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ワインは素敵な恋の道しるべ

白ワインは天使の如く貴方の心を解き放ち、赤ワインの真紅のグラスの底には悪魔が潜む。そして貴方は天使の如く大胆に、悪魔の如く繊細に、新たな恋の道を歩み始める。

マンハッタンの二番街。


そこに、『サイ・オブ・ザ・ダヴ』 という名のレストランがあった。


鳩の溜息とでも訳せばよいだろうか。


入口にはウェイティング・バー、その奥には居心地の良いレストラン。


まだ若かった時、N.Y.に住む先輩が連れて行ってくれました。


マンハッタンでの定宿はザ・ウォルドルフ・アストリア。
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N.Y.を訪れる各国の国王や国家元首が宿泊するホテルとして有名である。


私には不相応なホテルかもしれない。


でも、若い時からホテルだけは最高のところに泊るようにしている。


それは、安全のためでもあり、自分磨きのためでもある。


ホテルのあるパーク・アヴェニューから二番街は近い距離ではないが、歩けない距離でもない。


この辺りは治安も良いので、夜風に吹かれながら歩くマンハッタンは気持ち良い。


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そして、素敵な店内で先輩がふるまってくれたのが、シャトー・ラフィット・ロートシルト。


それ以来、その深く、滑らかで気品のあるボルドーに魅せられてしまいました。


マンハッタンで味わうボルドーの銘醸ワイン。


忘れえない思い出です。


大分全日空ホテルの最上階にあるレストラン、『ラウンジ21』。


そこで一人のソムリエールと出会いました。


鶴岡サヲリさんです。


ワイン・リストに、フレディック・マニアンのワインが掲載されていたことから、彼のワインについて話が弾み、お互いの自己紹介をしたのです。


鶴岡さんは、ブルゴーニュでしっかり修行をしてきていたので、ブルゴーニュについて豊富な知識と深い見識を持たれていました。


私が食事を終えて店を出る時、鶴岡さんは、東京で店を開いている友人のことを紹介してくれました。


ブルゴーニュでの修業時代に知り合った進藤さんという方です。


そのお店は、『ボン・ピナール』(元麻布)です。


とても良心的な価格でブルゴーニュ・ワインを出してくれます。


ブルゴーニュ好きの人にとっては、外すことのできないお店です。
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ということは、彼女にとっても必ず行きたいお店です。



早速、彼女と一緒にお店を訪ねてみました。



カウンター主体のお店で、進藤さんとのワイン談義を楽しみながら食事とワインを味わうことができる、アット・ホームなお店です。


そこで選んだワインは、モンジャール・ミュニュレ、エシェゾー、ヴィエーユ・ヴィーニュ、1997年。(写真は2005年)



ヴォーヌ・ロマネの名門であり、多くの特級畑を有する生産者。



そのエチケットは、ワイン愛好者ならどこかで一度は目にする代物。


このワインをとても良心的な価格でいただきました。



鶴岡さんはその後、またフランスに勉強に行かれたそうです。



人とワインとの出会い。



素敵な出会いに、感謝です。


九州から友人が二人来た。


彼らの仕事が終わってから、夕方に会いたいという。


折角東京に出てきたのだから、どこか話題性のあるところに連れて行きたい。


確か前回は、汐留の高層階にあるレストランで食事をしたはずだ。


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そこで今回は、神楽坂の料亭に行くことにした。


以前にも紹介したことがある、日本酒とワインが揃った、大きなセラーのある店、『桃仙郷』である。








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前菜が運ばれるのも待ち切れず、早速白で乾杯する。


今夜選んだワインは、フランス、ロワールの、サンセール、コント・ラフォン、2007年である。


ラドウセット家が造る、素晴らしいソーヴィニヨン・ブランである。














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ロワールやボルドーのソーヴィニヨン・ブランは、和食によく合う。


前菜の石垣豆腐にもピッタリとマッチする。

















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海老のすり身団子のおすましの邪魔もしない。



















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本日のお造りが出て来るころには、もう白を飲み干してしまった。

















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そこで赤に切り替えるが、やはり和食にはピノ・ノワールが良い。


ブルゴーニュ、ヴォーヌ・ロマネで五代にわたってワイン造りを行い、とても評価の高いドメーヌである、ロベール・アルヌーを選ぶ。


ブルゴーニュ、ピノ・ファン、2006年である。








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ピノ・ファンはピノ・ノワールの原種に近いぶどうで、小粒で凝縮感の強いワインを生み出す。



単なるブルゴーニュといっても、さすがロベール・アルヌーは美味い。


焼き物にも合う。













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魚のあんかけにも、


















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そして、みやじ豚のみぞれ鍋にも。










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ここでやめておけば良かったが、ここまで来るともうワインの勢いは止まらない。


食事がほぼ終わったところで、更に一本を注文する。


和食と合わせるのではなく、食後に強いワインを飲みたかったので、チリのヴィーニャ・エラスリス、カルメネール・シングル・ヴィンヤード、2007年を選ぶ。


エラスリスと言えば、チリのワイン界のドンである。


また2004年1月にリッツ・カールトン・ベルリンで開かれたブラインド・テイスティングで、フランスの名門ワインを抑えて最高のカベルネ・ソーヴィニヨンに選ばれたのが、エラスリス・ヴィニエド・チャドウィック、2000年であったことから、その品質の高さでも一躍有名になった。


カルメネールという飲みなれないぶどうであるが、ボディは非常に強く、深みがあり、余韻も長い。


アルコール度数も、14.5%もあり、和食に合わせると大変なことになったが、食後に会話を楽しむワインとしては、素晴らしい選択であった。


今夜も、和食と共に素晴らしいワイン達に出会えた、素敵な夜でした。


昨年末の忘年会でのことである。


会の代表者が、驚くような日本酒を持参してくれた。


何と、一升瓶一本で、五万円もする日本酒である。


ワインだと、ヴィンテージ物となると、一本数十万円するボトルもあるし、焼酎にも最近は一万円を超えるプレミアム物が売られている。


しかし、日本酒は基本的にフレッシュな内に飲むものであり、いわばヌーボーとして楽しむのが常であった。


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ところが、最近では古酒が販売されており、従って価格も高いものが出回っている。


それにしても、五万円とは驚くべき価格である。


その酒は、石川県の菊姫酒造が造る、菊理媛(くくりひめ)である。


素晴らしい吟醸酒の醸造元として有名な菊姫が、さらに10年の歳月を掛けて磨きあげた10年古酒。


菊理媛とは、「菊姫の中の菊姫」の意味で名付けられたとのことで、白山神社に祀られる神の名前を冠したもの。





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それを、会場の『蛇の市本店』(日本橋)に持ち込んで味わうことに。


『蛇の市本店』は日本橋で100年以上の歴史を持つ老舗。


名前も、創業者の市さんが、何時も蛇の目傘をさしていたことから、志賀直哉が命名したという由緒正しきもの。


濃い色合いだが、古酒の臭みも旨味の減退もなく、ほのかな醸造香がかぐわしい。


ひねたところの全く無い、重厚な中にもすっきりとした切れ味。


これぞ日本酒の極みと言って良いのだろう。





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何時もはワインばかり飲んでいるが、こんな日本酒に出会うと、やはり日本に生れて良かったと思う。


そんな楽しい忘年会でした。



追伸、 写真は川越の五百羅漢の中にある、酒を酌み交わす羅漢像です。古の時代から、みんな日本酒が好きなのですね。


彼女を誘って、彼女が行ったことのないワイン・バーへ行くことにした。


ブルゴーニュの好きな彼女のために、特に選んだ店である。


有楽町で待ち合わせ、車で西麻布に向かう。


ただ、問題が一つあった。


今夜のお店、『ル・キャビスト』(西麻布)は、19時開店なのだ。


彼女も私もどちらかというと朝型で、夜はあまり遅くなりたくない。


どこの店に行くのも一番乗りで、混み始めるころには店を後にすることが多い。


今夜も早く来すぎたので、西麻布交差点を少し過ぎた六本木通りで車を降りると、手をつないで店に向かってゆっくりと歩くことにした。


冬の夕方はもう夜の気配。


冷たいそよ風が気持ちよい。


店に着くと、カウンターに席を取り、今夜のワインを選ぶ。


『ル・キャビスト』とは、ワインカーヴの番人のことである。

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店の中には大きなセラーが二つもあり、素晴らしいブルゴーニュ・ワインが数多く眠っている。



白は、彼女が好きなソーヴィニヨン・ブランを選ぶ。


造り手も彼女のお気に入りの、アンリ・ブルジョア。


選んだワインは、アンリ・ブルジョア、サンセール・ラ・ブルジョアーズ、2004年。


アンリ・ブルジョアは、サンセールで10代、300年以上にわたってワインを造り続けている名門。


ソーヴィニヨン・ブランの特徴を生かした、華やかでミネラルに富み、キリリと締まった素晴らしいサンセールである。


料理は、プロシュートのサラダ、トリッパとキノコのソテーを合わせる。



そして、パスタはイタリア産カラスミのアーリオオーリオ。


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パスタが出されるのに合わせ、店長が選んででくれたブルゴーニュ・ワインがグラスに注がれる。


アラン・ビュルゲの、ジュヴレ・シャンベルタン、メ・ファヴォリット、ヴィエーユ・ヴィーニュ、2001年である。


メ・ファヴォリットとは、私のお気に入りとの意味。


また、ヴィエーユ・ヴィーニュは樹齢50年以上の古木のぶどうから造られたことを示す。


ピノ・ノワールには、鴨胸肉のローストを合わせる。


アラン・ビュルゲは25年前から有機栽培に取り組んでいる。


新樽比率は50%から80%と高い。


ぶどうの凝縮感に富み、ヴィエーユ・ヴィーニュらしく力強く、そして滑らか。


彼女も、アラン・ビュルゲには大満足。


初めて飲むアラン・ビュルゲ。



『番人』のお陰で新たな素晴らしい造り手に出会えた、忘れ得ない夜となりました。




米国から友人が来た。


彼は鮨が好物である。


そして、ワインがわかる。


早速、『琴』(六本木)に電話し、カウンター席を二つ確保する。


帝国ホテルのレセプションで待ち合わせ、車に乗ると六本木交差点にある店に向かう。



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歓迎のシャンパーニュは、ペリエ・ジュエ、ベル・エポック、2000年。


ベル・エポックは、店のワイン・リストには掲載されていない。


私の好みを知っている店長が、何も言わなくても準備しておいてくれる。














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ヤリイカにヒラメ、そして寒ブリの大トロがすこぶる美味い。












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白子の炙りもとろけるよう。



















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ねぎま、つぶ貝、あなごの肝の串焼きもしゃれている。


友人は大好きな和食に大喜び。








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口直しにもろきゅう。


板さんの包丁さばきに友人は感心しきり。


一本は味噌、もう一本は味噌にサメの軟骨が混ぜられており、歯ごたえが心地よい。















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二本目は、やはりオーストラリアのシャンドン、ピノ・ノワール、2008年。


オーパス・ワンもニュートン、カベルネ・ソーヴィニヨン・アン・フィルタードもあるが、米国から来た友人にカリフォルニア・ワインを出しても仕方がない。



それに、カベルネは鮨には強すぎる。

この選択に、友人も満足そう。












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寒ブリの焼き物は脂がたっぷりと乗っており、ピノとの絡みがとても良い。

















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アン肝とのマリアージュも絶妙。


やはり、好みを理解してくれている店は、居心地が良い。


鮨は、脂の乗った鯖も、金目鯛も、そして赤貝や帆立も最高に美味い。


彼女も一緒なら、と思わなくもないが、今夜は友人との仕事の相談もあったのでそうはいかない。


ともかく、お店の協力のお陰で友人の絶賛を浴び、大成功の夜となりました。










彼女と銀座で待ち合わせると、マロニエゲートに向かった。


今夜の行先は、マロニエゲートの11階にある、マッド・クラブで有名なシンガポール・シーフード・リパブリック、銀座である。


ゆっくりと食事を楽しむときは、品川駅前、パシフィック・ホテルの前庭にある一軒家レストラン、シンガポール・シーフード・リパブリックに行くが、銀座店は場所が便利であるため、買い物や映画の後に立ち寄っている。


どちらの店もワインの品揃えが素晴らしく、さらに定番メニュー以外にもワイン特集を組んだりしているので、時々は顔を出してチェックする楽しみがある。


ワイン・リストを開くと、ルイ・ミシェルのシャブリが目に飛び込んできた。


そうだ、昨年、ミシェル家の六代目、ギョーム・ミシェル氏が来日した時に、食事を共にしたのはこのレストランだった。

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もちろん、彼女も一緒だった。


と言うより、彼女が主役だった。


素敵なギョーム・ミシェル氏との会話に彼女は夢中になり、またギョーム・ミシェル氏も「自分のドメーヌを訪問してもらえば歓待する」と言って、彼女を喜ばせていた。


その時に会話に割って入って、「それでは、私が彼女を伴って貴方のドメーヌを訪問しましょう」と発言し、彼女の顰蹙を買ったことを思い出す。


その時に飲んだルイ・ミシェルは、シャブリ、2006年と、シャブリ・プルミエ・クリュ”フォレ”、2005年だった。




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ミシェル家は1850年からシャブリを生産しており、樽仕上げをしないシャブリの中で、最高の生産者と言われている。


樽を使わないルイ・ミシェルのシャブリは、豊かな果実味と複雑な味わいに富み、キリリとしたミネラル感に溢れている。


シャブリの三大ドメーヌの一つとも言われているだけあると、感心してしまう。










そんなことを思い出しながら、彼女と相談し、今日はルイ・ミシェルのシャブリを飲むことにした。


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となると、マッド・クラブはチリ・ソースの味付けではシャブリの風味を壊してしまう。


そこで、ジンジャー・クラブを注文する。


ここでは、マッド・クラブを大きさで注文する。


M、L、LL、XL、とあるが、さらに大きな横綱を頼む。


マッド・クラブとルイ・ミシェルのシャブリ。


まるで私と彼女みたいに、最高の組み合わせでした。



待ちに待った、ナカイ・ヴィンヤード・ディナーの日が来た。


彼女は今夜は少し興奮気味。

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それもそのはず、カリフォルニアで素晴らしいワインを生産するナカイ・ヴィンヤードのオーナー、中井章恵(なかいあきよし)氏と食事をしながらナカイ・ワインを飲むことができるのですから。


東京駅で待ち合わせると、車に乗って一路虎ノ門へ。


ホテル・オークラ別館の裏にある、虎ノ門タワーレジデンスの1階に目指すレストラン、『エレメンツ』がある。


シェフは加藤政明氏。 私は、六本木にあった伝説的カリフォルニア・レストラン、『スパゴ』からのお付き合いで、その後六本木一丁目の『マコ・レストラン東京』、『シュン』と付き合いは続き、今の『エレメンツ』に至る。


また、支配人の青柳篤治氏ともお付き合いは、『マコ・レストラン東京』、『シュン』、『エリシュオン・ハウス青山』、『シルベラード』(銀座)と続き、『エレメンツ』に至る。


そして今夜、ナカイ・ヴィンヤード・ディナーを主催するのは、デプト・プランニングの長尾友久氏である。


氏とは高島屋のワイン売り場で偶然知り合って以来のお付き合いである。(11月23日の記事「幻 MABOROSHI)参照。)


これだけの知り合いが揃えば、楽しくないはずがない。


中井氏の乾杯の挨拶によって、いよいよ試飲開始。
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最初は、ソーヴィニヨン・ブラン、2008年。 華やかなフレッシュな香りが心地よい。


続いてソーヴィニヨン・ブラン、2006年。


驚くべき変化である。 花の香りは消え、強く深い味わいの素晴らしい辛口に仕上がっている。






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これなら、ワインの存在感を十分に示しながら、前菜の平目のカルパッチョ、グレープフルーツソースの味を邪魔しない。





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マッシュルームのクリ-ムソースのあと、真鯛のロースト、海苔風味のシャルドネソースに合わせ、シャルドネ・ロシアン・リヴァー・ヴァレー、2006年が出される。


これがカリフォルニアのシャルドネ?



ぶどうの果実味がギュッと詰まっているが、過度にフルーティではなく、酸のバランスがとても良い。



しかりとした余韻を持つ、素晴らしいシャルドネである。







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そして、白銀豚ロースのパン粉焼き、グレイヴィーソースには、メルロー・ロシアン・リヴァー・ヴァレー、2006年と、2004年が同時に出される。




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同じワインの垂直試飲は楽しい。


ヴィンテージによる違い、ワインの熟成度による違いを味わえる貴重なチャンスである。




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デザートが運ばれてきても、中井さんの飾らない性格と、ワイン造りへの深い愛情に魅せられ、彼女は私の存在を忘れたかのように、中井さんとの話に夢中。



私も中井さんともっとお話ししたかったのに、と少し気分を害す。



店を出ると冷たい夜風が上気した顔に気持ち良い。



「今夜はとっても楽しかったし、勉強になりました。こんな素敵な会に連れてきてくれて、ありがとう。やっぱり高原さんは、最高です」



彼女のこの一言で、全てがバラ色に変わる。



終わり良ければ全て良し。


やはり彼女は最高です!







ある冬の日曜日、ミラノから車を走らせ、国境の街、トリエステに到着した。


日曜日の夕方の街は寒く、見掛けるレストランはどこも閉まっていた。


市庁舎のそばの、小さな古いホテルでチェック・インを済ませると、どこか開いているレストランを教えてくれと頼んだ。


冬の日曜日の夕方である。


良い店は期待していなかった。


読みづらい手書きの地図を頼りに数分ほど歩くと、港に面した一軒のレストランに、明かりが灯っていた。


ドアをくぐると、ホテルから連絡を受けていた店の主人が暖かく迎えてくれた。


私はイタリア語ができない。 主人は英語がわからない。 


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お腹が空いたので、何か美味しい食べ物とワインが欲しいと身振り手振りで伝えると、主人は私を厨房に案内し、氷に漬けられた魚介類を見せてくれた。



大振りの素晴らしいスカンピを見つけ、早速焼いてもらう。


スカンピは、日本ではアカザエビ。


ついでにフランスではラングスティーヌ。


私の好物だ。


ワインは主人が選んでくれた。


良く冷えたソーヴィニヨン・ブランは華やかなブーケを持ちながら、キリリと辛口で素晴らしい出来である。


樽を効かせず、ぶどう本来の果実味がギュッと詰まっている。


それ以来、フリウリの白はお気に入りのワインとなった。
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フリウリには優れた造り手が多く存在するが、私が好きなのは、リス・ネリス・リス。


リス・ネリスはスロベニアとの国境近くにあるワイナリーで、創業は1879年。


リス・ネリス・リスはシャルドネとピノ・グリージョから造られ、その年のぶどうの出来によって配合は変えられている。


「リス・ネリス」とはフリウリ地方の方言で、イタリア語では「レ・ネーレ」、つまり「黒い女性たち」との意味。


戦争で男たちを失い、黒い喪服の女性たちがぶどう畑の仕事を行ったことからこの名が付いたそうだ。


トリエステは、アドリア海に面した国境の軍事拠点。


今はイタリアのフリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州の州都だが、長い歴史には常に戦争があった。


共和制ローマ、西ローマ帝国、東ローマ帝国の軍事拠点として栄え、その後は隣国ヴェネツィアとの戦争。


そしてフランク王国、オーストリアと所属を変え、イタリアに併合。


第二次世界大戦後はチトー率いるユーゴスラビアに町の半分を占領され、1954年にイタリア返還。


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今もイタリアの海軍基地が置かれる要衝。


でも、ローマ時代の円形劇場や、古い教会、城砦が数多く残る素敵な街でもある。


皆さんも、白ワインを愉しみに、一度訪問されてはいかがでしょうか。




ホテル・ライフの楽しみのひとつは、スパやフィットネス。


ルネッサンス上海中山公園ホテルは、25階にレセプションがあり、そこから上の階が宿泊フロアーとなっている。


25階でエレベーターを乗り換えるが、宿泊フロアーに行くには部屋のカード・キーを差し込まないと、エレベーターは作動しない。


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そして同じビルの12階に、テラ・フィットネス・クラブがある。

このフィットネス・クラブは設備がとても整っているが、それにしても設備過密気味。


ランニング・マシーンだけでも20数台、クライミング・マシンも20数台が隙間なく並んでいる。



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バイクも数え切れず。









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筋トレマシーンも足の踏み場が無いほど充実。


人口過密な上海では、フィットネス・クラブの設備も過密でないとやっていけないのだと、勝手に納得してしまいました。






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フィットネスのあとは、マッサージ。


フィットネスで疲れた身体を癒すには、これが一番。


ホテルを出て長安路を渡ると、行きつけのマッサージ店がある。


そのマッサージ店は、このリージェント・プラザの一階にある。



蝶という名前で、入口には日本語表記もあるが、日本語も英語も通じない。



でも、マッサージをしてもらうのに言葉は不要。







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どこが疲れているか、どこが痛いか、身振り手振りで意思疎通は可能。


私達のお気に入りは、フット・マッサージ60分と全身マッサージ60分の組合せ。


別々に頼むと合計で168元するところが、コース割引で100元(約1,500円)と、とってもお得。



店内は清潔で、マッサージの技術も高く、上海に来た時には必ず立ち寄っている。







ワインは素敵な恋の道しるべ-200912311902000.jpg ところで、最近上海の街角で見かけるようになった食べ物がある。


一年前の冬には全く見かけなかったその食べ物は、「おでん」である。



繁華街の至る所に「おでん」の売り場ができており、若い男女が並んで購入している。


ソウルでは「おでん」は冬の屋台の定番として定着している。


ソウルや上海で、紙コップに入れたおでんを若い二人が楽しそうに食べながら歩いている姿を見ると、もう「おでん」は日本だけの食べ物ではなく、東洋の普遍的な食べ物になってきたようだ。









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さて、年末年始の休暇も終わりに近付いた。



ホテルを見上げると、青いイルミネーションが輝いている。



「今回もお世話になりました。疲れを癒しにまた来るよ」、とそっと呟きました。