婚約者が亡くなった直後
特にキツかったのは
遺影写真を選ぶ作業だった。


これは、貴方の大切な人にさせてはいけないことだと、声を大にして言いたい。


あんな時間を、過ごさせてはいけないと思う。


彼の亡骸と対面後
兎にも角にも身の回りの物を
テキトーにバックに突っ込んで
深夜に新潟を出発。
(気が動転しているので
とにかく何か身の回りの物を
掴んで、バックに突っ込んだ感じだったショック
後から色々足りなくて
両親に届けて貰ったり...バタバタ。)


彼と同じ様に私を可愛がってくれた
彼のご両親と同じ車に乗り
彼の御遺体を載せた車と並走し

夜通し高速道路をひた走る。




千葉の山合いにある彼の実家は
私が羨ましがったホタルが舞う小川や
茄子ときゅうりが取り放題の畑
目の前に田園風景が広がる縁側のある大きな家。



"縁側"が、はじめてだった私に

「"誰が一番遠くにスイカの種を飛ばせるか選手権"の会場はここだよ口笛」と

ユーモアを交えて案内してくれた彼の声が、
脳内でこだまする様に再生され



彼がそこに居るような気になり...


やっぱり居ないと確認し...



気がおかしくなっていることを
うっすらと自覚し

自覚出来るなら
私まだ大丈夫かなと...


今思えば
そんな危うい思考ループ...


 


安置された棺の中で
ちょっと怒ったような表情で眠る彼の頬に
唇を寄せてみると
鼻をつく防腐剤の匂いで
どうしてもむせかえってしまう。

ドライアイスでキンキンに冷やされた氷の様に冷たい頬は、柔らかいままなのに
防腐剤と消毒液の攻撃的な匂いが
鼻をついた。





あなた生きている時とだいぶ勝手が違うのね...と
ふわふわと思い



自分が空間へと吸い込まれてしまいそうな...

自分の外枠が外れてどこかに溶けだしてしまいそうな感覚だった。
(これは、もし上手く回復出来なかったら
自分の命を保てなかったかもしれない。)



程なくして、
遺影にする写真を葬儀屋さんに渡さないといけないから
何枚か選んでくれないかとお義父さんに言われ
PCを開く。






遺影写真...




「結婚式のスライドショーに使おうね」と
2人で撮り貯めた思い出の写真ファイルを開き
1枚ずつ目を通す。独りで。



まさか遺影写真になるなんて。



ここから選ぶなんて。


このフォルダから選ぶなんて。




いつも私がPCを開くと
待ってましたとばかりに、そそくさと隣を陣取り
「ねーキラキラこれ、いいねほっこり
いい写真だね。あぁ❤︎可愛いね。。ウシシ
ここ行ったねゲラゲラこの時の夕食がさぁ!くくくw」と、ワクワクを抑えきれずに
聞いてもいないのに
あーだったこーだったと
何度も同じ感想を垂れ流す彼の反応が楽しくて
ずっと写真を撮ってきたのに。

だから撮ってきたのに。






一緒に見たかった。






印刷しようねって。


これは年賀状にしようねって。


しないんですかって。


どーすんの、この写真って。


独りで見せる気ですか、わたしに...って。




見ればニヤけてしまう程
楽しそうに笑う2人の表情に
感情を掻き乱され
彼はもういない、もう彼と一緒に見ることはないと、気づかされる。





遺影選び。

遺影にするには
どの写真が良いか。


これはしんどい作業だった。




もし、あなたに大切な人が居るならば
させてはいけない作業だと思う。

この遺影を選ばせるってことを。







いつか来る日のために
喪服を新調するのと同じように
保険を考えるのと同じように
生前整理や終活の一端として


残される人の為に
してあげるべきだし
するべきだと思う。


「いつかその時が来たら
コレを葬儀屋さんに渡してね。」と
用意してあげられたら、優しい。


自分亡き後
変な写真がリビングに飾られて
「あぁぁぁー、やめてー
その顔の写真はーガーン」と
天国から悶絶せずに済むしね...。w




そして
死別後のボロボロの時期を
優しく見守ってくれたのは
やはり写真だった。

発作的に飛び降りそうになる身体を
両親にかわるがわる結びつけられて
息を吸うだけの時間を過ごした。


彼のパジャマを着て
彼の写真を抱いて寝た、途方も無い日々。


死別後の空っぽの時を支えてくれたのは
幸せそうに微笑む、彼の写真だったと思う。





自分の経験を...
あの時なめた人生の底を
こうして文章におこせるようになるまでに
10年かかった。

まだ出せない感情も書けないことも
沢山ある。

順を追って...

自分の心と相談しつつ
伝えていけたらと思います。
きっと誰かの役に立つと思うから。


 



死を考えることは
生きるを考えることだと思う。



その日は
明日かも知れないし
ずっと先かも知れない。


どう死ぬかを考えるのは
どう生きるかを考えること。



その日の「準備」が
誰かの役に立つと私は信じています。


今出来ることは
愛を伝え
愛を伝え
愛を伝えること。


自分が出来ることを探し
まっすぐに向かい合い
使命に没頭すること。






世界は楽しい場所だよ。

優しくてあたたかい人が沢山いて
幸せな気づきをいつだってくれる。




今日もあなたの1日が
楽しさと愛で溢れたものになりますように。



CeCe

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