ピアノ教室などの「音楽発表会」のステージ。

演奏後の演者に対してステージに向かって「花束を贈る」というのがありますが、長年の経験上では、「贈呈OKにしているのは2割程度。8割は贈呈NG」という感じです。

 

NGの場合は、たいてい「受付でお預かりします」「スタッフの方で生徒さんに渡します」としていることが多いです。

 

さて、「OK」の場合の話なんですが、先日も「OK」のピアノ発表会があったのですが、ちょっとした問題&トラブルがありました。

 

①「わりと傾斜のきつい客席のホール。演奏終了直後、孫に花束を贈ろうとあわてて自席からステージへ向かったおばあさまが階段で転んで怪我をして救急搬送」

 

②「花束を贈るための時間(※自席から降りてステージ下まで行くため、移動に意外と時間がかかる)がかかり、全体でかなりの時間のオーバーになり、最後にやる予定だった永年受講者表彰ができなくなった」

 

③「客席で待機している時の花束の包装ビニールのシャカシャカ音がすごくて演奏の邪魔になった」

 

こういった問題があるため、「ステージでの花束贈呈は禁止」としているところが多いんだと思います。

 

それにしても、あの「セロファン」の「カシャカシャ音」って、ほんとなんとかならないですかね? 花屋さん業界で音の出ない代替品(不織布など)とか開発して欲しいと、切実に思っています。待機時だけでなく、もらった花束を持って客席に帰って来る生徒さんもいるので、そこでも音がしますから、ほんとすごい騒音になります。

 

ところで、ベテランの先生になると、以下のような対策を講じている場合があります。

 

客席最前列の下手(客席から見た場合の左側のこと)側の座席2~3席を「花束贈呈者専用席」とします。「渡したい生徒さんの2曲前になったら、この専用席に移動して待機する」といったルールを設けて、とにかく、事前に、最前列に移動してもらうのです。

その席で演奏を聞いて、舞台袖に戻ろうとする際に、パッと立ち上がって、ほとんど移動することなく、生徒さんに花束を渡します。これで「渡すために移動する時間」は、ほぼゼロになります。

 

それから、カメラマンとして「もったいない」「やりにくい」と思うのが、「舞台の端っこは照明がほとんどあたっていないため、「花束を贈っているところが、客席から見て、暗くてよくわからない」ということです。これ、写真もすごく撮りにくいですし、せっかくきれいな花を渡しているのに、暗くて、きれいな花が見えません。

花束贈呈することがわかっている場合は、事前に会場スタッフにお願いして、舞台の端のほうにも照明を当ててもらうといいです。

もしくは、花束を渡す位置をあらかじめ決めておいて「端っこに行く前の、舞台の中央部分にいるタイミングで渡す」ようにすれば、明るくなると思います。

 

そんなわけで、「贈呈禁止なら禁止でいいけど、OKにするなら、そのための対策をしておく」というのがいいと思うわけです。

 

せっかくの晴れ舞台ですから、贈呈するならスマートにやってもらえるといいですね。