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 スピリチュアルな著作において、チャクラといえば、第1のムラダーラから第7のサハスラまでのことが記述されているものだけれど、この本では、第8から第13のチャクラに関することが記述されている。2009年7月初版。

 

【第8のチャクラ】
 自我に関わる7つのチャクラだけでは、
 シフト後の世界には対応できません。
 第8のチャクラは、
 宇宙の心(ユニバーサルハート)とあなたをつなぐポータル(入口)です。
 宇宙の心とは、あまねく宇宙に行きわたる精神、意識のことです。 (p.3)
 第8のチャクラがある場所については、最終章の中に記述されている。
 ハート・チャクラとストロー・チャクラの中間地点 ・・・中略・・・。ここが宇宙の心という第8のチャクラのエネルギーの中心であり、トランスパーソナルなチャクラへの入り口なのです。(p.389)
 ハート・チャクラは、アナハタ・チャクラとも言われる“心臓のチャクラ”。ストロー・チャクラは、ヴィシュダー・チャクラともいわれる“喉のチャクラ”。
 人類を進化させまいとする「闇の権力」は、平均律の作為によって、人類進化に関わるこの第8のチャクラを封印してきたのである。
    《参照》   『人類はアンドロイド!』 高山長房 (ヒカルランド)
              【悪魔の波動VS天使の波動】
              【平均律の深謀遠慮】

 

 

【オクターブの完成と階層のステップアップ】
 7つのチャクラという個人的なエネルギー場は、全体の一部分にすぎないことを、心の奥深くでは多くの人々が感じているのです。それは、13の半音階の音程と、8つの全音階に現われた、宇宙の共鳴によって示すことができます。全音階の7音を最初から ――― ド、レ、ミ、ファ、ソ、ラ、シ ――― と口ずさんでみてください。なにかが抜け落ちたような感覚が残りませんか?
 まさにそのとおりなのです。第8番目の音によって第8のチャクラのオクターブは完成します。そして第8番目のチャクラによって、個人単位の意識というオクターブも完成します。エネルギーという観点から見るならば、第8のチャクラはより高い意識、導き手、魂の目的に至るための入り口なのです。(p.35-36)
 色彩においても音階においても意識においても、宇宙は7つを1組として、1オクターブごとにシフトアップする螺旋構造のような階層性を持っている。
    《参照》   『22を超えてゆけ』 辻麻里子 (ナチュラルスピリット)
              【宇宙の光】

 全音階では8が、半音階では13がシフトアップ数になるから、著者は下記のような著作も出している。
    《参照》  『2012年への13のステップ』 ジュード・カリヴァン (徳間書店)
              【13番目の星座】

 

 

【ピタゴラスコンマ】
 古代人が奏でた半音階は、私たちの内耳のうずまき管と、肉体全体の生理に合致して共鳴します。現代のピアノの白鍵盤、黒鍵盤が奏でる音もそれを表していますが、一つ重要な違いがあります。実際の13番目の音と、理論上の音の間には、その周波数にわずかな違い ―― 1.34セント ―― が存在するのです。古代の人々も、「ピタゴラスコンマ」と呼ばれるこの誤差に気づいていました。ピタゴラスの弟子たちは、コンマによってさらなる高い周波数への上昇が可能となった結果、物理的世界の進化が形となって現れた、と認識していました。12から13に至る倍音とは、統一された意識を形に表現するための基本的な方法であることを、彼らは理解していたのかもしれません。(p.94)
 ピタゴラスコンマとは、下記リンクの中にある、440㎐と444㎐の差を言っているのだろう。
    《参照》   『世界支配者vsライトワーカー』 サアラ×玉蔵 (ヒカルランド) 《3/4》
              【「デジタルウイルス」というテクノロジー】

 

 

【文化に支配された自我の意識は、見えるものを左右する】
 人間の自我は文化の影響を受けています。そのため、自我は世間一般の見方や考え方に従って行動しようとし、また想像を超えることは認識できません。想像できなければ、共鳴も起きません。したがって想像不可能な現象に自分自身を同調させる術を、自我は持たないということになります。(p.101)
    《参照》   『宇宙人遭遇への扉』 リサ・ロイヤル&キース・プリースト (ネオデルフィ) 《前編》
              【意識が変わると見えなかったものが見えてくる】
「百聞は一見に如かず」ということわざからもわかるように、古来「見ることは信じること」とされてきました。ところが本当はその逆、つまり「信じることは見ること」と言った方が、現実を正しく反映していることになるのです。(p.102)

 

 

【相互補完的な3つの融合】
 ガイアのエネルギーの経絡は、男性と女性、能動的と受動的という極性を体現したものと認識されてきました。しかし、新たな宇宙の時代が到来しようとしている現在、宇宙の根源を成す三位一体のひとつ「子ども」 ―― 中性的で創造的な原理 ―― が、かつてないほど活発化しているのです。(p.229)
 結論から言いますと、その規模にかかわらず、ホログラム的な宇宙においてエネルギーを解消するには、三者 ―― 男性、女性と子ども ―― が相互補完的に表現する際の力は、必ず対等でなければなりません。それはちょうど一番安定した正三角形の3辺の長さが等しいのと同じことなのです。(p.132)
 一番安定した正三角形の形状というと、天河大弁財天社 の鈴の形状を思い出すけれど、天河(天の川銀河)の働きを象徴しているのかもしれない。
 原子はそれを成り立たせる、陽子、中性子、電子の質量と力、電荷という3つの要素のバランスが取れているゆえに、安定した属性を持つのです。(p.135)
 三者をもって完全と見なす考え方は、幾何学上の形ばかりでなく、教えを授ける際に古代の人々が好んで用いた神話やシンボルにも見ることができます。(p.133)
 古代の神話に登場する三者とは、ヴェーダではブラーフマー、ヴィシュヌ、シバ、エジプトではオシリス、イシス、ホルス、ギリシャではアフロディティ、アレス、ハルモニアなど。日本では造化三神と言われる天御中主神、高産霊神、神産霊神か。

 

 

【E=mc^2】
 ジェフ・バートンは別の視点からこの根源的な関係をとらえました、恐らくアインシュタインはジェフの解釈に同意してくれるだろうと思います。彼はEで表されるエンライトメント(さとり)(E)は、自ら探究するコンシャスネス(意識)(c)のマニフェステーション(現れ)(m)に等しいと考えたのでした。(p.134)
 「悟り=現れ×意識^2」 といっている。
 下記のような考え方もある。
    《参照》   『水は答えを知っている』  江本勝  サンマーク出版
              【アインシュタインの相対性理論のもう一つの意味】

 

 

【解決の原理】
 統合された全なる意識の最大の望み ―― 個人の意識のある精神がそれを望んでいるかどうかは別として ―― とは、そこにバランスと解決(re-soul-union=魂が再び結び合わせられること)をもたらすことなのです。つまり、解決の原理とは、意識のエネルギーが対立的な関係を融和へ導こうと働きかける様を物語るものであり、この宇宙のあらゆる領域に作用しているのです。(p.136)
 英語表記での「解決(resolution)」が意味するのは、「魂の再結合(re-soul-union)」だといっている。
 日本文化でいうところの「結び」も、元来はそのようなものなのだけれど、そのことを忘れてしまっている日本人は、solutionという単語を分解して現れてくる意味に、新鮮な驚きを感じるのかもしれない。
    《参照》   『柔構造のにっぽん』 樋口清之  朝日出版社
              【「結び」の意味】