《前編》 より

 

 

【アセンションの進行状況について】
―― アセンションは進んでいると思われますか。
 二極化していますが、意識は変わってきていると思います。日本は地政学的に見ても、かつて大陸なり南洋なりから人類が移動したすべての行きつく先。多様性の中で折り合いをつけてきたわけで、日本人の許容量の大きさや、神道的なものが影響しているのだと思います。日本が持ち上がらないと世界が持ち上がりません。日本の役割はあるんでしょうね。(p.9)
 神祭りを専らとしていた日本人の右脳的生活形態が再現されないとよろしくない。モノやカネに依存する経済優先の社会構造が続くようでは、日本人の良さは再現されないだろう。
 二極化という言葉が出てきたついでに、過去の読書記録の中にある二極化をリンクしておこう。
    《参照》   『カルマからの卒業』 はせくらみゆき (ヒカルランド) 《後編》
              【二極化する地球】
    《参照》   『ひらきかた プレミアム』 蝶々 (宙出版)
              【二極化】
    《参照》   『2012年 アセンション最後の真実』 浅川嘉富 (学研) 《後編》
              【二極化という分裂】
    《参照》   『楽園実現か天変地異か』 坂本政道 (アメーバブックス) 《前編》
              【意識の進化と二極化】
    《参照》   『風水国家百年の計』 白峰 (明窓出版) 《後編》
              【波動の不一致が一番の原因】

 

 

【幸田露伴とタオイズム/神智学】
 幸田露伴が、神仙道を始めとする道教思想の深い研究者であった事実は余り知られていない。しかも、・・・中略・・・、自らが「気」の概念にのっとった心身修養法を実践するタオイストであった。幸田露伴が同時代の文学者らに比べても驚くほど長命であったという事実は、紛れもない証左である。(p.42)
 露伴と同じ1867年生まれの文人の没年は、正岡子規34歳、尾崎紅葉35歳、夏目漱石49歳。それに対して露伴は80歳。
 露伴による代表的な道教研究書に、漢代に書かれたタオの内丹の書『周易参同契』の注釈『仙書参同契』がある。・・・中略・・・。そこで露伴は「テオソフィ」に言及しながら、『周易参同契』の修練法とヨガの修行法におけるチャクラ・システムとの類似性を指摘しているのである。テオソフィとはもちろん、「神智学」を指す。(p.42)
 日本でブラバッキー著の『霊智学解説』が出版されたのは、明治39年(1906年)とあるから、露伴は40歳頃には、既に神智学に触れていたのだろう。
 渡部昇一先生は、幸田露伴の『努力論』について、ご自身の著作の中でしばしば言及しておられるし、「人間この未知なるもの」という著作を翻訳しておられるけれど、渡部先生も、ドイツ留学中に神智学関連の著作に触れていなかったはずはないだろう。
    《参照》   『人生力が運を呼ぶ』 木田元・渡部昇一 (致知出版社)
              【渡部先生の自己形成の内側】

 

 

【鈴木大拙と神智学】
 日本の禅文化の世界的紹介者であった大仏教学者、鈴木大拙が、神智学広宣の一翼を担っていたことも、括目すべき出来事である。大拙の妻であったアメリカ人女性ベアトリスは、結婚前から神智学に並々ならぬ関心を持っていたが、嫁ぎ先の日本で熱心な真言密教の修行者となったあとでも、その興味は止まらなかった。もちろん、大拙自身もベアトリスの影響から、インドの神智学協会の支部で神智学徒となっている。(p.42)
 他に有名な所では、直木賞作家となったお坊さん作家の今東光も、C・W・リイドビータの著書『神秘的人間像』を翻訳していたという。
 エハン・デラヴィさんも、李登輝さんもそうだけれど、鈴木大拙の著書を読んで影響を受けた人々は数知れないだろう。欧米人やキリスト教徒にとって大拙の著作が分かりやすかったのは、神智学の知識と用語が用いられていたからかもしれない。
    《参照》   『宇宙一切を救うアセンション・サイエンス』 榎本孝明&エハン・デラヴィ (徳間書店)
              【エハン・デラヴィさんの来日理由】
    《参照》   『最高指導者の条件』 李登輝 (PHP)
              【教育】
    《参照》   『人生百年 私の工夫』 日野原重明 (幻冬舎)
              【鈴木大拙先生の生き方】

 

 
【南方熊楠と柳田圀男】
 柳田は、国家神道の台頭が日本人の精神性を失わせると危惧しており、「日本人とは何か」を追求し、消え去る民話や神話を収集していた。熊楠の思想は、柳田にその道を示すものであった。柳田は意を決して野に下り、熊楠に教えを乞うた。(p.50)
 熊楠の博覧強記は有名だけれど、熊楠も柳田もシャーマン的な資質を有する人だった。
 熊楠は幼少時より当たり前に神仏と語り合い、たびたび幽体離脱を経験し、高野山管主より秘儀の解釈を相談されるに至っていた。柳田は心服して言った。「南方熊楠は日本人の可能性の極限だ」
 南方熊楠と柳田国男。この2人の能力者により、日本人の霊性は守られたのである。(p.50)
 学生時代のチャンは、民話というと、何か古臭いイメージだけで何の興味も持てなかったのだけれど、「日本的霊性が秘められし物語」という視点に気付いていたら、興味を持っていたかもしれない。
 能の演目や、それを引き継いでいる歌舞伎の「松羽目物」や、泉鏡花の『高野聖』のような作品を見ても、本来、日本と霊性は切っても切れない関係にあることはよく分かるだろう。

 

 

【日本舞踊の霊性】
 日本舞踊の師範という本業の傍ら、ヒーラーとしても活躍しているSAKIさんの記事から。
―― 日舞はスピリチュアルだと書かれていますが詳しく教えてください。
 瞑想と同じなんです。思考を使わないので。踊るとき、腰をぐっと落とすことで次元が変わります。それを繰り返しやることで、内に入ってくるんです。歩行瞑想の、思考ではなく感覚で動いて悟りに近づくというのと、同じ感覚なんです。踊っている時に、悟り体験のように思考が消えることがあるんですよ。(p.89)
 能楽でも、腰を落とす基本姿勢が保たれているけれど、つまり「ゼロ・ポイント」を創出するかのような意味があったのである。

 

 

【乳酸菌体質の日本人が、世界を変える】
 極めてたくさんのブログ読者数をほこる飯山一郎さんの記事から。
 飯山さんは、現在、移住・定住促進制度で最高200万円の補助金がでる鹿児島県霧島市で活動している。
―― これからの日本に、明るい未来はあるのでしょうか。
全くないです! 放射能でギトギトなんですから。・・・中略・・・。
―― 今後、われわれに何らかの希望はないのでしょうか。
 日本人とその子孫がどれだけ生き延びるかの境目が、いまなんです。国が助けないなら、国民お互いが助け合っていきましょう。私は、乳酸菌によるマクロファージやNK細胞で武装した免疫力のある、人類史上初めての、放射能に負けない強靭な体質の日本人をひとりでも多く残したいんです。(p.70)
 飯山家の食卓の写真が掲載されていて、「乳酸菌を使った食材がずらり!」と書かれているのだけれど、肉類が登場する以前の普通の日本食という感じである。 日本食の霊的パワーについて再認識すべき。
   《参照》   『誰も知らない開運絶対法則』 白峰・有野真麻 (明窓出版) 《前編》
             【米と梅】
             【日本酒、味噌汁】
 飯山さんはブログ で、STAP細胞の鍵は「オレンジジュースみたいな酸性液」ではなく「乳酸菌」であることを書いているけれど、日本人を殲滅するのが目的の「闇の権力」は、メディアを使ってSTAP細胞の実在を徹底的に葬り去りたいらしい。
            【特許は全部アメリカ】

 

 

【黄金の霊性:「金」の日本・「鉄」のユダヤ】
 『2013:人類が神を見る日』の著者、半田広宣さん のエッセイから。
 オコツトは「日本民族とは金である」という。そして人間の意識のアセンション(意識進化)は常に、この日本民族の進化を継起として起こってきたという。「金」とアセンション。
 いったい、この両者にどのような関係が隠されているのか? (p.80)
 ここでいっている「金」とは、原子番号79の金属のことだけれど、精神の進化につれて、スライド式に大きな原子番号に対化(「次元の対化」)するという意味のことが書かれている。この「次元の対化」の最終構成が2013年から始まると書かれている。
 興味深いのは、交替化を先導する精神が、常に「金」だとされていることだ。・・・中略・・・。そしてこの、「金」の精神が言語の中に浸透しているのが、日本語だと言うのである。この文脈からすれば、日本語を使用する日本民族の霊性は、他の民族の霊性とは全く異なるレベルのものということになるのだが、その真偽はこれより2013年以降、日本人がどのような文明を築いていくかによって明らかになるのだろう。(p.81)
    《参照》   『船井幸雄がいままで口にできなかった真実』 船井幸雄 (徳間書店) 《前編》
              【日本を守る日本語】
    《参照》   『続2012年 地球人類進化論』 白峰 (明窓出版) 《後編》
              【世界の言語の発祥は日本】
 ちなみにユダヤの民族霊とは「鉄(原子番号26)」に相当するらしい。鉄は現在の人間の「核質」とも呼ばれ、現在の人間の自我を作っている本質的な力になっているとオコツトは言っている。次元の交替化が開始されるためには、「金」が「鉄」の封印を解かねばならない。はたして、ユダヤ精神を日本的精神は打ち破れるだろうか。(p.81)
    《参照》   『《ムーとユダヤ》そして《シリウス・プレアデス・オリオン》の宇宙神々の系譜』 山田雅晴
              【天皇家はユダヤ系?】
    《参照》   『地球維新 黄金神起 黄金伝説 封印解除』 白峰監修 (明窓出版) 《後編》
              【本当の原点・日本】

 

 

【大和魂】
 二木二二子(ふたつきふじこ)さんの記事から。
 日本には大和魂と言われるものがありましたが、・・・中略・・・。それは大きなものと調和できる魂ということです。本来の日本は、国土全体が神さまに仕える神道の国です。でも、敗戦国のままここまで来て、景気も来るところまで来て崩壊して、みんな何をしていいかわからなくなっている。いま、日本人には融合が必要です。左脳から右脳への転換ですね。そして、その先にあるのが大きな調和です。(p.85)
 英語は最も分離相対性の強い言語であり、日本語は最も融合極性の強い言語なのだから、大和魂を喚起し、調和や融合を可能にするのは日本語である。本来の意味の大和魂を喚起するには、すべての国民が、大和言葉に回帰して和歌や俳句を生活の中に復活させてゆくのがいいように思っている。
   《参照》   『ガイアの法則』 千賀一生 (徳間書店) 《前編》
              【経度0度と経度135度の文明的特徴】
    《参照》   『宇宙人の告白』 田村珠芳 (TO文庫) 《後編》
              【日本語民族】
              【神秘なリズムをもつ「和歌」】


 

<了>