狂騒に包まれる前に…粛々動く
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4月29日の続き。
さて、およそ4時間ぶりにやってきた安房小湊駅にて。
ホームの柱に、こんな掲示があるのを発見。
最初に降りた時には気づかなかった。
千葉県の形をしているのは、地図好きにはすぐ分かったのだが。
鯛は近くで水揚げされるのだろうか?
2・3番ホームの中程にはツツジが咲き、良い春のアクセントを魅せてくれる。
そんな中、16:51…
ここでは2度目、255系をお出迎え!
「わかしお18号」東京行き。
今度はこれに乗って、東京を目指す!
GW前半最終日ゆえもっと混むかと思ったが、拍子抜けするほど少ない乗車だった。
車内も指定した1号車はパラパラと見える程度の、寂しい利用率だったのである。
ここからは、16年ぶりに乗車する外房線区間。
かつての「新宿わかしお号」に乗った時の記憶を辿り、と思ったが…
やっぱり記憶は皆無に等しい、惨憺たる状況であった。
それどころか、20年ほど前?にいすみ鉄道に訪問した時のことも消失してしまっている。
列車は単線の外房線を、淡々と走っていく。
3月のダイヤ改正前までは、京葉線直通の通勤快速が始発で出ていた勝浦に停車し…
その次は御宿。
夏の海水浴シーズンはもっと賑やかになるのだろうか??
さらに、黄色のディーゼルカーが視界に入ると…
いすみ鉄道との乗り換え駅・大原である。
乗り継ぎのために1回は確実に降りているはずなのだが、驚くほど記憶も記録もない。
銚子は別格としても、房総半島とは実に長いこと距離を置き続けてしまった。
物理的なもの以上に、精神的な距離感を抱えながら過ごしてきた。
久留里線や鹿島線も、15年以上足が遠ざかったままになってしまっている。
それはいすみ鉄道・小湊鐵道に対してもそうで、いずれも14年以上遠ざかっている。
さまざま複雑な思いを抱きながら、房総半島を離れようとしている。
次来る時はどうしようか、もしくはその先は?
…なんてことを考えているうちに、少し眠りに入る。
身体の疲れもそうだが、気持ちが張り詰めていた部分も多様にあったようだ。
上総一ノ宮を過ぎ、複線区間に入り本領を取り戻し…
高架に駆け上がって、約1ヶ月ぶり茂原へ着く直前にハッと意識を取り戻した。
順調に、かつ少しずつ乗客を拾っていく。
曲線上で、ホームが見通せない大網にも停車し…
18:03、蘇我に到着。
この日はここまで遅延もなく、文句のつけようもない健闘、健脚!
この安定した走りへの安心感は、何物にも代え難いものがある。
それを知る多くの人が、東京まで1時間足らずにも関わらず乗り込んでいくのであった。