Kandinsky Retrospektive その二
モスクワ生まれのカンディンスキー(1866~1944)だが
画家の勉強をし活躍したのはミュンヘンが最初だったとあって
ミュンヘンとその近郊は彼の縁の地であり
当然のことながら、絵のモチーフとしても登場することが多い。
そんな理由からも
当地の人間にとって”der Russe(ロシア人)”カンディンスキーは特別な存在みたい。
青騎士派の芸術家が好んで訪れたムルナウなどバイエルンの田舎の風景
ロシアの心を思わせる詩情溢れるメルヘンチックな絵など
レンバッハハウスでは初期の作品も数多い。
後の抽象画もこういった絵画と比較すると
一人の画家(人間)の変化していく様子が見えて面白さが倍増します。
・・・・・・・・・・・・・・・・・
まずは
グラフィック作品(木版画・リノール版画・リトグラフ・エッチング)が展示されてる本館へ。
材質によってもこんなに雰囲気が変ってくるものだ。
繊細な線のエッチングよりも
明らかに浮世絵・ユーゲントシュティールの影響が伺える
おとぎ話の一場面のような木版画が好きだ。
日本人にとっても、どこか懐かしいものを感じさせませんか?


ものによっては10cm四方もない小品たち。
同じパターンを別の色合いで刷り直しするために
端っこに構想を細々と書き込んでいたり
彼はかなり繊細で几帳面な性格と見受けました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
本館を出て
横断歩道を渡ると地下鉄入り口だ。
本館だけでは手狭になったため構内にKunstbauという名の新館が造られたのが1994年。
コンクリート打ちっぱなしの無機質なこのスペース
大きなガラス窓を通して地下鉄が行き来するのが見える。
今回の展覧会はこちらがメインになっていて
年代順に油彩の大作がずらりと並んでいます。
まずは20世紀初頭ミュンヘン時代。
お馴染みムルナウの町やおとぎ話の絵で始まる。
この頃はどちらかというと
印象派~象徴派といった画風だ。
濃い青と明るく暖かい黄色がいいですね。
第一次大戦を境に「敵国」ドイツを離れざるを得ずモスクワに戻る。
革命の嵐の中、ロシア構成主義などの影響を受け
カンディンスキー独特の抽象画スタイルが完成。
風景画がじょじょにデフォルメされ贅肉が取られていく、その過程がよく分かる。
しかしスターリン政府が確立すると、その前衛芸術への圧力に耐え切れず再びドイツへ。
バウハウスの一員として活躍するも
やがてナチス・ドイツの台頭で今度はフランスへ移る。

後年の作品(パリ時代)は
完成度の高い幾何学的なものが多いようだ。
最盛期の力強い輝くような原色や線が
ほとんど日本の古代色のごとく中間色、繊細な輪郭に変っている。
モチーフも微生物アメーバかゾウリムシか?それとも無限に広がる宇宙か?
抽象画とは究極の印象画なのか・・などとおぼろげに思った次第でした。
追記:
アウグスト・マッケ、フランツ・マルク、パウル・クレーなど
素晴らしい画家たちが参加していた青騎士派。
カンディンスキーが当時の仲間であり恋人であったガブリエル・ミュンターと過ごした
別荘がムルナウに残っています。
地元民にはRussenhaus=ロシア人の家と呼ばれていたというミュンターハウス(Münterhaus)は
10年ほど前に修復されて以来、博物館として人気スポットである。
そんなこんなことを交えて
いつかまた青騎士について触れる機会もあるかと思いますが・・・
今日はこのくらい。

画家の勉強をし活躍したのはミュンヘンが最初だったとあって
ミュンヘンとその近郊は彼の縁の地であり
当然のことながら、絵のモチーフとしても登場することが多い。
そんな理由からも
当地の人間にとって”der Russe(ロシア人)”カンディンスキーは特別な存在みたい。
青騎士派の芸術家が好んで訪れたムルナウなどバイエルンの田舎の風景
ロシアの心を思わせる詩情溢れるメルヘンチックな絵など
レンバッハハウスでは初期の作品も数多い。
後の抽象画もこういった絵画と比較すると
一人の画家(人間)の変化していく様子が見えて面白さが倍増します。
・・・・・・・・・・・・・・・・・
まずは
グラフィック作品(木版画・リノール版画・リトグラフ・エッチング)が展示されてる本館へ。
材質によってもこんなに雰囲気が変ってくるものだ。
繊細な線のエッチングよりも
明らかに浮世絵・ユーゲントシュティールの影響が伺える
おとぎ話の一場面のような木版画が好きだ。
日本人にとっても、どこか懐かしいものを感じさせませんか?


ものによっては10cm四方もない小品たち。
同じパターンを別の色合いで刷り直しするために
端っこに構想を細々と書き込んでいたり
彼はかなり繊細で几帳面な性格と見受けました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
本館を出て
横断歩道を渡ると地下鉄入り口だ。
本館だけでは手狭になったため構内にKunstbauという名の新館が造られたのが1994年。
コンクリート打ちっぱなしの無機質なこのスペース
大きなガラス窓を通して地下鉄が行き来するのが見える。
今回の展覧会はこちらがメインになっていて
年代順に油彩の大作がずらりと並んでいます。
まずは20世紀初頭ミュンヘン時代。
お馴染みムルナウの町やおとぎ話の絵で始まる。
この頃はどちらかというと
印象派~象徴派といった画風だ。
濃い青と明るく暖かい黄色がいいですね。
第一次大戦を境に「敵国」ドイツを離れざるを得ずモスクワに戻る。
革命の嵐の中、ロシア構成主義などの影響を受け
カンディンスキー独特の抽象画スタイルが完成。
風景画がじょじょにデフォルメされ贅肉が取られていく、その過程がよく分かる。
しかしスターリン政府が確立すると、その前衛芸術への圧力に耐え切れず再びドイツへ。
バウハウスの一員として活躍するも
やがてナチス・ドイツの台頭で今度はフランスへ移る。

後年の作品(パリ時代)は
完成度の高い幾何学的なものが多いようだ。
最盛期の力強い輝くような原色や線が
ほとんど日本の古代色のごとく中間色、繊細な輪郭に変っている。
モチーフも微生物アメーバかゾウリムシか?それとも無限に広がる宇宙か?
抽象画とは究極の印象画なのか・・などとおぼろげに思った次第でした。
追記:
アウグスト・マッケ、フランツ・マルク、パウル・クレーなど
素晴らしい画家たちが参加していた青騎士派。
カンディンスキーが当時の仲間であり恋人であったガブリエル・ミュンターと過ごした
別荘がムルナウに残っています。
地元民にはRussenhaus=ロシア人の家と呼ばれていたというミュンターハウス(Münterhaus)は
10年ほど前に修復されて以来、博物館として人気スポットである。
そんなこんなことを交えて
いつかまた青騎士について触れる機会もあるかと思いますが・・・
今日はこのくらい。
