《中編》 より

 

 

【「君が代」の核心部分】
「いはおとなりて」は君が代の核心部分となります。・・・中略・・・。
「さざれいしの」までで示されたこの宇宙の法則がエネルギーシフトして進化変容する時の様子を示すのが、「いわおとなりて」の部分です。(p.296)
    《参照》   『元つ神に「光ひとつ上ぐる」仕組み』 白山大地 (ヒカルランド)
              【「君が代」の黙示】
 「あいうえお」にはどんな意味があるのだろう。
 宇宙の摂理よりも自我による建前を重視し、神から一歩離れた現在の世の中の順序を母音で表すと「あいうえお」となります。
 この順序は、一般には悉曇学に基づくものと推測されていますが、これには人をあえて魂の修行のために二元性の世界に封じ込めておく深い意図が隠されています。
 なぜ現在は「あいうえお」の順序に置かれているのかというと、それによって通常ではなかなか成し得ない魂の学びを飛躍的に得られる困難な環境をつくり出すためです。
 これらの枠組みは、物質世界から見ると障害でしかないのですが、実在界から見れば霊的進化への導きになります。(p.297)
 霊的進化への導きのためと言ったって、「何でこんなに苛烈な二元性の世界をつくり出したの?」 と思うけれど、それに対する答えは、「全ては愛のため」ということらしい。

 

 

【「あい」を学び、「真の愛」を見つけ出す】
 五十音が「あいうえお」の順序の制約された地上における困難な状況の中から、「あい」を学び、魂の進化のためにはそこから一歩進んで「真の愛」を見つけ出さなければなりません。
 山の頂上に登るのに一歩一歩足を踏み出すように、人も一つ一つ困難を経験することで、少しずつ魂が進化していきます。
 そしてどれだけ多くの体験をしてきたのかよりも、どれだけ多くの愛を体験に注ぎ込んできたか、周囲の存在の中にどれだけ神の光を認識できたのか、が重要です。
 地上では、愛は光や忍耐という姿もとります。
 人は愛する時間と同じ分、自分の静寂の時間を作ることもとても大切です。それは魂の進化に確実な相乗効果をもたらします。(p.298)
 チャンちゃんは、一体全体、どれほど「愛を体験に注ぎ込んできた」のだろうか?
 かなり心もとない。
 愛は、本来の一つに戻るために重要な鍵になります。新しい世界ではこの本来は一つという二元性を超えた世界ですから、すべてにおいて愛が基調となることが必須です。(p.300)
 「あいうえお」の二元性の世界を卒業して、愛が基調となる「あおうえい」のワンネスの世界へ、この星全体が移行するには、あとどれほどかかるのだろうか。
 「君が代」の核心部分を魂で知っているはずの日本人の覚醒度次第だろう。

 

 

【「あおうえい」の宇宙摂理】
 神や天を意味する「あ」と、人や地を意味する「お」を直結することで、間に干渉するものはなく、創造主の摂理の沿ったエネルギーをそのまま受け取れる状態になります。・・・中略・・・。
 「あいうえお」から「あおうえい」になるということは、・・・中略・・・、神と人が直接繋がる宇宙の摂理に合った世界になるということを意味します。
そして「あおうえい」では、すべてが「あ」「い」つまり愛の中に包摂されます。(p.319)
 『 あ う え 』 が 「 と な り て 」、『 あ”  ”う え “” 』。
 また「いわおとなりて」には「一八音なりて」、つまり一から七までの霊的中枢の音と八の宇宙意識から降りてくる音をも象徴しています。(p.325)
    《参照》   『宇宙につながる第8のチャクラ』 ジュード・カリヴァン (徳間書店) 《前編》
              【第8のチャクラ】
              【オクターブの完成と階層のステップアップ】

 

 

【近未来の地球】
 地球は、今回の物質次元での大きなサイクルを完了すると新しいエネルギー領域でのサイクルに入ります。そこでは、初級段階の学びを終えた魂たちが、さらに新しい魂の進化過程に入ることになります。1から8までの限定された循環周期を終えて、新しい世界へと移行します。
 すでに霊的覚醒を促進させる光が地球に降り注ぎ始めていて、それは次第に強さを増しています。
 その光によって、すべての生命の波動が上昇し始めています。
 この高次元の光によって、私たちの感受性は増していきます。
 それによって目が覚め始め、今までの古い制限された観念から脱却し、新しい世界へと移行することができます。

 今まで何度も霊的な光が地球上に注がれる周期はありました。
 しかしながら、今回は人類の霊的覚醒だけではなく、地球の進化が同時に重なる地球始まって以来の特殊な時期に当たります。
 地球は、物質界における波動までもすでに高まりつつあり、長い年月にわたり蓄積された歪みの浄化があらゆる面で表出しています。
 ある一定の周波数を超えて波動が高まると、地球はその表現媒体を物質からエネルギー体へと移行します。
 すでに太陽系には、物質レベルの表現形を持たない惑星が存在しますが、地球も同様に物質世界からの視点では光の中へ消えていくように見えることでしょう。
 そこに住む人々も波動が高まり地球とともに移行して行く人と、別の惑星に魂の修行場を移行していく人が出てくることになるでしょう。(p.315-316)
 変容しつつある地球の状態を認識せず、相変わらずの二元性の世界内でエゴたっぷりの欲求にばかりかまけていると、地球においてかれてしまう。そんなことで、なにゆえに「君が代」の国に生まれてきたのか?
    《参照》   『すでにアセンションしている人たち』 櫻庭雅文 (徳間書店) 《後編》
              【地球はすでに覚醒している】
               ~ 【地球についてゆけ】
 物質レベルの表現形を持たない太陽系の惑星、すなわち金星の様子は、下記リンクに記述されている。
    《参照》   『私はアセンションした惑星から来た』 オムネク・オネク (徳間書店)

 

 

【苔のむすまで】
 「ム」は無限の神の言霊。「ス」は、すべての源の始まりであり、統べるを表し、ムスで万物万象を生み出し、統括するという意味があります。
 「ス」は、神が宇宙創造を始めた原点、「あ」を産んだ根源の宇宙創造以前の状態、つまり神そのものという意味もあります。
 また「ス」は、音の始まる響きの始まりであり、呼吸の始まり、宇宙の始まりを意味します。
 宇宙の全空間は霊的な音で満たされています。現象界の全てのものにはその存在が奏でる音があり、存在の波長が高くなるほど音は精妙になり、最後には周波数の概念を超えた音のない音になります。
 これが究極の音「ス」です。 (p.336-337)
   《参照》   『目覚めよ!宇宙人。』 山本耕一 (ヒカルランド) 《前編》
              【波動のない部屋】
 漢字の素(ス)は主の糸、すなわち神の意図を表します。
 新しい世界は、素直の世界(「ス」から直につながる世界)になります。(p.337)
 「ス」と読む漢字は「素」以外にもいくつもあるけれど、下記リンクに掲載しておいた、「言霊・数霊変換(9×9=81)魔法陣」の最大数「81」には「須」という漢字が置かれている。
    《参照》   『数霊に秘められた宇宙の叡智』 深田剛史・はせくらみゆき (徳間書店)
              【人間の本質を示す81】
 魔法陣最大数の「81」は、日本に与えられた国番号であるけれど、それに対応する「須」のつく地名が【日本の中央部の地域】である八ヶ岳南麓にある。現在は北杜市に編入されているけれど、ここに「須玉」=「須」+「玉」という地名があるのは偶然ではないだろう。

 

 

【「君が代」の意味を考えてみましょう】
 巻末の解説を書いている増川いづみさんによる記述。
 やはり、「『君が代』は、『ことのは』世界への入り口」(60ページ)と述べていますが、全く同感です。・・・中略・・・。
 多くの方にとって、この本は、「君が代」の歌と歌の意味を改めて考えるいい機会になると思います。こんなに短い言葉の中に、奥深い背景と歴史と音霊の光の渦が巻いている宇宙がある。神道の大祓の祝詞と同じように、ゆっくりと一言一言を味わって歌えば、心が静まり、宇宙の叡智に繋がることが出来る素晴らしい歌。我が国の国歌。 (p.402)

 

 

【神性を思い出そうとする決意と勇気を持って】
 森川啓二さんの「あとがき」に書かれていること。
 本やインターネットで読んだり、セミナーを受けて得られた知識は、自ら体験するためのきっかけでしかなく、地上での実体験を通すことによって初めて知識が生きた智恵となって自分自身のものとなり、意識の変容と進化に繋がります。
 多くの人はその奥に内在する神性を持ちながら、自らの魂を至高の存在へと向上させる強い意志を示さず、誰かがいつか導てくれるだろうという考えに甘んじているようです。
 物質界での誘惑に身を任せ、外から得たたくさんの知識だけで満足し、自らの神性については省みない状態に安住してしまっています。
 神性を思い出そうとする決意と勇気を持って常に注意深く賢くあれば、人の意識は格段に進歩することが可能なのです。

 本書で繰り返し述べてきた自然との調和、ハートを中心に生きることは、新しい世界への移行に最も必要なものです。 (p.409)
 この本を通読して心を打たれたのは、「君が代」の深い意味もさることながら、むしろここに書かれていることだった。
 神性を思い出そうとする気持ち。
 神を求める気持ち。
 「君が代」という国歌を持つ国であり、最奥神界への経路が開かれている“世界で唯一の国”である日本に、今この時代を選んで生まれてきた日本人の皆さん、忘れていませんか?
    《参照》   『超人「船井幸雄」の近未来予測』  柳下要司郎  あ・うん
              【日本の次元特性】

 

    《参照》   『神との語らい』  深見東州 (たちばな出版)
              【神と話がしたいのなら】

 

 

<了>