この記事は、2014年7月4日に更新の、しずかちゃんのストーリーが展開していくトヨタウンの新CM 視聴後の感想です の記事の最後に予告していた、もうひとつ書いてみたい内容となります。
冒頭の記事のリンクでもご紹介したことがあった、しずかちゃんが表紙を飾っていた雑誌『Hanako』の特集記事の一部である「しずかちゃん的しあわせ講座? PART1」。
そこには、「のび太の結婚前夜」のエピソードも紹介されていました。
ドラえもんを知っている方はご存じのように、のび太の未来のお嫁さんはしずかちゃんです。
とはいえ、
「なぜのび太 しずかと結婚 ドラ不思議」
というドラえもんの不思議川柳(?)にもありますように、なぜあののび太がしずかちゃんと結婚できたのかが、私には不思議でたまりません。
もしかすると、トヨタウンの実写版ドラえもんでも、のび太の未来の結婚相手はしずかちゃんとなるのでしょうか?
それともジャイ子かも?
いや、実写版でののび太とジャイ子との結婚については、ジャイアンのほうが猛反対するはずです。
子供のころはわからないものの、大人になったジャイ子は、元AKB48のメンバーで女優の前田敦子さんのように、見違えるほどカワいくなっていました。
なので、将来はジャイ子と結婚させるはずだったジャイアンでしたが、大人になってカワイくなったジャイ子を見れば、あんなカワイイ妹をのび太のお嫁さんにするのはもったいないという気持ちにもなるでしょうね。
◆初めてのび太の結婚相手がしずかちゃんとわかるお話「のび太のおよめさん」 「雪山のロマンス」のお話では、のび太としずかちやんが結婚するいきさつも
話を戻して、「のび太の結婚前夜」のお話の前に、ドラえもんの単行本で、初めてのび太の結婚相手がしずかちゃんになるのがわかるお話は、てんとう虫コミックス『ドラえもん』6巻に収録されている「のび太のおよめさん」であるとのこと。
その次に、のび太としずかちゃんの2人が結婚することになるいきさつがわかるお話が、てんとう虫コミックス『ドラえもん』では20巻に収録の「雪山のロマンス」となるのだそうです。
この「雪山のロマンス」のエピソードの後、未来が変わることで、今回の記事でご紹介の「のび太の結婚前夜」へとつながるということでした。
参考リンク
(ページ下あたりの「雪山のロマンス」参照)
参考リンク先の情報を見ると、意外にも、のび太の結婚はしずかちゃんからの逆プロポーズだったことになるんですね!
◆コミックだけでなく、テレビアニメ、映画にもなった「のび太の結婚前夜」について
「のび太の結婚前夜」とは、てんとう虫コミックス『ドラえもん』では25巻に収録されているお話でもありました。
「のび太の結婚前夜」のお話を原作に、1999年3月6日には映画「ドラえもん のび太の宇宙漂流記」の同時上映として公開されることに。
また、テレビ朝日系アニメの「ドラえもん」で、1981年に放映された「のび太の結婚式!?」というお話のリメイク版でもあるということでした。
◆雑誌『Hanako』にも特集記事となった感動のエピソード! 「のび太の結婚前夜」
ではここからは、雑誌『Hanako』の特集記事としても掲載された、ドラえもんの感動のエピソードのひとつである「のび太の結婚前夜」のお話をご紹介してみたいと思います。
先ほども書きましたように、「のび太の結婚前夜」は、コミック版、テレビアニメ版、映画版とがありました。
そこで私のブログでは、主にコミック版の「のび太の結婚前夜」のエピソードを参考にしながらご紹介してみることにしました。
以下、ノーCMならぬ、ノー小見出しでお送りいたします。
【「のび太の結婚前夜」】
ある日、ドラえもんではおなじみの空き地で劇の練習をしていたしずかちゃんと、しずかちゃんの友達である出来杉くん。
2人は、ロマンチックな言葉を交わしながら手と手をつなぎ、情熱的なまなざしを交わすなど、童話「白雪姫」のラストシーンが演じられていたのでした。
ところがそれを、劇の練習とも知らずにのび太が目撃したことで、顔を真っ赤にして嫉妬してしまいます。
家に帰っても、このままだと本当にしずかちゃんと出来杉くんが結婚してしまうのではないかとクヨクヨ考え込むのび太に、ドラえもんはタイムマシンに乗って未来の結婚式を見てくるようにすすめます。
ドラえもんとのび太がタイムマシンで行き着いた未来の結婚式場では、ちょうど大人になったのび太が式場にやってきたところでした。
ところが、なんとその日は結婚式前日。
大人ののび太は、日にちを間違えてここにやってきてしまったというわけです。
すごすごと帰っていく大人ののび太でしたが、ドラえもんと子供ののび太は、せっかく来たんだからと、前日の様子を見ていこうということに。
ドラえもんのひみつ道具のひとつである「透明マント」で姿を隠し、大人になったのび太の動向を観察することにしたのでした。
するとその日は、結婚の前夜祭と称して、のび太をはじめ、大人になった出来杉くんと、スネ夫、ジャイアンの4人が酒を酌み交わしていたのでした。
出来杉「僕らのアイドルだったしずかちゃん」
スネ夫「とうとうのび太のものになるのか」
ジャイアン「うらやましいぞこいつ!!
もししずかちゃんを泣かせでもしたら、俺が承知しねえ」
出来杉「幸せにしてしてあげてくれよな、のび太くん」
という、友達からの祝福の言葉に、
「わかってる、わかってる。
どうもありがとう」
と言って、とにかくエヘエヘと幸せそうな顔をしていたのび太。
いつまでたっても終わる様子のない宴をこれ以上見てもしかたがないと思ったドラえもんとのび太は、今度はしずかちゃんの家へ行くことにします。
しずかちゃんの家のベランダへと到着すると、再び「透明マント」を使うことで、ドラえもんとのび太はこっそり外からその様子を見ることにしたのでした。
すると、しずかちゃんの家でも、家族3人で前夜祭的なパーティーをしていたようで、片づけをしているところでした。
片付けの最中、しずかちゃんのママが、大人になったしずかちゃんに向かって、パパにおやすみのあいさつをして来なさいと促されます。
しかし、しずかちゃんの様子はなんだか落ち込んでいるようにも見えます。
結婚前なのになんで沈んでるのかと不思議がるのび太に、相手が君だからと真顔で返すドラえもん。
どういう意味だと怒るのび太とは対照的に、しずかちゃんはパパの部屋に行くと、おやすみなさいと一言簡単に言っただけで部屋を出て行ってしまうのでした。
結婚前日の独身最後の夜だというのに、パパへのあいさつがおやすみなさいだけでは、あまりにも呆気なさすぎます。
こんなときは帰って話せないものだ、と気を利かせたドラえもんは、思っていることを何でもそのまましゃべってしまうというひみつ道具「正直電波」を取り出し、作動させることに。
するとしずかちゃんは、すぐさまパパの部屋に引き返して来て、
「あたし、お嫁に行くのやめる!」
と、突然結婚への不安を口にすることに。
これが、正直なしずかちゃんの本音だったのでしょう。
それを聞いて、ソファに座ってパイプを加えていたしずかちゃんの父親は当然驚きますし、「透明マント」をかぶってこっそり見守っていた、ドラえもんとのび太も、同じく驚きの表情をしています。
「わたしが行っちゃったらパパ寂しくなるでしょ。
これまでずっと甘えたりわがままいったり……。
それなのに私のほうは、パパやママになんにもしてあげられなかった」
しずかちゃんは、お嫁に行くのをやめる理由について、パパにそう話したのでした。
するとしずかちゃんのパパは、次のように返します。
「とんでもない。
きみはぼくらにすばらしい贈り物を残していってくれるんだよ。
数えきれないほどのね。
最初の贈り物は君が生まれてきてくれたことだ。
午前3時ごろだったよ。
君の産声が天使のラッパみたいに聞こえた。
あんな楽しい音楽は聞いたことがない」
続いてしずかちゃんの父親は、口にパイプを加えた状態で次のように静かに語るのでした。
「病院を出たとき、かすかに東の空が白んではいたが、頭の上はまだ一面の星空だった。
こんな広い宇宙の片隅に、僕の血を受け継いだ生命がいま、生まれたんだ。
そう思うとむやみに感動しちゃって。
涙が止まらなかったよ。
それからの毎日、楽しかった日、満ち足りた日々の思い出こそ、君からの最高の贈り物だったんだよ。
少しぐらい寂しくても、思い出があたためてくれるさ。
そんなこと気にかけなくていいんだよ」
それでも、
「あたし……不安なの。
うまくやっていけるかしら…」
と、のび太との結婚への不安を口にするしずかちゃん。
するとパパは、しずかちゃんの右の頬を、自らの左手で軽く触れ(『Hanako』の特集記事では、しずかちゃんの肩に手を当てた状態で)、次のように答えたのでした。
「やれるとも。
のび太君を信じなさい。
のび太君を選んだ君の判断は、正しかったと思うよ。
あの青年は決して目立った取り柄があるわけじゃない。
しかし、人の幸せを願い、人の不幸を悲しむことができる。
それが人間にとって1番大切なことなんだからね。
彼なら間違いなく君を幸せにしてくれると僕は信じているよ。
(『Hanako』の特集記事では、続きとして「そして、そんな彼を選んだ君を誇りに思ってる」の言葉が追加されていました)」
そのしずかちゃんの父親の言葉を聞いて、タケコプターに乗り、しずかちゃんの家を後にしながら涙を流していたドラえもんとのび太。
そして、現実に戻った翌日。
しずかちゃんが家の玄関のドアを開けると、そこに立っていたのは、涙を流しながら、
「きっときっと、君を幸せにしてみせるからね!!」
と叫ぶのび太と、右手で大粒の涙をぬぐっているドラえもんの姿が。
最後は、当然のことながら、のび太が何を言っているのかわからなかったことから、「?」が浮かびつつ立ちすくんでいたしずかちゃんでENDとなっていました。
「雪山のロマンス」のお話にもあったように、のび太の結婚はしずかちゃんのほうからの逆プロポーズだったのも意外でしたが、しずかちゃんの結婚を後押ししたのは、しずかちゃんの父親でもあったというのもこれまた意外でした。
しずかちゃんのパパによる「やれるとも。のび太君を信じなさい」からのセリフは、とてもシンプルですが、深く温かい、娘のことを思う愛のこもった言葉でもありましたね。
ちなみに、のび太としずかちゃんが結婚式を挙げた日は10月25日。
のび太が24歳のときでした。
ちなみに場所は、プリンスホテルならぬプリンスメロンホテルだったそうです(笑)。
その後、ドラえもんについて詳しい方ならおわかりのように、長男であるノビスケが生まれることになるのでした。
なお、2014年8月8日に封切られる映画「STAND BY ME ドラえもん」の作品のクライマックスにも、「のび太の結婚前夜」の愛のエピソードも描かれているということでした。
下にご紹介のリンクは、2004年11月24日に発売された、「のび太の結婚前夜」と「おばあちゃんの思い出」の感動の2作品が収録されたコミックとなります。
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そして下にご紹介のリンクは、2010年11月3日に発売された、映画「のび太の結婚前夜」、映画「ザ・ドラえもんズ おかしな お菓子な オカシナナ?」、映画「ドラミちゃん アララ少年山賊団!」の3作品が収録された、「映画のび太の結婚前夜/ザ・ドラえもんズ」 というタイトルのDVDとなります。
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★もうチョコっと一言!
私も読んだことがあったドラえもんのコミックや、テレビアニメともに、ドラえもんの記念すべき第1話となる「未来の国からはるばると」のお話では、のび太の部屋の机の引き出しから、初めてタイムマシンで来たドラえもんと、のび太の孫の孫であるセワシくんも登場します。
そのセワシくんから、19年後となるのび太の未来の結婚相手が告げられるのですが、相手はなんと!
というか、予想した通りジャイアンの妹のジャイ子だったのでした。
しかも、ドラえもんから手渡された、のび太の将来が記録されているアルバムにも、のび太とジャイ子との2ショットの結婚写真があったのでした。
つまり、もしドラえもんがいなかったら、未来ののび太はジャイ子と結婚する運命となっていたわけなんですね。
今回の記事はいかがでしたか?
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