ラーと聞けば、太陽神を崇めた古代エジプトの王朝を想起する人が多いはず。カバー折り返しの部分には 「ラー一族・太陽族とゆかりの日本神界、日の国に舞い降りた日本の魂の人々よ! ラー一族は日本に世界のひな型を創りました。日本人の目覚めこそが、地球人類の目覚め。」 と書かれている。しかしながら、ラー一族と日本神界の関連を語る歴史的内容の記述はそれほどない。それについては、『日本の神々と天皇家のルーツ』 天無神人著 に多く書かれている。

 ところで、本書をもう一度再読したら、この長ったらしい読書記録と同じ長さの別の読書記録ができるような気がする。2019年11月初版。

 

 

【「地球アセンション」と「人類のアセンション」】

 アセンションには、「地球アセンション」と、「人類のアセンション」があります。地球アセンションは、地球の女神意識が、地球本体と共に上昇すること。人類のアセンションは、二種類あります。人類が集団で波動上昇していく「集団アセンション」と、人類各自、個人個人で波動上昇していく「個人アセンション」があります。今回の人類アセンションは、最終的に「個人アセンション」になりました。

 数年前に「個人アセンション」で進んでいくことが決まりました。それは時間がかかるゆるやかなアセンションの流れです。(p,21-22)

 「地球アセンション」は、宇宙の周期律的巡りがトリガーとなる事象なのだけれど、役割を持つ人々による封印解除によってギリギリ成就した。「人類のアセンション」については、「集団アセンション」を主張する穏健派と、「個人アセンション」を主張する急進派に分かれていた。それについては、下記リンクにリンクされている。

   《参照》  『令和弐年天命会談』 浅川嘉富・保江邦夫 (明窓出版)

            【神様はリセットボタンを押しかけている】

 今のままでは、地球の汚染が進み、動物や植物たち、人類が住めなくなります。(p.14)

 未来はいつだって確定したものではない。光の側へ進みたいのであるなら「個人アセンション」を遂げるという明確な意志が必要。どんなに太陽の光が人類個々の霊的覚醒を促しても、アセンションを志向し成就する人々が少なすぎた場合、“地球の周波数”と“人類総体の意識の周波数”が乖離しすぎるので、結果的に、急進派が主張したグレイト・リセットと同じようなことになってしまう可能性はいまだにあるだろう。その場合のリセットは、アセンションを志向しない人々を、アセンションした地球から去ってもらうためのイベントになってしまう。

   《参照》  『「君が代」その言霊は、潜在意識を高次元へと導く《光の種子》となる!』 森井啓二 (ヒカルランド)

             【近未来の地球】

 

 

【ラー一族のアセンションサポート態勢】

 ラー一族の「天・地・人」態勢のアセンションサポートは、「天」である宇宙連合と、「地」であるシャンバラ、「人」である転生組セオリツたち「光の戦士」たち三つに分かれて行われました。(p.22)

 表紙の上部に書かれている「宇宙司令官リィーウール―」 「シャンバラ神官ラ・ムー」 「瀬織津姫」 の3人が、「天・地・人」態勢の熱きリーダーたち。

 父がシャンバラの神官、母が宇宙連合司令官リィーウールー、娘が瀬織津姫、と書かれている。

 瀬織津姫にはパートナー「アマテラス」(男神アマテル)がいて、四人が十字を創り回転しています。十字はとても大切な宇宙の法則。(p.44)

 わたし「セオリツ」の名前の裏には「アマテラス」があり、「アマテラス」の名前の裏には「セオリツ」があります。ですから、「セオリツ」と「アマテラス」は、一対になって存在しています。(p.55)

 伊勢神宮(内宮)の正宮とその裏にある荒祭宮の関係がこれだろう。

 下記リンクは、2神が同座した年月日を言っているけれど、新たな地球進化のステージに移行したことを言っているのかもしれない。

   《参照》  『天皇とユダヤとキリストそしてプレアデス・メシアメジャー』 赤塚高仁・小川雅弘・村中愛
             【同座されました】

 

 

【「ラー一族」の役割とシンボル】

 わたしたち「アセンションプロ集団」ファミリーは、宇宙の音で「ラー」という音魂で響いています。「ラー」は「宇宙の無限の愛」「神の愛」を音で表したものです。・・・(中略)・・・。わたしたち「ラー一族」は音と共に、宇宙全体に「宇宙の無限の愛」を運び広げていました。(p.60)

 わたしたちは、宇宙の中心太陽、グレートセントラルサンと同調し始め、その中心太陽の意志と夢を、宇宙全体に運びました。・・・(中略)・・・。

 その中で、わたし「セオリツ」と「アマテラス」は、お互いに融合し、火花を散らし、十字の光線を果てしなく伸ばしました。わたしたちは十字を通して「無限の愛」を拡げました。そのうち、わたしたちのシンボルは、「丸の中に十字」になりました。(p.61-62)

 日本神界におけるセオリツヒメは、漢字で瀬織津姫と表されるように「水」の性質を持つ。一方、アマテラスは天照だから、太陽を象徴する「火」の性質をもっている。この2つがクロスする融合が、「神(火水)」の働きを意味することは、下記のリンクにあるようにスピリチュアルでは基本。

   《参照》  日本文化講座 ⑤ 【 言霊・天皇 】

           【「神」という言霊】

 セオリツ姫に関連するものをリンクしておきます。

   《参照》  『セオリツ姫・シ♭』 山水治夫 (ナチュラルスピリット)

 

 

【本物のライトワーカー】

 「天・地・人」態勢の「人」に参加すべく、宇宙各地から「地球アセンションをサポートしたい」と志願して地球に転生した「ライトワーカー」たちはテンコ盛りいるけれど、エゴに落ちてしまった人たちが続出したと書かれている。

 本当の「ライトワーカー」とは、宇宙各地から来た志願者のことではなく、今現在、地球を愛し、地球を大切に想い、それを行動に移し、次元上昇に必要な「愛と勇気と光と行動」を実践している人のことです。地球に新しい生き方を提供し、愛と光をもたらす者、それが「本物のライトワーカー」です。出身は関係ないのです。(p.22)

 “出身は関係ないのです”という記述を読んで、「ドキッ」としながらも、納得できるだろう。

「特別な使命を持っているという差別的な優越感は、魂を堕落させます。(p.92)

 優越意識を持っていると、劣勢種族のターゲットにされる。

   《参照》  『空なる叡智へ』 サアラ (ヒカルランド) 《中編》

            【劣性種族のターゲットにされないように】

 差別的優越感を抱くくらいなら、どの星から来たかなど知らないほうがいい。確認すべきは、当人の足跡のみ。行為が伴っているかどうか、である。

 

 

【パラレルワールドと中今】

 一人一人の「今」の地点から、過去にも未来にも、いくつもの異なる道が存在しています。それがパラレルワールドといわれます。その人の「今」の波動、周波数によって、過去も未来も変わります。今この瞬間から、過去と未来につながっています。「今」に全てがあります。「今」の中に、過去と未来が含まれています。「今」は時間の制限を超えられます。(p.44)

 このようなパラレルワールドの実相を理解していたら、神道でいうところの「中今を生きる」というスタンスの意味が分かっていることになる。過去や未来に囚われて現状の自分が揺らぐようでは、中今を生きていることにはならない。

 パラレルワールドの実相と「今」の波動との関係を理解しているなら、過去世がどのようなものであったかは、本質的に関係ないだろう。自分自身の過去世のことを知りたいなら、今を前向きに生きるために、感情の陰陽を統合することにおいてのみ意義がある。過去に拘り被害者意識を持ち続ける人は、永遠に「今」を生きないスタンスを維持するという意志表明になる。であるならアセンション不可の定め。

 

 

【BSTを駆使するアセンションプロ集団「ラー一族」】

 わたしたちは重大な時間の特異点を選んで、その地点の時間に入り仕事をします。わたしたちにとって、過去、現在、未来は、同時に「今ここ」にあります。私たちは時間と次元を自由に行き来して、アセンションをサポートするアセンションプロ集団です。(p.82)

 “時間の特異点を選んで、そこに入り仕事をする”とあるけれど、これは、ブランク・ストレート・テクノロジー(BST)といわれるもの。ラー一族は、ウイングメーカーということになる。下記リンクをどうそ。

   《参照》   『ウイングメーカー』 shima訳 (VOICE) 《前編》

             【ウイングメーカーとBST】 

             【BST:自由への鍵】

 

 

【二つの役割】

 わたしたちは高次元の波動を保ち、愛を広げる役割と、時には子供や女性たちを守りながら、闇と戦うこともありました。二つの役割をこなしていました。(p.85)

 「天・地・人」のうち、「人」の領域で働く「ライトワーカー(光の戦士)」たちは、この2つの役割を担うことができる。

 アセンションに関する気づきを得ることや、これをネットなどを通じて他者に提供することは、前者の役割として成せること。現実界の闇の勢力に対して具体的な行動を起こすことは、後者の役割に相当する。日本人は、平均的に、後者の役割をこなす勇気に欠けている。

 

 

【愛と光の弾丸のような存在】

 愛を生きる情熱が強く、愛と光を掲げて行動する時、闇の標的となりました。二元性の世界ではしょうがないことです。毎回、命を懸けて行動し、何度も殺されました。ですから何度もすぐに生まれ変わりました。思った成果が出ないときでも、悲観せずに、違う取り組み方を再検討し、次に繋げます。同じ時期にまた生まれ、違うやり方、異なる分野で生きてみました。セオリツやアマテラスの魂は、愛と光の弾丸のような存在でした。2人の転生回数は、とても多かったのです。(p.104-105)

 多くの成果を上げながらもミッションの途上で闇の勢力によって殺されてしまった勇敢な魂を持つ「光の戦士」たちは数限りない。ケネディ大統領、キング牧師、ロバート・ケネディ、そして彼らほどの著名人ではないにせよクリストファー・ストーリーもまた「光の戦士」という名に相応しい。勇敢な魂たちは、何度でも直ちに生まれ変わって役割を貫徹させる。

    《参照》   『宇宙人と闇の権力の闘いが始まりました』 田村珠芳(ヒカルランド)《後編》
              【クリストファー・ストーリー暗殺】

 書き添えておく。

 「光の戦士」とはいえ、「闇の勢力」と戦う上でカルマを負わずに済むわけではない。それを百も承知でやる覚悟を要するのだということを。

 

 

【「光の戦士」たちの覚悟】

 セオリツとアマテラスが先頭を切って転生を始めました。それぞれが得意な分野で、あらゆる才能を持ち込み、新しい改革を入れていく。わたしたち「光の戦士」たちの熱い旅がまた新たに始まりました。・・・(中略)・・・。

 「大変な転生の旅になること。もし幻想世界に囚われても、囚われた要因は自分にもあること。上と下からのサポートはあっても自力で元の次元に戻ってくること。アセンションの道のりを、転生の度に何度も一からやり直すことになること。自分たちが過去に体験した、アセンションの道の何倍もの制約と制限と思考の障害があること」

 それらを承知で、勇敢で楽観的な「志願したライトワーカー」たちは、自分たちの愛と力と勇気を信じ、お互いの健闘を祈り、瞳にお互いの記憶を留めました。これをやり遂げた時、世界、宇宙、地球、自分自身がより一層高い波動、歓喜と愛の領域に進むことを理解していました。今よりも何倍も魂が成長することができる機会の中で、自分の魂を活かして地球アセンションに奉仕できることは、貴重な体験とチャレンジ、大いなる喜びでした。お互いに地球で会っても思い出せるように、深く抱き合い、瞳を見つめ合いました。

 そして、それぞれの独自ルートで地球に降りていきました。主にシリウス、プレアデス、アルクトゥルス経由で入りました。(p.93-94)

 覚悟をもって地球に降りてきたにもかかわらず、制限惑星地球の波動に目的を封印されたまま、志願したことを思い出せない魂たちが多いらしい。

 下記リンクでは、「ワンダラー」と表現されているけれど、「ライトワーカー(光の戦士)」のこと。

   《参照》  『宇宙人の魂をもつ人々』 スコット・マンデルカー (徳間書店) 《前編》

            【ワンダラーの旅】

 

 

【「ライトワーカー」の基準】

 「ライトワーカー」の基準は、地球に愛と光と喜びと叡智を拡げて、実際に愛を生きているかどうかです。小さなことから、大きなことまで、どんなことでも構いません。あらゆる地域で、あらゆる職業で、今を一生懸命、心を込めて生きている人。笑顔で、喜びを撒いている人。持っている才能を愛を込めて分かち合い、みんなの幸せ、社会がよりよくなるために働いている人。レジ打ちをしながら笑顔で接客している人。清掃の仕事を自分の使命と思い、気持ちよく過ごせるようにと心を込めてしている人。そんな人たちが「本物のライトワーカー」です。何をしているかではなく、愛や幸せや喜びや希望を分かち合っている人たちが、「本物のライトワーカー」です。(p.98)

   《参照》  『Seed』 ジョン・ゴードン (ARUMAT)

            【大の前に小】

 

 

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