ワインは素敵な恋の道しるべ -3ページ目

ワインは素敵な恋の道しるべ

白ワインは天使の如く貴方の心を解き放ち、赤ワインの真紅のグラスの底には悪魔が潜む。そして貴方は天使の如く大胆に、悪魔の如く繊細に、新たな恋の道を歩み始める。

5月のこと、彼女と丸の内のイタリアン、『オペレッタ』で過ごす楽しい夜の続き。

 

アンティパストの次は、ピッツァ・マルゲリータ。

店内の窯で360℃で一気に焼き上げられているのだそうだ。

 

ピッツァにはタバスコ。

スパークリングワインが進み、一本を飲み干してしまった。

 

飲み干したスパークリングワインは、スペイン、カスティーリャ=ラ・マンチャ州のボデガス・ロザーノが造る、パラシオ・デ・コラソン、ブリュット・キュヴェ。

 

続いてはパスタ。

サーモンのトマトソース・スパゲッティ。

 

二人に取り分け。

サーモンと野菜がたっぷりで美味い。

 

スパークリングワインのボトルを飲み干すと、クラフトビールを飲むことにする。

彼女は、ヴァイツェンベルグ・マイスター。

 

私は北海道・空知地ビール。

撮影前に一口飲んでしまった。

 

クラフトビールのあとは、白ワインをグラスで。

 

チリのウンドラーガがセントラル・ヴァレーで造る、コンセンティア、シャルドネ/ソーヴィニヨン・ブラン、2024年。

ウンドラーガは、チリのワイン生産の中心、マイポ・ヴァレーに1885年に設立されたチリ最古のワイナリーのひとつ。

 

帆立と鮮魚のオリジナルシーズニングロースト、バルサミコソース。

 

今日の鮮魚はカレイ。

身が厚くて柔らかい。

 

肉料理に合わせて赤ワインをグラスで。

 

白ワインと同じくチリのウンドラーガが造る、コンセンティア、カベルネ・ソーヴィニヨン、2023年。

 

牛頬肉の赤ワイン煮込み、ブフ・ブルギニョン。

 

ブフ・ブルギニョンには牛頬肉が一番良く合う。

柔らかく、美味い。

 

ドルチェが届く。

パンナコッタとチョコレートブラウニー。

 

〆の飲み物は、ジントニック。

 

ここには二つの大きなダイニングルームがあるが、どちらも満席。

やはり人気店だ。

奥の厨房に、ピッツァ窯が見えている。

 

今夜もガッツリ食べて飲んでしまった。

明日はジムで身体を絞らなければだ。

 

永代通りに出ると、目の前には常盤橋タワー。

東京駅の日本橋口側も再開発が進み、街の景色がどんどん変わっている。

彼女と過ごす、丸の内の楽しい夜でした。

 

 

 

 

 

 

5月のこと、彼女と丸の内で待ち合わせ。

 

待ち合わせまで時間があるので、東京トーチの建設進捗状況を見に行く。

このビルは既に完成している常盤橋タワー。

 

東京トーチパークには多くのテントやキッチンカー。

 

徳島県上勝町と東京トーチのコラボによる”フューチャー・ビア・ガーデン”なのだそうだ。

 

ここでビールを飲みたいが、それほどの時間は無い。

 

日本一の高層ビル、東京トーチの完成は2028年。

少しだけ鉄骨が組みあがっている。

 

パークの池には元気に泳ぐ錦鯉。

 

この池の錦鯉は、新潟県小千谷市生まれ。

 

実はこの場所は色々思い出が詰まった場所。

待ち合わせ時間が近付いたので、今夜のレストランに向かう。

 

向かったのは、東京トーチパークから永代通りを渡った真ん前。

右の低いビルは東京駅日本橋口、左は丸の内トラストタワーN館、その奥の本館に向かう。

 

今夜のディナーの場所は、「丸の内トラスト・シティー」。

ところが彼女から、「早く着いたのでシャングリラ東京のロビーで待っている」とのメッセージ。

 

「シャングリラ東京」も丸の内トラストタワー本館にある。

 

彼女と合流すると、今夜のディナーのお店、イタリアンの『オペレッタ』に向かう。

 

ここは人気のカジュアル・イタリアンで、私たちは初訪問。

 

開店時間に入店したので先客は居ない。

左の部屋には大きなテーブル。

奥には厨房、左手にはバーコーナー。

 

右の部屋にも多くのテーブル。

お店の方によると、今夜は満席の予約なのだそうだ。

 

予約しておいた部屋は、カーテンで仕切ることが出来る個室。

満席でもここなら静かに寛いで食事をすることが出来る。

 

ナプキンは赤と緑のイタリアンカラー。

 

先ずはスパークリングワインを抜栓。

 

スペイン、カスティーリャ=ラ・マンチャ州で1853年からワインを造り続ける家族経営のワイナリー、ボデガス・ロザーノが造る、パラシオ・デ・コラソン、ブリュット・キュヴェ。

 

レモンや青リンゴの爽やかな香り。

フレッシュ&フルーティーなスパークリング。

ぶどうは、アイレン、ベルデホ、シャルドネ。

飲む容器がステンレス製なのでワインの色合いは見えない。

 

水もステンレスの真空二層カップ。

 

アンティパストの一皿目は、カルパッチョ。

 

今日の鮮魚は、マグロとサーモン。

添えられているのは、香味野菜、ハニーマスタード・ドレッシング。

 

二皿目は、シャルキュトリー。

両手に料理を盛っているように見えるこの皿に出会うのは久し振り。

 

豚ハム、鶏ハム、サラミ。

これはワインが進む。

彼女と過ごす、丸の内の楽しい夜は続きます。

 

 

 

 

 

 

5月のこと、ちぃさんと竹芝の「インターコンチネンタル東京ベイ」のメイン・ダイニング、『ラ・プロヴァンス』で過ごす、素敵な夜の続き。

 

ヴィアンドが届く。

 

ヴィアンドに合わせて飲んでいるのは、シュヴァリエ・デュ・フラン・テロワール、ルージュ。
グラン・ヴァン・ド・ジロンドが造る、気軽なヴァン・ド・フランス。

 

氷温熟成牛のグリエ、トリュフソース。

二週間氷温熟成させている。

 

赤身肉はとても柔らかく、旨味が凝縮されている。

添えられているのは黒トリュフ。

トリュフがたっぷり入ったソース・ペリグーが肉に良く合う。

 

筍とこごみが季節感を演出している。

 

大好きなパン・オ・ノアを追加。

 

赤ワインのグラスを飲み干すと、肉料理にもシャンパーニュ。

とうとう三本目を抜栓。

今夜のシャンパーニュは、アンドレ・ディリジャン、ブリュット・トラディション、ヴェメンス。

 

今夜も飲み過ぎだね、と言いながら乾杯。

 

デセールが届く。

 

サクラのミルフィーユ、カルダモンアイスクリーム添え。

白はハチミツとヨーグルトのエスプーマ。

フルーツは、ストロベリー、ラズベリー、ブルーベリー。

 

デセールのお供は、熱いコーヒー。

 

ミルクポットとシュガーポットが出されるのは、流石ホテルレストラン。

砂糖は、フランス領レユニオン島のサトウキビ100%で作られるプレミアム・シュガーのラ・ペルーシュ。

 

ミニャルディーズも届く。

マカロンと、オレンジと抹茶の生チョコレート。

スイーツが苦手なちぃさんの分も全て私がいただく。

 

庄司支配人がボトルを持ってテーブルに来られた。

「デザートワインは如何でしょう」と、お店から嬉しいプレゼント。

このデザートワインは日本には輸入されていない。

 

カリフォルニアのロバート・モンダヴィ・ワイナリーが造る、サヴィト、ソーヴィニヨン・ブラン、オークヴィル・ナパヴァレー、パッシート・メソッド、2018年。

ソーヴィニヨン・ブランのぶどうを陰干しして糖度を高めて作ったスイート・ワイン。

上品な甘みの美味いデザートワインだ。

 

ミニャルディーズとデザートワインの組み合わせも楽しい。

 

支配人とも話しが弾み、コーヒーをお代わり。

 

すっかり寛いで長居をしてしまった。

庄司支配人に見送られ、『ラ・プロヴァンス』をあとにする。

 

やはり「インターコンチネンタル東京ベイ」のレストランは料理もサービスも素晴らしく、好きだ。

 

竹芝埠頭公園の日本丸のマストを模したモニュメントに明かりが灯り、美しく輝く。

 

学生時代はここから東海汽船に乗り、大島や三宅島によく磯釣りに出かけたことを思い出す。

ちぃさんと竹芝の「インターコンチネンタル東京ベイ」で過ごす、素敵な夜でした。

 

 

 

 

 

 

5月のこと、ちぃさんと竹芝の「インターコンチネンタル東京ベイ」のメイン・ダイニング、『ラ・プロヴァンス』で過ごす、素敵な夜の続き。

 

最初の料理は、パレット・アート・オードヴル。

芸術家が愛した南仏プロヴァンスより五種の味覚。

これは、井上シェフのスペシャリティ。

 

シェフが自ら描かれた説明書きも届く。

 

”苦み”は、ル・カスレ。

白いんげん豆のエスプーマ。

カスレはスッド・ウエスト地方の白いんげん豆が入った肉料理。

 

”旨味”は、ル・パプトン。

茄子のパプトンのタルト。

パプトンは、南フランス・アヴィニョンの料理。

茄子をピュレにして卵や牛乳を混ぜてオーブンで蒸し焼きに。

フレッシュ・トマトソースが添えられている。

 

”塩味”は、ラ・ソッカ。

ひよこ豆のガレットサラダ仕立て。

ソッカはニース名物のひよこ豆のクレープ。

 

”酸味”は、ラ・ピサラディエール。

オニオン、アンチョビ、オリーブをブリニと共に。

ピサラディエールはプロヴァンス地方のピザのような郷土料理。

 

”甘味”は、ラ・カマルグ。

トマトのキャラメリゼ、カマルグ塩との調和。

カマルグはゲランドと並ぶ、フルール・ド・セルの名産地。

 

パン・オ・ノアとプチブールが届く。

 

お供は、E.V.オリーブオイルとフルール・ド・セル。

ゲランドかカマルグの塩かと思い庄司支配人に尋ねたところ、以前はゲランドを使用していたが今は復興支援のため能登の天然塩を使っているとのこと。

 

アントレが届く。

 

アントレは、季節の前菜、鮮魚と野菜のマリネ。

鮮魚は鰹。

ソースは、緑がバジル、黒がバルサミコ。

 

添えられているのは、モチムギとエダマメのリゾット、ダイコンのマリネ。

砕いたナッツも良いアクセント。

 

鰹は肉厚の切り身を炙り、二枚に切り分けられている。

 

今夜のシャンパーニュは、アンドレ・ディリジャン、ブリュット・トラディション、ヴェメンス。

二本目を抜栓。

今夜も飲み過ぎの予感。

 

ポワソンが届く。

 

オマール海老、シェフのインスピレーション。

オマール海老が見えない。

マルサラ酒と白ワインのソース。

緑が何なのかは聞き逃した。

 

ジャガイモのガレットを切り分けると、タルトに入った大きなオマール海老が現れる。

 

シャンパーニュがどんどん進み、二本目も飲み干してしまいそうだ。

 

ヴィアンド用に、赤ワインをグラスで。

 

シュヴァリエ・デュ・フラン・テロワール、ルージュ。

グラン・ヴァン・ド・ジロンドが造る、気軽なヴァン・ド・フランス。

ちぃさんと過ごす、「インターコンチネンタル東京ベイ」のメイン・ダイニング、『ラ・プロヴァンス』での素敵な夜は続きます。

 

 

 

 

 

 

5月のこと、ちぃさんと新橋で待ち合わせ。

 

二人で向かったのは、ゆりかもめ。

若い頃はお台場でよく遊んでいたのでゆりかもめに乗ることが多かったが、引退してからはほとんど利用することが無くなった。

 

向かったのは、竹芝。

新橋から二駅、僅か4分の乗車。

 

竹芝駅を出ると、左手には竹芝埠頭にある日本丸のマストを模したモニュメント。

 

そして右に行くと、「インターコンチネンタル東京ベイ」。

 

ここは現役時代にはよく利用していたホテル。

何に利用していたかは、言わぬが花。

 

最近はベイエリアで食事をすることがあまり無く、今回は3年3ヶ月振りの訪問。

竹芝駅から地上に下りずに移動してきたので、エントランスを入ると、そこは三階。

 

三階にはオールデーダイニングの『シェフズ・ライブ・キッチン』がある。

ここのブッフェは素晴らしい。

 

予約しているレストランがある一階に下る。

この居心地の良い空間は、『ハドソン・ラウンジ』。

 

こちらの豪華な空間は、『ニューヨーク・ラウンジ』。

一階には他にイタリアンの『ジリオン』、『鉄板焼 匠』がある。

 

そして私たちのディナーの場所はホテルのメイン・ダイニング、

フレンチの『ラ・プロヴァンス』。

 

案内のスタッフがドアを開けてくれ室内に歩を進めると、豪華な空間に迎えられる。

 

案内されたのは、前回の訪問時と同じテーブル。

 

前回の訪問記事は、こちら。

 

 

 

 

今夜はシャンパーニュ・ディナー。

早速シャンパーニュのボトルを抜栓。

抜栓したシャンパーニュは、アンドレ・ディリジャン、ブリュット・トラディション、ヴェメンス。

 

アンドレ・ディリジャンは、コート・デ・バールの中心、ビュクセイユ村に本拠地を置くR.M.。

17世紀からぶどう栽培をしている家族で、シャンパーニュの元詰めを始めたのは第二次世界大戦後。

 

今回のミュズレはブラック。

アンドレ・ディリジャンのミュズレの色は、ブラックとシルバーの二色がある。

 

ちぃさんと乾杯。

熟した洋梨やパッションフルーツの香り。

黒果実を感じる濃厚な果実味、後味には炒ったナッツやブリオッシュのニュアンス。

セパージュは、ピノ・ノワール85%、シャルドネ15%。

 

今夜の井上シェフの料理も楽しみだ。

 

シェフのスペシャリティ、パレット・アート・オードヴルが届く。

ちぃさんと竹芝の「インターコンチネンタル東京ベイ」で過ごす素敵な夜は続きます。

 

 

 

 

 

 

5月のこと、板橋仲宿の『MIKIYA GYOZA STAND』で開催された”イタリアワインの会”の楽しい午後の続き。

メンバーは、しづちゃん、mayuさん、ノムリエさん、Mr. Vinさん、そして私。

今日はMr. Vinさんに提供していただいた秘蔵のイタリアワインを、三木さんの創作餃子と共に味わう会。

 

ポルチーニ汁しゅうまいが届く。

 

ポルチーニの香りが素晴らしい、贅沢な一品。

 

三本目は、赤ワイン。

 

ピエモンテ州のサン・フェレオーロが造る、サン・フェレオーロ、ドリアーニ、スペリオーレ、2016年。

 

樹齢は50~70年の古木のドルチェットから造られている。

熟成はピエモンテの伝統的大樽で約二年間。

 

ぶどうはドルチェット100%。

ピエモンテの赤と言えばネッビオーロで、ドルチェットはその次だと思っていた。

しかしこのワインを飲むと、ドルチェットはこんなに素晴らしいのかと認識を新たにする。

 

続いて、再び焼き餃子。

鹿肉のラグー餃子、チーズ餃子、青唐辛子餃子。

鹿肉のラグー餃子は、福岡県豊前市の鹿肉を赤ワインで煮込み、餃子の餡にしている。

 

四本目は、アンティノリが造るスーパータスカン、テニャネロ、2007年。

ティニャネロを飲めることに興奮してしまい、写真撮影を失念。

しづちゃんにお願いして送ってもらった。

 

昔は飲んでいたが、今は価格が高くなり手が届かない。

久し振りに飲むティニャネロが限りなく美味い。

セパージュは、サンジョヴェーゼ79%、カベルネ・ソーヴィニヨン13%、カベルネ・フラン8%。

 

五本目はロゼワイン。

熟成が進み、ロゼと言うより琥珀色。

 

フリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州の、ラディコン、ピニョーリ、2013年。

 

ぶどうはピニョーロ100%、樽熟成は5年間、アルコール度数は14.5%と高い。

 

ピニョーロを飲むのは初めて。

このワインも12年近い熟成を経て、最後の一杯には少量の澱。

 

ここでMr. Vinさんから嬉しい差し入れ。

トスカーナ州、シエナの銘菓パンフォルテ。

ナッツに果物の砂糖漬け、スパイスを効かせて焼き上げたお菓子で、その中でもマルゲリータはアーモンドとオレンジピールをメインとした伝統的なフレーバー。

これがワインに合って美味い。

 

六本目はデザートワイン。

右奥に見えているのは、三木さんが貸してくれたワインを濾す道具。

 

ファネッティ、サント、ヴィーノ・ビアンコ、1998年。

トスカーナを代表するデザートワイン。

 

古い樽をそのまま使い、常温(つまり夏は暑く冬は寒い)で10年以上の時間をかけて造られる特別なワイン。

ぶどうは、トレッビアーノ・トスカーノ、マルヴァージア・ビアンカ。

樹齢は30年前後。

 

ワインは全て、『MIKIYA』オーナーの三木さんにも味わってもらっている。

 

濾していても細かい澱が。

でも良いワインは澱まで美味い。

 

食後の餃子は、あんことチーズ。

デザート餃子は驚きの美味しさ。

 

ワインに詳しい皆さんと過ごす時間は最高に楽しい。

素晴らしいワインを提供していただいたMr. Vinさんに感謝。

 

ほろ酔い加減で板橋仲宿商店街を散策。

午後になり人出が増えている。

 

大きな八百屋さんが二軒り、どちらも品揃えが豊富でしかも安い。

皆さん、野菜を購入。

 

歴史を感じさせるお米屋さんもある。

 

ここまでは仲宿。

 

この先は板橋宿。

 

そして両者を結ぶ道は、旧中山道。

 

立ち寄ったのは、酒屋さん。

ここで羽根屋の酒粕を購入。

日本酒の品揃えも素晴らしく、蓬莱泉の入手困難な酒も良心的な価格で置かれている。

 

私の購入品。

 

ピーマンと茄子はよく見ると高知県産だった。

高知には毎年訪問し、今年ももうすぐ行くので何だか嬉しい。

友人達と板橋仲宿で過ごす、楽しい午後でした。

 

 

 

 

 

 

今朝のベランダ菜園の収穫。

 

ここ数日の好天で鷹の爪の色付きが進み、39本を収穫。

これで今年の収穫本数は985本。

大台まであと15本、頑張れ鷹の爪。

ピーマンは赤くなり始めたものから毎日1個を収穫して食べているが、今日は葉の裏に隠れていた大きな実を発見し、追加で収穫。

 

5月のこと、友人たちと板橋区役所前で待ち合わせ。

 

向かったのは、旧中山道にある仲宿商店街。

折角綺麗な街灯を設置しているのに、この電線や電話線が景観を損ねている。

日本はもっと電線地中化を進めなければと思う。

 

天気が悪い午後の早い時間なので人通りは少ないが、元気な商店街を歩くのは気持ちが良い。

 

八百屋さんの店頭で売られている格安ワインを見付けた。

瓶代と輸送費でこの価格を超えてしまいそうだ。

「どんな味なのか誰か買ってみて」とメンバーの一人。

でも顔を見合わせるだけで誰も買わない。

 

商店街から住宅街に入り、今日のワイン会の会場に到着。

 

会場は、『MIKIYA GYOZA STAND』。

 

ここは元々中華料理の『三木家』だったのを、2017年に現オーナーが引き継いで『MIKIYA GYOZA STAND』をリニューアルオープンした。

ここでワイン会を開催するのは二度目。

 

前回の”日本ワインの会”の記事はこちら。

 

 

 

 

カウンター上には今日のワインがずらりと並ぶ。

今日は、Mr. Vinさん秘蔵のイタリアワインを味わう、”イタリアワインの会”。

 

早速スパークリングワインで乾杯。

今日のメンバーは、しづちゃん、mayuさん、ノムリエさん、Mr. Vinさん、そして私。

私以外は皆さんワインのプロフェッショナルの方々だ。

 

抜栓したワインは、バローネ・ピッツィーニ、フランチャコルタ、ブリュット、ナトゥーレ、2019年。

フランチャコルタはイタリア最高峰のスプマンテ。

 

バローネ・ピッツィーニのオーナーは、アンティカ・オステリア・デル・ポンテの元シェフ。

 

バックラベルにはオーガニック認証マークのユーロリーフが付いている。

ボトリングは2020年6月、デゴルジュマンは2023年1月。

 

ミュズレも撮影。

 

シトラスや青林檎の香り。

豊かな果実味と熟成感、後味には炒ったナッツのニュアンス。

セパージュは、シャルドネ60%、ピノ・ネロ40%。

ぶどう栽培はオーガニック。

瓶内熟成期間は30ヶ月で、ノンドサージュ。

 

肉餃子を、水餃子で。

メンバーにはパクチーが好きな人と苦手な人の両方が居るので、しばしパクチーの話題で盛り上がる。

私は大好き。

 

次は焼き餃子。

定番の、大葉餃子、肉餃子、野菜餃子の三種類。

 

ラー油と胡椒でいただく。

 

二本目は、オレンジワイン。

 

フリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州、トリエステのヴォドピーヴェッツが造る、ヴィトフスカ、2013年。

私にとっては初見のワイン。

 

アンフォラでぶどうの皮ごと半年間熟成、搾ったあとに、アンフォラで半年、更に大樽で2年間熟成。

 

ぶどうはヴィトフスカ100%で、有機栽培。

 

アルバ産白トリュフ蜂蜜と白トリュフバターが出される。

 

12年近い熟成を経て、最後の一杯には少量だが澱が見られる。

 

汁しゅうまいが届く。

 

大きな焼売には肉がぎっしり詰まっていてかなりのヴォリューム。

白トリュフ蜂蜜と白トリュフバターを付けて味わうと、最高に美味。

友人達と過ごす、”イタリアワインの会”の楽しい午後は続きます。

 

 

 

 

 

 

5月のこと、ちぃさんと国立西洋美術館で「西洋絵画、どこから見るか?」展を鑑賞した後に、上野広小路のイタリアン、『アルヴィーノ』で過ごす楽しい夜の続き。

 

続く料理は、牛すじデミグラスのスクランブルエッグ。

これは初お目見えの料理。

 

大きなカップ二つに取り分けても驚くほどの量がある。

牛肉はホロホロに柔らかく煮込まれ、濃厚なデミグラスソースとトロトロのスクランブルエッグと合わせて食べると最高に美味い。

 

飲んでいるワインは、チリのモントグラス・クラシックが造る、デ・ヴァイン、レゼルヴァ、ソーヴィニヨン・ブラン、2023年。

このボトルはお店からのプレゼント。

 

プリモピアットは限定3食のパスタ。

これは入店と同時に頼んでおいた。

よく見ると、前回来た時と表記が変わっている。

 

これが今までのメニュー表。

”男前”が”漢前”に、”小・大盛”が”並・バカ”に、そして並みの価格が1,000円から1,200円に、バカ盛りの価格が1,800円から2,000円に値上げとなっている。

 

これを厨房で作り始めると、にんにくの香りがカウンター上に漂ってくるのですぐにわかる。

量は並盛り、以前の小盛にしたが、それでも充分な量がある。

 

このニンニクの量が半端ない。

 

二人に取り分け。

取り分けてもこの量。

 

麺はモチモチ、にんにくはホクホクで頗る美味。

『アルヴィーノ』に来ると必ずこのパスタを頼むので、翌日には人と会う予定を入れないようにしている。

 

肉料理に合わせ、赤ワインをグラスで。

私が二種類を選び、ちぃさんに試飲してもらい、好きな方を飲んでもらうことに。

ここのグラスワインは180mlもあるので、四杯飲めばボトル1本を飲んだことになる。

 

アブルッツォ州のカンティーナ・トッロが造る、ロッカ・ヴェントーザ、モンテプルチアーノ・ダブルッツォ、2023年。

 

カンティーナ・トッロはイタリア有数の協同組合で、傘下に820軒のぶどう栽培農家と3,000haの畑を有している。

しっかりとした果実味とタンニンを持つ、フル寄りのミディアム・ボディ。

アルコール度数は13%。

 

プーリア州のマーレ・マンニュムが造る、ノー・ブル、ジンファンデル、2023年。

 

輸出を意識したワインのようで、プーリアなのでぶどうの種類は本来はプリミティーヴォと記載すべきところ、アメリカ名のジンファンデルを名乗っている。

アメリカン・オークの樽で熟成されており、濃厚な果実の凝縮感、強いタンニンを持つフルボディ。

アルコール度数は14.5%もある。

 

赤ワインでも乾杯。

ちぃさんが選んだワインは、私の予想通り、モンテプルチアーノ・ダブルッツォ。

ジンファンデルのノー・ブルは、ちぃさんには濃厚過ぎたようだ。

 

セコンドピアットは、A5和牛ランプのステーキ。

100gから注文できる。

お腹は既にいっぱいなので、150gを焼いてもらった。

 

焼き色が素晴らしく、食欲を誘う。

付け合わせは、カポナータ。

 

肉用のナイフは、ブラジルのトラモンティーナ。

『バルバッコア』でも使われているナイフだ。

 

シャリアピンソースをたっぷりかけて食べる。

力を込めなくてもナイフがスッと通る柔らかさ。

素晴らしく美味い肉だ。

 

二人に三つずつ取り分けたが、ちぃさんがもうお腹がいっぱいで最後の一つを食べられないということで、私が美味しくいただく。

次回は、にんにくましましペペロンチーノとこのステーキだけでも充分に満足かも。

 

店長に見送られ、店をあとにする。

 

帰りは上野にではなく仲御徒町に出て帰途につく。

ちぃさんと過ごす、「国立西洋美術館」での「西洋絵画、どこから見るか?」の鑑賞、そして『アルヴィーノ』での素敵な料理とワインに満足した、楽しい夜でした。

 

 

 

 

 

 

5月のこと、ちぃさんと「国立西洋美術館」で「西洋絵画、どこから見るか?」展を鑑賞した後は、ディナーのお店に移動。

 

今日は晴天。

上野駅前の銀杏の樹の緑が濃くなっている。

 

上野のお山を下りて向かったのは、上野広小路。

ここにも「西洋絵画、どこから見るか?」の宣伝バナー。

 

広小路横丁に入る。

横丁の右側は何件もの建物が取り壊され、再開発中。

 

この横丁には焼肉屋が軒を連ねる。

驚いたことに横丁にあった唯一のフレンチ、『おフランス亭』は店を閉じ、その跡地には焼肉店が出来ると張り紙されていた。

『おフランス亭』には一度訪問したことがあり、寂しく思う。

 

『おフランス亭』訪問記事はこちら。

 

 

 

今夜のお店は人気のイタリアン、『アルヴィーノ』。

 

”あるじゃない アルヴィーノ”のバナーに導かれ、ドアを開ける。

 

一階にはカウンター席と厨房、二階にはテーブル席。

ここで食事をするなら、店長とワイン談義をし、シェフと料理談義が出来る一階に限る。

今夜も、一階も二階も満席の予約。

 

まずはスパークリングワイン。

 

表面張力でピタッと止める技が素晴らしい。

見ている私も注いでいる間は息を止めているので、ここでふぅ~と息をつく。

 

少し啜ってから、ちぃさんと乾杯。

 

乾杯後に一口飲んだところでボトルの撮影をしていないことに気が付いた。

テッレ・チェヴィコがエミリア・ロマーニャ州で造る、ラルス、スプマンテ、ブリュット。

ぶどうは、トレッビアーノ100%。

 

ストゥッツィキーノは、イタリアの揚げパン、コッコリ。

 

クリームチーズを付けて食べる。

これが美味いのだ。

 

壁の黒板の今日のおススメとグランドメニューから料理を選ぶ。

 

飴色玉ねぎのポテサラ。

これは私のお気に入り。

それにしてもヴォリュームが半端ない。

 

アスパラガスのゆであげ、トリュフ香る温玉。

温玉の上にはたっぷりのパルミジャーノレッジャーノ。

 

温玉をパッカ~ンと割り、アスパラガスに和える。

 

二人の皿に取り分け。

これも美味い。

 

スプマンテのグラスを飲み干すと、白ワインをボトルで。

実はこのボトルはお店からのプレゼント。

 

チリのモントグラス・クラシックが造る、デ・ヴァイン、レゼルヴァ、ソーヴィニヨン・ブラン、2023年。

チリを代表する醸造家の一人、モントグラスが造る高品質のバラエタルワインで、ヴィーガン認証を得ている。

 

白ワインでも乾杯。

柑橘系の爽やかな香り。

果実味と酸のバランスが良く、後味にはグレープフルーツの皮の心地よい苦み。

ちぃさんと過ごす、上野広小路の楽しい夜は続きます。

 

 

 

 

 

 

5月のこと、ちぃさんと上野の「国立西洋美術館」で””西洋絵画、どこから見るか?”展鑑賞の続き。

「サンディエゴ美術館(SDMA)」と「国立西洋美術館(NMWA)」の共同企画展で、両美術館所蔵の88作品が展示されている。

サンディエゴから出展される49点(常設展示場で展示される5点を含む)は全て日本初公開。

この絵画展は、個人使用目的での写真撮影は可能。

SNSでの発信が禁止されている作品には”禁SNS”のタグが付けられている。

見逃された方のために、少し詳しくアップ。

 

第Ⅳ章は19世紀。

H.P.の説明を添付。

オレノ・ドーミエは19世紀のフランス写実主義を代表する画家。

近代都市パリの光と闇が描かれている。

 

オレノ・ドーミエ「観劇」(1856ー60年頃) 油彩/板  NMWA(旧松方コレクション)

観劇する人々を後ろから描くと言う面白い構図。

 

オレノ・ドーミエ「劇場を後にして」(1865年頃) 油彩/カンヴァス SDMA

この時代になると、シルクハットの紳士たちだけでなく、庶民も劇場に足を運んでいたことがわかる。

 

ブーグローは19世紀後半のフランス画壇で保守的陣営を代表する画家。

歴史画の大作を描く一方で、戸外を舞台に愛らしい子供や清らかながら官能的な少女を描き、人気を博した。

 

ここにはウイリアム=アドルフ・ブーグローの少女の二枚の絵。

 

まさにハッとする美しさ。

ブーグローの人気の理由がわかる作品だ。

 

ウイリアム=アドルフ・ブーグロー「小川のほとり」(1875年) 油彩/カンヴァス NMWA(井内コレクション)

写真と見紛う程の精緻な筆遣い。

モノトーンな色調の中で、赤い花冠が少女の美しさを引き立てている。

 

ウイリアム=アドルフ・ブーグロー「羊飼いの少女」(1885年) 油彩/カンヴァス SDMA

あどけなさが美しさに変貌する瞬間のようだ。

 

印象派の画家が好んで描いた田舎の情景。

垣根のモティーフに焦点を当て、印象派の大御所のピサロと、モネのジヴェルニーで学んだアメリカの画家、ロビンソンの絵が取り上げられている。

 

カミーユ・ピサロ「立ち話」(1881年頃) 油彩/カンヴァス NMWA(松方コレクション)

二人の若い農家の女性が立ち話をしている姿が、中央を横切る垣根によってとても印象的な情景として描かれている。

 

セオドア・ロビンソン「闖入者」(1891年) 油彩/カンヴァス SDMA

越えてはいけない境界を、垣根の脇をすり抜けて入ってきた子供。

見付かってしまった瞬間を、背後に聳え立つ垣根を配することにより緊張感を持つ情景に表現している。

 

19世紀後半になると、女性を理想的な姿としてではなく、踊り子や娼婦など、現実に生きる姿をありのままに描くようになる。

そんな女性を描いた二人の代表的な画家、ドガとロートレックが取り上げられている。

 

ドガとロートレックの「裸婦」を見比べ。

 

エドガー・ドガ「背中を拭く女」(1888ー92年頃) パステル/紙 NMWA

踊り子の絵を得意としたドガらしく、女性の動きに焦点を当てた躍動感ある絵となっている。

 

アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック「うずくまる赤毛の裸婦」(1897年) 油彩/ボード SDMA

一方でロートレックは裸婦と一定の距離感を持ち、冷静に女性の姿を画題として描いているように感じる。

 

最終の展示は、スペインの写実主義の画家が描く、家族や子供の暖かな情景。

2歳で両親を失った画家は、特に子供に深い愛情を込めた絵を描いている。

 

ホアキン・ソローリャ「水飲み壺」(1904年) 油彩/カンヴァス NMWA

スペイン語でボディホという水飲み壺は素焼きの陶器であるため揮発によって中の水が冷たく保たれる。

夏が暑いスペインでは愛用され、多くの絵画に描かれている。

 

ホアキン・ソローリャ「ラ・グランハのマリア」(1907年) 油彩/カンヴァス SDMA

モデルは、画家の娘。

 

スペイン、バレンシア地方の暖かな太陽を感じる絵だ。

 

ホアキン・ソローリャ「バレンシアの海辺」(1908年) 油彩/カンヴァス SDMA

この場面もバレンシアの海。

 

平日の午後はそれほど混んでいないので、ゆっくり鑑賞することが出来た。

 

もう脚はかなり疲れているが、展示はこれで終わりではない。

常設展の中にも「サンディエゴ美術館」からの出品作品が5点展示されている。

広い幾つもの展示室の中のどこにあるのか、宝探しのような面白さ。

 

ジョヴァンニ・ボンシ「バーリの聖ニコラウス」(1365ー70年頃) テンペラ/板 SDMA

バーリの聖ニコラウスは4世紀に現在のトルコで慈善活動を行った聖人。

 

コズメ・トゥーラ「聖ゲオルギウス」(1475ー76年頃) 油彩、テンペラ/板 SDMA

コズメ・トゥーラは、15世紀後半の宮廷都市フェラーラの代表的画家。

この絵はフェラーラの聖堂の祭壇画の一部。

 

ソフォニスバ・アングィッソーラ「スペイン王子の肖像」(1573年頃) 油彩/カンヴァス SDMA

ソフォニスバ・アングィッソーラは16世紀ヨーロッパで最も成功した女流画家。

絵のモデルはスペイン王フェリペ2世の早逝した息子、フェルナンド王太子と考えられている。

 

フランシスコ・デ・ゴヤ「ラ・ロカ公爵ビセンテ・マリア・デ・ベラ・デ・アラゴン」(1795年頃) 油彩/カンヴァス SDMA

ゴヤはスペインを代表する肖像画家。

モデルは、王立歴史アカデミーの会長に就任したばかりのラ・ロカ公爵。

 

ジャン=オーギュスト=ドミニク・アングル「フェイディアスの習作」(1827年、1866年に拡大) 油彩/カンヴァス SDMA

アングルはフランスの新古典主義を代表する画家。

1827年に描いたフェイディアスの頭部を、およそ40年後に別のカンヴァスに貼り付け、腕などを描き足して完成させたもの。

 

常設展示場には人が少なく、ゆっくり鑑賞することが出来る。

 

出口前には記念品の販売コーナー。

 

前庭に出ると、陽が長くなりまだ明るい。

正面はオーギュスト・ロダン、「カレーの市民」。

その奥には「考える人」。

 

左手に目をやると、右は、オーギュスト・ロダンの「地獄の門」。

その左右に「アダム」と「エヴァ」。

左は、エミール=アントワーヌ・ブールデルの「弓を引くヘラクレス」。

そろそろディナーのお店に向かうことにしよう。

ちぃさんと過ごす、上野の楽しい夜は続きます。