リフレクションペーパー -12ページ目

西林 まや

05W1407024B 西林まや     

 今回のプレゼンテーションに参加できて本当に良かった。なぜなら江島様のお話を聞き、スリランカ政府は本当に日本を信頼してくれているのだと感じる事が出来たからだ。スリランカの津波被害の4日後にスリランカ政府から、中期的・長期的支援を日本とADBと世銀に頼みたいとの要請があり、それは今まで紛争中も絶える事なく支援をしてきた日本への信頼がそうさせたのだと思った。スリランカの貧困地と津波の被災地が重なっている事から、13億ドルをかけて3・4年で貧困地を全国的な平均レベルに引き上げるというプロジェクトは成功すれば大変すばらしいものになると思うし、スリランカとの友好を深められる上に、日本国民のJBICに対する注目度や高感度も上がるのではないだろうか。

プレゼンテーションの中で、JBICの援助が南西部に集中しているという問題があがった。それについては私も疑問に思っており、是非その理由を聞いてみたかった。そのことについて江島様は内戦が激しかったため2002年までの20年間タミル人の住む地域に行けず、その為援助した地域に偏りが出来てしまったとおっしゃられていた。このような内情をよく知る方の意見を聞き、ただ単に日本政府はおかしいと批判するのではなく、真実を追究する事が大事なのだとつくづく思った。

江島様はご講義の中で、スリランカの津波に対する義援金は十分すぎる程集まったが、パキスタンでの地震に対する義援金はとても少なく、スリランカからパキスタンへ分けられるかもしれない、とおっしゃっていた。なぜそんなにもスリランカの津波に義援金が集まったのかというと、津波の際に色々な国の人が亡くなり、直接自国民が被害に会った国が援助に力を入れた為だとの事だった。それに比べてパキスタンの方は外国人が少なく被害に会ったのはほとんどパキスタン人であった為義援金が集まらなかった。それを聞き、自国民が被害に会わないと義援金を出さない国が多いのはとても悲しい事だと思った。どの様な国が困っていようとも、義援金を出し合い助け合っていけるような世界を作っていきたいと思った。

江島様は途上国の人たちが明日の食べ物を心配するのではなく、5年後10年後の自分の国、自分の家族の事を考えられるようにしていきたいとおっしゃられていた。そこで私は数年後の自分の国や家族の事を心配出来るのはとても幸せなことなのだと改めて気付かされた。今、私は食料にも寝る場所にも事欠かない幸せな生活を送っているから自分の将来を心配出来るのだと思った。江島様が津波の際に現地に行かれた時、どうにも解決策が見つからなかったという住宅問題や貧困地の問題を解決する為に日本政府に是非頑張って頂きたいと思うと共に、自分には何が出来るのかを常に考えて行きたい。スリランカの人達にも早く自分達の将来を心配出来るような日々が訪れるよう心から願っている。

飯島輝美

05W2111001G  飯島輝美 国際協力銀行(JBIC)の実務者である江島様に遠いところまでお越しいただいた事に感謝したい。私は今回プレゼン班であったが、自分らのやったプレゼンがいかに狭い視野でしか考察できていないかを思い知らされた。私たちは、タミルとシンハラの語族分布とJBICのプロジェクト所在地を比較することによって、JBICの援助には偏りがあるという結論を導き、JBICは要請主義だけではなく共同形態主義のプロジェクトを行うべきだと主張したが、実際は内戦という危険を伴う地帯への出入り禁止やインフラ設備を担当するJBICの援助すべき地帯がコロンボに集結してしまったという事態が偶然にも援助に偏りが出でしまったと伺い、自分たちは考慮するべき部分が足りなかったのだと思い知らされた。江島様のお話は他にも多くのことを私に教えてくれた。相手が納得しなければ意味がない、そのためには議論はする、内政干渉とは思っていないというお話は、内容の中身を知ってもらうには討論がいかに重要か、また江島様を含めJBICの皆様がいかに相手国のことを考えているのかを実感することができ、援助をすることに対する熱い気持ちが聞けた。このお話は今回の私を含めJBIC班に関係していることだと思う。グループでプレゼン内容を決める際にdiscussionを行ったが、自分の意見を皆に知ってもらうためには、やはり要点を上手く伝えることの重要性を重く実感した。また、JBICの「のれん」を背負って活動している江島様と同様、私を含むJBIC班がALPsを代表して今回のプレゼン担当をしたことを考えると、私の中には「のれん」を背負っているという意識の弱さがあったのだと思う。時間管理の甘さが目立ち、江島様とモモに迷惑をかけてしまったことをとても申し訳なく思う。このことを含め、先ほども述べたように視野を狭くしか考えることの出来なかったり、要点を上手くまとめて話せない私にとって、今後この弱点を改善ずるにはこのdevelopmentをライブ!を含め総合政策学部の授業を受けることはとても大切であり、重要であると実感した。学生である今だからこそ、気づけてよかったと思う部分が多く見つけられた。

お話の中で江島様は途上国の人々が現在ではなく、十年後二十年後の自国の子供や国のことを考えられるようになれればdevelopmentと言えるのではないだろうか、とおっしゃられた。私には、現在に満足するのではなく、いい方向に向かって循環させていくことが重要であると言っているようにも感じ取れた。Developmentに限らず、私たちの常日頃の行動に対しても言えることであり、私たちはその瞬間だけを考えるのではなく、相手のことや今後のことをimaginationしていく必要があるのだと思う。今回で学んだ多くのことを、今後に活かしていきたいと思う。

中村 蕗子

05w2116001E 中村 蕗子


今回、江島様をお迎えしての授業を終えて、とくに二つのことを考えてみた。まず、支援する側と支援を受ける側において、個人と個人のつながりがとても重要であるということ、そして、モモからの指摘の中にもあった“自分中心の考え方が広がりつつある”ということが、募金活動にも影響しているということを感じた。その偏りを解消するための方法を考えるべきである、というこの二つである。

 支援には、資金援助、学校建設、自国内での募金活動など、本当にさまざまな分野での支援形態がある。それらは、別々の団体でやっていたとしても、共通しているものは「助けたい」という気持ちではないだろうかと感じた。これは、江島様が現地訪問などのご体験を話してくださったからである。私の中で、銀行とはお金を貸し出すだけで、なかなか現地の人々と触れ合ったりできないのでなないかと思っていたが、その考え方はまちがっていたと思った。なぜなら、お金を貸すのなら、それが何に使われるお金で、また誰が使うものなのか、ということを把握せずにお金だけを渡してしまうのは、とても無責任なことなのではないだろうか。しかし、小さなところへのはたらきかけや、個人的な、現地の人との対話は、簡単なように見えて、実は神経を使うことだと思う。なぜなら、それらを行わなくても、たとえばダムはできあがるし、表面上なら支援をした、という形までは持っていけると思う。そのような小さなところから、大切にしていくからこそ、現地とのつながりもできる。国家とはその国に住む人間、つまり国民が形成しているのだとしたら、その国民との関係を築かずに、どうやって国家としての関係を築いていけるであろうか。そのような意味でも、個人としてのつながりは、とても大切だと感じた。

 また、自分中心な考え方があるからこそ、募金をするときに、自分が少しでも関連のある地域へ、募金が偏るのだと思う。私は、募金を偏らないように行ってもらう方法があるのではないかと考えた。それには、今現在どの地域への募金が重要とされているかということを、募金する側がもっと理解する必要があると思う。たくさんの募金箱があるし、機会がたくさんある中で、いったいどれに募金したらいいのかわからないという状況があるのではないだろうか。そのような状況だと、自分の身の回りの人が少しでも関係している地域への募金が偏ってしまってもしかたがないと感じる。募金箱がたくさん存在することは、そのような活動が盛んになっていると考えればとても良い傾向だと思う。でも、それによって一番必要だと思われる援助があやふやになってしまうのは良くないと思う。だからこそ、どれが今必要なのかということを改めて考え直し、少しずつ援助を増やしていければと考えている。


飯野瑞穂

05W2112013I 飯野瑞穂

今回、スリランカをはじめ、現地での経験を背景にした江島様のお話を聞いて、改めて開発の難しさを感じ、また、自身の視点の狭さに気づかされた。

津波の緊急支援において、私は、被害地域をいかに早く、元の状態に戻すかが大切なことだと思い、JBICの行う円借款では、それに対して何ができるのだろうかと、リサーチを行っていた。しかし、江島様は、「被害地域を元の状態に戻そうとしたら、貧困や不法滞在者もそのままの状態に戻すことになる。」とおっしゃり、私の考えていた援助は、あくまでも自分が中心で、相手国の視点に立ったものではなく、早急に援助が行えればそれでよいという考え方であったのだと思う。援助を受けた後の人々の生活までは、考えることができていなかった。援助を受ける人々のことを考えられないのでは、早急に行うことができたとしても、それは意味のないものになってしまうだろう。

また、津波の緊急支援に関するおいてわかったのは、メディアの影響力だ。紛争で援助が必要なスーダンなどと比べると、今回の津波に対しては、あまるほどの募金などがなされたという。これは、スリランカは観光地化されており、外国人の被害が多く、自国民の被害者に悲しむ人々が多かったことも理由として挙げられるが、メディアによる映像を使った報道もそれを大きく手伝った、と江島様はおっしゃっていた。情報は私たちの周りにあふれており、何が真実なのかを知ろうとするのは困難なことだと思う。メディアが中立的に真実のみを伝えることも不可能に近いだろう。けれど、ただ受動的にそれらを受け取るのみではなく、自らが少しでも正確な情報を得ようと意識し、行動していくことが大事なのではないかと思った。

江島様は、「要請主義ではないか。」というJBIC班の質問に対して、要請がないと動けないことはおっしゃったものの、決定のプロセスである調査を重要視していることを、お話してくださった。調査もしないでお金を貸すことはなく、必ず決める前に相談するそうだ。これは、地元住民を交えた協議でも同じで、「時間のかかることだが、もめてから行うより時間もコストもかからない。」とおっしゃられていた。「100億円のプロジェクトでも、一つの対話で好転する。」という、江島様のお言葉からは、前回の上田様のお話との共通点として、対話の重要性を見出すことができる。

江島様は他にも、「英語などスキルではなく、参加すること、発言が大事。」「話す内容を要約することは人と議論するうえで重要。」「個人の対応が、JBIC、そして日本の対応になる。」などといった、現場で感じられたことをお話してくださったが、これは、私たちの生活や今後の活動においても同じで、自分の意見をまとめ、話し合う対話の重要性を、強く感じた。

また、「江島様にとって『development』とは何ですか。」という質問に対しては、「開発を通して、途上国の人が、明日の食べ物ではなく、5年、10年後の国や地球のことを考えられるようにする、それを手助けすること。」とおっしゃられた。この言葉が表すのは、開発の最終形なのだろう。ここにたどり着くために、私たちは開発について学び、そして自らにできることがないか、それは何かを探していくのだと思う。

 最後になったが、このようなお話を聞く機会を与えてくださったモモ、そして貴重なお話をしてくださった江島様に深く感謝したい。ありがとうございました。

長谷川優

05W2114018G 長谷川優 

今回の江島様の講演は、前回と同じくやはり私が本やウェブサイトといった表面的な情報からではまったく理解のできない、現地で働いているからこそのDevelopmentそして援助に対する熱意というものがよく感じることのできる機会であった。

自分でJBICのリサーチを進めていくうえで、私がどうしても分からなかった事は、いったいどの程度までJBICは援助に関与しているのかといったことである。JBICは日本のODAが行う有償資金協力の窓口として円借款を行う組織であった。ただ資金提供を行うだけなのか、それともその現地ニーズをしっかり把握し、それに合わせた援助を検討したりしているのかという疑問を抱いていた。江島様の話を通じてまず印象を受けたのが、JBICはしっかり現地と密着し援助の細かい部分まで熱い思いを持って対応しているということである。江島様自身も現地に向かい調査をしているということを聞いてJBICの援助に対する深い意識を理解することができた。

そして、スリランカという複雑な背景を持つ国を援助するにはそれなりの対処があることも分かった。私もリサーチをしている際、プレゼンテーションにもあったようにJBICを通じてのスリランカへの援助が南西部に偏っていることに気づいた。私はなぜに一部に集中して援助を行うのかが理解できず、不平等というのはよくない、公平に援助しなければと思っていたのだが、私がこう思ったこともまた、資料の表面的な部分しか見ていないのだということに気づかされた。スリランカ政府がシンハラよりであるがゆえにこういった結果になってしまったこと、また北東部は紛争が激しかったため足を踏み込むことができなかったということ。複雑な要因が援助をする裏でも絡み合っていることを思い知った。そしてJBIC側も全てにおいて公平になるように今現在努力中だという。メディアがODAJBICなどの現状の姿に追いついていないのも我々が正しい情報を手に入れることができない原因だ。

江島様にとってのDevelopmentはなにかという問いに対して、江島様がおっしゃった、「途上国の人が明日の食べ物の心配ではなく、10年、20年後の生活、国のあり方、子供の教育などといったことを心配できるようになっていてほしい」という言葉に私はとても考えさせられた。彼らは今生きることに精一杯で将来のことを考える余裕さえないのだ。私たちが普段友達と将来の事を話すことさえがどんなに幸せな証拠であるかということに今初めて気づいた。このことは今回江島様の講演を聞かなければこれからも全く気づくことではなかったと思う。本当に私たちにとってはたわいもない内容であるが、こういった事を考えられる余裕のある自分の生活をもう一度振り返ってみたいと思った。

また江島様は人とのやりとりのことについてもおしゃっていた。苦手な人でもじっくり向き合っていかなければならないこと、何事も話し合ううえで決定するもので、話し合う前に決定してしまってはいけないということ、長くならずにしっかり要点をまとめて相手に伝えるといったこと。援助というものは人とのつながりであって、これらの江島様のおっしゃったことはどれもとても重要なことである。また援助にかかわらず、これらのことは全てに通じるものであると思う。

江島様の今回の講演で、私は色々な物事を考えさせられるきっかけを得ることができた。これらのきっかけをくださった江島様に心から感謝したい。

長島 慧史

05W1406016C 長島 慧史 

今回、江島様の講演で自らの開発に対する熱い思いなどを聴きそのことについてよく考えた。特に私が講演を聴き考えたことは、私たち学生の用意した質問の五つめの「江島様にとってdevelopmentとは何ですか」というという問いに対する答えであった。それは、今援助を受けている途上国の人たちが、今日食べる食料の心配をするのではなく5年、10年先の自分の国の姿、自分の子供たちの心配ができるようになること。将来のことを考えることができるようになる手助けができること、それが開発であるということであった。JBICの実務者の方が開発についてそのような思いで取り組んでいたことに感動した。これは直接話を聴く機会があったからこそ聴けたことであったと思っている。

援助によって生まれる関係についても話していただいた。援助をするということは、人と人とのつながりである。だから私たちはお互いに理解ができるように納得しなければいけない。途上国に対し一方的に援助をしてあげたという形では意味がなく、今途上国ではこのような援助が必要である、だから援助をするという形でなければいけない。そのために話をする、ただ自分の考えを言うこととは違う、まず自分の頭の中で相手にわかるように形を整えたうえで自分の考えを言う、そうしないとお互いの理解しあうことはできない。

さらに関係を持つときに大切にしなければいけないことは、自分の行動がその組織全体の行動としてとられてしまうということであった。このことは私自身、考えなければいけないことで、自分が行う行動ひとつひとつに自分の所属する団体への責任をもって行動しなければいけないと思う。

そして講演の後の懇親会で江島様は、私たちに想像力を働かせなければいけないとおっしゃっていた。この想像力とは今自分が何かをした場合、しなかった場合それによってどんなことが起こるのかということを創造できるということである。この想像力については、私はこれからいつも考えていきたいと思う。

今回、JBIC の実務者である江島様の話を聴くことができたことは、今「開発」を学ぶ私にとってまことに有意義なことであった。さらに私は開発について学ぶ前にもっと大切な、人と人とのつながりや、自分の行動に対する責任感について考える機会をいただいた。このことは開発の場においてだけではなく、今後自分が生きていくうえでよく考えなければいけない。

松浦 美咲

05W1403020E 松浦美咲

今回江島様にお話いただいて一番印象的だったのは、一人ひとりの人間の存在についてである。

私は事前のリサーチにおいてJBICの設立目的や使命を見、JBICは政府に非常に近い立場であるという印象を受けた。さらにODAの一部であるから受身の面が強い機関ではないかというイメージまでもっていた。しかし、江島様のお話を伺って、JBICは一つの独立した機関であること、そしてそれを構成しているのは人間一人ひとりであるということを身にしみて感じた。これはJBICに限ったことではないだろう。大きな単位でものごとを考える時、忘れがちになってしまうが、そこにはそれぞれ考えや思いを持った人間が存在しているということに気付かされた。

江島様、そしてJBICが実践していることは、私個人としても見習うべきことが多いと強く感じた。嫌な相手でも、アポなしでも、何時間でも話を聞く。ものごとは決定する前に説明・相談する。(私は最近これを怠って失敗をしたばかりで、耳が痛かった。)日本の地方自治体という小規模なレベルでも行われているか疑問である。JBICという機関としてはもちろん、そこに所属している一人ひとりが地域に密着し、素晴らしい行動をとっているからこそ、スリランカでの信頼を得ることができたのだと思う。

江島様にとってのdevelopmentとは、「途上国の人々が、明日の食料のことではなく5年後、10年後の国や地球のことを考えられるようにすること」とおっしゃっていた。その場ではただ感動していたのだが、後になってひっかかるものがあった。現在先進国である日本でも、私たちは将来の日本や世界全体のことを考えられているだろうか、という疑問である。たしかに「将来の日本」について心配はしている。しかし、例えば先の選挙において、注目された政策課題の大部分を占めたのは社会保障制度であった(新聞社の世論調査による)。年金問題等は自らの近い将来の心配である。ということは、私たちもまだ十分にdevelopmentできていないことになる。江島様の目指していることは、国を問わず、私たち人間にとって共通の課題ではないだろうか。

少し話はそれるが、プレゼン班が指摘した「援助は政府間で行っているため、シンハラ優先になっている」といった内容の資料は私もいくつか目にしてきた。しかし、江島様にとってその着眼点は新鮮であるとのことだった。そして今行っているプロジェクトは徹底的な調査を通して厳選されたものであること、逆に調査ができない為に北東部には援助が行き届かなかったこと、今後北東部の援助を進めるにあたり「逆のねたみ」を抱く人がいることなど、現場で活動している方にしかわからないことを教えて下さった。他にも、江島様はさらっとふれられただけだが私には思いもよらないことが多々あった。改めて、身の回りに溢れている情報をcriticalに読むことの難しさ、またその重要性を考えさせられた。

最後に、今回足の調子が悪いにもかかわらず遠くまでお越しくださった上、「この様な場は大切にしたい」とまたの機会もこころよく引き受けてくださった江島様、現場での貴重なお話に加え、一人の人間として学ぶべきことをたくさんお話いただいたことに感謝申し上げます。

西原実苑

05W1301004L 西原実苑

今回、JBICの江島様からお話をお聞きして、一番興味深かったのは、スリランカ北東部における援助についてである。スリランカは昔からタミルとシンハラの間で民族対立が続いていて、約20年間、スリランカ政府とタミル・イラーム解放の虎(LTTE)の間で民族紛争が続いていたが、2002年に停戦合意した。それゆえ、日本は現在、北東部の方にも援助を行おうとしている。リサーチの段階では、スリランカ政府とタミル・イラーム解放の虎(LTTE)の間では、停戦状態が続いているが、最近は険悪な雰囲気になっているという印象を受け取ったが、江島様の話によると、現在は停戦協定が守られているために、実際に危険な場所はあまりないという。江島様やJBICの方々が北東部の方へ行く際、事前に連絡をしておけば、危険な目にあうことはまずないそうだ。JBICのプレゼン班のプレゼンにもあったように、これまでの日本のスリランカに対する援助は南西部に集中していた。これからだんだんと北東部に対しても援助していくのだが、これまで北東部は紛争のために、インフラ等が破壊され、多くの援助を必要としている。それゆえに、北東部に対しての援助に資金を多くつぎ込みがちだが、それだと、今度は南西部の方から不満や苦情が出るという。また、江島様のお話によると、津波の影響で沿岸部は多大な被害を被ったが、それらを立て直すために、元の彼らの生活レベル(貧困レベル)ではなく、せっかくだから、スリランカの国民の平均的なレベルまであげてしまおうという話になったらしい。なぜスリランカの国民の平均的なレベルでとどめてしまうのか。もし、津波の影響で多くの被害を被ったが、復興によって、スリランカでいう平均的な生活レベルよりも生活のレベルをあげてしまったら、まわりの人たちがうらんだり、ねたんだりする。だから、まわりの地域に合わせて、援助や開発を行っていかなければいけない。このお話を聞いて、私は、開発というのはただやればいいという考えでやるのではなくて、周りを見て、バランス良くやっていくことが重要なのだと思った。また、開発というのは、その地域ごとに個々にやることではなくて、国全体を見て、その国にあった開発のやり方でやることが大切だということも学んだ。

江島様は「development」とは何かという問いに対して、途上国の人々が明日食べるものを考えるのではなく、5年後、10年後のことを考えることができることだと答えてくださった。このとき私は、途上国で生活している人々と私たちの今の生活について考えた。私たちは明日食べるものは当たり前にある状況だから、明日何を食べようかと真剣に悩むことはない。私たちが普段考えることは、明日何をしようか、から始まって将来の先の先のことまで夢を持って描くことができる。一方、途上国に住む人々は、一日一日をどう生き延びるかを考えなければいけない厳しい現実と向き合っている。私はまだ一度も自分の目で途上国の現状を見たことがない。それゆえに、実際に開発に携わって、途上国の実状を見てきた江島様から出たこの言葉は私の心に重くのしかかった。

最後に、忙しい中、遠い多摩まで来てくださった江島様、江島様のお話を聴く機会を作ってくださったモモ、講演会をがんばってプロデュースしてくれたプレゼン班のみなさんに感謝したい。


小幡 将吾

05w1403011L 小幡 将吾 

今回、江島様の講演から、JIBCの役割だけでなく、私たちが、社会の中で通用してためのスキルを教えてくださって、私としては、とてもよい機会になりました。

 江島様は、実際にプロジェクトを進めるには、現地の人々と議論をしていくことが大切だとおっしゃっていました。現地の人たちと、ゆっくり時間をかけてお互いが納得のいくまで議論をすることだと述べられていました。また、江島様はどんな相手でもまずは話し合うこと大切であるとおっしゃっていました。相手の立場、同じ目線にたち、相手を理解することの大切さを教えてくださいました。このことは、簡単にみえますが、とても難しいことだと思います。より自分が、多くの経験を積んでいかないと見えてこないと思いました。話し合うことの大切さ、相手のことを考えるということは、自分が「developmentライブ」をやっているときに足りないものだと思いました。今までは、なかなか自分から発言することができなくて、自分の心の中でもっと積極的にいかなきゃと思っていました。しっかり相手の意見を聞き、頭の中で考えたことを、相手にぶつけるぐらいの気持ちで望んでいきたいと思います。江島様に言われたことを実践していけば、グループ内での話し合いがより円滑になると思いました。

 プレゼン班の最後に用意されていた、「developmentとは何か」という質問に対しての江島様の質問の答えに、ものすごく鳥肌が立ちました。「明日の食料を心配するのではなくて、5,10年後の国の姿やその途上国の人々の生活のことを考えること」とおっしゃいました。

途上国の将来を考えた支援というものが大切なのではないでしょうか。ただ単に、目先のニーズに応える支援だけでなく、今後を見据えた支援が大切だと思いました。将来を背負う子供たちにとって明るい未来になるような支援を続けてほしいと思いました。

しかし、これは、途上国の人々だけでなく、私たちにも該当する部分はあるのではないでしょうか。将来の日本のことより、まず自分の生活というものを考えてしましがちです。自分の生活と将来の日本のことを両方考えることはとても難しいことです。国がしっかりと地盤を支えてくれないと、私たちは生活が出来ません。自分以外のほかの人のことを考えることの難しさを痛感させられました。

内村 佳奈

05W1302014G 内村佳奈―今回の講演も前回と同様、非常に強い感銘をうけました。まず江島様の格式張っていない口調により遠いスリランカのお話がとてもリアルに感じられました。テーマであったJBICが大規模なプロジェクトなどの有償資金協力を行う組織ということで、事前学習ではJBICと現地の人々との距離は遠いものだと決め込んでいましたが、前回の上田様同様、江島様のお話は予想とは全く異なったものでした。講演を聴く前は「どこそこでダムを作った」とか「何億円かかった」などといったやはり規模の大きなお話をなさるのかと思っていましたが、その内容はまさに草の根レベルと言って十分なものでした。その中でも印象に残ったのは江島様がプレゼン班の質問にお答えになった時に話されたことで「紛争が一時的に鎮静化している現在北東部でもプロジェクトを行おうという動きのある中で、南部のねたみをかわないように気をつけている」というお話でした。人間の妬みという開発に比べてあまりにも些細な問題にまで気を使うなど、正直草の根レベルで有名なNGOにも期待していなかったことで、とても驚きました。その他のお話でも現地の人々に最大限に満足してもらえるように苦悩・奮闘し、一つ一つのプロジェクトを丁寧に丁寧に進めていることがよくわかりました。私たちは政府や規模の大きな団体についてはどこか必ずマイナス面があると思っています。確かに規模が大きくなればなるほど少なからず誤差は生じてしまうものです。しかしその誤差を少しでも減らそうと、現地の人々のためを思って上田様や江島様が奮闘なさっていることを忘れてはいけないと思いました。次回NGOのプレゼンを担当しますが、こういったゲストに対する尊敬の念を常に念頭においてプレゼン作りに励みたいと思います。