《前編》 より

 

【記憶を取り戻す】
 自分の魂を癒すことこそが、記憶を取り戻すための内なる道なのです。本書の中で、私たちがこれからともに歩んでいこうとしているのが、この道です。
 記憶を取り戻すためには、個人の人格や自我というレベルを超えて、意識を広げることが大切です。魂を分断するようなトラウマは、自我というエネルギーの場に刻印されています。ところが、・・・中略・・・問題が発生したのと同じ場所に立っていたのでは、解決を図ることはできません。そこで私たちはもっと高い、見通しのきく場所、問題解決に有利な場所へと移動しなければならないのです。その見晴らしのいい場所こそ、この多様な、ホログラム的な宇宙の奥底に潜むもの、すなわち統合された意識なのです。
 私たちは、自分の本当の故郷、つまり全一性と呼ばれる場所へ帰還しようとしているのです。(p.138)
 自我というエネルギーの場に刻印されているトラウマに支配されていたら、心も精神も意志も、高い意識へなど向かえない。
 トラウマを癒すことも大切だけれど、高次元エネルギーに触れることで、自我というエネルギー場から、一挙に新たな意識の場に出るという方法もあるだろう。
    《参照》   『分裂する未来』 坂本政道 (ハート出版) 《後編》
              【トラウマを解消するには】
    《参照》   『宇宙の魔法』 Alice (ヒカルランド) 《前編》
              【未来の医療とヒーリングのメカニズム】
 意識が広がれば、私たちのエネルギーパターンもいっそう一貫性を持つようになり、それによって魂の目的と、大いなる統合性をはっきり表現することができるようになります。その結果、私たちの至高なる意志や関心の周波数は、宇宙の不滅のハーモニーに共鳴し、調和するのです。
 このようなプロセスを経て、私たちは宇宙の波に乗るサーファー、そして至高なる運命の共同創造者となるために、次第に学習を深めていくわけです。(p.140)

 

 

【ルート・チャクラで地球とつながる】
 第1のルート・チャクラは人間の尾骨部分にあり、その気づきは直感的で、生き延びることに関しての責任を担っています。また肉体の保護や食物の確保、といった肉体の要請に答えようとするのもこのチャクラの役割です。
 自我から見れば、このチャクラを通じて私たちは地球とつながっています。樹木と同じで、地中に張る根が浅いと、嵐が襲いかかれば、ひとたまりもなく、根こそぎ倒れてしまうことでしょう。逆に根が力強く、地中深く張っていれば、自分を支えると同時に豊かになれるのです。(p.166-167)
 第1のルート・チャクラで地球とつながるグラウンディングは、第一になされなければならない最も基本的な意識ワークなのだろうけれど、こういうことはスピ系のセミナーにでも参加しないと教えてくれない。宗教団体なんかに何年属していたって、このようなことは何も教えてくれないだろう。単に御利益を餌に、「寄らしむべし、知らしむべからず」という金集めをしているだけである。
    《参照》   『地球のハートチャクラにつながる』 坂本政道 (アメーバブックス)
              【大地としっかり繋がる (グラウンディング)】

 

 

【ジオパックストレス】
 地球の経絡も、詰まったりバランスを崩すことがあります。こうした電磁的な妨害は、普通「ジオパックストレス」と呼ばれています。(p.220)
 「ジオパックストレスの有無」を、日本の言い方で表現するなら、「ケガレチ」か「イヤシロチ」かだろう。
    《参照》   『イヤシロチ』 船井幸雄 (評言社)
 ジオパックストレスの問題を重視するスイスのとある州では、現在、新しい住宅建設予定地で建設工事が行われる前に、ダウザーが事前調査をなすべく、補助金を給付しています。しかも調査が行われなければ建築許可は下りないそうです。(p.221)
 スイスのとある州は、非常に賢明な政策を行っている。
 現在の地球上、特に日本は、日本人の進化を抑止するために作為的に電磁波がバラまかれ「ケガレチ化」されているけれど、これを行っている「闇の勢力」が完全に地球からいなくなれば、科学技術を用いてあらゆる「ケガレチ」を「イヤシロチ」に変えることができるようになるだろう。

 

 

【植物の王国:ディーバとの提携】
 フィンドホーンというコミュニティーを設立したメンバーは、いずれも「緑の指」を持つ園芸家でした。1960年代、彼らは自然の精霊たちと意識的に交流しつつ、寒風吹きすさぶスコットランド北部の砂州に庭園を作り上げるという試みを始めました。
 わずかな資金で生計を立てるため、野菜を自家栽培することにしたのですが、厳しい天候と、やせた土地といった悪条件を考えれば、この試みは当初から困難が予想されました。
 そこで設立メンバーのひとり、ドロシー・マクリーンは、植物の王国ディーバと結びつくことにしたのです。後には「ランドスケープ・エンジェル」と呼ばれる、地域一帯を司るディーバとも結びつき、精霊と手をたずさえ、その導きにしたがうことで、フィンドホーンでは毎年のように豊かな収穫がもたらされたということです。(p.225)
 寒風吹きすさぶスコットランド北部の砂州で、野菜を自家栽培することができるなんて、常識的には考えられないだろけど、それでも可能になったのは、植物の精霊ディーバとの提携があったから。
 八ヶ岳周辺は、冬場寒すぎて普通には作物の育たないところだけれど、スピリチュアルな方々が大勢集っている所だから、そのうちフィンドホーンのようになるのかもしれない。
    《参照》   『2015年に来る真の危機から脱出せよ!』 中丸薫 (青志社) 《後編》
              【日本にもフィンドホーンを・・・】
 幼い頃、私たちはガイアの形なき領域に遭遇し、多くの声を聴くことがありました。それらは妖精、ディーバ、元素、天使といった名前で呼ばれ、私たちにとっては自然で馴染み深い存在です。ところが周囲の大人たちは彼らの存在を否定し、お前の経験は単なる錯覚なのだと信じ込ませようとするのです。
 ・・・中略・・・。
 多くの人々は、そんなものがいるはずない、と一笑に付しますが、それでも直接的な経験を通じて、彼らと結びつくきわめて正常で、しっかりした感覚の持ち主は増える一方なのです。(p.354)

 

 

【4大天使】
 各大天使は、ある惑星に元素のひとつがどのように現れるかに関して、スピリチュアルな面で責任を負い、またそれを守護する義務を負っているのです。とりわけミカエルは、人間や惑星の意識が転換期を迎えようとする現在、それを導き支えるスピリチュアル・ガイドであるとみなされています。彼は天使やディーバたちの領域と交流する際、私たちを導く優れた師なのです。ガイアの領域を探究し、交流させてほしいと彼に頼めば、安全に、また寛容に、その願いを受け入れ、私たちを導いてくれるでしょう。
 インスピレーションや火の元素が持つ創造性を必要とするとき、また真実が私たちの中を流れるとき、それに手を貸してくれるのもやはりミカエルです。
 自分の意志や、もたらされた結果、内なる問いかけ、あるいは土の元素にかかわる問題などを、地球と結びつけるためには、ユリエルも力になってくれるでしょう。
 考えをハッキリさせたいとき、あるいは自分が求めているものが風(または空気)にかかわる際には、ラファエルが手助けしてくれます。
 他人や、自分自身を癒す必要があるときや、水の要素と結びつこうとする際には、ガブリエルが力を貸してくれることでしょう。(p.359)
 他の天使に比べてミカエルに関する記述を読むことは、圧倒的に多い。
 ガイアに関わる 『へその話』 岡田多母 (風雲舎) はミカエルの伝言として記述されている。
 下記リンクもミカエル主導の物語。
    《参照》   『ソロモン王と聖なる天使たち』 ドリーン・バーチュー (TRH-J) 《前編》
 創造に関わる火の要素を司るミカエルと同様に、癒しに関わる水の要素を司るガブリアエルも大切。
    《参照》   『新たなるフォトンベルトか』 エハン・デラヴィ (ヒカルランド) 《後編》
              【天使ガブリエル】

 

 

【ウイリアム・ブレイクとアルビオン】
 ジオマンサーであるリチャード・レビトンは、このガイアの12層の活性化を、アルビオンと名づけています。これはイングランドの古名であり、幻視者で詩人のウイリアム・ブレイクにとっては、この言葉は人間本来の状態であり、未来の私たちの運命である宇宙的人間を意味するものでした。
 アルビオンとは太陽の英雄に相当するディーバであり、惑星の意識は人間やディーバ、天使の協力を通じて活性化されます。そしてアルビオンが完全に目覚めたときに、統合された意識の宇宙的ひな形が具現化されるのです。(p.372)

 

 

【母なる地上の楽園を共同創造することで、故郷に帰る】
 本書は、自分たちが誰なのかをいまこそ思い出すべきだ、という私から皆さんへの呼びかけです。人類の歴史上きわめて重大なこの時期に、この世に存在する選択をした私たちは、母なる地上の楽園を共同創造することで、故郷に帰るという、至高なる魂の目的を実現するチャンスを自分に与えたのです。 (p.41)
 「母なる地上の楽園を共同創造する」という目的は、本来ならば2012年から2013年で完成していたのかもしれないけれど、まだ実現していない。
 この様な状況下にある地球上にありながら、自分が誰なのかを思い出したい人々は、今、日本各地で行われているスピリチュアルなセミナーに出ることで、気づきつつあるのだろう。
 「母なる地上の楽園を共同創造する」目的で、地球上に生まれてきた人々の多くは、地上生活の過酷さに疲れ果てて何度も「星に帰りたい」という悲痛な想いを抱いた経験がある。それは互いに話してみると本当に共通した思いなのである。でも、やっぱり、「母なる地上の楽園を共同創造することで、故郷に帰る」という目的を達しないと、魂の深いところに空虚感が残ってしまうだろう。
    《参照》   『2012年への13のステップ』 ジュード・カリヴァン (徳間書店)
              【二つの道】

 

 

【至高なる目的:平凡にして非凡】
 いま、ここに肉体的に生まれ、存在する私たちの至高なる目的とは、真正なる自己、すなわち全なるスピリチュアルな存在性を、人間の体験を通じて表現することに他ならない、と感じています。数年前、よく晴れた朝、エイブベリーの聖なる風景の中を歩いていた私は、次のようなメッセージを受け取ったのです。

  人間という共通した存在の中で、私たちはみな平凡な存在です。
  神々という共通した存在の中で、私たちはみな非凡な存在なのです。

 その瞬間、この世に私たちが存在する理由とは、平凡にして非凡なる輝きを通じて、宇宙の本質を表現するため、ありふれたものを通じて神性を表現し、神聖さこそが世界の自然のあり方だと気づくためであると、私は悟ったのでした。 (p.189-190)

 

 

【転換をうながす流れの一翼を担う】
 第8のチャクラのエネルギーに触れ、力を得た人々は、真正なる自分自身を発見し、文化や世界の大きな転換をうながす流れの一翼を担いつつあるのです。(p.347)
 スピ系の書物に触れて、現在の地球と人間の置かれている位置が理解できた人々は、第8のチャクラ覚醒の必要性に気づけるようになるだろう。もう時間的に、そんなに悠長なことはいっていられない。自分の直感で、自分にとってのスピリチュアルリーダーを選んで、第8のチャクラ覚醒の旅を始めることで、真正なる自分自身を発見しつつ、文化や世界の大きな転換をうながす流れの一翼を担うべき。

 

 

 最後に、著者の動画をリンクしておきます。
    《参照》   06 13EE1733科学と霊性 ジュード カリバン博士:意識ある宇宙についての新しい考察 1/3

 

 

<了>
 

  ジュード・カリヴァン著の読書記録

     『2012年への13のステップ』

     『宇宙につながる第8のチャクラ』

     『この世のすべては波動でわかる』