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ワインは素敵な恋の道しるべ

白ワインは天使の如く貴方の心を解き放ち、赤ワインの真紅のグラスの底には悪魔が潜む。そして貴方は天使の如く大胆に、悪魔の如く繊細に、新たな恋の道を歩み始める。

1月初旬のこと、彼女と丸の内の『バルバッコア・クラシコ』で過ごす楽しい午後の続き。

 

新年初の彼女との外食でテンション高めなのか、今日は随分たくさん飲んでいる。

スプマンテを2杯、ソーヴィニヨン・ブランを1杯、ピノ・ノワールを2杯、シャルドネを1杯、マルベックを1杯飲んだあとは、再びスプマンテ。

 

飲んでいるスプマンテは、トレンティーノ・アルト・アディジェ州のロータリが造る、ロータリ、ブリュット、プラチナ、ミレジム、2017年。

 

彼女がデザートを取ってきた。

何だか面白いスイーツの組み合わせ。

 

私もスイーツを取りに行く。

 

どれも美味しそうだが、お腹の残存キャパと相談しながら選ぶ。

 

ソルベとアイスクリームは必須。

 

お腹はいっぱいなのに、こんなに盛り込んでしまった。

 

バナナのパウンドケーキ、キンジン、ブラジルプリン、マンジャール・デ・ココ、チョコレートムース。

丸いのは、奥からカジュジーニョ、ペイジンニョ、ブリガデイロ。

 

ストロベリーソルベとヴァニラアイスクリーム。

 

デザートを食べながらも、スプマンテの4杯目。

彼女はホットコーヒー。

 

私の〆の飲み物は、カイピリーニャ。

ブラジル料理のお店に来たからには、これを飲まないわけにはいかない。

砂糖半分で作ってもらった。

 

気が付くと、店内に残る客は私たち以外には一組だけ。

満腹満足で『バルバッコア・クラシコ』をあとにする。

 

このあと彼女は銀座で英語のレッスン。

そこで腹ごなしに銀座まで散策することに。

 

東京国際フォーラムには面白いものが。

クリスマスツリーのような形をしているが、謹賀新年なので門松の変化形といったところ。

 

よく見ると、ずらりと並んでいるのは今年の干支の巳。

 

見ていると、突然動き出したので驚いてしまった。

 

フォーラムを抜け、有楽町へ。

 

有楽町駅前には何かの催しで、多くの人出。

 

茨城県の”ほしいも全員集合まつり”なのだそうだ。

銀座に彼女を送り届けると、私は次の目的地に移動。

 

到着したのは、池袋東武。

 

高知県の高木酒造の販売会については、既に1月9日に記事にアップしている。

 

高木酒造の五代目と記念撮影。

最近の酒造りの情報を色々聞くのが楽しい。

 

購入した酒は、豊能梅 純米吟醸 おりがらみ 生、豊能梅 純米吟醸 いとをかし。

右に写っているのは、mayuさんにいただいたカレンダー。

彼女と過ごす新春の素敵なランチと、馴染みの酒蔵の販売会の楽しい午後でした。

 

 

 

 

 

 

1月初旬のこと、彼女と丸の内の『バルバッコア・クラシコ』で過ごす楽しい午後の続き。

 

一番好きなピッカーニャ(イチボ)は何度でも食べたい部位。

今度は少し肉厚に切ってもらう。

この一枚は彼女へ。

 

私は串に残った厚い肉をそのままもらうことに。

厚切りのピッカーニャも美味い。

 

スプマンテ、ソーヴィニヨン・ブランを飲んだあとは、ピノ・ノワールを選択。

 

カリフォルニア、ナパ・ヴァレーのフィオール・ディ・ソーレが日本向けに造るプライベートブランド、ドリームリー、ピノ・ノワール、2022年。

 

ぶどうは、セントラル・コースト、ノース・コースト、セントラル・ヴァレーのピノ・ノワールが使われている。

ストロベリーやラズベリーの甘い果実味、まろやかなタンニンを持つ、カリフォルニアらしいピノ・ノワール。

ブルゴーニュのピノ・ノワールが好きな彼女は、やはり苦手とのこと。

 

続く肉は、左は再びのペッパーステーキ。

部位はピッカーニャ。

右はビッフェ・デ・チョリゾー(サーロイン)。

 

ピノ・ノワールを飲みながら食べる肉は旨い。

 

彼女が濃厚なシャルドネを飲みたいというので、カテナを出してもらう。

アルゼンチンを代表するワイナリー、ボデガス・カテナ・サパータが造る、カテナ、シャルドネ、2022年。

支配人の小林さんは若い頃にカテナを訪問したことがあり、カテナは小林さんイチオシのワイン。

カテナを注文すると必ず小林さんがテーブルに来てくれるのだが、残念ながら今日はお休みで不在。

 

自社畑のシャルドネ100%を、フレンチオークの樽(新樽比率35%)で、シュールリーで10ヶ月熟成。

シトラスやトロピカルフルーツ、花梨の香り。

強い果実味、酸、ミネラルのバランスが素晴らしい。

 

ドリームリーのピノ・ノワールとカテナのシャルドネの並行飲みは楽しい。

 

アルカトラ(ランプ)も美味い。

 

フラウジィニア(カイノミ)も好きな部位。

他にも色々な肉を食べたが、同じような画像なのでアップは省略。

 

満席だった店内には空席が目立つようになった。

 

でも私たちはまだ食べ続けている。

大好きな焼きパイナップル。

 

酸があるので、これを食べると消化が促進されるような気がする。

 

まだ肉も食べているので、カテナの赤ワインも飲むことにする。

シャルドネと同じく、アルゼンチンを代表するワイナリー、ボデガス・カテナ・サパータが造る、カテナ、マルベック、2022年。

 

アルゼンチンのワインの聖地、メンドーサで造られる、アルゼンチンの赤ワインを代表する品種、マルベック。

 

黒果実の凝縮感、綺麗な酸とタンニン、バラやスミレのニュアンス、そして長い余韻。

アルコール度数は13.5%と強め。

やはりカテナのマルベックは美味い。

 

今度はドリームリーのピノ・ノワールとカテナのマルベックの飲み較べ。

色の違いが良くわかる。

 

シュラスコでは焼きチーズも外せない。

彼女と過ごす、丸の内の楽しい午後は続きます。

 

 

 

 

 

 

私の記事も今日でようやく年が明けました。

1月初旬のこと、彼女と丸の内で待ち合わせ。

新年最初の外食は彼女ががっつり肉を食べたいということで、シュラスコのお店を予約。

 

今日は東京駅側から「新丸ビル」に入館。
地下の入り口は、何気に地味。

 

何時ものとおり地下から1階までエスカレーターを使い、1階からエレベーターでレストラン階に上がる。

 

今日のランチのお店は、『バルバッコア・クラシコ』。

店の前で彼女を迎えると、揃って入店。

 

何時ものとおり一番奥の窓際の席に案内される。

まずはスパークリングワイン。

 

今日のスパークリングワインは、イタリア、トレンティーノ・アルト・アディジェ州のロータリが造る、ロータリ、ブリュット、プラチナ、ミレジマート、2017年。

トレンティーノ地域にある広大な畑から収穫される自社ぶどう100%で、瓶内二次発酵方式で造られる高品質スプマンテ。

 

ロータリは大好きなスプマンテ・メゾン。

新年早々にそのミレジマートを飲むことが出来て嬉しい。

ぶどうは全て手摘み、瓶内熟成期間は36ヶ月と長い。

セパージュはシャルドネ80%、ピノ・ノワール20%。

雑味のない綺麗な果実味と熟成感、冷涼な気候を思わせる切れのある酸、ドロミテ土壌由来の活き活きとしたミネラル。

やはりプラチナは美味い。

 

乾杯を済ませると、サラダバーへ。

 

肉の前には、べジファースト。

でも肉が食べられなくなるので、食べ過ぎは厳禁。

彼女の皿はお野菜豊富。

ヴォリュームは多く見えるが、ほとんどが葉物野菜なので実際にはかなり控えめ。

 

私の皿は、葉物野菜が少ない。

葉物野菜は朝食でたっぷり食べているので、家では食べることが少ない食材を中心に選んだ。

パルミット、アーティチョークは大好き。

そしてパルミジャーノ・レッジャーノやオリーブも外せない。

 

サラダを食べながらも、シュラスコも頼むことにする。

 

肉のお供のモーリョが届く。

醤油のモーリョと野菜のモーリョ。

 

ポンデケージョも届く。

ポンデケージョはブラジル、ミナス・ジェライス州発祥のチーズパン。

ブラジルだともっと大きなポンデケージョが山盛りでテーブルに届くので食べ過ぎてしまうのが問題。

 

肉用のナイフは、ブラジル製のトラモンティーナ。

”バルバッコア”の名前入り。

 

メダルが赤だと肉は出されない。

 

彼女の要請に従い、緑に裏返す。

 

最初に出されるのは鶏肉とソーセージだが、パス。

これはペッパーステーキ。

 

続いてピッカーニャ(イチボ)。

 

ペッパーステーキも部位はピッカーニャ。

これが柔らかくて美味しい。

もちろん串焼きのピッカーニャも美味い。

 

フリッツも少しもらう。

彼女はパス。

 

スプマンテを二杯飲んだあとは、白ワイン。

 

ニュージーランド、マーティンボローのマーティンボロー・ヴィンヤードが造る、テ・テラ、ソーヴィニヨン・ブラン、2023年。

ニュージーランド北島の最南端、ワイララパにあるマーティンボローはニュージーランドのブルゴーニュ、ピノ・ノワールの聖地と称される銘醸地。

面積は極めて狭く、ニュージーランドのワイン生産量の僅か1%を占めるに過ぎない。

 

ニュージーランドのソーヴィニヨン・ブランと言えば、南島の北端のマールボロが有名だが、マーティンボローも負けていない。

華やかな白い花の香り、パッションフルーツのニュアンスを持つ豊かな果実味、そして綺麗な酸。

やはり美味い。

彼女と過ごす、丸の内の楽しい午後は続きます。

 

 

 

 

 

 

2024年が終わろうという夜、六本木のイタリアン、『バー & レストラン ココノマ』で彼女と過ごす素敵な夜の続き。

今夜はシャンパーニュ・ディナー、そして料理は世界三大珍味のコース。

 

楽しんでいるのはセコンド・ピアットの国産牛フィレ肉のポワレ、ペリグーソース。

アミューズがフォアグラ、インサラータがキャビアのあとのセコンド・ピアットは、トリュフ。

 

飲んでいる赤ワインは、ボルドー、グラーヴの、シャトー・デュ・オー・マレ、2016年。

 

二本目のシャンパーニュ、ドメーヌ・シャルリエ・エ・フィスのブリュット、カルト・ノワールを飲み干したので、三本目のシャンパーニュを抜栓。

彼女と過ごす、2024年最後のディナーなので、今夜はゆっくりたっぷり飲むことにする。

 

抜栓したのは一本目と同じシャンパーニュ、コート・デ・バールのヴーヴ・マリアンヌが造る、ブリュット、キュヴェ・アンフィニー。

 

グラーヴの赤とシャンパーニュの並行飲みも楽しい。

 

今夜はVIPルームで食事をしている。

メインダイニングとの間を仕切る壁は、ワインセラー。

 

ここは九間(ここのま)の様式で造られた部屋で、大きさは三間x三間。

中にはテーブルが四つ置かれているが、今夜は貸し切り。

 

床は表面に凹凸を付けた手彫りの材木で、靴を脱いで部屋にあがっているので足裏に心地よい。

 

私たちのテーブルは、奥の窓際の何時もの場所。

写真は食後に撮影。

 

ドルチェが届く。

 

苺のショートケーキとバニラアイスクリーム。

 

盛り付けが美しい。

 

〆はホットコーヒー。

 

でもまだ三本目のシャンパーニュが残っている。

 

そこで、ドルチェにもシャンパーニュ。

 

三本目のボトルを飲み終えると、席を立つ。

満席だったダイニングルームの客も一組を残すのみとなっている。

 

支配人とエントランスの門松に見送られ、満腹満足で店を出る。

 

「六本木ヒルズ」の66プラザまで戻ってきた。

森JPタワーは日本最高峰だけあって良く目立つ。

今夜の東京タワーはダイヤモンドヴェール。

 

この時間になっても「成城石井」のデリには多くの客。

お夜食用と朝食用に、サラダなどを幾つか購入。

 

六本木で彼女と過ごす年末の夜は素敵に更けていきました。

これで、2024年の記事は終了です。

 

 

 

 

 

 

2024年が終わろうという夜、六本木のイタリアン、『バー & レストラン ココノマ』で彼女と過ごす素敵な夜の続き。

 

今夜はシャンパーニュ・ディナー。

抜栓したのは、コート・デ・バールのヴーヴ・マリアンヌが造る、ブリュット、キュヴェ・アンフィニー。

 

フォカッチャとE.V.オリーブオイルが届く。

 

オリーブオイルにバルサミコが注がれ、完成。

 

料理は、世界三大珍味のコースをお願いしている。

フォアグラの次は、キャビア。

キャビアと炙り鮪のガーデンサラダ、シェリービネガー。

多くの種類の野菜が嬉しい。

 

鮪の上にはキャビアと金箔。

キャビアの量が前回より少ない気がするが、美味しいので良しとしよう。

 

テーブル上には金属の鈴。

VIPルームに居るので、スタッフに来てもらいたいときはこの鈴を鳴らす。

小さな鈴だが、美しく澄んだ音色が室外まで届き、スタッフがすぐに来てくれる。

 

最初のシャンパーニュを一本飲み干すと、二本目は彼女が好きな黒ぶどうの濃厚な味わいのシャンパーニュを選ぶ。

今夜は飲むピッチが速すぎて酔ってしまいそう。

 

ドメーヌ・シャルリエ・エ・フィスが造る、カルト・ノワール、ブリュット。

ドメーヌ・シャルリエ・エ・フィスは、ヴァレ・ド・ラ・マルヌ地区のメゾン。

 

ワインは樽発酵、樽熟成で、オーク樽での熟成期間は4年間。

リザーヴ・ワインが50%前後も使われている。

 

ボトリングは2020年5月、デゴルジュマンは2024年3月5日。

ドサージュは、7.8g/ℓ。

「これ、好きよ。ありがとう」と彼女。

黒ぶどうの濃厚な果実味と熟成感を味わえるシャンパーニュだ。

 

新しいカトラリーが届く。

これもクチポールだが、プリモ・ピアットのパスタに合わせてスプーンが届くのが面白い。

ひと昔前、ベネツィアのイタリアンで食事をした時のこと、パスタを運んできたカメリエーレが「日本人か」と聞くので「そうだ」と答えると、「ちょっと待って」と言って何かを取りに行った。

戻ってくるとスプーンをテーブルに置き、「日本人はパスタを食べるときにスプーンが必要ですよね」とにっこり笑ったことを思い出す。

 

プリモ・ピアットは、シェフお任せのパスタ。

オリーブオイルベースのソースには、塩レモンと出汁が加えられている。

 

パスタの上にはマコモダケ。

マコモダケはイネ科の多年草、マコモの茎の部分。

カラスミパウダーが散らされている。

 

ヴィアンド用のカトラリーもクチポール。

 

新しいフォカッチャも届く。

 

国産牛フィレ肉のポワレ、ペリグーソ-ス。

 

フォアグラ、キャビアの次は、トリュフ。

ソース・ペリグーは、フランス、ペリゴール地方の名産である黒トリュフをたっぷり使った濃厚なソース。

ソースだけでなく、肉の上にも黒トリュフ。

 

肉の焼き色が素晴らしく、柔らかな肉が美味い。

付け合わせは、カボチャとラタトゥイユ。

 

肉料理に合わせて赤ワインをグラスで。

 

ボルドー、グラーヴのシャトー・デュ・オー・マレ、2016年。

所有する畑が僅か3haの小さなワイナリー。

畑の土壌はガロンヌ川左岸にありながら、土壌はドルドーニュ川右岸のサンテミリオンやフロンサックに近い。

このため、ぶどうもメルロー主体となっている。

 

ブラックチェリーやブルーベリー、カシスの濃厚な果実味、熟成によるまろやかな酸とビロードのようなタンニン。

バランスの良い洗練されたボルドー。

セパージュは、メルロー70%、カベルネ・ソーヴィニヨン30%。

熟成はオーク樽80%、ステンレスタンク20%で22ヶ月。

彼女と過ごす、年末の六本木の素敵な夜は続きます。

 

 

 

 

 

 

2024年が終わろうという夜、彼女がシャンパーニュで一年を締めくくりたいというので、六本木でディナーの約束。

 

私は元々丸の内でお買い物の予定があったので、まずは丸の内仲通りへ。

12月25日までは”丸の内ストリートパーク”で賑わっていたが、今は閑散として寂しさを覚える。

 

国際ビルにはまだスーパーマリオの土管が。

クリスマスは終わっても、”丸の内ブライトホリデー”は2025年1月13日まで継続中。

 

目的の場所はエノテカ丸の内店。

(エノテカ丸の内店は国際ビルの建て替えに伴い、2025年3月末に閉店しています。)

 

ここで年始用のワインを購入。

 

丸の内からパピュ~ンと向かったのは、「六本木ヒルズ」。

ここで彼女と待ち合わせ。

 

夕暮れの空を背景にしたママン。

 

夕暮れには森JPタワーと東京タワーがより近くに見える。

秋ではなく季節は冬だが、「夕日のさして、山の端いと近うなりたるに」と枕草子の一節を思い出す。

現代語訳では「夕日が山の端に近づいた」となっているが、私は「夕日が射すことにより山の端が浮かび上がって近く見える」と解釈したほうが美しいと思っている。

 

彼女と合流すると、六本木通りを西麻布方面に下り、「ホテル&レジデンス六本木」に至る。

今夜のディナーの場所は、この中の『バー & レストラン ココノマ』。

 

先週はロビー内にクリスマスツリーが飾られていたが、今日はもう門松がエントランスに設置されている。

 

ロビーのフロントで名前を告げ、店内に案内される。

 

今夜はVIPルームを予約している。

このVIPルームは、店名にもなっている九間(ここのま)。

古来より最も寛いで過ごせる空間が三間x三間の九間とされており、この部屋は京都から招いた職人が仕上げたまさに癒しの空間。

床は手彫りの木材で、靴を脱いで部屋に上がる。

柔らかな木の肌触りが心地よい。

 

室内の生花も紅白の水引が使われ、お正月の雰囲気。

 

私たちのテーブルは、何時もの奥の窓際。

室内には四つのテーブルが置かれているが、結局今夜は貸し切りとなった。

 

カトラリーはクチポール。

和の要素も取り入れたイタリアンなので、箸も置かれている。

 

今夜はシャンパーニュ・ディナー。

抜栓したのは、コート・デ・バールのヴーヴ・マリアンヌが造る、ブリュット、キュヴェ・アンフィニー。

 

柑橘系の爽やかな香り。

果実味を綺麗な酸が包み込む、切れの良いブリュット。

セパージュは、ピノ・ノワール80%、シャルドネ15%、ピノ・ムニエ5%。

 

フォアグラのアミューズが届く。

皿の上には、縦切りにされた林檎が一切れ。

彼女も私も、「?」。

支配人の小林さんによると、「高原さんにまた来ていただいたので、アミューズを新しい料理に変更しましたとシェフが言っています」とのこと。

 

これが前回ここで食べたフォアグラのアミューズ。

 

林檎の果肉に見えるのは、フォアグラのムース。

種はカカオニブ、蜜はオリーブオイル。

赤い皮は色付けされたホワイトチョコレート。

林檎の、いや、フォアグラのムースの下には、林檎のコンフィチュール。

 

周りに散らされているのは、キャラメリゼされたナッツ類や、乾燥させた林檎。

食べるのがもったいないくらいの出来栄えだが、思い切って口に運ぶ。

口いっぱいにフォアグラの旨味が広がる。

支配人にお願いし、シェフに感謝の言葉を伝えてもらう。

彼女と過ごす六本木の素敵な年末の夜は続きます。

 

 

 

 

 

 

 

2024年の末、代官山の邸宅イタリアン、『リストランテASO』で年忘れの会を楽しんだあとは、しづちゃんと「虎ノ門ヒルズ」に移動。

 

年末の夕方早い時間ということで、「T-MARKET」でも「虎ノ門横丁」でも営業中の店がなかなか見つからない中で、ようやく入店できたのは馴染みのレストラン『ザ・グリル・トラノモン』。

 

店の奥の二人用のソファー席に案内されると、さっそく白ワインで乾杯。

代官山の『リストランテASO』でワインをたっぷり飲んできているが、いっぱい歩いたので酔いが醒めてきた。

 

抜栓したボトルは、イタリア、ロンバルディア州のグイド・マッツァレッドが造る、フラデイ、ピノ・グリージョ、2023年。

 

青林檎やグレープフルーツの香り。

爽やかな果実味と綺麗な酸を持つミディアム・ボディ。

 

料理は、ザ・グリル シーフード・プラッター。

 

カクテル・シュリンプ、スパイシー・カクテルソース。

 

フレッシュオイスターは岩手県広田湾産。

 

ロック・ドゥワート・サーモン。

帆立のセヴィーチェ、フレッシュハラペーニョとライム。

 

北海道根室産のイバラガニ、澄ましバター。

 

海老は立派な大きさでプリプリ。

スパイシー・カクテルソースが良く合う。

 

今年の三陸の生牡蠣は身がしっかり付いている。

 

ロック・ドゥワート・サーモンは、スコットランドのロック・ドゥワート社が養殖する、自然環境とサーモンの健康に最大限配慮した高級サーモン。

 

帆立のセヴィーチェはライムの香りとフレッシュハラペーニョの辛さが癖になる美味しさ。

 

イバラガニはタラバガニの仲間で、身の旨味はタラバガニより強いとされている。

 

厨房も忙しくなってきたようだ。

 

ダイニングルームを見ると、客が入り始めている。

 

ピノ・グリージョのボトルを飲み干すと、赤ワインのボトルを抜栓。

もうどうにも止まらない状態。

 

スペインのエデル・リオハ、ヴァルデラーナ、2022年。

 

ダークチェリーやカシスのフレッシュな果実味、活き活きとした酸とタンニンを持つ、バランスの良いミディアム・ボディ。

アルコール度数は14%としっかりしている。

ぶどうはテンプラニーリョ。

 

〆のパスタは、黒毛和牛のボロネーゼ。

 

話しは少し横道にそれるが、ここの塩と胡椒のミルはプジョー。

黒が塩で赤が胡椒。

一番上の銀色の金具にSとPと書かれているが、色のイメージで間違える人が多いのだそうだ。

 

パスタはリガトーニ。

 

ソースが強い黒毛和牛のボロネーゼなので、テンプラニーリョにも良く合って美味い。

 

とうとう二本を飲み干してしまった。

お腹もいっぱいになり、ほろ酔い加減で店をあとにする。

 

友人達と昼・夜と飲み続けた、年忘れの楽しい一日でした。

 

 

 

 

 

 

2024年の末、代官山の邸宅イタリアン、『リストランテASO』で年忘れの会を楽しんだあとは、恵比寿駅まで散策。

メンバーは、しづちゃん、naonaoさん、mayuさん、そして私。

 

ハリウッド・ランチ・マーケットの動物たちは今日も元気。

 

旧山手通りを下り槍ヶ崎交差点で駒沢通りを左折。

北側の銀杏の木は既に葉が落ちているが、南側はまだ黄葉が残っている。

 

途中、アンティークショップに立ち寄り。

 

ここは、アメリカ・ヨーロッパのアンティーク雑貨のお店、mu mu。

 

私もここに燭台を探しに来たことがある。

ここでは見付からなかったが、気に入った燭台はサンフランシスコのショップで買うことが出来た。

ありとあらゆる雑貨が展示されているので見ていて楽しい。

 

恵比寿でJR組とメトロ組に分かれ、解散。

メトロ組のしづちゃんと私は、もう少し飲もうかということで、虎ノ門ヒルズ駅で下車。

駅構内には大きなパブリックアート。

この作品は、清川あさみさんが原画・制作監修を担当したLED内蔵のステンドグラス、「Our New World (Toranomon)」。

 

ここに来たら、”トラのもん”にご挨拶。

 

「T-MARKET」の店にしようかと思い中を巡ったが、中途半端な時間なので営業中の店が少ない。

そこで別の場所にしづちゃんを案内する。

 

向かったのは、『W TORANOMON』のワインショップ。

丁寧に観ていると楽しくて幾ら時間があっても足りない。

 

海底熟成ワインが売られている。

値段を見ると・・・、買う気にならない。

ここで買ったワインはお隣のワイン・レストラン、『W TORANOMON』に持ち込んで飲むことが出来る。

でもまだディナーの営業時間前。

 

T-デッキに出て桜田通りを渡り、森タワー側に向かう。

 

オーバル広場には、スペインのアーティスト、ジャウメ・プレンサ作の「ルーツ」。

8つの言語の文字を使い、膝を抱えて座る人間を模った作品で、言語は日本語、中国語、アラビア語、ヘブライ語、ラテン語、ギリシャ語、ヒンディー語、ロシア語。

世界各地の歴史ある言語が選ばれ、スペイン語も英語も入っていない。

しづちゃんに促され、この前で撮影。

寒い日なのでフェルト帽を被っているが、良く見えない。

 

お返しに、インド人アーティスト、N・S・ハルシャ作の「マター」の前で、しづちゃんを撮影。

南アジアを中心に生息する手の長い猿、ラングールが地球のような球体を左手に持ち、右手で天空を指さしている。

 

向かったのは、ビジネスタワーの「虎ノ門横丁」。

ここにも松飾り。

 

なんだか人が少ない。

既に今年の営業を終了した店が多く、ここでも軽く食べて飲む場所を見付けられず。

 

そこで馴染みのレストランに電話。

まだディナー営業開始前だが、どうぞ来てくださいとの嬉しい返答。

 

オーバル広場に出ると、既に陽が落ち夕闇に包まれている。

 

再びT-デッキを渡り、ステーションタワーに出戻り。

 

出る時には気が付かなかったが、ここにも門松。

 

席を確保できたお店は、『ザ・グリル・トラノモン』。

今年(2024年)1月16日に開業した新しいレストランで、まだオープン後一年経っていないが、私がここで食事をするのは今回で9回目。

 

バーコーナーでは立ち飲みで酒を楽しむことが出来る。

 

まだディナー開始時間前なので、ダイニングに客の姿はない。

 

何時もは多くの料理人が忙しく立ち働く厨房も、今は二人だけで仕込み中。

しづちゃんと過ごす、年末の虎ノ門の楽しい夜は続きます。

 

 

 

 

 

 

2024年の年末、友人たちと恒例の年忘れの会の続き。

場所は代官山の邸宅イタリアン、『リストランテASO』。

メンバーは、しづちゃん、naonaoさん、mayuさん、そして私。

 

シャンパーニュ、ブルゴーニュのシャルドネの次は、ブルゴーニュのピノ・ノワール。

シャンパーニュは私が持ち込み、ブルシャルはmayuさんが持ち込まれたが、ブルピノはワインリストから選んだ。

イタリアン・リストランテだが、ワインは図らずも全てフランス産。

 

ドメーヌ・フェヴレ、ボーヌ、プルミエ・クリュ、クロ・ド・レキュ、モノポール、2006年。

フェヴレが2003年に入手したモノポール(単独所有)畑で、面積は2.37ha。

植樹は1980、89、94、98年と樹齢が高い。

ボトルを立てた写真は飲み終えたあとに撮影。

飲んでいるときはパニエに入っていた。

 

透明感のあるルビー色。

ラズベリー、レッドチェリー、カシスの香り。

強い果実味、酸とタンニンはこなれているがまだまだ健在でボディを引き締めている。

薔薇、シガー、腐葉土、スパイスのニュアンスを持ち、余韻は長い。

熟成は新樽比率2/3で、12~18ヶ月。

 

長い瓶内熟成の時を感じさせないほどコルクの状態は良い。

 

セコンド・ピアットが届く。

 

鴨胸肉とシャドークイーンのロースト、春菊グリルとエピスの香り、軽やかなオレンジソース。

鴨は北海道滝川市産。

手前は紫ニンジンのピュレ。

ジャガイモもニンジンも紫で統一。

 

鴨の焼き色が食欲を誘う。

オレンジソースはほんのり蜂蜜の香り。

やはり鴨にはオレンジのソースが良く合う。

 

美しいボディのブルピノが鴨にも素敵に寄り添ってくれる。

 

食後もボーヌのピノ・ノワールとペルナン・ヴェルジュレスのシャルドネのブルゴーニュ・コンビを並行飲み。

このひとときの満足感が嬉しい。

 

mayuさんのドルチェはハピバプレート。

 

紅玉のタルト、カカオのガナッシュモンテ、爽やかな青林檎の香り。

添えられているのは、ティムットペッパーのエスプーマ。

ティムットペッパーは柑橘系の香りを持つネパールに自生するペッパーで、別名はネパールペッパー。

 

ガナッシュモンテの上には紅玉のタルト、その上には青林檎のクリームと胡桃。

崩して食べるのが申し訳なくなる素敵なドルチェだ。

 

お茶菓子は、キャラメルのビターアイスクリーム。

この皿も額賀画伯の天井画のデザイン。

 

食後の飲み物は、皆さんはハーブティー、私はコーヒー。

砂糖は、インド洋に浮かぶフランス領レユニオン島のサトウキビで作られたプレミアム・シュガー、ラ・ペルーシュ。

 

今日のワインも素晴らしかった。

シャンパーニュは、シャンシーラ・ペール・エ・フィス、グラン・クリュ、オジェ、ブリュット、ブラン・ド・ブラン。

白は、ドメーヌ・タルデュイ、ペルナン・ヴェルジュレス、レ・ブーティエール、2022年。

赤は、ドメーヌ・フェヴレ、ボーヌ、プルミエ・クリュ、クロ・ド・レキュ、モノポール、2006年。

 

食後は中庭に出て記念撮影。

ここには年中花が絶えることが無く、美しい。

 

篠崎支配人が館内を案内してくれる。

ダイニングルームにはまだ客がいるので撮影は控え、写真はH.P.から拝借。

左のステンドグラスの中が、私たちが食事を楽しんだ個室。

 

ダイニングルームにも額賀加津己画伯の絵が並ぶ。

画伯は額賀三兄弟の二男で、長男はギャラリー額賀のオーナー(故人)、三男がひらまつグループの創始者の平松シェフ(平松は奥様の姓)。

 

続いてはサロン。

結婚披露宴やワインパーティーに使われている。

この写真もH.P.から拝借。

 

ここで開催されたパーティーには数多く出席しているが、コロナ以降はそんな大きなパーティーは開かれなくなったのが寂しい。

 

篠崎支配人と記念撮影。

 

続いては私も撮影。

篠崎さんとは長いお付き合い。

友人達と過ごす、代官山での素敵な年忘れの会でした。

 

 

 

 

 

 

2024年の年末、友人たちと恒例の年忘れの会の続き。

場所は代官山の邸宅イタリアン、『リストランテASO』。

メンバーは、しづちゃん、naonaoさん、mayuさん、そして私。

 

シャンパーニュを飲み干すと、mayuさんが持ち込んでくれた白ワインを抜栓。

 

ドメーヌ・ダルデュイ、ペルナン・ヴェルジュレス、レ・ブーティエール、2022年。

コート・ド・ボーヌの一番北、コート・ド・ニュイとの境界の村、ペルナン・ヴェルジュレスにある1947年設立のドメーヌ。

6つのグラン・クリュ、15のプルミエ・クリュ畑を有し、フラッグシップの畑はモノポールのレ・クロ・デ・ラングル。

 

コルクは状態も香りもとても良い。

 

モノポール畑、レ・クロ・デ・ラングルの名前はこのボトルのエチケットの左下にも、そしてバックラベルの説明にも記されている。

レ・ブーティエールは、ペルナン・ヴェルジュレスの南、サヴィニー・レ・ボーヌとの境界にある畑。

 

このワインを輸入しているのは、mayuさんのご友人の会社、ユカセレクション。

 

力強い果実味、綺麗な酸、溌溂としたミネラルを持つ、硬質で上質なボディ。

粘性があり、余韻はとても長い。

ぶどう栽培はビオディナミ、アルコール度数は14%と高い。

流石、ソムリエ・エクセレンスのmayuさんが選ぶワインは素晴らしい。

 

カリフラワーのパンナコッタ、魚介のマリネ。

 

黒いチュイルの下には、真っ白なカリフラワーのパンナコッタ。

濃厚なカリフラワーのとろけるような味わいが素晴らしい。

 

魚介のマリネは、ホタテ、サーモン、甘エビ、アオリイカ。

敷かれているのはラズベリーのソース、マリネの上にはオリーブのジュレ。

ホタテの上にはウニ。

 

シャンパーニュとシャルドネの並行飲み。

シャンパーニュはこれが最後の一杯。

飲んでいるシャンパーニュは、シャンシーラ、グラン・クリュ、オジェ、ブリュット、ブラン・ド・ブラン。

 

パンが届く。

ここのパンは大好きだ。

 

パンのお供はE.V.オリーブオイル。

 

そしてホイップバター。

 

E.V.オリーブオイルは、ペルー産のバジェスル。

多くのミシュラン星付きシェフが採用する、人気のオリーブオイル。

ペルーでのみ栽培されているクリオージャ種のオリーブから作られている。

 

プリモピアットが届く。

 

炙り蛸と芹のスパゲッティ、蛸のラグーソース。

散らされているのは黒オリーブのパウダー。

 

炙り蛸の香ばしい香りが食欲を誘う。

蛸の上に乗っているのは黒オリーブとケッパーで、蛸の吸盤をイメージしているのだそうだ。

 

今日は一階の個室での会食。

ドアのガラスのデザインが素敵。

 

部屋の中にはバーカウンターもある。

左下のボトルは飲んでいるミネラルウォーター、北イタリア、トレンティーノのスルジーヴァ・ナチュラル。

純度が極めて高く鉱物の残留が少ない軟水で、ワインの味を最も損ねないミネラルウォーターと言われている。

 

そして窓の外には中庭。

冬でも花が絶えることがない。

 

『リストランテASO』の開業は1997年。

2024年で27周年となる。

記念のポストカードをいただいた。

友人達と過ごす、代官山の素敵な午後は続きます。