8ヶ月ぶりの野岩鉄道。
そして、前回は衝動的な下車だった北関東の秘境駅に、今回は計画通り下車する。
寂しがり屋のひとり好き、の気難しさ
北関東随一の秘境駅として名高い、野岩鉄道男鹿高原駅。
前回、2023年4月28日は衝動に駆られて緊急下車した曰く付きの駅。
しかし今回は、予め計画を決めておいた上で降りた。
それは、これまで6050系で何度も会津高原尾瀬口駅には乗降済みだったからであり、その反面
男鹿高原駅では6050系で乗降していなかったから、ということである。
これまでのJR東日本鶴見線や西武鉄道などで培ってきた撮影法則が、ここでも活かされている。
だがこの日も、自分以外に2人が同時に下車していた。
臨時列車が走っているくらいだから仕方ないことではあるし、そもそも自分だってそうなのだが
本当にひとりきりで秘境駅に過ごしたいなら、何にもない平日に来いという話になるよなと。
それでも、お互いが配慮していたからかいつも通り極めて静かな雰囲気を呈していた。
しかもここ2年ほどは普段、この昼間に停車する列車が無くなったから貴重な滞在時間である。
…と、静寂を一閃、通過していく列車が。
会津田島行き「リバティ会津113号」であった。
そして、また周辺は静寂に包まれていく。
やはりこの男鹿高原駅も、雪の量は少ない。
前年に比べれば、その差は歴然である。
割と厳冬に楽しみを見出していただけに、動くたびに落胆は大きくなってきていた。
…それでも、撮っておきたいものはしっかり撮っておかねば!
その気持ちがまだある以上は、しっかり対峙していく。
12:29。
およそ2分遅れで、折り返し臨時新藤原行きがやってきた。
この電車を逃すと、次に停車する列車はおよそ1時間40分後。
確実に足を踏み締めて、乗り込む。
乗った臨時新藤原行きは、行きよりも乗客は少ない。
正直なところ、1両でも十分事足りるほどの乗車数であった。
悲しいかな、これが現実なのである。
新たな需要を開拓、創出するのはやはり並大抵なことではない。
寂しい空気を運びながら、来た道を再び南下していく。
この雰囲気もまた好きなのではあるが…
やはり走って維持していく立場からしたら、堪ったものではないだろう。
もっと利用意欲を掻き立てていくには、どうしたらいいのだろう?
賑わいがあったのはもはや、四半世紀以上も昔の話。
限られた材料の中で、知恵を絞っていかなければならないのだ。
そんなことを考えながら、湯西川温泉へ。
遅れは更にじわりと広がり、湯西川温泉駅発車は12:47と約4分遅れに。
61102F冷たい風を残して、目の前からトンネルに消えていった。
ここでは、半ば恒例である道の駅湯西川での入浴タイム!
変わらぬ熱い温泉で、身体を一服リセットして行くことにするのだが…
乗車電車に遅れが出たために、滞在時間が1時間を切り次の乗車予定にも皺寄せが。
手早く入浴を済ませて、次に向けて急ぐ!