※実にくだらない備忘録です。よかったらおつきあいください。

 

 

私、辛いものがものすごく苦手でして。食べると、頭から汗が滝のように流れ、舌はヒリヒリ、唇はピリピリ痛み、無理した食べたあとは、お腹が痛くなり、年取って胃腸が弱くなったこともあり、下痢という最悪の結果になります。

 

おでんとかトンカツについてくるカラシも、「その10分の1でいいよ」というくらいの人です。

 

そういうわけで、世の中のおいしいものの中に、食べられないものがたくさんあるんですが。

 

世の中「担々麺ブーム」でして、街中に「担々麺」の文字をよく見るようになりました。

辛いものは苦手なんですが、ラーメン好きとしては、「無理かもしれないけど食べたい」といつも思ってまして。

 

今回、たまたま、「担々麺限定の割引券」をもらってしまい、一念発起して食べに行きました。

 

当然、辛さは一番下のものにしました。

 

しかし、それでも、辛い。一口で唇が痛い。

 

でも、うまい・・・・・

すごくうまい。

 

お水に助けてもらいながら、完食。(スープ飲み干しはもちろんしません)

 

いやあ、おいしかった。

 

でも、汗はタオルにびっしょり。舌はヒリヒリで息するだけでもつらい。

そして、数時間後には予想通り、下痢。

 

まあ、でも、おいしい経験が出来て満足です。(ただ、「ライスもいっしょに頼めば、辛さの中和になってよかった」とはあとで思いました)

 

一回、担々麺を味わえたのでもう十分です。2度目はないでしょう。

 

なにしろ、このブログを書いている時も、思い出しただけで、汗かいてます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

宇都宮ライトライン。

 

「関東地方の全鉄道路線を完乗している」という自分としては、ここも当然乗らないといけないわけで、開業の2日目と3日目に乗って観光しました。

 

そして、念願の「1日乗車券」が11月から発売開始になり、早速、それを利用して、自分の趣味である「全駅乗降」(ただ、降りるだけではなく駅周辺もプチ観光する)をするために、再度、来宇してきました。

 

 

新たに「ラッピング車両」もできたそうで見てきました。バスケの選手が貼ってあります。

 

 

宇都宮駅東口から乗車します。

 

 

これが「1日乗車券」。紐がついていて「常時首からぶらさげて、よく見えるようにしておいて下さい」とのこと。

駅員がいないため、監視カメラで見ているから、そういう方法なんでしょう。ちょっと恥ずかしいけど、わかりやすくていいかも。

 

 

さて、前回の記事で「屋根に機械がいっぱい乗っていてみっともない」と書きましたが、LRTは床面がものすごく低いため、通常の電車であれば、各種機器は床下に置くのですが、LRTでは、床下がまったくない構造のため、屋根の上にあげるしかないんだそうです。このため、車体の重心も上の方へ行ってしまい、強風時などの安定性が悪いそうで。う~ん、なかなか難しいもんです。

 

さて、LRTの最大の問題である「ダイヤの乱れ」なんですが、「もう収まっているだろう。12分間隔でちゃんと走るだろう」と思ってましたが、全然だめでした。やはり、土日は、初めて乗車する観光客が多く、料金の支払いでどうしても手間取ってしまうようです。

 

各駅のホームには、こういう「案内」と「整理券発券機」があるんですが、これがわかりにくいです。文字が小さすぎて老眼にはまったく読めません。整理券をここで受け取るというのを忘れる人も多く、運転手に怒られていましたが、これじゃ、とり忘れるのは無理ないです。もうちょっと考えましょう。

案内は車内にも貼ってありますが、ひっそりとした感じで目立ちません。

 

 

せっかく、立派なデジタルサイネージがあるんですが、広告ばっかりで、乗車方法の案内が不十分です。

土日の「観光客が多い日」はプログラムを変えて、「乗車方法の解説」とか「観光ガイド」というものを強調して上映するといいと思います。観光客に地元の自動車販売店の広告を見せてもしょうがないですから。

 

 

運転席後方にある、料金収受機。これ1000円札しか使えません。1万円は無理でも、5000円は使えるようにして欲しいなあ。「5000円使えないの!」と困っている乗客がいました。スイカのチャージもできるのに「千円札オンリー」ではねえ。。。

 

 

さて、「全駅乗降」なので、すぐとなりの駅「東宿郷」で下車。周囲を散策し、12分の時間を消費して、また、すぐ次の列車に乗ります。

 

 

ここで気がついたのですが、「路面電車の駅は、道路の真ん中にある。信号が青にならないと、どこにも行けず待っている必要がある」ということです。当たり前といえば当たり前なんですが、この時間のロスはけっこう大きいです。

バスなんかだと「あ、バスが近づいてきた」とちょっと走って停留所に行けばバスに乗れますが、路面電車では、いくら走っても、信号が赤だと駅に行けず、乗りたい電車が無情にも眼の前を去っていくのを悲しい目で見ていないといけません。1本逃すと12分待ち(それも定時運行の場合だけ。ダイヤが乱れると30分待たされることもある)になります。

路面電車が通っている道路は大きな道路のため、信号の間隔もとても長いです。これがダイヤの乱れにもつながっているようです。

 

大勢の乗降者がある、ベルモールがある「宇都宮大学陽東キャンパス駅」の交差点の信号は間隔が特にすごく長いので、「余裕で乗れるはず」と思っても乗れなかったりして、非常に悔しいです。

(※運転手さんによっては、その心情を汲んで、駅で待っていてくれたりする親切な人もいます。でも、その行為でまたダイヤが乱れます)

このへんは、全駅乗降してよくわかった「路面電車の欠点」かもしれません。

 

 

 

 

そして、路面電車の欠点といえば、「交通事故」。

車と同じ道路を走っている区間では、すでに数件の事故が発生しています。

 

なので、開業時にはなかったいろいろな対策が行われていました。

これは、地元のドライバーが早く慣れることが大事です。

 

 

さて、ここは中間地点にあり、車両基地もある「平石」駅。

なんと、ここは線路が4本あります。将来的に予定されている「快速運転」の際に、「快速列車が各駅停車を追い抜く」駅になるはずです。

 

ただ、ここ一箇所だけで、うまく機能するのか? 完全な定時運行ができない路面電車で、うまく追い抜きできるのか? すごく難しい気がします。快速が誕生したらまた乗りに来ます。

 

ここは飛山城跡駅。

本当はここから歩いて、飛山城跡を観光しようと思っていたのですが、当日はものすごく寒く、そして、天気予報が外れて、雨。

晴れていれば、のどかでいい景色のところなんですが、観光はあきらめました。残念。やはり、宇都宮は寒いです。舐めてました。(地元の人は、ダウン、マフラー、手袋している人も多かったです。ウィンドブレーカーでやってきた私は馬鹿でした)

 

 

ここはグリーンスタジアム前。ここも千鳥式ホームですが、計4本の線路があります。将来的には、ここで折り返し運転する、「宇都宮駅~グリーンスタジアム前駅」の車両ができるらしいです。(ここから、終点の芳賀高根沢工業団地駅までは乗降客が減少するため)

 

 

この先の「ゆいの杜」地区は開発が進んで、住宅や商業施設がいっぱいあります。

私はカインズで手袋を買いました。あまりに寒いので。

 

 

そして終点の芳賀高根沢工業団地駅に到着。

 

実は路面電車の駅にはトイレ施設がありません。

この終点駅は駅舎のようなものがあって、広さもそこそこあるのにトイレがないんです。

近辺にもお店はまったくなく、寒いのでトイレも近い人が多い、観光客にとっては「え? トイレないの?」と嘆いていました。

 

前回乗車時にこの点を会社のほうに伝えましたが、仮設トイレの設置もしなかったようです。観光路線として考えているなら、もうちょっとお客さんへの配慮がほしいですねえ。

 

 

トイレに関しては、全19駅の中で、2駅だけあります。途中の

 

清宮地区市民センター駅には立派なものがありました。ここはトイレだけでなく、雨風をしのげる休憩室もあり、良かったです。

 

なお、芳賀町工業団地管理センター駅の近くにも「公衆トイレ」があるので、これも利用できます。

 

とにかく、明るい安村 じゃない 普通の鉄道のように「駅にはトイレが有る」というわけではないため、観光客や鉄道マニアの人は、事前にちゃんとトイレを調べておくほうがいいかと思います。工業団地のほうは、コンビニもほとんどないので、トイレ探すのは大変なんです。

 

清宮地区市民センター駅の前はカーブがあるので、撮り鉄さんのメッカになってました。

 

 

こうやって全駅乗降を達成し、帰りにはベルモールに寄って、「ステーキ宮」で食事をして、お風呂に入って、横浜に帰りました。

 

写真はベルモールの前の交差点の様子です。普通に走っている自動車と共存して走る路面電車。どうか、ご安全に。

 

鉄道マニアではなくても、十分楽しめる、素晴らしい路線です。どうか皆さん乗りに行って下さい。

 

 

 

 

 

 

 

 

ピアノ バイオリン フルート etc
各種音楽発表会。
「演奏」が一番大事なのは確かですが、生徒さんにとっては「ステージにあがる」という行為に意義があります。
堂々とステージの上を歩いて、観客に向かってきちんとお辞儀をする。
これも発表会ならではの経験で、こういうのが大人になっても役に立ちます。
 
ただ、「お辞儀」とか、そういうものに対する、先生ごとの温度差は大きく、準備段階からしっかり練習を重ねている教室もあれば、ほとんど何もせず、「あの印の上でお辞儀してね」という指示だけの場合もあります。
 
練習もなく、何も指示がないと、生徒さんは、「どこを向いてお辞儀をしたらいいか?」もよくわからず、視線が変なところに行くこともあります。
 
 
この写真の発表会の時は、先生があらかじめ、ホールの最後方の部分に「ひつじの顔のイラスト」が書かれた紙を貼りました。
 
「あのひつじのほうを見ながら、頭を下げますよ」と指示をしています。
こういう「目印」があると、自然と姿勢もまっすぐになりますし、お辞儀もちゃんとできるものです。
 
ちょっとした工夫ですが、こういうものがあると役に立ちます。
 
ご参考に。
 
(ただ、本番演奏時、客席の照明をすごく暗くしてしまう場合は、目印が見えません。その点はご注意ください。非常口マークの隣とか、真っ暗になった状態でも光っている場所に貼るのも手です)

 

 

30年くらい前のお話。

学校写真の仕事をよくやっていたので、日光にはよく行ってました。

東照宮の中で、地元の写真屋さんが「クラス別集合写真」を撮っている時、我々、随行カメラマンは何もすることがないので、ちょっと休んでおりました。

 

そうしたら、「ねえねえ、お兄さん。あなた、プロのカメラマン? それ、ニコンよね?」と声をかけられました。非常に上品な見るからに「お金持ち」という感じの御婦人です。

「あ、はい、そうですが」

「あ、良かった」

「あのね、実は、これ、プロ用のカメラなんだけど」(といって、自分が首から下げているカメラを見せる。それは当時の最高機種Nikon F4 それも底部に大きなバッテリーパックのついたF4Sだった)

「どうしたんですか?」

「あのさ、これ、フィルムが終わっちゃったんだけど、交換の仕方がわからないのよ。あなた、フィルム交換してくれない??」

「え? まあ、このカメラは私も使っているので、フィルム交換は簡単にできます。やってあげてもいいですが。フィルム交換の方法を知らないで写真撮ってたんですか? もしかして、これ、ご主人のカメラで奥さんが今日だけ借りてきた、とかですか?」

「何言ってるの、失礼ね。これは私が買った、私のカメラ」

「え? 自分のカメラのフィルムを交換できないんですか? じゃあ、このフィルムは誰が装填したんですか?」

「ヨドバシカメラの店員さん」

「え?」

「昨日、このカメラを買った時に、店員さんにフィルムを入れてもらったの。この紐(注:ストラップのこと)も、電池もそうよ」

そんなことを言いながら、フィルム交換は完了。さあ、仕事に戻ろうかと思ったら・・・・

同じように、Nikon F4Sを持った別の人が現れて・・・

「すいません、私のもお願いします」と頼んできます。

そして、もう一人・・・・

次は自分一人でできるように、方法を丁寧に教えながら、交換してあげました。

 

なんとなんと、Nikon F4S(そして、レンズもすごい大きなものがついてます)を持った人、5人に囲まれていたのです。

 

「あの、失礼ですが、みなさん、フィルム交換の仕方を知らないんですか? そんな初心者が持つようなカメラじゃないと思いますが。。。。」

そのあと、お話をしたんですが、こういう経緯でした。

 

この5人は全員かなりのお金持ち

その5人が、@@カルチャークラブの「初心者向け写真教室」に参加。お友達になる。

写真教室の先生(=プロカメラマン)から、”カメラは最高機種を買うべき”と指導され、ヨドバシに行って、当時のニコンの最高機種カメラと最高のレンズを購入。

そのテスト撮影も兼ねて、日光に撮影旅行に来た。

しかし、このカメラの細かい操作方法は習っていない。

 

ということでした。

まあ、お金持ちですから最高機種を買ってもいいですが、ボディもレンズも中高年女性には重すぎると思いました。

皆さん、「こんなに重くて大きいとは思わなかった。これじゃ、歩けないわ。首も痛くなっちゃった」と疲労困憊してます。(日光は山地で階段も多いし)

また、プロ用最高機種というのは、「このボタンひとつで全自動で撮れる」みたいな初心者向けの機能はありません。ある程度勉強しないと使いこなせません。また、操作ボタン類がたくさんあって、間違えて何かを触って操作しても、その意味がわからないと、元に戻すこともできません。

 

「最高機種を買いなさい」とアドバイスした、このプロカメラマンさん、ちょっと無責任じゃないかと思います。

お金持ちは、金額のことを気にしませんから、言われたとおりに一番高いカメラを買ってしまいます。

でも、今もだいたい同じですが、当時の「一番高い機材」はどれも重いもので。

 

「疲れた~ 写真なんかどうでもいいわ」となってしまう可能性が高いです。

 

アドバイスするなら、ちゃんと、生徒さん、一人ひとりの事情を考えてアドバイスして欲しいと思います。

 

このように「最高機種を買いなさい」は間違いではないですが、安直に、この一言だけで済ますのはよくないと思います。

 

(実際、貧乏なカメラマンが多い、学校写真の業界のプロカメラマンは、最高機種を持っている人は少ないです。買えませんから)

 

 

 

 

 

 

 

小さな頃から映画大好きなんで、今回は映画のお話。

 

一番好きな映画は「ナイトミュージアム」と思ってるくらい、ベン・スティラーさんが好きです。

 

さて、洋画に関して、学生の頃は、英語の勉強がしたくて映画を見ていたということもあり、「絶対に字幕版がいい。テレビの吹替版はだめだ」みたいな主義だったのですが、だんだん、年を取ってくると、「字を追うのがつらい」「字幕で大事な画面の一部がふさがれるのはもったいない」「字幕だと、実際にしゃべっていることの半分くらいしか訳されていない」・・・・という理由で、「吹替版があるなら吹替版のほうがいい」という考えになってきました。

 

そういうわけで、この「LIFE!」という映画も2014年の公開当時、映画館で、「吹替版」を見たのですが・・・・・・

 

史上最悪でした。

 

吹き替えした人がなんと、お笑い芸人の「岡村隆史」さんだったのです。

吹き替えに関しては素人。それが芸達者のベン・スティラーの吹き替えだなんて、笑止千万。

おまけに、ニューヨーカーなのに、なぜか「大阪弁」。妹や母親は標準語なのに、この主人公だけ大阪弁。ありえないでしょ。

 

何を考えているんですか? お金払って映画を見に来ている客を馬鹿にしてるんですか? ほんと、この吹き替えのせいで、せっかくの名画が台無しになりました。 この「日本語吹替版」を制作した責任者、磔獄門にしてやりたいくらい怒りました。

 

1年後に、ブルーレイになったのを字幕版で再鑑賞しましたが、本当にいい映画でした。

カメラやフィルム写真に関することがいっぱい出てきて、我々カメラマンにとってもすごく親近感を覚える内容で、最高でした。

 

この前見た「ジョン・ウィック」の最新作でも、有名女優さんが吹き替えしていて、1人だけ浮いていましたが、やはり、吹き替えは本職に任せて欲しいです。

 

とにかく、この映画の「岡村隆史さん」の吹き替えは、史上最悪の吹き替えだと思っています。

 

 

 

 

 

私は引退しましたが、今の時期は「学校の運動会の撮影」が忙しい時期です。

 

昔のフィルムカメラの時代は、「ご家族カメラマン」というのはそんなに多くなく、我々プロカメラマンはわりと自由に撮影できたのですが、デジタル時代になり、「立派なカメラを持ったご家族カメラマン」さんが、ものすごく増えました。

(低学年の徒競走のゴール付近のカメラマンの数は、この前のジャニーズ事務所の記者会見のカメラマンの数に匹敵します)

 

その結果、プロカメラマンが、トラックの中で、大きな機材を抱えて、まっすぐに立っていると、「おい、じゃまだよ! しゃがめ!」と怒られます。移動の際も、「じゃまだよ!」と言われるので、コサックダンスみたいにしゃがみながら移動します。

これ、けっこう、足腰にきて、重労働です。

 

というわけで、デジタル時代は、「ご家族カメラマンへの配慮」というのが非常に大事になってきました。

「配慮しながら、卒業アルバムのために、いい写真を撮る」、これがプロの技ですが、難しいものです。

 

というわけで「周囲への神経使い」というのが大事です。プロカメラマンはもともと修行時代に養った技術で、「右目でカメラのファインダーの中をのぞきながら、左目の肉眼で、周囲の様子を見る」ということをしています。

神経が2回路必要なので、高度な技術ですが、カメラを構えながらも、周囲の様子を見ているのです。

 

具体的には「徒競走のゴールシーンを撮影しながら、次の組のスタートの様子を見ている」「騎馬戦で、ひとつの対戦を撮影しながら、もうひとつの目で、よそで、どこか盛り上がっていところはないか探している」なんてことをしているわけです。

 

そういうことで、「両目を駆使する」というのは、フィルム時代からやってきたんですが、デジタル時代になって、別の技を編み出しました。

 

カメラボディ背面には、このように大きな液晶画面がありますが、これがガラスでできているため、これを「鏡」として使う技術です。

 

前を見ながらでも、時々、この液晶画面の反射を見て、後方の様子を見るんです。

自分が撮影している時に、自分のすぐ後方で、ご家族カメラマンが撮影していて、こっちの様子を見ながら、「じゃまだな、こいつ」という顔をしていたら、撮影ポジションをかえてあげて、その人が撮りやすいようにしてあげる、なんてことをやっています。

 

こっちは後ろを向いたりしないでやってますから、おそらく、向こうは、前にいるプロカメラマンがそんなことをしていることはまったくわからないと思います。

 

ただ、ご家族カメラマンが増えて、こういう技術も編み出して、なるべく、邪魔をしないように気を使っているわけです。

 

※このように、運動会の撮影の仕事は、けっこう神経を使う大変な仕事になりました。

 

 

22年12月に「横浜市の銭湯」を全部入浴完了しました。(廃業したものも含め約60店)

 

その後、川崎に移って、まずは「川崎区」を探訪しておりましたが、昨日、23/10/5 やっと、川崎区の銭湯16店を完湯いたしました。(写真はバーデンハウスさん)

やはり、横浜よりも遠いですから、なかなか行くのが大変で、時間がかかってしまいました。

今後は幸区を攻めたいと思っております。

 

さて、川崎の銭湯ですが、川崎区ひとつで16もあるということで、銭湯が頑張っている街という印象です。

横浜の場合は、コロナ期間中にバタバタで閉店していった銭湯が多く、客の入りとか見ると、「もうすぐ危ないなあ」というところもけっこうありましたが、川崎は、どこもお客さんがいっぱいで混雑しています。

設備もしっかりしていて、露天風呂もある店も多く、そして、どこも清潔に維持しています。

 

まあ、そういうところだから、この時代に生き残っているのかもしれません。

意外なことに「日本の伝統美術彫刻」を背負っている人は少なかったです。横浜の某店では、「客の半分以上が美術品保有者」の場合もあるのに。

 

川崎市、おそるべしです。今後、北上する予定ですが、ますます距離が遠くなります。また、銭湯という性格上「1日に何軒も行く」とかできませんから、完全制覇までに何年かかるかわかりませんが、のんびり、入湯していきたいと思っております。

 

銭湯、いいですよ。

(いい趣味だと思っていますが、銭湯という場所ゆえ、内部の写真が撮れないというのが欠点ですね)

 

 

 

写真屋にとっての最大の難敵、それは「瞬き」「目つぶり」(※半目も含む)です。、

ビデオなどの「動画」では、まったく気にしないでいいのですが「一瞬を切り取る」写真では、瞬きが致命傷になります。

 

昔、フィルムカメラで写真を撮っていた時代の「学校の集合写真」というと、フィルム枚数の関係で、1カットで2枚しか撮影できませんでした。

そして、我々が「目つぶり星人」と呼ぶ、「写真撮影時に、とにかくよく目を閉じてしまう人」というのは、だいたい、20~30人に1人くらいはいるものでして、つまり、「1クラスに1人は、ほぼ必ずいる」という前提で撮っています。

 

ちなみに、私の高校の入学式の集合写真(45年前に撮影)では、目を閉じている生徒が5人写ってました。ここまで大人数が目をつぶっている写真を撮るのは、ある意味、名人芸かもしれません。

 

2枚しか撮れない「フィルムカメラ」時代に、いかにしても「目つぶり写真を避ける」「目つぶりの確率を下げる」のか??? 

プロの秘技というものもありました。

 

「よく目瞑りをする」という人は、「合図に釣られて目をつぶる」という人がいます。

つまり、「ハイ、チーズ!」の「ズ!」の瞬間、シャッターと同時に目をつぶるのです。

「3 2 1 ゼロ!」の「ゼロ!」の瞬間に目をつぶるのです。

こういう人は、目をつぶるためのカウントダウンをしているようなものなので、8割くらいの確率で目をつぶってしまいます。

 

そこで、プロカメラマンは、「タイミングを微妙にずらす」ということをしてました。

「ハイ、チーズ!」の「チ」の瞬間にシャッターを切ります。そうすると、目を閉じる前に撮ることが可能です。

「1 2 の3!」という掛け声の場合は、「2」の時にシャッターを切ります。

「撮りますよ! ハイ!」という掛け声の場合は、「イのあと」ではなく、「ハ」の瞬間に切るのです。

 

0.1秒くらいの時差をわざと作ることによって、「瞬き写真を防ぐ」努力をしていました。

 

また、人間は「びっくりすると目を開く」習性がありますから、写真を撮る際に、ものすごい大きな声を出して、相手を驚かす、という手法も使いました。ただ、こういう「驚かす」系の技は、「1組の時は有効だったが、2組3組ではネタがばれていて、使えない」という欠点があるのがつらいところです。

 

 

さて、「写される側」の立場で考えますと、よく目瞑りをする人は、自分が「よく目をつぶる」ということがわかっていて、そのために、「これから写真だ、がんばって目を開けていよう」とずっと頑張って開き続け、そして、疲れてしまった時に、カメラマンの合図によって、目をつぶってしまう、ということがよくあります。

なので、がんばって、目を開け続けるではなく、「じゃあ、撮りますよ。いきますよ~ 」くらいまで目を閉じていて、「ハイ チーズ!」の時に目を開ける、という手もあります。特に、太陽が眼の前にあって、すごく眩しいところでの集合写真では、「まぶしいから目を閉じる」ということが多いので、まぶしさを軽減するために、この手法を使う場合もあります。

 

「緊張すると目をつぶる」「疲れると目をつぶる」ということもあります。このため、「準備であれこれ疲れていて」&「一生に一度のことなのですごく緊張している」という「結婚式」の新郎新婦は、目瞑り写真がすごく多くなります。

 

結婚式場の写真スタジオのほうも、それはわかっているので、昔のフィルム時代は、「目瞑り確認用の専門の助手」というのがいて、カメラマンがシャッターを切った瞬間に、大相撲の審判の物言いみたいに手を上げて、「目瞑りありました!」と指摘しました。そして、カメラマンは再撮影をしたのです。

 

 

 

 

さて、カメラ機材がデジタルになり、「2枚しか撮れない」というフィルム時代と異なり、「何枚でも撮れる」時代になりました。

 

となると、なるべく多くの枚数を撮って、「全員がちゃんと目を開けている写真」にしようと考えるのが、カメラマンの習性です。

目瞑り星人は、「10枚撮ったら、8枚は目をつぶっている」という人ですから、最低でも6枚くらい、できれば10枚以上撮りたいものです。

 

※今はデジタルだから、あとで、デジタル処理で、「目の開いているコマから持ってきて合成すればいい」と言う人もいますが、合成の手間も大変だし、微妙に、クビと胴体がずれている、なんていう変な合成になる場合もあり、なるべくなら合成はしたくないのです。

 

昔の「2枚で終わった」時代の人は、今のデジタル時代の「10枚も撮る」というのに慣れてなくて、「いつまで撮ってるんだ。早く終わらせろ!」と怒ってしまう人もいるんですが(笑点の三遊亭好楽さんに、これで怒られたことがあります)、目瞑り星人は、カメラマン側の問題ではないので、なにとぞ勘弁して、おつきあいをお願いします。

 

 

さて、デジタル時代に、「困ったこと」が起きました。それは、「無線ストロボの時差」です。

昔のストロボは、コードでカメラと接続していましたが、今は、コードがなく、電波で指令を出してシャッターを切るようになりました。コードがない分、とても便利なんですが、こまったことに、「カメラのシャッターボタンを押した瞬間にストロボが光る」のではなく、0.2秒くらい遅れて、実際のシャッターが切れるのです。つまり、カメラマンの「撮った」というタイミングと実際の「撮影した」タイミングが違うのです。

 

この時差が問題でして。

上で書きましたが、プロカメラマンは「0.1秒の時差をわざと作ることによって、目瞑りを避ける」という技を使うのですが、電波式ストロボの使用によって、これが無効になってしまうのです。

このため、有線ストロボを使っていた時代よりも、今の無線ストロボを使っている時代のほうが「目瞑り写真」が増えてしまいました。ただ、長年,体に染み付いた「微妙なタイミング」というのは、変えるのが難しくて・・・・・これが、今の悩みです。まだまだ修行が必要です。

 

 

ところで、ストロボを使わなくても済む、「屋外」「順光で全員にちゃんと日光が当たっている」ような集合写真(学校の遠足とか運動会とか)では、今の若いカメラマンさんは、最初からデジタルカメラに慣れている人なので、「バババババ・・・・!」と、高速連射で集合写真を撮ってしまうそうです。「いっぺんに10枚撮れば、そのうちの2~3枚は全員が目を開けているコマになるだろう」という「数打ちゃ当たる」作戦だそうです。そういう方法もいいかもしれません。早く終わるし。

 

でも、うちの事務所で撮る集合写真は必ずストロボを発光させるため、この手法は使えません。残念。

 

いや~、でも、ほんと、集合写真は毎回「目瞑り星人がいないように」とお祈りしながらとっております。

1人いるだけで、写真がパ~になりますからね。

 

このように、集合写真の時って、ものすごい細かな神経を使って、カメラマンは撮っています、よく、プロカメラマンのシャッターのタイミングに合わせて、後方で、家族カメラマンさんがフラッシュを光らせていたりしますが、あれをやられると、すごく迷惑なので、できれば、おやめ下さい。お願いします。

 

※上記のように、素人さんは必ず「目つぶり」をするものなんですが、これが「プロのモデル」とか「一流芸能人」となると、ちゃんと合図をして撮れば、絶対に、目つぶりはしないんです。「さすが、プロ」だと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

演芸が好きで、よく寄席に行くんですが、「何十年も同じ枕を話す落語家さん」とかいます。

「安定のギャグ」とも言えますが、頻繁に寄席に行く客としては「たまには別のことを言ってよ」と思う場合もあります。

 

さて、昔、学校写真を主にしていた頃。

修学旅行のメッカである「日光」には、ほんと何回も行きました。

 

メイン観光地である「日光東照宮」には、専門の「案内人」さんがいて、

修学旅行では、ほぼ100%、この案内人さんを頼みます。

 

何十回も日光に行ってると、「顔なじみ」の案内人さんもできてくるわけですが・・・・

中に数人、「名物案内人」みたいな人がいて、その人の案内の様子を何回か見ていると、「ここではこういう説明をする」「ここでは、こういうギャグを言って笑わせる」という「パターン」を覚えてしまいました。

 

「日光のみのもんた」という有名ガイドさんも、ほんとギャグがいっぱいで、毎回、子どもたちを笑わせていました。

 

私らからすると「また、同じことを言ってる」「毎回、一字一句同じことを言ってる」と思うのですが、お客さん側からすると「一期一会」でして、皆さん、「このガイドさんの話を初めて聞く」人ばかりですから、このやり方で問題なく、安定して人気を得ているわけです。

 

(そういえば、十和田湖の有名人である「ルパン3世の格好をした、お土産屋さんの店主」も、「オレはルパン3世じゃない。ルパン2世だ。偽物だから」という常套ギャグで笑わせていました)

 

さて、一期一会といえば「ウェディングスナップ撮影」も同様でして。たいていのお客さんは「初めて会う人」「2回目ということはまずない」というものです。

普通の商売だと「またよろしくおねがいします」とか「再度のご来店をお待ちしています」とか言うものですが、婚礼の仕事では、それは「禁句」です。

一期一会の仕事なので、お客さんとは「初めて合う」ことばかりだし、「前回と同じでお願いします」というのはないため、打ち合わせも念入りにやらないといけないわけで、こういう商売は、けっこう手間がかかって大変です。

 

ただ、「初めて会う人ばかり」なので、上記の「日光の案内人さんのギャグ」同様、毎回、同じことを言っても、ちゃんとウケるわけでして。「ジョークで場を盛り上げる」という観点では、楽なんです。

ウェディングスナップを長年やってると、「この場面ではこのギャグ」「その場面ではこのジョーク」「ここでは、あの蘊蓄を語る」など、だいたい「30」くらいの常套ギャグ(ほとんどがオリジナルで自分で開発したものです)を準備しているようになり、それで笑顔をいっぱい撮っていました。

ビデオカメラマンはあまりカメラマンがしゃべることはないですが、スナップカメラマンは、ある程度のレベルになると、「撮影技術よりもしゃべりが大事」という面があり、「おしゃべりの名人芸」といいますか、「引き出しの多さ」が、一流カメラマンの証だったりしてました。

 

そういうわけで、ギャグでも一流になってきたのですが、その頃には、自分の年齢も高くなり、あまりにも新郎新婦と年齢が離れてくると、世代ギャップといいますか、波長を合わせるのは、なかなか難しいものがあります。(逆に、新郎新婦の親御さんとか祖父母には年齢が近くなって、コミュニケーションが取りやすくなりますが)

 

ある程度の「話術」も極めたつもりでしたが、体力的にも、ウェディングスナップはきつくなり、今は引退し、後進に道を譲った次第です。

 

さて、今、撮影しているのは、婚礼のように「二度と同じお客さんに会うことはない」という分野ではなく、「毎年お会いする」といったものが多くなっています。これは「ギャグの使いまわし」が効きません。「去年と同じだ」と言われては恥ずかしいので、毎年、別のギャグを用意しないといけませんが、

「去年はあのギャグが受けたけど、今年のこのギャグはすべった」

ということがよくありまして。

 

けっこう、「新しいギャグ」を考えるのは疲れるもんです。でも、ボケ防止にはいいかもしれません。

 

そういうわけなんで、もし、スベっても、温かい目で見ていただけたらと存じます。

 

 

 

政府による「報道管制」が敷かれているため、正しい状況が報道されてませんが、今、「コロナ」「インフル」がすごいことになっています。特に「学校由来」のものがひどく、学級閉鎖があちこちで行われています。学校ごとにも違いますが、「教室ではマスクを取りなさい」と指導しているところもあって、子どもたち、感染爆発です。

 

大人も同様で、「運転手が大勢感染してしまい、バスが時刻表通りに運行できない」なんていう事態も起きているようです。

 

そんななか、先日、生徒さんが大勢感染してしまったという音楽発表会が急遽、開催延期になり、予定がぽっかり空いてしまいました。それで、懇意にしているプロミュージシャンさんのコンサートを撮影しに行ってきました。

 

ある大型公共施設の中にある「アトリウム」で開催されたんですが。

写真のように、全面ガラス貼りの開放感あふれる明るい広い会場でした。

 

ただ、現地に行って、わかったんですが、この構造って、要するに「温室」と同じで、、、、、 暑い。

 

空調を効かせていても暑いです。

天気も良く、一番気温の高い時間の開催なので、すごく暑いです。

 

コンサートを主催する、この会場の側も、そういうことをわかっているようで、観客に対して「小さなうちわ」を配っていましたし、

演奏者のステージには、このような、充電式ポータブル扇風機が複数台セットされていました。

こんなの初めて見ました。普通、工事現場とかで見るものです。

会場側がこういう機械を所有しているということは、そもそも、「ここは暑くて大変だ」ということです。

 

上記写真は、「開演1時間前」の様子なんですが、そして、お客さんが入って、満杯になったら、当然ですが、ますます暑くなります。

 

カメラマンとかPAさんとか、我々、黒子は、文字通り、「真っ黒の服装」が制服なんですが、黒い服は日光を吸収するため、太陽光素通しの会場では、さらに暑く、一般観客よりも暑く感じるものです。

 

ある程度の必要十分な枚数を撮った時点で、「このままだと熱中症になってしまう。ちょっと休ませてもらおう」と、会場を離れ、涼しい場所へ避難して、小休止してました。

 

そして、体調が回復してから、もとの「温室」に戻ったら・・・・  うわあ、カメラのレンズが結露して、画面が真っ白に曇ってしまいました。参ったな~

 

こんなことあるんですね。今回は、撮影料をもらう「仕事」ではなく、知り合いの音楽家の応援ということでの撮影なので、「曇ってしまって、うまく撮れなかった。ごめんなさい」で済んで良かったんですが、仕事だったら、プロ失格の大失敗でした。

 

 

アトリウム、そして、今年の猛暑、恐るべしです。

 

 

 

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ところで、随分昔の話ですが、婚礼スナップの仕事で、「熱帯植物園での結婚式」というのを撮ったことがあります、これは完全に本物の温室でして、外は冬の寒さですが、中は熱帯の暑さで、ものすごい気温差がありました。そして湿気もすごかったです。

 

このとき、最初の「新郎新婦入場」は、新郎新婦が屋外の寒いところで待機して、ガラスのドアをあけて、「新郎新婦入場!」ってことで温室の中に入っていくという動線の演出だったのですが。。。。。。

 

屋外の寒い中で冷え切ったカメラ機材が、温室の中に入った途端、「結露」してしまい、大パニック!

新郎新婦入場!のシーンはほとんどが、「真っ白に曇った写真だけ」(おまけに画面が曇るとピントも合わない)という大失敗をしてしまいました。

 

そんな苦い思い出を急に思い出した次第です。プロだったら、こういう条件下の結露のことも予想して、対応しないといけませんよね。三流です。