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 久しぶりに読んだ“高貴で清冽な内容の著作”でした。日本人の皆さんは、是非、ご自分で購入して、何度も繰り返し読むべき本であるように思います。「君が代」の意味のみならず、人として生まれてきたことの本質にかなった生き方の指南もされています。2015年7月初版。

 

 

【日本語と英語】
 日本語が母国語の人は心で直感的に語る習慣がついている一方、西洋の言語は単語によってアルファベットの音が変化するために、不確定要素を避けるため論理的な表現をしやすい構造であり、英語が母国語の人は頭脳で知性的に語る習慣がついてきます。(p.29)
    《参照》   『ガイアの法則』 千賀一生 (徳間書店) 《前編》
             【経度0度と経度135度の文明的特徴】

 

 

【日本語は自然音に近い周波数】
 日本語は自然音に近い周波数なので、より自然に耳を傾けやすく、自然と一体化しやすいようです。
 自然と日本語の相性がよいことは、語彙にも表れています。
 例えば、雨の表現を見てみましょう。
 空から降る雨にもたくさんの言い回しがあります。
 天津水、香雨、春雨、豪雨、・・・中略・・・、酒涙雨、など、まだたさん美しい表現があります。
 これは日本人が常に自然と対話し、単なる物質以上のものを潜在的に認識しているからです。
 日本語の周波数帯は125~1500㎐に対して、イギリスの英語の周波数帯は2000~1万2000㎐が主に使われています。
 そのため、日本人が自然の意図を声として聴き、欧米人は音として聞く傾向があるようです。(p.31)
 日本語に関する重要性は、過去に何回も書き出してきましたが、できれば、下記リンクに紐付くリンクを全て辿っておいてください。
   《参照》  『宇宙一切を動かす「数霊」の超メッセージ』 はせくらみゆき・深田剛史 (ヒカルランド)
            【日本語】
   《参照》  『地球維新 黄金神起 二十四の瞳』 千天の白峰・白山楠竜 (明窓出版) 《後編》
            【日本語こそが、宇宙語なのだ。】
   《参照》  『スターピープル vol.45』 (ナチュラルスピリット) 《後編》
            【黄金の霊性:「金」の日本・「鉄」のユダヤ】

 

 

【「君が代」は、五七六七七 の 三十二文字】
 短歌は57577の31文字が一般的ですが、君が代は57677の32文字。この31文字と32文字の関係には、天体の動きと宇宙の諸力が関与しています。・・・中略・・・。
 1年365日を定気法に従い12分割すると、1節が31日から32日となります。
 和歌に31文字と32文字があるのは、古代日本では、すでに計算された天文学が存在し、天体の月日の運行と和歌の言霊数を合わせることで、言霊と天空の諸力を融合して効果を最大限にする技術を持っていたことからも、天体と心身の共鳴関係を十分に理解していたことが分かります。(p.33-34)
 古代日本で作られていた『秀真伝』も、このことを表しています。
    《参照》   『「秀真伝」が明かす超古代の秘密』 鳥居礼 (日本文芸社) 《前編》
              【『秀真伝』の特徴】
 古代からこの天体のリズムの隙間・心のリズムの隙間(宇宙と人体は、大宇宙と小宇宙として正確な対応関係があります)には魔物がつきやすいことが知られていました。
 古くから魔物を祓うための守りの祝詞が、隙間を埋める言霊32文字で構成されたのはこのような理由に拠ります。(p.34)
 31文字を超えてしまったら、“字余り”の一言で片づけてしまいがちだろうから、そうではないことの理由を示すために書き出しておきました。祓いの祝詞が32文字だと言うことを知ると、「へえ~」と思いつつ納得できるでしょう。
 32の言霊子音の数とも一致します。
 天の領域にある5の母韻、4の半母韻、8の父韻から発生した、人の領域である32の子韻。
 この数には多くの深い意味が隠されています。・・・中略・・・。
 ここでは言及しませんが、この世界では32は33と対をなす関係にあります。(p.34-35)

 

 

【霊的調和に導く「君が代」】
 「君が代」を正しく読むことは、自分の意識を高め、魂を浄化し、昇華するためのきっかけとなります。
 さらに、和歌として、音楽として利用されることで、その効力は増します。
 音楽は高次元からのメッセージを表現する方法のひとつであり、精神的霊的進歩をもたらすために美と調和を導く大切なものです。
 個人の魂の進化に伴って、音楽に秘められたより精妙な波動を感じるようになり、マントラと同様にそれはやがて宇宙の完全なる調和への架け橋となります。
 音楽的波動を表現する一方法として、日本では古くから琴も使われてきました。
 琴の琴の波、これは和歌の「ことのは」の力を増幅する作用があることは古くから知られていました。(p.48-49)


 古代インドにおいては、人の声が完全で最高性能の楽器であるとみなされていました。
 インド音楽の音域が、人の発生できる範囲である3オクターブ以内に限定されていることや、複数の音を同時に奏でる和音よりも旋律とリズムを優先しているのは、人の声に最適な音楽に合わせてあることが理由です。それは西洋の交響楽などの聴かせる音楽と違い、歌を歌う人を霊的調和に導くためという目的があるからです。これは日本の和歌も同様です。(p.50)
 最近は音や音楽によるヒーリングが復活し活用されてきているけれど、自ら唱えるマントラや奏上する祝詞を、自分の耳で聴くことの方が、大きな効果を発揮しうるのでしょう。

 

 

【朗読、音読の意味】
 日本では教育委員会の指導で、音読の時間を削ってしまったのに、海外では音読を取り入れているのです。これもおかしいですよね。特に良質な文章を音読するのは脳にも心にも非常に良い影響を与えます。・・・中略・・・。
 それはどういうことかというと、右脳と左脳が分離されているのですが、自然の叡智が刻まれた美しい和歌や文章を読むと、分離した脳が、その音霊の響きとリズムによって繋がりだすのです。つながって右脳と左脳が一緒になったときに、延髄も脳幹もつながって、一番大事な部位の松果体と脳下垂体が全部活性化する。そうすると、人間の未知の能力というか、もともと持っていてもスイッチが切れて封じられていた能力が開いてくるようです。(p.363-364)
 音読も止めさせ、「君が代」斉唱すら反対してきた日本の教育の実状は、「闇の支配者」達からの指示による日本破壊活動の一環だったのだからやむをえない。
 けれど、もうそろそろ、音読が復活し、血塗られた諸国家の国歌の歌詞とは雲泥の差(というより次元の差)である「君が代」が、声高らかに堂々と胸を張って謳われるようになってもいいだろう。
    《参照》   『ギャラクティックファミリーと地球のめざめ』 ジャーメイン&サーシャ(リサ・ロイヤル) (VOI
              【日本人:地球を統合する使命】

 

 

【「君が代」の詩の全体像】
 まずこの詩の全体像を見てみましょう。
  <上掲、写真に取り込んだローマ字の図>
 このように母音が綺麗に左右対称になっています。
 これは宇宙、神、人体の構造をも表現しています。 (p.84-85)
 君が代の詩って、
 「 君が代は ちよにや千代に さざれ石の いわおとなりて 苔のむすまで 」
 こんなに短い、たった32文字。

 

 

【「君が代」の元歌】
 元歌の始まりは、「きみがよは」ではなく、「わがきみは」だったらしい。
 「わがきみ」も「きみがよ」も、最初の解釈段階では、ほぼ同じ意味が含まれています。
 ・・・中略・・・。
「わ」は和・和魂であり、この地球の二元性を統合するという意味でもあります。
 さらに和と和が繋がっていき輪となり、地球を結び、宇宙を結び、一つの無限の輪となっていく統合の様子を表します。・・・中略・・・。
 和の心は、尊重し合い、助け合い、信頼し合い、許し合いの心。すべての「合い」は、ハートにある愛が基調になっています。
 この愛がすべてを繋ぐ大切な役割を担っています。
 それを表した「わ」が、元歌の最初の言葉になっています。
「が」は、和と対極をなす我を意味すると同時に和を含みます。
「わが」には、創造主から派生したすべての分霊が含まれます。
 人だけではなく、花も、岩も、山脈も、海も空も、すべての存在が「わが」に含まれます。(p.100-101)
 歌詞の冒頭の意味を知ったところで、全体のアウトラインを書き出しておくと、以下のようになります。
 「君が代」は、このエネルギーシフトを通して神から二元性が生れ再び合一するまでの経綸(宇宙の波動上昇と人の波動上昇)も綴っています。(p.106)

 

 

【「あ」と「わ」の回転】
 「君が代」の「キ」と「ミ」に関して。
「あ」と「わ」は古文書フトマニのヲシテ文字で表すと、それぞれ左回りの渦、右回りの渦で示されます。
「あ」の左回り(反時計回り)の回転運動が、実在の陰、「キ」、天、火、男性、エネルギー、太陽、能動に象徴され、「わ」の右回りの回転運動が、表現の陽、「ミ」、大地または海、水、女性、物質、月、受動に象徴されています。
 ちなみに、「古事記」では意図的にこの回転が、「ホツマツタヱ」や「日本書紀」とは逆に表現されています。(p.106-107)
 「あ」と「わ」は、「キミが代」の「キ:イザナキ」と「ミ:イザナミ」に対応することを踏まえて、分かりやすく、「あ」と「わ」の渦を表紙に描いた下記リンクを。
    《参照》   『言霊アワ歌の力』 石田英湾 (群馬マクロビオティックセンター)


【渦と時間】
 渦と時間の関係においては、内側から外側へ時計回りに回すことで時間を早め、外側から内側へ反時計回りに回すことで時間を戻すという興味深い性質もあります。(p.108)
 下記リンクに紐付くリンクを辿ると、回転方向に関する興味深い内容に繋がっています。
    《参照》   『2014年!』 宮城眞鼓 (たま出版)
              【エネルギーと回転方向】

 

 

【水の活性化に関わる回転】
 人智学の創始者ルドルフ・シュタイナーは、渦の方向が変わるたびに媒体中のエネルギーが拡散すると同時に、溶解成分が活性化することを理解し、それを効率よく利用した有機肥料を開発しました。
 肥料活性化の秘訣は、水をかき回してできる渦にあります。(p.109)

 また彼(ヴィクトル・シャウベルガー)はドイツのバイエルン地方で収穫率の高い農家の行動について研究しています。
 そこでは畑に水を散布するために、粘土のかけらを加えた水を木のヘラを使って、時計回り、反時計回りと繰り返し混ぜる作業をすることにより、収穫が大幅に増えることを報告しています。(p.111)
 自然の湧き水は、自然のフィルターを通る過程で様々なエネルギーの転写と渦によるエネルギー化が起こり、自然治癒力を引き出す活性化した水になると考えます。(p.111)
 このように、回転の影響を受けているであろう自然の湧水は、自ずとエネルギーの高い活性化した水になっているのだから、秩父山系の湧水地である東京都荻窪付近や、伊吹山系の湧水地である岐阜県大垣付近は、自ずとエネルギー状態の秀でた土地だと言うことになる。
    《参照》   大垣八幡神社

 

 

【自分の神社】
 神と出会う本当の体験は、完全な静寂の中で自らの神の社の中から神が顕現した時です。
 神社にはいくつもの門があります。これは神を礼拝する人だけを通す門です。
 私たちの身体は内在する神のための神社。ここには、五感と呼ばれる門があります。
 この門を出入りするものを、清らかなものだけにすることが、社を清く美しく保つ秘訣です。自分の神社を大切に扱っているでしょうか?

 私たち自身に神が内在しているのですから、その叡智と愛の創造力を自らの体験を通して理解することが、本当の自分探しです。
 すべての叡智、すべての真理、すべての愛は、自分の中に内在しています。それは、頭を使って知識として理解するものではなく、すべての思い、日々の言葉、そして行動を通してハートで理解されるものです。(p.136)
 五感と呼ばれる門を出入りするものを、清らかなものだけにすること。
 そうすることによってのみ得られる、本当の自分探し。

 

 

【日本の中央部の地域】
 ちなみに、宇宙の中心に対応する日本の中心に霊峰富士があることと、宇宙の大元が不二なのは偶然ではありません。人体に生命エネルギーの収束する重要ポイントがいくつかあるように、地球にも同様に複数のエネルギー中枢があります。
 新しい水瓶座の時代の中心的役割を果たす、人のハートのチャクラに相当する(=地球のハートのチャクラに相当)部分が、地球を中心としたスケールで視た場合、富士山や八ヶ岳に代表される日本の中央部の地域に相当します。また八ヶ岳は別のスケールで視ると、頭頂部のチャクラとしても機能している特殊な場所であり、新しい世界の始まりに大きな役割を担っているようです。(p.141-142)
 人体のチャクラを地球に置き換えた場合、富士山は頭頂のチャクラ、ハワイはハートのチャクラと書かれているのを読むことが多かったけれど、まあ、いっそのこと、ここにあるように、サハスラもアナハタもどっちも日本の中央部にあると観じて、その重要性をしかと心に留めておきましょう。
    《参照》   『宇宙のヘソ富士山と共にアセンションせよ』 滝沢泰平 (ヒカルランド) 《後編》
              【不二阿祖山太神宮(ふじあそやまだいじんぐう)】
    《参照》   『これから10年「世界を変える」過ごし方』 滝沢泰平 (ヒカルランド) 《後編》
              【「八ヶ岳」はチョー穴場?(ポジにせよネガにせよ)】

 

 

【世界の雛形・日本に転生している魂たち】
 遥か昔の地殻変動で現在の大陸の位置に落ち着いた際に、日本は世界の雛形として創造されました。その時の創造に携わった魂たちが、新しい世界へ移行するための準備として、現在の日本に多く転生しています。
 そのため日本では、多くの目覚め始めた魂たちが活動をしている状況になっているのです。(p.142)
    《参照》   『異星人が教えてくれた日本の近未来』 中丸薫×秋山眞人 (学研) 《前編》
              【スターシード】