FKK運動
ネットなしの生活をしてました。
あ、ちょっと調べ物・・・ってのもできず、すご~く不便。
いつの間にかすっかりPC依存症のわたくしでございます。
また復活したので
今朝はうれしくって今年の休暇旅行の件など調べるかたわら
先日裸んぼのサウナのことを報告してから
もしかしてFKK運動の伝統が影響してるのかもと気になったもので
「FKK」で検索!Enter!
FKK(FreiKörperKultur)はヌーディズム又は裸体主義と訳されるのでしょうか。
19世紀の産業革命後、市民生活の近代化が急激に進む一方で
その反動として自然への回帰を求める動きが生まれる。
それは芸術分野ではアーツアンドクラフツ運動に始まり
アールヌーボー(ユーゲントシュティール)へと受け継がれていく。
海水浴やハイキングといった余暇の習慣もこの頃生まれたんですね。
また自然食など健康な生活への感心も高まったそうです。
ちょっと100年たった現代にも通じるものがありませんか?
ハイテク社会にあってこそ自然への憧れが強まるのが人心。
当時、時代の落とし子の一つとして
ドイツで発祥したのがFKK(通称エフカーカー)でした。
窮屈な衣服(社会観念)から体(精神)を解放するというわけ。
「裸イコール性」を捨てて自然との融合を目指した運動だ。
裸で体操(ダンス)してる古い映像見たことあります。
ドイツが最初だったのは単なる偶然でしょうか。
とにかくかなりの数のFKKクラブが存在したという。

FKKの今 ベルリン近郊湖にて その昔 裸でハイキングも
戦中も細々と生き残り
面白いのは
戦後東ドイツをはじめとする共産圏国で
伝統が根強く受け継がれたこと。
宗教の発言力の有無が関係してるのかどうか・・?
私の知る限り、彼らのほうが裸に対する抵抗感は低いのは確かだ。
ま、その辺の歴史的な経過は省略して
現代でも
海水浴場、湖、大きなプール、オートキャンプ場などには
必ずと言っていいくらいFKKエリアが設けられている。
つい最近テレビで
ドイツ・ポーランド国境沿いにある海水浴場で
ポーランド人がドイツのFKKエリア撤回抗議していると報道してた。
ポだって共産圏でしたけどね
敬虔なカトリック教国だから問題視してるのでしょう。
そんなこと言ったら
ドイツだって半分はカトリックなんだし・・って腑に落ちませんが。
サウナの話から大分飛んでしまいました。
ろきさんのコメントで
「イギリス人は抑圧されすぎて、ストリーキングしちゃったりするのかも」ってありました。
それって的を得てるな~と思います。
お国柄によって生まれる習慣もいろいろですね。
よりにもよって几帳面そうなドイツに裸んぼ文化があるという不思議。
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余談ですが
ミュンヘンの英国庭園には小川が縦横流れてます。
夏のいい天気の日には、それこそ老若男女裸んぼ族が泳いだり日光浴してる。
これが「ミュンヘンの見所」の一つとして
旅行ガイドブックに載ってるんだそうだ。
そういう野次馬根性が一番問題。
もう一つ
FKKには全く偏見なしの私ですけど
スッポンポンはサウナでだけですので
どうぞよろしく!
サウナいろいろ
通常バスを乗り継いで登校してる息子を送迎せざるを得なくなった。
学校からそう遠くない市立プールCosimabadのサウナに行く約束を友達としていたのでラッキー。
お互い子供を送り出した後プール近くのカフェで軽く朝食してから、いざ行かんコジマさんちのサウナ・・・。

こちらは屋外のフィンランド穴倉サウナ こうして見ると冬場は入りたくないな~冷水プール
それでなくても乾燥してるうえに水も硬質のミュンヘンに住んでると
特に冬場はセントラルヒーティングのせいで体中粉吹きいも状態。
そんな寒い季節には時々サウナで身も心もリフレッシュしたくなります。
自宅にあったらいいなぁ~などと思ったりもしますが
水道・電気等の費用や種々の手入れを考えると、公共のを利用するのが一番お手軽。
まさに銭湯の感覚でシャワーや冷水浴槽他水も使いたい放題なのが良いわ。
ミュンヘン市内各地区にある市立プールのサウナは
利用料金はだいたいどこでも4時間で13.50ユーロ(約1500円?)。
その4時間の間に、フィンランドサウナ(95℃)、サナリウム(60℃)、スチームバス(45℃)を
出たり入ったり。
回数を重ねる毎に、体が芯まで暖まってきて冷たいシャワーが爽快だ~。
休憩時間はホカホカ気分で、おしゃべりにも花が咲くというもの・・・。
ところで
先日オランダのMevrouwさんブログでもサウナのことで盛り上がりましたが~
ドイツ(というか北欧はじめ多くの国)では
サウナはスッポンポンの混浴が普通なんです。
どこでも週一回はレディスデイを設けてますが
私たちはわざわざその混浴の日を狙って行くんですよ。
えっ?そんなぁ~若くて可愛い男の子目当てに行ってるんじゃないですよ~っ

そりゃぁ、プールのパンフには綺麗な男女がタオル巻いてる写真載ってますけどね。
平日の午前中なんてシニアばかり。
あ、オジイちゃん、そんな熱いところに入って大丈夫ですか?って気になったりして。
レディースの日に何度もいや~なオバンに遭遇したもので
以来女ばっかりはやめようと思ってしまった「ヘンな」日本人2人。
それにアブナイ目に合うのは混浴日とは限らないのだ。
(もちろんそんな異常な人間はいない、と信じた上でのサウナですけどね)
夫は若き頃サウナで見知らぬオジサンにピタッとくっつかれたという怖い体験の持ち主。
それ以来二度とサウナはいやだ~と申しております。
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仕上げにシャワーして・ドライヤーかけて・ローションしっかり塗って・・って忙しい最中に
息子から「授業が一時間早く終わった乞ピックアップ」の携帯メールが~

終業が12時ですよっ。信じられぬ。待てなきゃ歩いてコジマまで来いって返事を書いた。

そうだ、ここまできたら
ミュンヘンのプールで一番お薦めVolksbadのことも書いておかなきゃ。
波の出る
Cosimabadなどはお子様連れには最適ですが大人だけだったら断然こっちが訪れる価値ありでございます。
なんたって、1901年創立のユーゲントシュティールなプールなのだ。
レトロな感じのプールやサウナも雰囲気満点で素敵ですし
その昔は家にバスルームを持たない市民のための銭湯の役割を果たしただけあって
今でも個室バスルームを借りられるの(一度は試してみたいな~)。
町中心部イザール川沿いで
ドイツ博物館と文化村ガシュタイクの間というロケーションも旅行者にはありがたいですね。
(車だと駐車に困るので中々行けませんが)
もしミュンヘンにお越しの際には、ぜひとも行ってみてくださいまし。
館内のカフェ・レストランCafe Stör(Störはチョウザメの意)もよいですよ~。

ライオンの噴水もある大プール サウナは別世界への誘い
Heaven へヴン
何となく置きっ放しにしていたHeaven(へヴン 2001年)にようやく手を伸ばす。

監督 Tom Tykwer
脚本 Krzysztof Kieślowski
出演:
Cate Blanchett(フィリッパ)
Giovanni Ribisi(フィリッポ)
Lola renntやdas Parfümでお馴染みトム・テュクヴァ監督が
故キェシュロフスキ(「トリコロール」三部作など)の遺作脚本を映画化したもの。
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イタリア、トリノ。
夫や何人もの教え子たちを麻薬中毒で失った英語教師フィリッパは
大企業社長を隠れ蓑に麻薬売買するヴェンディーチェのオフィスに忍び込む。
彼に復讐するために時限爆弾を仕掛けるのだ。
しかし爆発で命を失ったのは罪無き4人の人々だった。
正義感に燃えるフィリッパは自分から麻薬王暗殺を認め出頭するが
試みが失敗に終わり、4人の犠牲者が出たことを事情聴取で知り愕然とする。
しかも警察はヴェンディーチェから賄賂をもらっているので
どんなに彼女が真実を語っても聴く耳を持たない。
ただ一人、事情聴取に通訳として立ち会う若き警察官フィリッポだけは違った。
彼女の言葉を信じたいと思った。
いつしか彼女に恋するようになったフィリッポは
一緒に逃亡できるように計画を立てる・・・。
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ここまでは
刻一刻緊張感の連続で息詰まる展開。
何とかトリノから脱出に成功して
フィリッパの生まれ育った町、モンテプルチアーノへ向かう。
汽車のトンネルを抜けると・・・そこにはトスカーナの
昔と変らぬ明るい、まるで天国の様な風景が広がっていた。
目的はどうあれ、罪の無い人間を殺してしまったことに変りはないフィリッパ。
警察官でありながら、その彼女と逃亡するフィリッポ。
どう考えてもハッピーエンドになれっこない2人の逃避行だ。
彼らに残された道は唯一つしか残っていまい。
結局警察に包囲されると、隙を狙ってヘリコプターを乗っ取り
どんどん空高く消えていくラストシーンに唖然とした。
・・・・・・・・・・・・・・・
う~ん・・・これは詩情溢れるメルヒェンと言えましょうか。
フィリッポ親子の心のつながりも涙を誘います。
自身警察高官の父は犯罪者の息子を持ってどうなっちゃったんだろう・・とか
お兄ちゃんに協力する可愛い弟アリエル(フィリッパの教え子)にも
マフィアの手が伸びたんじゃないか・・とか
そういった、普通だったら描かれるであろう種々の場面は一切なく
ひたすら2人にスポットライトが当てられる。
行き止まりの逃避行というのでは「勝手にしやがれ」とか「気狂いピエロ」なんかを
思い出しちゃいますが、
ここでは裏切りの無い純粋な気持ちが最後まで貫かれて
一層美しくも悲しい。
トスカーナを映すカメラが圧巻よ
余談:
斬新なアイディアのLola renntが面白かったテュクヴァ監督の新作は
間もなくBerlinaleのオープニング上映されるThe Internationalです。
またまたワタクシご贔屓クライヴ・オーウェンが主演で
今どきとっても旬な経済危機の黒幕を暴くというテーマだそう。
ハードボイルドなクライヴ様、またまたドンパチしてますが~
ミュンヘン名物白ソーセージ
久しぶりにWeißwurst(ヴァイスヴルスト)を食す。
ミュンヘンへお越しの際は是非お試しあれの名物白ソーセージ。
その土地の食べ物を食べながらそのルーツや習わしを知るのも
旅の楽しみの一つですよね。
旅してなくても興味津々の私が観光局員になったつもりで一筆しましょう。

これが黄金のトリオ
この白ソーセージ、正しい食べ方がとても重要視される。
-沸騰させると破裂するので、弱火にかけた水の中でゆっくりと熱する。
-正午の鐘の音が鳴り終わる前に食すること。
-付け合せは当地名物甘いマスタード(süßer Senf)と塩ツブべったりのブレーツェ。
-ソーセージをナイフで半分に切り
切り口から吸い取るように食べる(zuzeln=ツーツェルン=”チュウチュウ吸い取る”のバイエルン方言
何となく想像できるでしょう?)
-しつこいようだが、皮は食べない!
甘いマスタードってのがキーポイントなのですが
(我が家はもっぱらレーゲンスブルクの老舗?Händlmaierご用達)
私はどうにも苦手で、掟を破って普通のマスタードだのディジョン粒マスタードだのと
邪道に走っています。
Wikiによると:
19世紀半ば、カーニバルもクライマックスで賑わうミュンヘン。
マリーエン広場にある料理屋で相次ぐソーセージの注文に間に合わず
その場しのぎに、切らしてしまった羊の腸の代わりに豚の腸を使ったソーセージを創作した
それが白ソーセージ誕生の瞬間だったという。
(なんて書くと、とてもドラマチック・・じゃないか?)
いかんせん、豚の腸は噛み切るには厚すぎる。
それで殿方もご婦人方も皆さんでツーツェルンした・・というわけ。
ホホホ~なんとお下品な食べ方でしょ。
それから、正午過ぎたら食べるなと言うのは
何てこと無い、冷蔵庫が無かった時代
燻製してないので痛みやすく朝作ったらさっさと消化してしまおうという理由。
今ではその心配はないから、はっきり言って一日中いつ食べても罰されるわけじゃないが・・。
そんな習慣が染み付いてしまい
親から子へ、そして何も知らない外国人妻(たとえば私)にまで受け継がれてる。
おっと、忘れちゃあいけない:
熱々茹でたて白ソーセージとパン屋さんの焼きたてブレーツェのお供に
ビールが欠かせません、もちろん。白ビール・生ビール・黒ビール・白黒ビール・・・乾杯!

お茶受けの救世主スコーン
甘いもの攻めの冬場に少々反省気味の私。
日本にいた時だって、ケーキに和菓子に菓子パンに大好きだったけど
やっぱりドイツでの消化量は侮れない。
年を考えて自重せねば・・・
とかなんとか考えてみたのは
ほんのつかの間。
土曜日の今日、午後のお茶の時間を前にして
ううう・・お茶受けが・・・欲しい。
しかしこれからケーキを焼いても間に合わない。
買い置きクッキーも何もないしなぁ~。
そうだ!こういう時はスコーン!
というわけで
いそいそと定番の栗原はるみさんレシピを引っ張り出し
大好きなスコーンを焼く。
イギリスにかぶれてるワタクシですが
あれこれ試した結果彼女のが一番美味しいと思ってます。
小麦粉 250g
ベーキングパウダー 大さじ1
砂糖 大さじ1
塩 ひとつまみ
冷たいバター 50g
ヨーグルト 50g
卵 1個
牛乳 適宜
小麦粉~塩までを混ぜたところに、小さく切ったバターを指でもみ込みサラサラ状態にする。
ヨーグルトと卵を加え、手で手早く一まとめにする。
麺棒で厚さ2センチほどに伸ばし、直系4センチ程度のグラスで型抜き。
表面に牛乳を刷毛で塗ったら、180℃のオーブンで10~15分焼いて出来上がり!

焼く前 15分後
3時のお茶(コーヒー)の時間にはちょうど粗熱が取れて食べごろ。
本当はあのクロッテッドクリームが欲しいところだけれど
今日はバターとクリームチーズで代用。
もちろん赤いベリージャムは欠かせませぬ。

夫はコーヒー、私と息子はダージリンでIt's a teatime。
滑り込みセーフのスコーン様、ありがたや。
ああ、ケーキ自重プランはまたしても先に延ばされてしまった・・・の巻。
テンポ
ドイツのティッシュペーパーの代名詞。
今年は
そのテンポ・ティッシュ発売開始80周年なんだそう。
(この間も・・何だっけ?あ、タンタンも80歳だったわね)
ドイツ人が日本を訪れると
日本のティッシュの薄いのにビックリします。
ほら、街角歩いてると結構もらうじゃありませんか、
あの一袋は鼻かみ一回分だな~なんて言ってる。
確かに、あのシッカリ頑丈なテンポはすごい。
以来里帰り時のお土産にも愛用しております。
なんたって軽いし珍しいし(お土産としては)安いし重宝だ。
オリジナルは10㎝X5㎝X2㎝ほどのパッケージですが
近年はボックスタイプも出てます。
他にもアロエやメントールのエキス入りなんてのもある。

長いこと
ティッシュペーパーの独占権を所持してるか?と思えるくらい
テンポが幅利かせていたけれど
最近はディスカウントショップやドラッグストアの製品も
中々悪くないし、なにより元祖より安いので高ポイント。
私のお気に入りはドラッグチェーンDrogerie Marktもの。

Die Fälscher ヒトラーの贋札

昨年のオスカー外国映画賞を獲得した、独・オーストリア共同制作作品。
ワタクシ・ブログでお馴染みアウグスト・ディール君が出演してるし
いつか見なければと思っていましたが・・・。
もともと戦争ものは苦手で、ナチテーマにも辟易してる私ゆえ
ちょっと食指が動かなかったのも事実です。
昔はナチを描いた勧善懲悪映画を素直に見ていたものですが
ドイツに住むようになって
ドイツ人の過去に対する全くもって複雑な罪悪感を知り
このテのハリウッド映画を単純に鑑賞できなくなりました。
で、今回もムムム・どうしようと一瞬悩みつつ
見始めましたところ・・・
もちろん残酷なシーンもありますが
ある種の楽観的ムードが全体を流れてて異色。
うん?これはなんだろう?
・・・・・・・・・・・・・・・
贋札で派手な生活をしていたサロモン”サリー”の
世渡りの上手さが何人ものユダヤ人の命を救うことになる。
彼は「職人技」を買われ、サクセンハウゼン収容所のベルンハルト作戦の一員に起用される。
偽ポンド・ドル札で敵国経済をかく乱しようというものだ。
連日のように贋札作りに励む彼らだけは収容所内でも特別待遇。
もちろん常に死と隣り合わせではあるのだが。
一方
贋札グループの主要人物の一人、元印刷工ブルガーは
ナチに保護されナチの企てに協力することが割り切れず
その正義感と真摯な精神で仲間たちを危険に陥れる。
みんなを生き残らせるためなら
KZの将校とも柔軟に取引きするサリーと好対照だ。
この2人の葛藤とそれを取り巻く人々のドラマが繰り広げられる。
サリーが弟のように可愛がる少年コリヤ(ロシア系ユダヤ人と思われる)
保身のためなら思想は二の次なナチ将校ヘルツォーク
窮地にあっても医者としての使命を忘れないクリンカー等々
終戦前夜
サリーは偽パスポートを作らせ贋札持って逃亡しようとするヘルツォークを見逃してやる。
血気盛んに問いただすブルガーに
「戦争は終わったんだよ・・」と伝える。
自分が手を汚さなくても、いづれどこかで逮捕されるはずと思ったのか。

この映画はお決まりの「深刻悲惨な反ナチもの」に仕上がってないのがよい。
ラグタイムの軽やかなメロディや贋札作業所にガンガン流れるオペラ音楽もさることながら
監督シュテファン・ルツォヴィツキーや主演のカール・マルコヴィックスが
オーストリア人ってのも大きいんじゃないか・・と思います。
それはオーストリアがナチドイツに協力強要されたなんて半被害者的見解って意味じゃないんです。
同じドイツ語圏とはいえ、気質(言葉も)の違いは明らかなオーストリア。
彼らの作り出す作品には、どこかSelbstironie(自虐的ギャグ)が漂ってる。
サリーの小利口で憎めないキャラクターなんていかにも・・です。
それが純粋ドイツだと、悶々と深刻に悩んだあげくに爆発するところだ。
(=これはブルガー的ね。ああ、今回もまた自爆寸前のアウグスト君でしたぁ)
監督:Stefan Ruzowitzky
出演:
Karl Markovics: Salomon Sorowitsch
August Diehl: Adolf Burger
Devid Striesow: Friedrich Herzog
August Zirner(わたくし結構好きなシルバーグレイな俳優): Dr. Klinger
Sebastian Urzendowsky(最近よく見かけるな~): Kolja
Marie Bäumer(ロミ・シュナイダーを彷彿させる女優さん): Aglaya
Dolores Chaplin(チャップリンの孫娘だそう): Die Rothaarige
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追伸:
ベルンハルト作戦と聞いて、まず「少佐と伯爵」が浮かんでしまった私を
分かってくれる方・・・ほら、そこの貴方!一報ください。
Kandinsky Retrospektive その二
画家の勉強をし活躍したのはミュンヘンが最初だったとあって
ミュンヘンとその近郊は彼の縁の地であり
当然のことながら、絵のモチーフとしても登場することが多い。
そんな理由からも
当地の人間にとって”der Russe(ロシア人)”カンディンスキーは特別な存在みたい。
青騎士派の芸術家が好んで訪れたムルナウなどバイエルンの田舎の風景
ロシアの心を思わせる詩情溢れるメルヘンチックな絵など
レンバッハハウスでは初期の作品も数多い。
後の抽象画もこういった絵画と比較すると
一人の画家(人間)の変化していく様子が見えて面白さが倍増します。
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まずは
グラフィック作品(木版画・リノール版画・リトグラフ・エッチング)が展示されてる本館へ。
材質によってもこんなに雰囲気が変ってくるものだ。
繊細な線のエッチングよりも
明らかに浮世絵・ユーゲントシュティールの影響が伺える
おとぎ話の一場面のような木版画が好きだ。
日本人にとっても、どこか懐かしいものを感じさせませんか?


ものによっては10cm四方もない小品たち。
同じパターンを別の色合いで刷り直しするために
端っこに構想を細々と書き込んでいたり
彼はかなり繊細で几帳面な性格と見受けました。
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本館を出て
横断歩道を渡ると地下鉄入り口だ。
本館だけでは手狭になったため構内にKunstbauという名の新館が造られたのが1994年。
コンクリート打ちっぱなしの無機質なこのスペース
大きなガラス窓を通して地下鉄が行き来するのが見える。
今回の展覧会はこちらがメインになっていて
年代順に油彩の大作がずらりと並んでいます。
まずは20世紀初頭ミュンヘン時代。
お馴染みムルナウの町やおとぎ話の絵で始まる。
この頃はどちらかというと
印象派~象徴派といった画風だ。
濃い青と明るく暖かい黄色がいいですね。
第一次大戦を境に「敵国」ドイツを離れざるを得ずモスクワに戻る。
革命の嵐の中、ロシア構成主義などの影響を受け
カンディンスキー独特の抽象画スタイルが完成。
風景画がじょじょにデフォルメされ贅肉が取られていく、その過程がよく分かる。
しかしスターリン政府が確立すると、その前衛芸術への圧力に耐え切れず再びドイツへ。
バウハウスの一員として活躍するも
やがてナチス・ドイツの台頭で今度はフランスへ移る。

後年の作品(パリ時代)は
完成度の高い幾何学的なものが多いようだ。
最盛期の力強い輝くような原色や線が
ほとんど日本の古代色のごとく中間色、繊細な輪郭に変っている。
モチーフも微生物アメーバかゾウリムシか?それとも無限に広がる宇宙か?
抽象画とは究極の印象画なのか・・などとおぼろげに思った次第でした。
追記:
アウグスト・マッケ、フランツ・マルク、パウル・クレーなど
素晴らしい画家たちが参加していた青騎士派。
カンディンスキーが当時の仲間であり恋人であったガブリエル・ミュンターと過ごした
別荘がムルナウに残っています。
地元民にはRussenhaus=ロシア人の家と呼ばれていたというミュンターハウス(Münterhaus)は
10年ほど前に修復されて以来、博物館として人気スポットである。
そんなこんなことを交えて
いつかまた青騎士について触れる機会もあるかと思いますが・・・
今日はこのくらい。

Kandinsky Retrospektive その一
市立美術館Lenbachhaus(レンバッハハウス)が
間もなく修復作業のためしばらく閉館になります。
その前に、目下カンディンスキー回顧展が開かれている。
カンディンスキー作品の所持数でトップをいく三つの美術館
レンバッハハウス、グッゲンハイム、ポンピドゥーセンターの共同企画で
彼の作品を年代順におさらいし直すのに絶好のチャンスだ。

一連のピナコテークやケーニッヒ広場の古代美術館等と共に
ミュージアム・エリアを形成するレンバッハハウスは
世紀末画家レンバッハの元邸宅だったルネッサンス様式建物。
噴水のあるお庭とともに別世界へ誘い込まれる。
それだけでも中に入る価値ありなのだ。
近年、州立美・博物館がどんどん改築され
気の利いたミュージアムショップやお洒落なカフェも併設される中
ここは今だに一昔前の古びた雰囲気なんです。
雑然とした古本屋みたいな売店も
陰鬱と暗いフォイエ付近も・・・う~んって感じでしたが・・・
ようやくミュンヘン市も資金ひねり出してリフォームに乗り出すというわけ。
今回の回顧展が終わると、2012年の再オープンまでしばらくご無沙汰になります。
そんな思いも手伝ってか
このカンディンスキー展は相当の人気ぶりなのだ。
チケット売り場の長蛇の列に
冬休み前挫折し、冬休み中も挫折し・・・。
夜22時まで開館しているので
こうなったら週末はもう避けて平日夕方行ってみようということになった。
昨日仕事帰りの夫と地下鉄U2のKönigsplatzで落ち合う。
地下鉄付近はやけに人出が多いな~。
地上に上がったところに特設されたチケット売り小屋には
案の定結構人が並んでるが・・今回は許せる程度だ。
12ユーロのチケットは
本館のグラフィック作品展示と地下鉄構内にある別館Kunstbauの油絵作品展示と
両方をカバーしている。
さぁ、まずはグラフィックからいってみよう!
(回顧展のことは次回に続く・・・)
ドイツで流行るもの・・・
気持ち悪い話ですが
昨日の新聞にLaus(複数形Läuse=「シラミ」)のことが書いてあった。
えっ??シラミって戦中戦後の思い出話に登場する、あのシラミ?![]()
そう、そのシラミはドイツでは今だにとってもお馴染みな寄生虫なのだ。
ドイツ在住でしかも子供を持つ人間ならだれでも
幼稚園や学校から発信されるシラミアラームを経験済みのはず。
「各家庭、シラミ発見用櫛で頭髪をチェックして下さい。
該当するお子さんは完全にシラミ全滅するまで登校禁止です!」
![]()
こんな内容のチラシを
息子も何度もらって帰ってきたことか・・・。
小さい子供たちって
ピタっとくっついてお遊びするのでシラミ君が乗り移りやすいのよね。
うちでは幸い被害にあったことがないのですが(虫もつかない??)
髪に櫛を通す時はさすがにドキドキするもの。
長い髪はシラミ君にとっても絶好の居場所らしく、長髪っ子は特に危ない。
彼のクラスでも低学年の頃は毎年のようにアラーム。
いつごろか、シラミ・エキスパートの母親数人が
月一回子供たちの頭髪をチェックするという「シラミ撲滅運動」もありました。
あれはその後どうなったんだか・・・。
子供同士そんなに接近するなんて、恋人じゃあるまいしって年齢に近づいたせいか?
近年聞かなくなったな~。
いったん発見されたら
シラミ専用のシャンプー(Niembaum=インドセンダンの木=エキス入り)で洗髪する他
布団から衣服からぬいぐるみまで洗濯したり冷凍庫で凍死させたり云々
一家総出の大騒動になるらしい。全滅するまでは何日だろうと、何週間だろうと・・・。
![]()
この新聞記事では
衛生センターに相談電話してくる母親たちは神経衰弱スレスレ状態だ。
知識不足からあることないこと心配する彼女たちに、正しい情報を提供するのが第一の仕事らしい。
シラミは痒いが、それで命取られるわけじゃない。
もっと深刻な「疾患」は
病的な抗菌マニア、さらには極度のノイローゼに陥る(主に)母親の「シラミ二次症候群」。
そこには”シラミ=不衛生=貧困=羞恥感”という社会心理が働いているからだという。
ふ~ん、そうかぁ・・・。
息子の環境では、皆さん平然と「うちの子にシラミが発生しました~」って堂々としてましたが?
(あのぉ、それはそれで・・・ちょっと、ねぇ・・・)
世の中変ってきたのかな。
二層社会化が進むにつれて、シラミの世界にもしわ寄せがきてるってわけでしょうか。
むむ、奥が深い。
日本ではこんな問題あるんでしょうか?
それから
私自身もちろんノミもシラミもお目にかかったことなかったし、それが当然だと思っていた。
しかし昨今の抗菌流行りも100%は同意できない。
抵抗力がつかないから病気になり、病気になるとすぐに抗生物質・・の堂々巡り。
病院感染のほうがシラミ君よりずっと怖いです。
あ、痒いのはいやだけど(おっ、書いてるうちに痒くなってきた~~)。
痒い話で失礼しましたっ。