されません。

 

組合さんには何度も苦情を言いましたが、まったく改善されません。やる気、なさすぎです。

どこの銭湯も経営が大変なんですから、せめて、こういった情報開示はしっかりとやっていただきたいです。努力が足りません。猛省を求めたいです。

 

さて、ネットがまったくあてにならないという「昭和」みたいな銭湯業界ですが、ここで頼りにするのは「電話」です。電話しかないのです。

 

しかし、この電話もあてになりません。

 

「忙しいと電話に出ない」

「忙しくなくても電話は無視する」

 

こういう銭湯がけっこうあるのです。

 

そして今日(火曜日)、組合の公式HPでは「毎週日曜日休業」となっている横須賀の銭湯に行ってきました。

事前に電話をかけましたが、出ません。

 

でも、なかなか行ける機会のない遠くの銭湯なので、とにかく行きました。

 

そしたら・・・・

 

 

 

お休みでした・・・・・・

 

まさかの「週休4日制」。。。。。

 

経営者がみなさん高齢で、「週休3日制」の銭湯はいくつか知ってますが、まさか、「週休4日」とは・・・・さらに、営業時間もたったの4時間。

想像を超えてました。

参ったなあ。

 

 

まあ、銭湯マニアなので、こういうのも予想して、予備用の別の銭湯を調べておいたので、そっちに行きましたけど・・・・

 

銭湯って、地元の常連客がほとんどだから、こういう「貼り紙」1枚で済むことは済むんですけど、私のような銭湯マニアとか観光客もいますから、情報は公開して欲しいなあ。

 

がっかり。

 

 

 

 

 

 

ある事情で、頻繁に行かないといけなくなった施設があるんですが、そこ、23区内なんですが、「陸の孤島」みたいな場所にあり。

最寄り駅のいずれからも「徒歩20分以上」かかり、バス便があるにはあっても、本数が少なく、かつバス停から離れていて、とにかく不便なんです。

それで仕方なくタクシーを使うのですが、これが往復3000円くらいかかります。けっこうな経済的負担です。

 

なんとかならないだろうか? と考えていたら、その施設の近くに「LUUP」のステーションを発見し、「これを使えないか?」と考えて、さっそく体験してみました。(※ただし、起点となる「駅」近くにはステーションがなく、駅からステーションまで5分くらい歩かないといけない。)

 

まずは申込み。

全部スマホのアプリで行ないます。

「身分証明書の画像送信」「支払い用クレジットカードの登録」など、わりと簡単に登録できました。

そして、LUUPを使用するにあたっての基本的な交通ルールの試験があり、これに合格しないと登録できません。いちおう全問正解でしたが、LUUPの電動キックボードは道路交通法において、「原付き」なのか「自転車扱い」なのか、どっちなのか? とか、ちょっとややこしいです。

 

さて、電動キックボードは「ヘルメット装着義務」がありますが、強制力がありません。しかし、日頃バイクに乗ってますから、バイク用の軽量なヘルメットを持参し、手袋も用意し、夜間の走行になるため、背中のリュックには尾灯かわりのライトをつけて、腕には黄色の反射材もつけて、夜間でも目立つような安全対策をして、いよいよ実車に乗ります。

 

乗るための手続きも全部スマホアプリです。地図とか見るのは老眼にはつらいです。

 

 

駅近くのステーションを探しますが、実際に現地に行ってみると、地図を見ているのに、「いったい、どこにあるんだ?」と迷います。ステーションがあるのが、「マンションの裏口のゴミ置き場に行くための通路の中にある、わずかな空地」みたいなところ(そういう場所を有効利用してステーションを設置している)なので、初めて行く人には非常にわかりづらいのです。もうちょっとわかりやすい地図にしないとしんどいです。

 

そして、利用開始には車体上部にある「QRコード」みたいなのを読み取るのですが、ステーションの場所が、ほぼ真っ暗な場所のため、うちの安物スマホのカメラでは暗くて読み取れません。参ったな。スマホ内蔵のライトを点灯させますが、そうなると、今度は明るすぎて読み取れないという・・・・・  結局、車体を無理やり移動させて、街灯の下まで持ってきて、その明かりで撮影するという・・・・ これだけで10分以上経過しています。

 

そのあと、実際に乗車するにあたっての了解事項みたいなのがずらずらっとスマホ画面に出てきて、それを「了承する」わけですが、毎回、ここで変な画面に切り替わってうんともすんともいいません。

どうやら、「GPS情報を常にLUUP社側に提供するための切り替え」作業が必要だったみたいですが、そういうことに対する「ここをこうして、こうする」みたいな丁寧な説明がないため、なんで起動しないのかわからず、 大沢誉志幸 みたいに途方に暮れてしまいます。

 

かといって、電話で問い合わせできるような電話番号も出てこないし・・・・・

スマホに頼りすぎる社会は、自分には合いませんね。

利用終了時に返却する際もスマホのバッテリー残量が十分にないとだめなので、luupを利用するにはバッテリーに要注意です。

 

なんとかかんとか、アプリで入力できたら、突然、車体が光りました。これで利用可能になりました。

 

さて、ヘルメットをかぶって、背中のライトも点灯させて、反射材も装着して、実車に乗りますが。。。。

説明では「足で2~3歩駆けて飛び乗る」ように書いてあります。それと同時に、アクセルレバーを操作します。

車体の不安定さがけっこうひどくて、予想よりも怖いです。

足を揃えて棒立ち状態で立ってますし、立ってるから重心は高いし、車輪は小さいから、不安定なのは当たり前なんですが、それ以上に不安定な気がします。

車がまったくいない裏道で2~3分、仮免練習みたいに練習し、実際の道路に出ます。

最高速度は20キロ、モーターは意外と強力ですぐに20キロになります。不安定な姿勢で、かつ視点が高い(立っているので、バイクの乗車視点よりもはるかに高い)ため、けっこうスピードを感じて怖いです。

これで車の少ない裏道を1キロほど走りました。

 

車輪が小さいのと、チューブのないゴムタイヤ、サスペンションがない、ことにより、乗り心地は非常に悪いです。路面の凸凹をもろにくらいます。ちょっとした陥没とかあったら、すぐに転倒すると思います。その点では、バイクや自転車よりも危険です。

また、椅子に座るのではなく、ずっと立っているので、すごく疲れます。

右左折や、駐車車両を避ける際はウィンカーを使いますが、スイッチ類の配置が悪く、ウィンカーとクラクションのスイッチを間違えやすく、曲がろうとして、クラクションを鳴らしてしまうミスを多発します。

また、バックミラーがないため、後方の状況がまったくわかりません。後ろを向くと、不安定になり、運転が怖いし。右側一個でいいので、バックミラーは絶対につけるべきと思います。

運転はかなり難しく感じました。

そして、信号待ちなどで、停止するたびに、ステップから足を地面に降ろさないといけないのが、これが意外と面倒。自転車だと、オシリはサドルのままでつま先だけ地面につければいいですが、キックボードでは、毎回、その都度「降りないといけない」という感じです。

周囲から見た場合も、テールランプが非常に低い位置にあり、わかりにくいと思います。背中にライトつけたり、反射材を身につけているような人は私以外にはおらず、夜間とか、周囲の車両からは非常に発見しづらいと思います。

 

とにかく、試験走行を30分ほどして、同じ場所に戻り返却します。返却の際は「ちゃんと戻しましたよ」という証拠写真を撮って送信することで、返却完了です。この手続きはわりと簡単でした。そして、利用料金が表示されます。

 

※入会特典のクーポンがあったので、それを利用したつもりですが、計算されてませんでした。クーポン登録とか面倒な手続きなしに自動的に割引してくれればいいのに、なんでそうしないんだろう。とにかく、アプリの設計には改善の余地があります。

 

実際に乗ってみて、「乗りにくい」「不安定」「乗り心地も悪い」という感想で、「そんなにいい乗り物ではないなあ」というのが正直なところでした。電動自転車のほうが、歩道も走行できて、姿勢も楽で、速度もそんなに変わらず、「自転車のほうが楽じゃないか」と思いました。

 

さて、その後、自分以外の電動キックボードライダーの様子も気になり、見つけるとじっくり見てしまうのですが、とにかく、マナーがひどいです。

私が乗っている時に遭遇したのは、「正面からキックボードがこっちにまっすぐに向かってくる」という状況。つまり、「車道を逆走している」ということです。明らかな違反です。また「信号を守らない」「二段階右折をしない」といった違反もやり放題。

そもそも、ヘルメットをしている人をまったく見ません。ヘルメットは車体に付属しているわけではなく、自前のヘルメットをわざわざ自宅から持参していかないといけないのですから、そんな荷物を持って出かける人などいないでしょう。luup社側は「ヘルメットをしましょう」と言ってますけど、会社側でヘルメットを用意しないで、口先だけ「しましょう」とか言うのはひどい経営姿勢だと非難したいです。

 

なんで、こんな危険なものを認可してしまったのか? 悪徳国会議員が動いたみたいだし、警察の幹部が天下りしたり、とにかく、ろくな制度じゃないです。これから事故が多発して多くの人が死ぬと思います。自分で実際に乗ってみて、それを痛感しました。

 

その後も実験をかねて数回乗車しましたが、キックボードのほうはもう怖くて乗る気がなくなりました。いっぽうで、電動自転車のほうは、乗り心地もよくて、これは場所や目的によっては利用価値があると思います。趣味の「銭湯めぐり」にも使えるかもしれません。

 

 

以上、体験記でした。ご参考まで。

 

追伸  私は過去に「セグウェイ」に乗った経験があるのですが「乗り心地」「操作性」安全性」・・・どれをとっても、キックボードよりもセグウェイのほうがはるかに上質です。(ただし、車体はかなり大きい)

どうせ、「公道走行OK」にするのなら、セグウェイを解禁して欲しかったです。

 

「神様に感謝」って、なかなかないものですが、今回は、思わず、「神様、ありがとう」と声に出してしまいました。

 

これは「企業秘密の暴露」になりますが、うちの「イベント撮影」では、「インターバル撮影による、無人カメラ撮影」というのをよくやります。

三脚にカメラを固定して、「15秒に1回ずつ、連続してシャッターを切る」というものです。

これに適した、小型の「Nikon1」というカメラを保有しており、カメラマンとは別の場所に置いて、別角度からの撮影を自動でやっています。

音楽ホールなどでは、カメラマンは動き回れず、一箇所からの撮影しか普通はできませんが、この無人カメラを使えば、違った角度の写真が撮れて、バリエーションが広がることから重宝しています。

 

(※ただし、無人撮影なので、確実にちゃんと撮れる保証もなく、お客さんが間違って触ってしまい、知らないうちにあさっての方角を向いていたりすることもあり、失敗もあります。なので、お客様にはこの撮影はあくまでも「オマケ」として納品しており、この写真は正規の商品にはしていません)

 

さて、この前のピアノ発表会の撮影で、「生徒さんと先生の連弾演奏」があり、その演奏の最後に、「二人でハイタッチ!」という場面が突然起こりました。

 

カメラマンというのは、こういう「予想外のこと」には弱くて、突然、こういうことをされると、うまく撮影することはほぼ不可能です。この時も、カメラは、「演奏後にピアノの前に出てきて客席に一礼する」お辞儀シーンの撮影に備えていて、「え? 何それ!」と驚くだけで、撮影はできませんでした。

「いいシーンなのに、撮れなかった~」と、その時はがっくりしてました。

 

しかし・・・・・・ なんと・・・・・ 奇跡的に・・・・・・

無人自動撮影のカメラで、その「瞬間」を捉えていました。

「15秒に1枚ずつ」の設定で、この瞬間が撮れているって、奇跡としか思えません。すごいびっくりしました。

 

(完璧なタイミングで捉えています)

 

 

神様、ありがとう。

 

こんなことあるんだなあ。ほんと奇跡のタイミング。

 

 

 

 

イベント関係の仕事で各地の「公会堂」「ホール」の類に行っております。

「いろいろな経験があるから、どんな場所でもうまく撮れるんでしょ?」と思われるかもしれませんが、そうでもなくて。

 

ステージ関係の写真の「出来」というのは、実は、その舞台の条件(主に照明設備)による要素が大きく、これで7割が決まります。カメラマンの技量は3割にすぎません。

ということは、どんなに「名人」のカメラマンが撮影しても、そのホールの設備やスタッフの質が悪いと、「いい写真は撮れない」ということです。

 

 

ただ、公営の公会堂とかホールでは、最低限の基準があって、そんなにひどいところはないのですが、「私営」、特に音楽教室の併設の貸しホールの中には、何も考えてない、ひどい設備の所も多いです。

 

「ピアノ発表会で、ピアノ演奏者にあたる部分の照明器具が切れたまま放置されていた」(当然、演奏者の顔が暗くなる)

なんてことが実際にあるんです。

「本来、同じ明るさの電球で揃えるべきなのに、あそこだけ大光量の電球になってる」

なんてこともあります。(電球が切れて交換する際にワット数を調べないで買ったのかも)

音楽教室の人は「舞台設備の専門家」ではないので、気にしない人は気にしないんです。

メンテナンスもほとんどしていないんでしょう。

 

また、客席に段差がなく、フラットなところばかりで、カメラマンは最後部にやぐらを立てたり、大型三脚を使って台の上に乗って撮ったり、撮影ポジションだけでもすごく苦労します。

 

このため、過去に「これは無理だ。次回からはこのホールの仕事は辞退しよう」と思う会場もありまして・・・・・

お客様には大変申し訳ないんですが、「え? Aホールですか? すいません、うちではお引き受けできません」とお断りすることもあります。「この会場ではまともな写真が撮れない」「撮るのがものすごく大変」とわかっている場合、辞退させていただいております。ほんと、すいません。

 

 

さて、先日のお仕事も、某音楽教室さんの貸しホールでした。過去に、「苦労はしたが、なんとかかんとか撮影できた」という場所だったので、今回もお引き受けしたんですが、数年ぶりに行ったら、照明設備が大きく変わっていました。

 

「LED照明に変えて、節電した」

 

という改装だと思います。

このご時世、節電は素晴らしいことですが、問題は、照明の色でして・・・・

 

ホールや公会堂というのは、基本的に舞台も客席も「電球色」の照明で統一されています。

なので、カメラも「電球色」のホワイトバランスで設定します。

 

なのに、ここのホールは。。。。

「客席は旧式の蛍光灯」(青っぽい色です。さらに、フリッカーという点滅現象を起こします)

「舞台前方は電球色の照明」(これは、一般的な舞台照明で赤っぽい)

「舞台後方は、昼白色のLED照明」(太陽光の色と近く、青っぽい)

という3種類の照明が「混在」するという照明でして。

 

つまり、舞台上の位置によって、照明の色合いが変わる、ということです。

細かい話をすると、連弾でピアノを弾く場合、右側に座った演奏者と、左側に座った演奏者と、当たっている照明の色が違うのです。

 

人間の目では、うまく脳の中で調整されて「違和感なし」に見えるのですが、カメラではそういう「自動調整機能」はないため、「あれ? 色が違う!」ということで記録されます。

 

これは撮影者にとっては非常に困ったことでして。

 

節電のために「昼白色LED」に変えるなら、ホール内の照明全部をそれに変えていただきたい。

混在は本当に困るんです。

 

経営者がそういう知識をまったく持たずに、適当に改装してしまったんだと思います。

音楽教室の貸しホールでは、こういうことがよくあるんです。

 

「集合写真」も「最前列」と「最後列」で、あたっている照明の色も強さも大きく異なっていまして。。。。正直、頭抱えています。「プロなんだからなんとかなるだろ?」と言われても、そう簡単にはいきません。

 

 

いやあ、疲れました。撮影後の修整も超大変です。まいったな。

 

やっぱり、音楽教室の貸しホールは鬼門かもしれません。。。。。。

 

 

 

 

 

 

地下鉄MM線「日本大通駅」に直結した「横浜都市発展記念館」という建物があります。

銭湯好き仲間より、紹介していただき、ここで開催している「能登半島と横浜 銭湯がつなぐ人々の交流」展へ行ってきました。

 

能登半島といえば、今年のお正月に大変な地震災害があり、自民党政権に見捨てられて、ほったらかしにされて、復興がなかなか進んでいないところに、今、また、大雨の災害が発生し大変なことになっています。そんな状況下、海外旅行に出かける総理大臣って、人でなしだと思います。「国を守るためには自衛隊の拡充だ。武器をもっと買え」とか言ってないで、国を守る気があるなら、自国民の生活を守ってほしいです。

 

 

さて、今回の特別展示なんですが、注目は「銭湯」。

最初、「能登半島と銭湯が何の関係があるのか?」と疑問に思ったのですが、展示を見て、意味がわかりました。

 

 

「関東地方の銭湯の経営者は、石川県・富山県・新潟県の出身者が多い」

「横浜の銭湯に関しては能登半島の出身者が多い」

「戦後~昭和30年代までは、銭湯が今の十倍くらいあって、お客さんがいっぱいいて、”背中流し””子どもの面倒”など、銭湯内では仕事がいっぱいあり、今のような家族経営ではなく、多くの従業員を雇って運営していた」

「その従業員は、経営者の出身である能登半島から親戚知人を呼んで雇っていた」

ということだそうです。

 

そして、銭湯隆盛期は銭湯経営で財をなした人が、故郷の能登に多額の寄付をしていて、それが、神社などの石碑に刻まれて、今に至るも、その記録が残っている。しかし、今回の震災で、その石碑の多くが倒壊してしまった。

 

という経緯でした。

 

現在、横浜市には47の銭湯が残っています。(全店入湯済みです) この中の大部分が「能登出身者にルーツを持つ経営者」だそうです。

 

実は私も、横浜の銭湯に入って、「壁画が、なぜ富士山ではなく、能登半島の見附島なんだろうか?」と疑問に思ったことがあります。また、「珠洲市」の観光ポスターが貼ってあることもあり、「これって、風呂上がりで火照った体を”涼しい”ようにしてくれるって、ダジャレなのか?」なんてことを考えたりしたんですが、能登出身者だったからなんですね。ようやく、長年の疑問が解決しました。

 

横浜の某銭湯の経営者さんの結婚式の写真を撮ったこともあるんですが、その人のルーツも能登でした。

 

4階の展示では、隆盛期の銭湯の忙しさや、毎日深夜に行われる「閉店時」の清掃の様子などの貴重な写真の展示があり、これも素晴らしかったです。

 

横浜の銭湯好きとしては、非常に興味ある有意義な展示でした。

 

 

※今回の大雨の大災害、これもほんとに甚大な被害で、心が痛みます。国は最大限の復興援助をお願いします。