再び料亭でワイン | ワインは素敵な恋の道しるべ

ワインは素敵な恋の道しるべ

白ワインは天使の如く貴方の心を解き放ち、赤ワインの真紅のグラスの底には悪魔が潜む。そして貴方は天使の如く大胆に、悪魔の如く繊細に、新たな恋の道を歩み始める。


九州から友人が二人来た。


彼らの仕事が終わってから、夕方に会いたいという。


折角東京に出てきたのだから、どこか話題性のあるところに連れて行きたい。


確か前回は、汐留の高層階にあるレストランで食事をしたはずだ。


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そこで今回は、神楽坂の料亭に行くことにした。


以前にも紹介したことがある、日本酒とワインが揃った、大きなセラーのある店、『桃仙郷』である。








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前菜が運ばれるのも待ち切れず、早速白で乾杯する。


今夜選んだワインは、フランス、ロワールの、サンセール、コント・ラフォン、2007年である。


ラドウセット家が造る、素晴らしいソーヴィニヨン・ブランである。














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ロワールやボルドーのソーヴィニヨン・ブランは、和食によく合う。


前菜の石垣豆腐にもピッタリとマッチする。

















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海老のすり身団子のおすましの邪魔もしない。



















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本日のお造りが出て来るころには、もう白を飲み干してしまった。

















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そこで赤に切り替えるが、やはり和食にはピノ・ノワールが良い。


ブルゴーニュ、ヴォーヌ・ロマネで五代にわたってワイン造りを行い、とても評価の高いドメーヌである、ロベール・アルヌーを選ぶ。


ブルゴーニュ、ピノ・ファン、2006年である。








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ピノ・ファンはピノ・ノワールの原種に近いぶどうで、小粒で凝縮感の強いワインを生み出す。



単なるブルゴーニュといっても、さすがロベール・アルヌーは美味い。


焼き物にも合う。













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魚のあんかけにも、


















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そして、みやじ豚のみぞれ鍋にも。










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ここでやめておけば良かったが、ここまで来るともうワインの勢いは止まらない。


食事がほぼ終わったところで、更に一本を注文する。


和食と合わせるのではなく、食後に強いワインを飲みたかったので、チリのヴィーニャ・エラスリス、カルメネール・シングル・ヴィンヤード、2007年を選ぶ。


エラスリスと言えば、チリのワイン界のドンである。


また2004年1月にリッツ・カールトン・ベルリンで開かれたブラインド・テイスティングで、フランスの名門ワインを抑えて最高のカベルネ・ソーヴィニヨンに選ばれたのが、エラスリス・ヴィニエド・チャドウィック、2000年であったことから、その品質の高さでも一躍有名になった。


カルメネールという飲みなれないぶどうであるが、ボディは非常に強く、深みがあり、余韻も長い。


アルコール度数も、14.5%もあり、和食に合わせると大変なことになったが、食後に会話を楽しむワインとしては、素晴らしい選択であった。


今夜も、和食と共に素晴らしいワイン達に出会えた、素敵な夜でした。