職場である問題が起きて、「悪口も陰口も言われたくない」と知人が言いました。


職場でもママ友でも学校でも陰口、悪口はどこにでもあります。


もちろん言わない人もいます。


みんながみんな温和な性格だといいのですが感情があるので摩擦が起きることがあります。人が集まるところでは陰口はなくならないと思っています。


陰口や悪口は昔からあって平安時代の紫式部も清少納言が気に入りませんでした。


『源氏物語』の作者の紫式部は『枕草子』の作者、清少納言のことを「漢字の知識をひけらかしてみっともない、ろくな結末をむかえないわ」と悪く言っているのが『紫式部日記』に残っています。


当時、漢字は男性のもので女性は、かな文字を使っていました。女性が漢文の知識をひけらかすなんてはしたないという時代です。


清少納言は賢くて中国の漢文に長けていてそれが『枕草子』の随所にみられます。


もちろん紫式部も同じように博学でした。


清少納言を貶していた紫式部も宮中でイジメにあわないように才能を隠して気をつけていましたが、陰口や悪口を言われるようになりました。それが嫌で今でいう出社拒否の時期があったくらいです。


人の陰口を止めるのはできませんが、自分は言わない、聞かない、関わらない、その場から離れるというように上手くかわして接触と機会を減らすという方法があります。


職場ではこのような付き合い方をしている人がいて、この人たちのことを悪く言うのを聞いたことがありません。


陰口にたいして反応が薄いと相手も「この人に言ってもダメか」と思いはじめて話す相手を選ぶようになります。


もし自分が悪く言われたら、「100人いたら全員に好かれようなんて無理。でも自分のことがいいって人もいる。家族だっている」とこちらに目を向けるようにします。


落ち込みそうになったら明るい部分に焦点を当てて自分を理解してくれる人、励ましてくれる家族がいること思い浮かべます。


人は見たいようにしか見ない、思いたいようにしか思わない。そう考えて趣味に没頭したり、親しい人と楽しい時間を過ごしたほうが有意義です。