さて、いよいよ8ヶ月ぶりの野岩鉄道の旅へ。
お客の少なさばかりを嘆いていたが、それでも発車の時間までにはそれなりになってきた。
乗って応援。乗り鉄の大切な行動基本
東武鬼怒川線普通列車が11:19に到着すると、臨時列車情報を事前にしっかりチェックしていた
“勝ち組”な利用客が僅かばかり野岩鉄道に乗り継いできた。
そして、11:27発車。
見かけは、極めていつも通りである。
最終的に新藤原発車時点で、ボックス席は1〜2人がほぼ埋める状況であった。
喋り声から中国語も聞こえてくるなど、いかにも年末の休み期間らしいなと感じる。
ただ、それだけに車掌も不慣れな利用客への案内が欠かせない。
野岩鉄道線前後に連絡する会社と違って、安易にワンマン化できないこの会社ならではの特殊で
気難しい事情が、令和の現在においてもなお介在し続けている。
それは、貴重な運賃収入を取りこぼしてなるものか!との悲壮な決意感をも溢れてくる。
列車は変わらぬ高規格の線路を、淡々と快走していく。
ここ数年の利用頻度の増加もあって、インパクト的には淡々と書いた方がわかりやすい。
…と、その様子が少し変わったのは、川治温泉駅到着であった。
ここでは「リバティ会津126号」と交換するのだが、まだ着いていなかったのである。
そのため、オマケの撮影時間みたいな為体になってしまったのである。
これも単線ローカル線の、よくある宿命のようなものであったが…
後々、この遅延を読みきれず残念な思いをすることにもなる。
さて、待っていた「リバティ会津126号」は、約1分遅れで到着。
そうなるとこちらもすぐ発車してしまうので、油断なく急いで乗り込む。
発車してしばらく、車窓も注視。
川治湯元駅では、ホーム先端で撮影する人の姿も居たが…
そして、湯西川温泉を通り湯西川橋梁を渡った時、違う意味で息を呑む。
雪がない!!
雪どころか、貯水量も相当に減っていて大きく衝撃を受けた。
ここまで暖冬だったのか!!
ここから北に向けて走っていくごとに、道床などに少しずつ白いものは目立っていく。
が、どれもこれもこれまでとは程遠い。
寂しい!
冬の野岩鉄道にわざわざ訪れるのは、都心で滅多に見られない雪を見たいからというのもあって
あまりの雪の少なさには、この先の旅全体のテンションを大きく下げる要因にもなった。
またこの日は、どちらかというと暖かかった。
寒くてどうしようもない!ということは最後まで無かったのである。
それは、野岩鉄道最高地点・男鹿高原駅においても変わらず…
とりあえず、2回目の訪問ということで下車。
12:01。
普段なら全く降りられない時間帯に、男鹿高原駅に降りた。
これは、今回の事前計画通りである。