今週定期のお客様からシュクメルリをリクエストされています。
以前、松屋のメニューに登場し時、新しいもの好きの私はシュクメルリレシピ探求し、なんちゃって版を作ったことがあります。
お客様はなんちゃって版でも良いと仰るのですが、せっかくだから本格シュクメルリを作って差し上げたい。
そこで再びシュクメルリレシピ探求のはじまり、はじまり！
本場ジョージア人が作るように作りたくて、スパイスまで取り寄せ試作しました。
が、その取り寄せたスパイスの風味がちょい気になり、結局出来上がったのはまたまたなんちゃって版。
限りなく本格シュクメルリレシピ
以前レシピ探求した時、正直ドン引いたんですよね。
元々苦手な鶏の脂肪に、たっぷりバターを加え、そこに牛乳とにんにく。
食わず嫌いってやつですが、この組み合わせを私は受け付けませんでした。
それにその時は本格レシピへのこだわりはなく、あくまで松屋のメニューの自宅再現が目的でしたから、サツマイモの代わりにジャガイモを使いグラタンドフィノア風に仕上げました。
その時作ったレシピは、「こちらのブログ」でご紹介しています。
これはこれでめさ美味しいエセシュクメルリです。
今回は料理代行のお客様の要望に応えるために、私的にはドン引く組み合わせで、こってこての本格シュクメルリを試作しました。
本場ではチーズを加えないそうなので使うつもりはなかった。
ところが、料理に使うスパイスの１つ・フェヌグリークの苦味がどうも気になり、生クリームとチーズで苦味を和らげる結果になってしまいました。
いろんなスパイスやハーブを使って料理してきましたが、フェヌグリークは今回使うのが初め。
こんな苦味のあるスパイスだったとは、知らなんだっ！
ちなみに今回使ったスパイスはフェヌグリークの他、コリアンダー、パプリカ、チリパウダーです。
この内フェヌグリークは、ちょうど切れていたコリアンダーと共に、いつもの大津屋さんから取り寄せました。
アマゾンで発注当日到着！
コリアンダー、パプリカ、チリパウダーはどこででも買えますが、フェヌグリークはスパイスを豊富に売る店でないと入手が難しいです。
風味がカレーによく似ているので、カレー粉ひとつまみで代用してもよいのではないかと思います。
その場合は使いすぎ注意！
参考にしたレシピはこちらの２つのチューブ。
いずれのレシピのこれと思う点を採用して試作したレシピは、限りなく本格シュクメルリに近いシュクメルリです。
それでは今回の試作レシピをシェアーします。
とっても美味しいので、是非作ってみて下さい。
＜材料 ２～３人分＞
（スパイスミックス）
コリアンダー．．．小さじ２
フェヌグリーク．．．小さじ２（カレー粉代用なら小さじ１／２ほど）
パプリカパウダー．．．小さじ１．５
チリパウダー．．．小さじ１／２（チリを省きパプリカ小さじ２でもオケ）
塩．．．小さじ２／３
鶏もも肉．．．大きいもの２枚
キャノラ油．．．適宜
たまねぎ、粗みじん切り．．．小１／２個
バター．．．２０ｇ
ニンニク、粗みじん切り．．．４～５かけ
牛乳．．．３００ｍｌ
生クリーム．．．大さじ２～３
細切りチーズ．．．適宜
＜作り方＞
１．スパイスミックスの材料を小鉢に入れよく混ぜ合わせておく。
２．鶏もも肉のはみ出た皮や余分な脂肪、腱を取り除く。１枚を３等分（または好みの大きさ）に切り分けボウルに入れる。１のスパイスの内小さじ１をふりかけ手でよくもみこんで１５分程度置く。
３．フライパンにキャノラ油を中火で熱し、鶏肉の皮面が下になるように並べ、蓋をしてこんがり焼き色が付くまで７、８分蒸し焼きする。上下を返し５、６分同様に焼く。
４．再度鶏肉の上下を返して蓋を取り、脂肪が燃焼し肉に照りが出るまで更に２、３分焼く。
５．鶏肉をフライパンの隅に寄せ、たまねぎをしんなりするまで炒める。
グラタン皿などに鶏肉とたまねぎを取り出す。
６．５の鶏の脂肪が残ったフライパンにバターとニンニクを入れ、弱火で焦がさないように注意しながら、ニンニクにこんがり焼き色が付くまで数分炒める。
７．６の火を強め３、４回に分けて牛乳を加える。スパイスの残りを加え、乳化させるように常時混ぜながら牛乳を煮立てる。最後に生クリームを加える。
８．７をグラタン皿に移す。フェヌグリークを使用する場合、苦みが気にならなければそのまま、苦みがまだ気になるようであれば、細切りチーズを適宜表面にまぶし、２００度で予熱を済ませたオーブンで１５分程度焼く。
今回初めてフェヌグリークを使い思ったのは、香りは弱いカレー粉のようですが苦みの際立つ風味だったので、使用する場合は、上の分量を半分に減らしても良いかなと思います。
定期さん宅には小さいお子さんがいるので、フェヌグリークの量を控えめにし、チリパウダーも省くか減量して作るつもりでいます。
限りなく本格シュクメルリに近いシュクメルリが出来ました！
もっとこってこてになるではないかと心配していましたがそれほどでもなく、なかなか美味しそう！
こういうお初料理を作る際、旦那にあらかじめ警告しています。
今晩はもしかしたら吉牛かラーメン屋に行くことになるかも．．．って。
私の新しい料理の試作に協力的な旦那は、こうして警告さえしておけば、食べれないものが出来上がっても、吉牛かラーメン屋で納得してくれるので。
本場の人からはチーズを加えたシュクメルリなんて邪道とご指摘されるでしょうが、チーズを加えたことでトロトロ感が増し、取り分けると美味しそうビジュアルが更にアップ。
いつもならコンソメやブラックペッパーを使うところ、出来るだけ本場の調理法で作りたかったので塩しか使わなかったのですが、ほんま塩だけかよっ！って疑うほど、良い味に仕上がりました。
生クリームやチーズでやわらげたものの、気になるフェヌグリークの苦味は出来上がったソースにほんのり残っていました。
でも、嫌みな苦味ではなく、まるでビアフォンデュの風味のようで美味しい。
ビアーフォンデュに似たソースをバゲットにつけて食べると、正直鶏よりも旨い！
６００ｇ以上あった鶏とバゲット１本は、あっと言う間になくなりました。
数年前に初めてレシピを検索した時、鶏の脂肪、バター、牛乳、にんにくの組み合わせにドン引きましたが、意外に食べやすい鶏料理です。
寒い冬にはピッタリの一品。
雨人同様チーズ好きの日本人には、断然チーズ入りが受けると思います。
せっかく取り寄せたフェヌグリーク。
この冬、何度かリピして使い切るつもりです。
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