Die Fälscher ヒトラーの贋札
昨夜ZDFでDie Fälscher ヒトラーの贋札が初放映された。

昨年のオスカー外国映画賞を獲得した、独・オーストリア共同制作作品。
ワタクシ・ブログでお馴染みアウグスト・ディール君が出演してるし
いつか見なければと思っていましたが・・・。
もともと戦争ものは苦手で、ナチテーマにも辟易してる私ゆえ
ちょっと食指が動かなかったのも事実です。
昔はナチを描いた勧善懲悪映画を素直に見ていたものですが
ドイツに住むようになって
ドイツ人の過去に対する全くもって複雑な罪悪感を知り
このテのハリウッド映画を単純に鑑賞できなくなりました。
で、今回もムムム・どうしようと一瞬悩みつつ
見始めましたところ・・・
もちろん残酷なシーンもありますが
ある種の楽観的ムードが全体を流れてて異色。
うん?これはなんだろう?
・・・・・・・・・・・・・・・
贋札で派手な生活をしていたサロモン”サリー”の
世渡りの上手さが何人ものユダヤ人の命を救うことになる。
彼は「職人技」を買われ、サクセンハウゼン収容所のベルンハルト作戦の一員に起用される。
偽ポンド・ドル札で敵国経済をかく乱しようというものだ。
連日のように贋札作りに励む彼らだけは収容所内でも特別待遇。
もちろん常に死と隣り合わせではあるのだが。
一方
贋札グループの主要人物の一人、元印刷工ブルガーは
ナチに保護されナチの企てに協力することが割り切れず
その正義感と真摯な精神で仲間たちを危険に陥れる。
みんなを生き残らせるためなら
KZの将校とも柔軟に取引きするサリーと好対照だ。
この2人の葛藤とそれを取り巻く人々のドラマが繰り広げられる。
サリーが弟のように可愛がる少年コリヤ(ロシア系ユダヤ人と思われる)
保身のためなら思想は二の次なナチ将校ヘルツォーク
窮地にあっても医者としての使命を忘れないクリンカー等々
終戦前夜
サリーは偽パスポートを作らせ贋札持って逃亡しようとするヘルツォークを見逃してやる。
血気盛んに問いただすブルガーに
「戦争は終わったんだよ・・」と伝える。
自分が手を汚さなくても、いづれどこかで逮捕されるはずと思ったのか。

この映画はお決まりの「深刻悲惨な反ナチもの」に仕上がってないのがよい。
ラグタイムの軽やかなメロディや贋札作業所にガンガン流れるオペラ音楽もさることながら
監督シュテファン・ルツォヴィツキーや主演のカール・マルコヴィックスが
オーストリア人ってのも大きいんじゃないか・・と思います。
それはオーストリアがナチドイツに協力強要されたなんて半被害者的見解って意味じゃないんです。
同じドイツ語圏とはいえ、気質(言葉も)の違いは明らかなオーストリア。
彼らの作り出す作品には、どこかSelbstironie(自虐的ギャグ)が漂ってる。
サリーの小利口で憎めないキャラクターなんていかにも・・です。
それが純粋ドイツだと、悶々と深刻に悩んだあげくに爆発するところだ。
(=これはブルガー的ね。ああ、今回もまた自爆寸前のアウグスト君でしたぁ)
監督:Stefan Ruzowitzky
出演:
Karl Markovics: Salomon Sorowitsch
August Diehl: Adolf Burger
Devid Striesow: Friedrich Herzog
August Zirner(わたくし結構好きなシルバーグレイな俳優): Dr. Klinger
Sebastian Urzendowsky(最近よく見かけるな~): Kolja
Marie Bäumer(ロミ・シュナイダーを彷彿させる女優さん): Aglaya
Dolores Chaplin(チャップリンの孫娘だそう): Die Rothaarige
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
追伸:
ベルンハルト作戦と聞いて、まず「少佐と伯爵」が浮かんでしまった私を
分かってくれる方・・・ほら、そこの貴方!一報ください。

昨年のオスカー外国映画賞を獲得した、独・オーストリア共同制作作品。
ワタクシ・ブログでお馴染みアウグスト・ディール君が出演してるし
いつか見なければと思っていましたが・・・。
もともと戦争ものは苦手で、ナチテーマにも辟易してる私ゆえ
ちょっと食指が動かなかったのも事実です。
昔はナチを描いた勧善懲悪映画を素直に見ていたものですが
ドイツに住むようになって
ドイツ人の過去に対する全くもって複雑な罪悪感を知り
このテのハリウッド映画を単純に鑑賞できなくなりました。
で、今回もムムム・どうしようと一瞬悩みつつ
見始めましたところ・・・
もちろん残酷なシーンもありますが
ある種の楽観的ムードが全体を流れてて異色。
うん?これはなんだろう?
・・・・・・・・・・・・・・・
贋札で派手な生活をしていたサロモン”サリー”の
世渡りの上手さが何人ものユダヤ人の命を救うことになる。
彼は「職人技」を買われ、サクセンハウゼン収容所のベルンハルト作戦の一員に起用される。
偽ポンド・ドル札で敵国経済をかく乱しようというものだ。
連日のように贋札作りに励む彼らだけは収容所内でも特別待遇。
もちろん常に死と隣り合わせではあるのだが。
一方
贋札グループの主要人物の一人、元印刷工ブルガーは
ナチに保護されナチの企てに協力することが割り切れず
その正義感と真摯な精神で仲間たちを危険に陥れる。
みんなを生き残らせるためなら
KZの将校とも柔軟に取引きするサリーと好対照だ。
この2人の葛藤とそれを取り巻く人々のドラマが繰り広げられる。
サリーが弟のように可愛がる少年コリヤ(ロシア系ユダヤ人と思われる)
保身のためなら思想は二の次なナチ将校ヘルツォーク
窮地にあっても医者としての使命を忘れないクリンカー等々
終戦前夜
サリーは偽パスポートを作らせ贋札持って逃亡しようとするヘルツォークを見逃してやる。
血気盛んに問いただすブルガーに
「戦争は終わったんだよ・・」と伝える。
自分が手を汚さなくても、いづれどこかで逮捕されるはずと思ったのか。

この映画はお決まりの「深刻悲惨な反ナチもの」に仕上がってないのがよい。
ラグタイムの軽やかなメロディや贋札作業所にガンガン流れるオペラ音楽もさることながら
監督シュテファン・ルツォヴィツキーや主演のカール・マルコヴィックスが
オーストリア人ってのも大きいんじゃないか・・と思います。
それはオーストリアがナチドイツに協力強要されたなんて半被害者的見解って意味じゃないんです。
同じドイツ語圏とはいえ、気質(言葉も)の違いは明らかなオーストリア。
彼らの作り出す作品には、どこかSelbstironie(自虐的ギャグ)が漂ってる。
サリーの小利口で憎めないキャラクターなんていかにも・・です。
それが純粋ドイツだと、悶々と深刻に悩んだあげくに爆発するところだ。
(=これはブルガー的ね。ああ、今回もまた自爆寸前のアウグスト君でしたぁ)
監督:Stefan Ruzowitzky
出演:
Karl Markovics: Salomon Sorowitsch
August Diehl: Adolf Burger
Devid Striesow: Friedrich Herzog
August Zirner(わたくし結構好きなシルバーグレイな俳優): Dr. Klinger
Sebastian Urzendowsky(最近よく見かけるな~): Kolja
Marie Bäumer(ロミ・シュナイダーを彷彿させる女優さん): Aglaya
Dolores Chaplin(チャップリンの孫娘だそう): Die Rothaarige
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
追伸:
ベルンハルト作戦と聞いて、まず「少佐と伯爵」が浮かんでしまった私を
分かってくれる方・・・ほら、そこの貴方!一報ください。