2023年の話は、まだ終わらない。
近年は仕事もイベント関係も、12月29日までには粗方片付けてしまうのが恒例になっているが
去年からは全ての総仕上げとして、正月のお屠蘇となる日本酒を調達する名目で、12月30日に
日帰り旅を組み込んで決行するようになった。
(全11回)
…というのは、あくまで建前上のことで。
休みになるなら極力家にいたくない、というのが大きな理由であり本音である。
だから、常になんかネタがないかとアンテナを張っているのだが。
その結果が、昨年末は野岩鉄道の臨時普通電車に乗り巡りつつの会津田島遠征であった。
今回はかねてからご縁を戴いているものの、約20年ほどご無沙汰してしまっている大井川鐵道や
先の鶴見線・南武支線巡りに関連して東北方面も視野に入れていたが…
そんなところで、今シーズンも野岩鉄道で臨時普通列車運転の告知が出た。
しかし今シーズンは、会津鉄道会津田島への乗り入れは設定されなかった。
まぁ、昨シーズンの利用状況を思い出すと、致し方ないことではあるが…
細かく読むといろいろ変則的ではあるが、野岩鉄道線内だけでも運転されることは御の字だ。
しかも今回は、定期運用はまたも東武鉄道634型スカイツリートレインを借り入れるとの由。
うまくダイヤを組めば、両方を野岩鉄道線内で撮って乗れることが明らかになった。
まぁ一昨年、去年と折々に訪問して乗ってはいるけれ、まだ気になるポイントはあちらこちらに
あるわけだし、それらのカバーも兼ねて再訪問してみようと思い立った。
だが、新型コロナが5類になって以降、確実に人出は戻ってきていた。
このため、日光・鬼怒川方面の東武特急も混雑するのだろう…と考えた。
このため12月18日に公式サイトで空席を検索してみると、果たして特急列車の空席はみるみる
少なくなってきており、一番移動に最適と考えていた「リバティきぬ105号」は既に満席!
やむなく1本早い「けごん3号」を、春日部から下今市までギリギリ押さえた。
これは24日に墨田に行った折に発券を済ませ、
これにて一件落着!
と思っていたのだが…
さて、12月30日朝!
頑張って4:45に起き、5時過ぎに家を出て、武蔵野線南浦和経由で6時半には大宮へ。
今回は、大宮から東武野田線…アーバンパークラインにアプローチするところから始めた。
ちょうど大宮駅に着くと、3番線には253系1000番台が回送で停車中だった。
この日臨時運転された「きぬがわ11号」の送り込みだったようである。
485・189系から置き換えられて13年が経とうとしているが、未だに乗る意欲が湧かない。
しかも現状、JR・東武直通特急にも未だ乗っていないのである。
成田エクスプレスの頃のインパクトが強過ぎるのか、両社の車両格差が大きいのか…
これまでの東武線界隈にまつわる地域柄より、乗り鉄的にもう少し気難しい問題が潜んでいる。
さて、野田線ホームに入ると、並んだのは60000系。
登場から10年が過ぎ、6両編成18本が導入されてすっかり主力の一翼を担うまでになったが…
今年から新型車両が5両編成で導入されることになり、この60000系から1両を抜き新型車両に
組み込まれる計画が明らかになるなど、大きな変化が予告されている。
またこれにより8000系も、いよいよ先が見えてきたといえようか。
…8000系といえば、8111Fはどうなった?
この日も気になって運用情報をマメに確認していたのだが、結局運用に入っていなかった。
後から確認したところでは、この日はブレーキ故障で離脱中だったらしい。
つくづくついてない!
現在はしっかり運用に復帰しているから、尚更巡り合わせが悪い。
44年生きてきて同じ人に2度振られたことなぞ無いのに、随分大概なものである。
…とはいえ、まだ見ておくべきものがあるのも、野田線。
新型車両が入るとなると俄然去就が気掛かりなのが、この8000系そのもの。
既に昨秋に8150Fが廃車されているだけに、今年以降更に離脱に拍車が掛かりそうな情勢下で…
60000系ばかり入っていたこの日の野田線大宮口で、ようやく8000系運用列車を捕捉。
橋上駅舎化工事が進む七里に一度下車して、この日初めて8000系を捉えた。
この日最初に捉えたのは、81113F。
もはや6両固定編成で走るのがこの野田線のみになったので、選り好みなぞしていられない。
しかしこの81113F、後から写真をよく見ると特に柏方のクハ81113の疲弊ぶりに愕然。
レンズのゴミかな?と思ったおでこのあたりは、錆で塗装が剥げ落ちていたのだった。
まぁ撮るには撮れたからいいかと思い直し、再移動開始。
今度は降りなかったが、東岩槻でも8000系とすれ違い。
ここで行き違ったのは8162Fであった。
ここまで方向幕が3色LEDの編成ばかりだったが、そのまま春日部まで行くと…
対向にやってきたのは、方向幕装備車!
8159F、1973(昭和48)年5月製。
野田線生え抜きで、車体修繕は1997(平成9)年2月だが、車齢50年を超えた大ベテラン!
アーバンパークラインロゴが前面や側面に貼られたり変化は多いが、まだ方向幕があったのだ!
なかなか野田線はうちからの範囲的に、ちょっと記録という動きもしにくい難しい路線。
そもそも、近年までほとんど乗ったことのなかった路線でもある。
今年は知恵を巡らせて、あれこれと記録を仕掛けていけるだろうか?
そして、野田線では少数派の10030・10050系。
転属に際して帯色が「ファミリーマート」と称される2色に変更されたのが出色。
10030型が5本、10050型が4本あるが、10030型はリニューアル施工済みである。
こちらも新型車両導入でどうなるか気になるところだ。
さて、特急到着まで後10分となったのでホームを移動すると、伊勢崎線の上りをやって来たのは
10050型4R×2編成による区間急行浅草行きであった。
やっぱり自分は方向幕装備車に目がないことは、もうこの時点でハッキリしたw
朝日に鈍く輝き、染まる車体。
発車を見送って、ホットコーヒーを買って乗車準備を整えた。
春日部駅の特急乗車口は2ヶ所。
指定されていたのは5号車であった。
そして、いよいよ「けごん3号」が到着!
最新塗装の「いちごスペーシア」を期待したが、公式サイト運用表で日光詣カラーを把握済み。
しかも今回の旅は、日光には全く行く予定を立てていない。残念!
さぁ、乗るぞ!
と意気揚々と歩き出した、のだが…