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ワインは素敵な恋の道しるべ

白ワインは天使の如く貴方の心を解き放ち、赤ワインの真紅のグラスの底には悪魔が潜む。そして貴方は天使の如く大胆に、悪魔の如く繊細に、新たな恋の道を歩み始める。

2月のこと、ちぃさんと京橋の「コートヤード・バイ・マリオット 東京ステーション」の『ダイニング&バー ラヴァロック』で過ごす楽しいシャンパーニュ・ランチの続き。

 

飲んでいるシャンパーニュは、ニコラ・フィアット、レゼルヴ、エクスクルーシヴ、ブリュットの二本目。

 

ここは人気のお店で、今日も満席。

 

ニンジンのポタージュスープは滑らかで美味しく、ニンジン独特の臭みは全く感じない。

 

メイン料理は、魚と肉の相盛り。

ちぃさんが選んだのは、ヒラメのグリルとUSアンガス牛ハンギングテンダー。

 

私は、ASCノルウェーサーモンのグリルとUSアンガス牛ハンギングテンダー。

 

肉はとても柔らかく美味い。

ハンギングテンダーの日本での部位名はハラミ。

ここでは魚や肉は、店名にもなっているグリル専用のマシン、”Lavarock”で焼かれている。

 

皮目がパリッと焼かれたノルウェー産のASCサーモンはとても美味い。

ASC(Aquaculture Stewardship Council:水産養殖管理協議会)とは、環境に負担をかけず地域社会に配慮して操業している養殖業に対する国際的な認証機関。

 

ちぃさんが「ヒラメも美味しいわよ」と言って一切れ分けてくれた。

私もちぃさんにサーモンを一切れプレゼント。

 

シャンパーニュはとうとう三本目。

今日は飲むペースが速すぎるようだ。

 

パンは三皿目。

バゲットを3個とフォカッチャを3個食べたことになる。

 

使ったソフト・ホイップド・バターは5個。

このバターが美味しいのでパンが進んでしまった。

 

デザートは、フランボワーズのソルベとストロベリーのムース。

 

お供は熱いコーヒー。

このカップの大きさがアメリカンで嬉しい。

 

スイーツが苦手なちぃさんからお皿がお引越ししてきた。

フランボワーズのソルベだけ無くなっている。

 

食後もゆっくりお話ししていたので、コーヒーは二杯目。

 

満席の賑わいだった店内にも、少しずつ空席が出来始めた。

 

今回の料理もシャンパーニュも美味しく満足なランチだった。

でも飲み過ぎ。

ほろ酔い加減で「コートヤード・バイ・マリオット 東京ステーション」をあとにする。

 

街を散策していると、「キリンが居る」とちぃさん。

「このビルは今はスターツの所有だけど、元々これを建てたのは漢方薬で有名なツムラ順天堂なんだ。キリンは漢方薬の王と言われているので、ビルの前に王冠を被ったキリンを設置したそうだよ」と私。

 

二人で向かったのは、東京駅八重洲側のビル。

ちぃさんと過ごす、京橋から八重洲に移動した楽しい午後は続きます。

 

 

 

 

 

 

2月のこと、ちぃさんとシャンパーニュ・ランチの約束。

京橋で待ち合わせると、ランチのお店に向かう。

 

レストランの予約時間より少し早く着いたので、「京橋エドグラン」に立ち寄る。

「トシ・ヨロイヅカ東京」の前には、ハートのオブジェ。

セント・バレンタインズ・デーは過ぎているが、ホワイト・デーまでは飾られているのだろうか。

 

「京橋エドグラン」の再開発でも、歴史的建造物の「明治屋」の建物はそのまま残された。

レストランの予約時間まで中を巡ることにする。

 

時間になったので、お隣のビルに移動。

 

今日のランチのお店は、「コートヤード・バイ・マリオット 東京ステーション」のレストラン、『ダイニング&バー ラヴァロック』。

 

休日のランチは11時30分と14時の二部制なので、14時になるまで店の前で皆さん待たれている。

 

ちょっと早めに第二部が開店。

客が次々と店内に吸い込まれていく。

 

私たちの席は、窓際のコーナーテーブル。

ここは静かに寛いで食事をすることが出来る。

 

早速シャンパーニュを抜栓し、グラスに注いでもらう。

 

ニコラ・フィアット、レゼルヴ、エクスクルーシヴ、ブリュット。

 

ちぃさんと「今日もいっぱい飲みましょう」の乾杯。

勢いのある泡立ち。

青りんご、ライチ、そして洋梨の香り。

口に含むと果実の綺麗な熟成感、酸とミネラルのバランスも良く、あと味には炒ったナッツやブリオッシュのニュアンス。

ニコラ・フィアットのシャンパーニュは安定の美味しさ。

 

ニコラ・フィアットはフランス国内でシャンパーニュ販売量No.1のメゾン。

 

セパージュは、ピノ・ノワール40%、ピノ・ムニエ40%、シャルドネ20%。

瓶内熟成期間は36ヶ月と長い。

 

料理は、Wメインのランチコースをお願いしている。

魚料理と肉料理を選ぶプリフィックス形式。

 

アンティパストミストが届く。

 

左はパテドカンパーニュ、右はホタテかと思ったら、カマンベールのフライだった。

 

シーフードマリネは海老と烏賊。

サラダの上にも鰯のマリネ。

そしてソフトサラミ。

 

光物が苦手なちぃさんから、鰯のマリネがお引越し。

 

パンが届く。

 

ホテルメイドのバゲットとフォカッチャは食べ放題。

 

ソフト・ホイップド・バターもたっぷり。

 

一本目をあっという間に飲み干し、シャンパーニュは二本目に。

今日も飲み過ぎの予感。

ちぃさんと過ごす、京橋の楽しい午後は続きます。

 

 

 

 

 

 

2月のこと、友人たちと板橋仲宿で過ごす楽しい午後の続き。

メンバーは、しづちゃん、mayuさん、ノムリエさん、Mr. Vinさん、そして私。

 

『MIKIYA GYOZA STAND』で7本の素晴らしい日本ワインを堪能した後は、旧中山道の仲宿商店街を散策。

 

旧中山道仲宿交差点を過ぎると、名前は板橋宿に。

ここは中山道の一番目の宿場町、板橋宿があったところ。

 

何故かウサギの親子が。

板橋宿商店街のマスコットはウサギなのだそうだ。

 

しづちゃんが案内してくれたのは、新井屋酒店。

ここには全国の銘酒が揃っている。

 

今日のお目当ては、酒粕。

富山県富山市の富美菊酒造の羽根屋の吟醸酒粕と、石川県白山市の吉田酒造店の手取川の吟醸酒粕を購入。

店を出ると、板橋区役所前駅で解散し、各自帰途に就く。

 

でも私は何だかお腹が空いてきてしまった。

そこで、しづちゃんを誘って少し食べて帰ることに。

向かったお店は、スシローが展開する鮨居酒屋、『杉玉』。

 

夕方早い時間でも営業しているお店は貴重だ。

 

先ずは生ビールで乾杯。

 

ガッツリ揚げ物を食べたくなった。

串カツ五種盛り。

中身は、豚&玉葱、海老、鰆、鶉の卵、じゃがいも。

 

あおさ揚げ出し豆腐。

 

日本酒は冷酒を注文。

石川県白山市の吉田酒造店が醸す、手取川 大吟醸 hoshi。

先ほど手取川の酒粕を買ったので、酒本体も飲みたくなった。

使用米は、麹米が兵庫県産山田錦、掛米が石川県産五百万石、精米歩合は45%。

 

生蛸カルパッチョ。

生蛸は大好物。

 

メヒカリの唐揚げ。

目が光っているが、様子がおかしい。

 

よく見ると、目の上に鱒の卵が乗せられている。

 

二本目の酒は、群馬県川場村の永井酒造が醸す、水芭蕉 純米吟醸。

使用米は兵庫県特A地区産山田錦、精米歩合は60%。

 

鰺フライ。

 

ここの鯵フライは肉厚で美味い。

 

〆は寿司盛り合わせの特玉。

小玉、並玉、上玉、特玉の内、一番良い特玉を選んだ。

大トロ、中トロ、ハマチ、生サーモン、ツブ貝、赤海老、鰯、鰻。

スシローの店だけあり、居酒屋業態ではあっても寿司は美味い。

 

酔った頭で、魚の名前を読み上げる。

今日はランチにワインをたっぷり飲んでいるので、〆の日本酒が効いてしまった。

 

店を出ると、驚いたことに外はもう夜。

夜まで付き合ってくれたしづちゃんに感謝。

友人達と過ごす、板橋仲宿の楽しい一日でした。

 

 

 

 

 

 

2月のこと、板橋仲宿の『MIKIYA GYOZA STAND』で開催された”日本ワインの会”に参加した楽しい午後の続き。

会のメンバーは、主催者のしづちゃん、そしてmayuさん、ノムリエさん、Mr. Vinさん、私。

 

アズッカ・エ・アズッコのオオカミのスプマンテ、ロゼ、君に幸あれ、2022年、いにしぇの里葡萄酒の北小野ブラン、土、2023年、そして城戸ワイナリーのプライベート・リザーブ、リースリング、2014年を飲んだあとは、赤ワイン。

 

城戸ワイナリーのオータム・カラーズ、コンコード、塩尻 桔梗ヶ原、2024年。

20周年記念エチケットのボトル。

このエチケットは城戸ご夫妻の愛娘のあかりちゃんのデザイン。

 

甘い完熟果実や蜜の香り。

確かに甘口ではあるが綺麗な酸を持つので、食中に美味しく飲むことが出来る。

コンコードは苦手なワインだが、城戸さんのコンコードは別格。

 

ポルチーニ汁しゅうまい。

 

ポルチーニの香りが心地よい。

これは二人分なので、mayuさんと分けていただく。

 

一つがとても大きく、ポルチーニの香りが食欲を誘う。

 

中には肉がぎっしり。

 

五種類目のワインも、塩尻の赤ワイン。

 

長野県塩尻市の林農園が造る、エステート・ゴイチ、メルロー、柿沢ヴィンヤード、2021年。

林農園は1911年(明治44年)に林五一氏が設立。

そこで、林農園が造るワインは五一ワイン。

 

標高800mの柿沢農場のメルローを使ったワイン。

2021年は夏の記録的な降雨と低温により、ぶどうの収量が大幅に減少した年なのだそうだ。

濃厚な果実味とタンニン、やはり五一のメルローは美味い。

樽熟成は12ヶ月、新樽比率は75%。

 

二皿目の焼き餃子も三種盛り。

右から、青唐辛子餃子、チーズ餃子、鹿の赤ワイン煮込み餃子。

 

六種類目のワインは、城戸の赤。

 

城戸プライベート・リザーブ、カベルネ・ソーヴィニヨン、塩尻 桔梗ヶ原、2014年。

これだけのバックヴィンテージはもうほとんど残っていないのではないだろうか。

 

プラム、カシス、ブラックベリーなどの香り。

果実の綺麗な凝縮感と熟成感。

10年余りの時を経て、素晴らしいボディに昇華している。

 

気に入った青唐辛子餃子を追加。

 

七種類目は、Mr. Vinさんからのプレゼントの貴腐ワイン。

 

岡山県新見市のドメーヌ・テッタが造る、ル・ノーブル、2017年。

こんなワインを持っているなんて、流石vinさん。

 

熟した洋梨、黄桃、アプリコットの香り、綺麗な果実味と酸。

貴腐ワインではあるが甘すぎないので、食中酒としても飲める。

日本にこんなに素晴らしい貴腐ワインがあるのかと驚きの一本。

ぶどうはシャルドネ100%。

アルコール度数は15.5%と高い。

 

城戸のカベルネ・ソーヴィニヨンとテッタの貴腐シャルドネを並行飲みしながら話しに花が咲く。

 

今日飲んだワインたち。

5人で飲むには充分な量だ。

 

今回の会のワインは希少なものばかりで、日本ワインはここまで美味しくなったのかと感動する、しづちゃんに感謝のラインナップだった。

 

mayuさん撮影の集合写真。

『MIKIYA GYOZA STAND』を出ると、折角なので少しお買い物をして帰ることにする。

友人達と過ごす板橋仲宿の楽しい午後は続きます。

 

 

 

 

 

 

2月のこと、素敵な日本ワインの会にお誘いいただき、板橋区役所前駅に降り立つ。

 

メンバーが揃うと、お店に移動。

旧中山道にある元気な商店街、仲宿商店街を歩くのは楽しい。

 

仲宿辺りは、中山道の江戸から最初の宿場、板橋宿があった場所。

 

商店街を離れた住宅街の中にある、今日のお店に到着。

 

ここは、『MIKIYA GYOZA STAND』。

 

今日はお店を貸し切りにしてもらっている。

お店のオーナーの三木さんは私たちの餃子を準備中。

ここは元々中華料理の『三木家』だったのを、2017年に現オーナーが引き継いで『MIKIYA GYOZA STAND』をリニューアルオープンした。

 

カウンター上には今日のワインがずらりと並ぶ。

今日は、しづちゃんが企画してくれた日本ワインの会。

参加メンバーは、主催者のしづちゃん、そしてmayuさん、ノムリエさん、Mr. Vinさん、私。

 

まずはスパークリングワインで乾杯。

しづちゃんとmayuさんには何時もお会いしているが、ノムリエさんとMr. vinさんにお会いするのは久し振り。

 

最初のボトルはエチケットが可愛い、アズッカ・エ・アズッコのワイン。

 

愛知県豊田市のアズッカ・エ・アズッコが造る、オオカミのスプマンテ、ロゼ、君に幸あれ、2022年。

”In Bocca Al Lupo !”は直訳すると”オオカミの口の中へ”で、転じて”頑張れ、幸運を祈る”という意味で、まさに”君に幸あれ”。

 

ぶどうはピノ・ネロとピノ・ムニエ。

アルコール度数は13%としっかりしたスパークリング。

黒ぶどうの果実の凝縮感がある美味いスプマンテだ。

 

お通しは、蕪と胡瓜の浅漬け。

そして薬味皿。

 

カウンターには餃子用の薬味が並ぶ。

麻辣醤はかなり辛い。

 

花椒、胡椒、塩。

 

ニンニク入りの酢、ラー油、ニンニク入りの醤油、醤油、酢。

 

最初は水餃子。

右が野菜餃子、左が肉餃子。

たっぷりのパクチーが嬉しい。

 

二本目のボトルは、塩尻の白ワイン。

 

長野県塩尻市のいにしぇの里葡萄酒が造る、北小野ブラン、土、2023年。

塩尻の中でも最も標高が高い(850m)北小野地区に設立された新しいワイナリーで、2017年がファースト・ヴィンテージ。

2017年の塩尻ワイナリーフェスタでKidoワイナリーを訪問した時に、城戸さんの軒先を借りて小さなブースを出展されていたことを思い出す。

 

爽やかなシトラスの香り、液温が上がるにつれ、豊かな果実味が顔を出す。

ぶどうは、ケルナー63%、ゲベェルツトラミネール20%、リースリング17%。

最初はゲベェルツ感が強かったが、飲んでいるうちにケルナーが前面に出てくる面白さ。

標高の高さ、気温の低さを生かし、ドイツのぶどう品種に強みを発揮されている。

 

三本目のボトルは、知る人ぞ知るKidoワイナリーの白ワイン。

 

長野県塩尻市のKidoワイナリーが造る、城戸プライベート・リザーブ、桔梗ヶ原、リースリング、2014年。

Kidoワイナリーがリースリング単一のワインをリリースしたのは、この2014年が最初で最後。

日本で最高のリースリングと評価される、まさに幻のワイン。

 

口に含むと、果実の凝縮感の強さにまず驚かされる。

液温が上がるにつれ粘性が増し、リースリングの特徴が良く表れる。

アルコール度数は13.5%と高い。

これは時間をかけてゆっくり味わいたいワインだ。

この後に焼き餃子三種盛り、野菜餃子、肉餃子、大葉餃子が出されたが、このワインに意識を集中させていたため撮影忘れ。

友人達と過ごす、板橋仲宿での楽しい午後は続きます。


 

 

 

 

 

2月のこと、ちぃさんと築地の鉄板焼き『KUROSAWA』でランチのあとに、有楽町の『nomuno EXPRESS』でワインをたっぷり飲んだ楽しい午後の続き。

 

日比谷駅から帰途に就くつもりだったが、二人ともお化粧室に行きたくなった。

そこで「東京ミッドタウン日比谷」に立ち寄ることにする。

ステップ広場には、大きな豚と牛。

 

これは、1月10~19日に開催されたニッポンの食の未来を考えるイベント「食と生きる」に合わせて製作された、美術作家の松本勇馬氏の作品。

 

『食の原点、よろこび、未来への希望』をテーマとした、高さ3mを超える巨大な藁のアート作品で、コンセプトは『母乳』

 

日比谷ステップにも綺麗なイルミネーション。

 

目指すは2Fのお化粧室。

でも人が溢れていて断念し、3Fのお化粧室へ。

 

3Fで気分スッキリになると、すぐ近くには馴染みのお店。

ふらふらと吸い寄せられるように『三ぶん』に入店。

 

まずはお粥をお腹に入れる。

 

さて、今日のお酒は何があるのかチェック。

 

少し値段が高い、梅見月のおすすめ酒もある。

 

選んだのは、おすすめ酒。

島根県邑智郡邑南町の玉櫻酒造が醸す、純米 とろとろ にごり酒 生酒。

 

使用米は、やまだわら、五百万石。

精米歩合は70%、酵母は協会701号。

 

ちぃさんと乾杯。

プチプチのガス感が心地よく、甘いが酸があるので爽やかな飲み口。

日本酒度は驚きの-30。

 

まだお腹はいっぱいだが、酒の肴も少し食べることにする。

この黒板を見て、「ここでスイーツを食べる人がいるのかしら」と、ちぃさん。

 

料理は、お隣の『割烹酒亭 三分亭』から運ばれてくるので品数は豊富。

 

黒板のメニューから、愛媛県産のシマアジを注文。

 

ここの魚は全て天然物。

シマアジは引きが強いので、釣って楽しい魚だ。

三宅島の沖合にある三本岳で、石鯛や石垣鯛を釣る合間にシマアジ釣りを楽しんだことを思い出す。

 

ここには、酒に合う珍味も色々ある。

 

このメニューからも一品。

 

エシレバターのじゃがバター。

これは期待通りの美味しさ。

 

二杯目の酒を選ぶ。

 

再び乾杯。

既に二軒でワインをたっぷり飲んできているので、もうかなり酔っている。

 

ちぃさんの酒は、奈良県御所市の千代酒造が醸す、篠峯 上々 純米酒。

 

使用米は、雄山錦、北雫、精米歩合は77%。

燗で飲んでも美味い、篠峯の定番酒。

 

私の酒は、栃木県芳賀郡市貝町の惣誉酒造が醸す、惣誉 新・純米酒。

 

使用米は特A山田錦他、精米歩合は67%、使用酵母は協会7号。

蔵の150周年を記念して2022年に初リリースされた酒で、アルコール度数を13%に抑えた切れの良い辛口。

 

ここの器は良いものが揃い、見ているだけで嬉しくなる。

 

サクッと飲むと、今度こそ帰途に就く。

ここに来た時はまだ明るかったが、『三ぶん』で飲んでいるうちにすっかり陽が陰っている。

 

よく見ると、可愛いワンちゃんが二匹。

飼い主さんが撮影中のようだ。

待ての指示をちゃんと守っている。

 

夜になるとイルミネーションが輝き、街が美しくなる。

 


「東京ミッドタウン日比谷」の文字も明るく浮かび上がる。

 

築地の『KUROSAWA』での鉄板焼き、有楽町の『nomuno EXPRESS』でのワイン、そして日比谷の『三ぶん』での日本酒と、ちぃさんと過ごす充実した休日でした。

 

 

 

 

 

 

2月のこと、ちぃさんと築地の鉄板焼きの名店、『KUROSAWA』でランチを楽しんだあとは、腹ごなしに散策。

 

『KUROSAWA』がある路地を出た直ぐの道を右折直進すると、道は途中からマロニエ通りになる。

銀座二丁目交差点まで来た。

 

銀座通り(中央通り)はホコ天。

ルイ・ヴィトンは改装中。

 

マロニエ通りを更に進み、外堀通りから首都高の高架下をくぐり抜け、有楽町駅前に向かう。

 

東京交通会館の前には長い行列。

 

よく見ると、”花粉症新対策”のキャンペーン・イベントだった。

 

駅前にはストリートミュージシャン。

新潟県燕市出身のシンガーソングライター、実希さんのライブ。

 

向かったお店は、JR高架下の「エキュートエディション有楽町」にある、『nomuno EXPRESS』。

ここは時間定額制でワインをセルフで飲めるお店で、人気の『BIGOLI』のボロネーゼを食べることもできる。

ここが開店して間もなくに訪問した時、『BIGOLI』の石川代表と偶然お会いし、一緒に飲んだのも楽しい思い出。

 

久し振りに訪問すると色々変化が。

以前はスタンディングだけだったが、奥に椅子席が六つできている。

そして客の半分以上がワインを飲まずにボロネーゼを食べている。

もう一つ変わったのは、以前は最初の30分が1,100円で以降30分毎に550円だったのが、今は最初の30分が1,500円に値上がりしている。

 

椅子席がいっぱいなので、最初はスタンディングで。

最初のワインはスパークリング。

 

イタリアのデコルディ、スプマンテ、ブリュット、ロザート。

 

ちぃさんと乾杯。

フランボワーズなどのベリー系の香り。

フレッシュ&フルーティー、爽やかなスプマンテ。

 

奥の席が空いたので、移動。

 

二種類目のワインは、白。

スペイン、カスティーリャ=ラ・マンチャ州のフィンカ・コンスタンシアが造る、ファイブ・ヒドゥン・ラグーンズ、オーガニック、ソーヴィニヨン・ブラン、2022年。

 

ライム、青リンゴの爽やかな香り、果実味を包む柔らかな酸とミネラル、後味にはハーブのニュアンス。

オーガニック認証のユーロリーフが付いている。

 

ワインはここから自分で選んでグラスに注ぐ。

左奥が赤ワイン、右手前がスパークリングと白ワイン。

 

三種類目のワインも白。

ソーヴィニヨン・ブランを飲んだので、今度はシャルドネを選んだ。

 

オーストラリア、南オーストラリア州のブラザーズ・イン・アームズが造る、キリビンビン、シヴァー、シャルドネ、2023年。

 

キリビンビンは五代続く名門ワイナリーで、高品質ワインの生産で定評がある。

キリビンビンのワインは美味しいので、見付けたら飲んでいる。

このワインもサクラアワード2023年で金賞を受賞。

キリビンビンはアボリジニの言葉で、“輝く、明るくなる”という意味。

 

四種類目のワインは、赤。

飲んだことがある銘柄を見付けたので選んだ。

 

ベンド、カベルネ・ソーヴィニヨン、カリフォルニア、2022年。

ベンドは、ブレッド&バターを始め多くのワインを手掛ける人気のイタリア人醸造家、ダリオ・デ・コンティが経営するワイナリー。

このワインを飲んだのは、六本木の『エンパイア・ステーキハウス』。

 

その時の記事はこちら。

 

 

完熟した黒果実の果実味。

しなやかなタンニンを持つバランスの良いカベルネ・ソーヴィニヨン。

 

店内は常に満席で、ボロネーゼを食べる客も多いのでスタッフは忙しそう。

 

五種類目のワインも赤。

これもよく知っているワイン。

チリのコンチャ・イ・トロがマイポ・ヴァレーで造る、カッシェロ・デル・ディアブロ、レセルバ・プリバダ、カベルネ・ソーヴィニヨン、2019年。

 

”悪魔の蔵”と言う名のこのワインはあまりに有名。

レセルバ・プリバダはその上級ワイン。

プラムやブラックベリーの香り、ビターチョコレートやプラムの果実味にしなやかなタンニン。

『バルバッコア』のプレミアム・ワイン・コースにも採用されている美味いフルボディだ。

 

さて、次に何を飲もうかとワインの棚を見ると、その上の時計に目がいく。

いけない、あと3分で飲み始めて一時間になる。

 

急いで会計を済ませ、店をあとにする。

日比谷駅から帰途に就くことにする。

 

「エキュートエディション有楽町」にはミュージック・カフェ&バーの『THE STAND』がある。

長い行列のお目当ては、人気のギンザ・コリドー・カヌレ。

ここがオープンして割とすぐに、ちぃさんとアペロに利用したことがある。

 

 

 

更に先に進むと、高架下に『よもだそば』が出来ていた。

『よもだそば』と言えば銀座と日本橋にある生そばとインドカレーの人気店だが、2024年6月1日に有楽町店がオープンしたのだそうだ。

そう言えば、ちぃさんと銀座店に行ったことがある。

 

その時の記事はこちら。

 

ちぃさんと築地と有楽町で過ごす楽しい休日でした。

のはずが、話しは続きます。

 

 

 

 

 

 

2月のある休日、ちぃさんと築地の鉄板焼き、『KUROSAWA』で過ごす楽しい午後の続き。

 

魚と季節野菜の鉄板焼きの次は、肉料理。

本日の黒澤特選和牛ステーキとKurosawa特製ハンバーグ。

 

薬味は、アンデスの岩塩とコチュジャンソース。

 

まずはハンバーグがステーキカバーの中で焼かれる。

 

続いて黒澤特選和牛ステーキ。

ちぃさんはミディアムレアで、私はレアで。

 

最後に、目玉焼き。

 

Kurosawa特製ハンバーグの完成。

付け合わせの野菜は、金美人参、シャドークイーン、菜の花。

 

卵黄の盛り上がりが素晴らしい。

 

和牛100%のハンバーグはジューシーで、中にはフォアグラがゴロゴロ入っている。

 

黒澤特選和牛ステーキも焼きあがる。

ちぃさん曰く、「口の中でとろけちゃう」。

今までここで食べた肉の中で、今日の肉が一番美味しいかもしれない。

 

付け合わせは、もやし。

 

飲んでいるボトルは、ジョエル・ゴット、ジンファンデル、カリフォルニア、2022年。

名醸造家、サラ・ゴットが造るジンファンデルは美味い。

 

鉄板では河合さんがガーリックライスを作り始めている。

コースのご飯は魚沼産コシヒカリの白米だが、何時もガーリックライスにアップグレードしてもらっている。

 

一部を残し、ヘラで鉄板に押し付けてガーリックライス煎餅を作っている。

 

ガーリックライスの出来上がり。

煎餅を上にかぶせ、青のりをトッピング。

鉄板焼きのガーリックライスは最高に美味い。

香の物は高菜漬け。

 

半分食べたところで、鉄板の上で温められていた南部鉄瓶に入った出汁を注いでもらい、残りはお茶漬けにして食べる。

 

この味変がまた楽しい。

 

食後のデザートは、この急な階段を上って二階のサロンでいただく。

古い日本家屋の階段は狭くて勾配がきつい。

しかもつるつるに磨き込まれているので、下りは要注意。

この写真は二階から階段を見下ろしたもの。

 

二階の廊下の右側には個室。

 

個室の中には、5人用のカウンターが二つ。

繋げて一部屋として使うこともできるし、仕切って二つの個室に分けることもできる。

 

そして左側にはサロン。

(先客が居たので撮影は控え、H.P.の写真をお借りしました。)

 

元々は和室だったので、床の間もある。

 

サロンにはバーコーナーもあり、ここでスピリッツを飲むこともできる。

 

今日のデザートは三種盛り合わせ。

シャンパンゼリー、キルシュのタルト、フランボワーズのアイスクリーム。

 

ちぃさんのデザートには、ハピバのチョコレート・プレート。

 

スイーツが苦手なちぃさんが食べたのはアイスクリームとタルトの半分のみ。

残りは、チョコレート・プレートも含めて私がいただく。

 

お店の方が記念写真を撮影し、カードを作ってくれた。

今回の『KUROSAWA』も美味しく楽しかった。

私たちの料理を担当してくれた河合さんが店の外まで見送りに出てくれ、今日の礼を述べて店をあとにする。

ちぃさんと過ごす、築地の楽しい午後は続きます。

 

 

 

 

 

 

2月のある休日、ちぃさんと築地で待ち合わせ。

 

築地の空は晴れ渡り、2月とは思えない暖かさ。

 

向かったのは、路地裏にある日本家屋。

 

何処にも看板が出ていないので、ここが鉄板焼きの名店だとは知っていないと通り過ぎてしまう。

 

ここが『鉄板焼 KUROSAWA』だと示しているのは、この表札。

 

一階には二つの大きな鉄板を囲むカウンター席。

二階には4~5人用の個室が二つと、サロンがある。

人気のお店で、今日も満席の予約。

近くに座った女性二人客の内のお一人の声が大きいので、話の内容が全て耳に飛び込んでくる。

「ここは何度電話しても何時も満席なのよ。今回はようやく予約が取れて久し振りに来られて良かったわ」とのこと。

 

私たちの席は、右側の鉄板の真ん前。

前回だけ奥の席だったが、それ以外は何時もこの席。

今日は”明コース”を予約している。

まさに”黒澤明監督”の名前を冠したコース料理。

 

まずは生ビールで乾杯。

 

プレモルのきめ細かな泡が美しい。

 

前菜は、コールドビーフと春野菜の生春巻き、スイートチリソース。

 

緑の野菜の真ん中に入っているのがコールドビーフ。

このビーフが美味しく、べジファーストが嬉しい。

 

赤ワインを早めに抜栓してもらう。

 

選んだワインは、ジョエル・ゴット、ジンファンデル、カリフォルニア、2022年。

ジョエル・ゴットは、ナパを始めカリフォルニアで数店舗の人気レストランを経営すると共に、このワイナリーを運営。

ナパにある彼のレストラン、『Taylor’s Refresher』は何時も行列の店で、私も食事をしたことがある。

ワインメーカーは著名な醸造家のサラ・ゴットで、ジョエル・ゴットの奥様。

 

ラズベリー、ブルーベリーの豊かな果実味。

カカオ、ストロベリーのコンフィチュールのニュアンスに、スパイスのヒント。

樽由来のバニラ香も心地よい。

セパージュは、ジンファンデル90%、プティシラー、シラー、アリカンテが合わせて10%。

熟成はアメリカンオークの樽(新樽比率25%)で8ヶ月、アルコール度数は14.4%と高い。

 

生ビールと赤ワインを並行して飲みながら、前菜を楽しむ。

 

市場より本日の魚介のソテー、季節の彩り野菜ソテー。

今日の魚は、ソイ。

私たちの鉄板焼きを調理してくれるのは、河合さん。

今までは埜瀬料理長が担当してくれることが多かったが、今日は二階の個室で腕を振るわれている。

 

紅芯大根、ミニトマト、プチケール、そしてソイが焼かれる。

ソイの皮は剥がされ、ヘラで押さえて皮煎餅に。

 

続いてほうれん草が豪快にソテーされる。

 

二枚のヘラだけで綺麗な魚料理が完成。

ほうれん草の上にソイのソテー、更にその上に皮煎餅。

 

ソイに掛けられた緑のソースは、ニンニクとパセリのバターソースにレモン果汁を加えたのも。

茶色いソースは、鉄板の上に少し残した緑のソースに醬油を加えたもの。

二種のソースの香りが素晴らしい。

ちぃさんと過ごす、築地の楽しい午後は続きます。

 

 

 

 

 

2月のこと、彼女と品川の『グランド・セントラル・オイスター・バー&レストラン』で過ごす楽しい夜の続き。

ここはニューヨークのグランド・セントラル駅の地下にあるレストランの東京店。

ニューヨークに行く度に食事に行っていた好きなお店だ。

 

フレッシュオイスターをたっぷり堪能した後は、大好きなソフトシェルクラブ。

メニューにあると必ず注文する料理だ。

 

ソフトシェルクラブのフライ、スパイシーカレーソ-ス。

 

二人の取り皿に取り分けるのは私の仕事。

大きなソフトシェルクラブが2杯分入っているので、取り分けても結構なヴォリュームがある。

これは最高に美味い。

 

フレッシュオイスターとソフトシェルクラブでスパークリングワインがどんどん進む。

 

飲んでいるのは、フランスのモエ・エ・シャンドンがオーストラリアで造る、シャンドン、ブリュット。

 

続く料理は、鮪のレアグリル、Hot & Sourソース、ガーリックの香り。

ケール、ベーコン、マッシュルームのソテー添え。

 

肉厚の鮪はまさにシーフードステーキ。

レアの焼き具合が食欲をそそる。

 

ケールは巨大で、ベーコンも肉厚。

 

この料理も私が二人に取り分け。

何時もはメインに肉料理を選ぶのだが、ここではシーフードを選んで正解と思う美味しさ。

 

牡蠣とモッツァレラチーズのスパゲッティ・アラビアータ。

 

シャンドンを飲み干すと白ワインをボトルで注文しようとしたが、彼女が”明日の朝早くから会議がある”とのことで、グラスで飲むことに。

選んだワインは、カリフォルニアのベリンジャー、ナパ・ヴァレー、シャルドネ、2020年。

 

二人に取り分けてもかなりのヴォリュームがある。

写真では見えないが、牡蠣とモッツァレラチーズがたっぷり入っている。

 

シャルドネは二杯目。

カリフォルニアらしい濃厚な果実味のシャルドネも良いものだ。

 

デザートはシナモンアップルパイにしようと思ったが、温めるので10分ほどかかるとのこと。

そこでニューヨークチーズケーキを選択。

 

アメリカンな大きさが嬉しい。

濃厚なレアチーズケーキで、ストロベリーソースが良く合って美味い。

 

熱いコーヒーで今夜を締めくくる。

 

今夜はワインは適量だが、料理は食べ過ぎてしまった。

アメリカンのお店は一皿のヴォリュームがあることを忘れていた。

満腹満足で席を立つ。

店内は賑やかで活気がある。

今夜も満席なのだそうだ。

 

やはり『グランド・セントラル・オイスター・バー&レストラン』は楽しく、ここに来るとニューヨークを思い出す。

 

「アトレ品川」のレストランフロアの他のお店も満席のようで、入店待ちの客の列も出来ている。

彼女と過ごす、品川の楽しく美味しい夜でした。

 

ところで、最近は物価や人件費の上昇が続いているが、それに合わせてレストランの価格も大幅に上がっている。

丸の内の大好きなフレンチ、『エリックス バイ エリック・トロション』で何時も食べているコース料理は、2年前は一人10,000円だったが、昨年には13,200円に、今年は14,900円に上がった。

『グランド・セントラル・オイスター・バー&レストラン』の食事代も以前は二人で2万数千円くらいのイメージだったが、今夜は約35,000円だった。

現役を引退した身にとってはこの値上がりは厳しい。

そろそろ外食回数を減らすべきなのだろう・・・。