長谷川優
05W2114018G 長谷川優
今回の江島様の講演は、前回と同じくやはり私が本やウェブサイトといった表面的な情報からではまったく理解のできない、現地で働いているからこそのDevelopmentそして援助に対する熱意というものがよく感じることのできる機会であった。
自分でJBICのリサーチを進めていくうえで、私がどうしても分からなかった事は、いったいどの程度までJBICは援助に関与しているのかといったことである。JBICは日本のODAが行う有償資金協力の窓口として円借款を行う組織であった。ただ資金提供を行うだけなのか、それともその現地ニーズをしっかり把握し、それに合わせた援助を検討したりしているのかという疑問を抱いていた。江島様の話を通じてまず印象を受けたのが、JBICはしっかり現地と密着し援助の細かい部分まで熱い思いを持って対応しているということである。江島様自身も現地に向かい調査をしているということを聞いてJBICの援助に対する深い意識を理解することができた。
そして、スリランカという複雑な背景を持つ国を援助するにはそれなりの対処があることも分かった。私もリサーチをしている際、プレゼンテーションにもあったようにJBICを通じてのスリランカへの援助が南西部に偏っていることに気づいた。私はなぜに一部に集中して援助を行うのかが理解できず、不平等というのはよくない、公平に援助しなければと思っていたのだが、私がこう思ったこともまた、資料の表面的な部分しか見ていないのだということに気づかされた。スリランカ政府がシンハラよりであるがゆえにこういった結果になってしまったこと、また北東部は紛争が激しかったため足を踏み込むことができなかったということ。複雑な要因が援助をする裏でも絡み合っていることを思い知った。そしてJBIC側も全てにおいて公平になるように今現在努力中だという。メディアがODAやJBICなどの現状の姿に追いついていないのも我々が正しい情報を手に入れることができない原因だ。
江島様にとってのDevelopmentはなにかという問いに対して、江島様がおっしゃった、「途上国の人が明日の食べ物の心配ではなく、10年、20年後の生活、国のあり方、子供の教育などといったことを心配できるようになっていてほしい」という言葉に私はとても考えさせられた。彼らは今生きることに精一杯で将来のことを考える余裕さえないのだ。私たちが普段友達と将来の事を話すことさえがどんなに幸せな証拠であるかということに今初めて気づいた。このことは今回江島様の講演を聞かなければこれからも全く気づくことではなかったと思う。本当に私たちにとってはたわいもない内容であるが、こういった事を考えられる余裕のある自分の生活をもう一度振り返ってみたいと思った。
また江島様は人とのやりとりのことについてもおしゃっていた。苦手な人でもじっくり向き合っていかなければならないこと、何事も話し合ううえで決定するもので、話し合う前に決定してしまってはいけないということ、長くならずにしっかり要点をまとめて相手に伝えるといったこと。援助というものは人とのつながりであって、これらの江島様のおっしゃったことはどれもとても重要なことである。また援助にかかわらず、これらのことは全てに通じるものであると思う。
江島様の今回の講演で、私は色々な物事を考えさせられるきっかけを得ることができた。これらのきっかけをくださった江島様に心から感謝したい。