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ワインは素敵な恋の道しるべ

白ワインは天使の如く貴方の心を解き放ち、赤ワインの真紅のグラスの底には悪魔が潜む。そして貴方は天使の如く大胆に、悪魔の如く繊細に、新たな恋の道を歩み始める。


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今夜はフランス、アルザスのピノ・ブランを抜栓。


以前はアルザスはほとんど飲まなかったが、ジェロボームのサリーが主催するワイン会で美味しいアルザスを飲んでから、ファンになってしまった。


今夜のワインは、 ウィリ・ギッセルブレッシュトゥが造る、ピノ・ブラン、2011年。


初めて飲む造り手だが、調べてみると1936年創業で、3代にわたって家族経営を守るワイナリーとのこと。


今夜のボトルはピノ・ブランだが、他にリースリング、シルヴァーナ、ピノ・グリ、ゲヴェルツトラミネールを生産しているようだ。


この内、リースリング、シルヴァーナ、ゲヴェルツトラミネールは典型的なドイツのぶどう品種だ。


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アルザスはドイツとの国境地帯なので、ボトルもドイツ風だし、ぶどうもドイツの品種が多い。


しかし今夜のピノ・ブランやピノ・グリはフランス名が使われている。


因みに、ピノ・ブランのドイツ名はヴァイスブルグンダー。


ピノ・グリのドイツ名は、ルーレンダーまたはグラウアー・ブルグンダーだ。


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このワイン、2012年にパリの総合農業コンクールで金賞を受賞しているそうだ。


エチケットの上部の横に受賞メダルのシールを貼っているボトルは多いが、このボトルには印刷した帯が貼られている。




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飲んでみると、想像通りの香り豊かな白だ。


ピーチやリンゴのフルーツ香を持ち、口に含むと酸味と果実味のバランスが良い。


手ごろに飲むことができる、姿形の良いワインだ。


今夜も楽しいお家ワインでした。











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今夜は素敵なデザート・ワインを抜栓した。


以前、仲の良い友人からいただいたものだ。


エグリ・ウーリエの、ラタフィア・ド・シャンパーニュ。


未発酵のぶどう果汁にフィーヌやマールを加え、糖分を残して造られた甘口のフォーティファイド・ワイン(酒精強化ワイン)である。


エグリ・ウーリエと言えば、最高峰のレ・メイユール・ヴァン・ド・フランスの三ツ星に選ばれているシャンパーニュとして有名。


約5,200社あるシャンパーニュ・メゾンの中で三ツ星を保有しているは2015年時点で、クリュッグ、ボランジェ、ジャクソン、ジャック・セロス、ポル・ロジェ、アグラパール、ルイ・ロデレール、サロンとエグリ・ウーリエの9つのみ。


2008年に、クリュッグ、ボランジェに加え、サロンとエグリ・ウーリエが三ツ星に昇格。


その後2009年にジャック・セロス、2010年にジャクソン、2012年にポル・ロジェ、2013年にアグラ・パール、2014年にルイ・ロデレールが昇格し、2015年にサロンが再び三ツ星に選ばれている。


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エグリ・ウーリエは、シャンパーニュ生産の中心地、モンターニュ・ド・ランスで1930年に創業。


ピノ・ノワール主体のシャンパーニュ造りで有名である。



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エグリ・ウーリエを抜栓して普通のコルクが出てくると何となく違和感がある。


シャンパーニュなので、何時もはキノコ型のコルクなのだ。



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フォーティファイドなのだが、一応エグリ・ウーリエなのでシャンパーニュ・グラスに注いでみた。


色合いは薄い琥珀色。


甘い果実香が食欲を誘う。


食前酒としても美味しそうだ。


飲んでみると、甘口と言っても後味がすっきりとしており、綺麗な造りをしている。


やはりアルコール度数が高めなので、食後酒として飲むと消化を促進できそうだ。



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グラスの上から見ると、琥珀色の中に少しピンクが見える。


飲み口はソーテルヌの貴腐ワインのようだが、アルコールが強い分だけ甘みを感じないのかもしれない。


これを食後に飲むときは、デザートは控えるようにしよう。


贈ってくれた友人に感謝の、素晴らしいシャンパーニュのフォーティファイド・ワインを楽しんだ夜でした。






今夜も、私が好きな韓国のB級グルメのご紹介。


ナッチトッパブ。


ナッチポックンなら有名だが、これはご存じない方も多いかもしれない


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ソウル郊外の蛸料理専門店に車を飛ばして向かう。


到着してみると、ドアに鍵がかかり、店内は真っ暗。


時計を見ると午後4時、中途半端な時間に来てしまった。


残念なのでドアを押したり引いたり揺すって見た。


すると店の横からアジュマ(おばさん)が飛び出してきて、食事かと聞く。


そうだと答えると、時計を見て、「あ、開店の時間だ。ごめんなさい、すぐに店を開けるからね」とのこと。


どうやら4時の開店時間を知って来たと思われたらしい。


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テーブルに着くと、すぐに副菜が出される。


胡瓜の酢漬け、おでんの煮物、マヨネーズたっぷりのサラダ。


こちらでは魚のすり身を揚げて作ったものを"おでん"と総称するのだ。


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もやしスープも届いた。


温めていた分、少し時間が掛かったようだ。


薄味のように見えるが、だしが利いているうえに、ピリ辛で美味い。


赤唐辛子は入っていないが、青唐辛子で辛みを付けているようだ。


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ナッチトッパブが出された。


正確にいうと、ナッチポックン(蛸の辛子炒め)とパブ(ご飯)と空のどんぶりが届いた。





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そしてもやしもどんぶり一杯出される。


これは何に使うのかって?


では今からナッチトッパブを作るとしよう。




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まずは、このナッチポックンの下ごしらえをしよう。


コチュジャン(辛子味噌)をたっぷりと入れた料理は、見るからに辛そうだ。


少しなめてみると、最初にほんのりと甘みを感じるが、後から辛さがじんわりと出てくる。


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友人によると、この辛さは食べるときは問題ないのだが、翌日トイレで苦しむことがあるそうだ。


それに、胃の具合が悪いと胃痛になることもある。


まずは蛸を持ち上げてみる。


実に大きい。


長さ30cmほどもある蛸の脚が、4本もある。


蛸は8本脚だから、大きな蛸の半分が一人前で出されていることになる。


心配になってメニューの値段を見てみると、これで7,000ウォン(約700円)なので安心する。


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この蛸をハサミでジョキジョキ切って、食べやすい大きさにする。


試しに一切れ食べてみると、身はぷりぷりだが噛むと柔らかく、とても美味い。




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次にご飯の準備。


金属の器で出されたご飯を、手を火傷しないようにムルスゴン(お手拭き)で包んで持ち上げ、空のどんぶりに移す。


逆さにしてどんぶりに移す前に、上下に2~3回振ると米粒が容器に残らず、綺麗に移し替えることができる。


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どんぶりにドンと落とし込むと、こんな具合になる。


こちらでは容器に入れるときにご飯を詰め込むので、これ一つで大きな茶碗一杯分の量がある。




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このご飯の上にもやしを乗せ、更にナッチポックンをざっと掛ける。


ご飯の量に対し、明らかに蛸料理の量が多すぎる。


ご飯の追加をもらい、二人で分けて食べても丁度良いくらいの量だ。


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スッカラ(スプーン)でご飯ともやしと蛸の辛子炒めを混ぜ合わせ、口に運ぶ。


辛いが美味い。


アジュマが冷えた水を大きなジャーに入れて持ってきてくれたが、それでも足りなくなる。


安くて美味しい、ナッチトッパブのご紹介でした。




今夜は何時もとは趣向を変えて、私が好きな韓国のB級グルメのご紹介。


まずは、ヘジャンクッ。

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ヘジャンクッとは、二日酔いさましのスープという意味。


飲んだ後の深夜に食べても良いし、深酒をした翌朝に食べるのも良い、酒好きの庶民の味方である。


ソーロンタンやヘジャンクッのお店では、ペッチェ・キムチ(白菜キムチ)やカクツゥギ(大根キムチ)の壺がテーブルに置かれている。


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この壺から好きな量を皿に取り、ハサミで一口大にジョキジョキ切るのだ。


好きな量だけ食べることができるので太っ腹のように見えるが、出されたキムチを平気で残す文化の韓国では、食べたい量だけ皿に取るこのシステムは残飯を減らすためには合理的なのかもしれない。


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ヘジャンクッが到着した。


この店ではクツクツに煮立った鍋をそのままテーブルに置くので、木のテーブルの表面は黒く焦げている。





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このお店のヘジャンクッのお供は、この三品。


漬けダレ、刻んだ青唐辛子、そしてニンニクの酢漬け。


ニンニクも酢漬けにすれば臭くない。


この青唐辛子はあまり辛くない。


このタレに工夫をして食べるのだ。


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ヘジャンクッには色々な種類があり、ここのヘジャンクッは正確に言えば牛の血の塊を入れたソンジクッ。


血の塊以外に、牛の第三の胃袋、センマイが入っている。


牛肉が入ったものもあるが、ソコギ(牛肉)ヘジャンクッと言わないと出てこない。


スープは真っ赤だが見た目ほどには辛くなく、味わいは濃厚。


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そして勿論、血の塊、ソンジが入っている。


臭みは無く、ゼラチン質のようなプリっとした柔らかな食感を持っている。


初めて食べたときは、見ただけで食傷気味になったが、今では美味しく食べている。


なにより健康に良さそうなのが嬉しい。


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更に健康に良いのが、エゴマの実。


テーブルに置かれているエゴマの実を粗挽きにした粉を漬けダレにたっぷりと入れるのだ。




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そして刻んだ青唐辛子も少し入れ、更にラー油を掛ける。


ラー油を入れるかどうかは個人の辛さの好み、と言うより辛さへの耐性によって加減することになる。


青唐辛子は石鍋本体に入れても良いが、それではスープ全体がとても辛くなって調節が利かなくなるので、私はタレの方に入れている。


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タレが完成したら、ぐつぐつと煮えたぎる石鍋から肉を取り出し、タレにつけて味わう。


これは美味い。


スープも味がしっかりと付いているので、ご飯がいくらあっても足りなくなってしまう。


熱いスープと唐辛子の辛さのお陰で身体はポッカポカ。


この料理、消化が良いので胃にもたれることが無い。


冬に最適な韓国庶民の味でした。





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韓国でお土産をいただいた。


傳統銘酒 浦項不老酎(ポハンプローチュ)と書かれている。


浦項は、慶州北道にある海に面した街。


韓国第一の製鉄会社、浦項製鉄の発祥の地として有名である。


また、チームスピリッツの基地でもあり、韓国軍で最も勇猛な海兵隊が駐屯している。


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説明を読もうと箱の横側を見る。


浦項不老酎と漢字で書かれてるが、その続きは全てハングル。


数百年にわたって、超福來の家族によって受け継がれてきた家醸酎なのだそうだ。


と書くと、まるでハングルを読んで理解したようだが、実はそうではない。




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箱の反対側を見ると、英語で説明が書かれているのだ。


と言うことは、この酒は輸出用か海外からの来客へのお土産用と言うことになる。


原料はコメと岩盤の下から汲み上げた地下水。


それを伝統に近代的手法を取り入れた製法で作った焼酎なのだそうだ。


飲んでリフレッシュし、決して二日酔いしないと書かれている。




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でも、米焼酎でアルコール度数が45度もあるものを飲んで、本当に二日酔いしないのだろうか。


ボトルはとても素敵だ。


ロイヤルサルートの瓶に並べて置いてもよさそうだ。


コルクの栓が二か所にある。


コルクは乾燥すると劣化するので、早めに飲んだ方が良さそうだ。


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まずはストレートで、続いてオンザロックスで飲んでみる。


高粱酎ほど臭くはないが、充分に臭いはある。


口に含むと、まろやかでリッチなボディ。


香りも良く感じるのが不思議。


確かに数百年にわたって愛され続けるだけのことがある。


今夜も楽しい、お家ワイン、・・・いやお家焼酎でした。






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またまた金浦/羽田線の料理とワインのご紹介。


機体が水平飛行に入ると、飲み物とおつまみが出される。


飲み物はもちろんシャンパーニュを選択。


ANAの短距離路線に搭載しているシャンパーニュは、シャルル・コラン、ブリュット。


可愛い小瓶で出されるが、これでも180mlの内容量がある。


つまり4本飲むと、フルボトルを飲んだことになるのだ。


でも水平飛行時間1時間半弱では4本を飲む時間は無いが、それでも白ワインと合わせると3本飲んでしまった。


ファーストに搭乗する時は、シャンパーニュがクリュッグやドンペリなので、フルボトルを飲んでしまっている。


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短時間のフライトなので、料理は一度に全て出される。


前菜とメイン、パンと食後の菓子が載ったプレートで届くのだ。




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アペタイザーは、彩り野菜と舌平目のロール、チリマヨネーズ添え。


そして椎茸のラタトゥイユ詰めと、ローストビーフ、ハニーマスタードソース。


これはシャンパーニュに合って美味い。


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パンは、コーンロールブレッド。


たっぷりバターを付けて食べると、赤ワインとの相性が良い。


でも赤ワインまで飲む時間は無いので、シャンパーニュと白のお供で食べてしまう。

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白ワインは、ブルゴーニュ、マコネーの、シャトー・ド・ラ・トゥール・ド・ランジュ、マコン・ヴィラージュ、2013年。


何時もは赤ばかり飲んでいるが、ラウンジや機内のワインは白の方が美味しく感じる。


赤は何時も飲んでいるものに比べ、やはりボディが弱いので満足できないのだ。


それに対して白はなかなか良いものが出されていると思う。


今回は飲まなかったが、赤はボルドー、オーメドックのシャトー・オー・ベルノン、2012年が搭載されている。


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そしてメイン料理は、チキンカツ、ポテトニョッキ添え。


523kcalなのだそうだ。


今回も楽しいANA,羽田/金浦線のフライトでした。





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ちょっと以前のこと。


道が混んで、羽田空港国際線ターミナルに到着したのは出発時間の1時間15分前。


羽田はチョックイン、荷物検査、パスポート・コントロールがスムースに行えるので、1時間前にはANAスイート・ラウンジに到着できた。


でも出発時間の30分前にはラウンジを出なければならない。


急いで軽食をとることにする。


まずは、シャンパーニュ。


ピペ・エドシック、ブリュット(英語読みでパイパーと表記されることが多いが、私はピペの表記の方が好きなのです)。


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ピペは、マリリン・モンローが愛したシャンパーニュとしても有名。


また、多くの王室御用達でもあり、カンヌ国際映画祭の公式シャンパーニュでもある。


ANAの羽田のスイート・ラウンジは、成田と違って半個室のスペースがある。


ここに入ると、専用TVを見ながら食事をすることが出来るし、また周囲の目を気にすることなくPCを使うことが可能なのだ。




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時間が無いので手早く軽食を済ませることにする。


まずはサラダ。


グリーンリーフだけでなく、ポテトサラダやパスタサラダも盛り込んだので、別に炭水化物系の食事をする必要は無い。


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飲み物はシャンパーニュだけにすることとし、ワインに合わせてチーズやおつまみも皿に取る。


おつまみと言っても、結構カロリーはありそうだ。


搭乗すればすぐに食事が出されるので、食べすぎは厳禁。


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でも食後のデザートとコーヒーは欠かせない。


私は以前はあまりデザートは食べなかったが、必ずデザートを食べる彼女の食習慣が私にも身に付いてしまったようだ。


さて、短距離の旅に出るため、ゲートに向かうことにします。






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今夜は良いボルドーを飲みたくなった。


セラーから取り出したのは、シャトー・ラグランジュ、2006年。


サン・ジュリアンに本拠地を置き、メドック格付け第三級のグラン・クリュ。

数年前に購入し、セラーで寝かせておいた。


シャトー・ラグランジュは、17世紀には存在していたという古い歴史を持つ。


19世紀には繁栄を極めていたが、その後所有者が転々と変わり、荒廃していた。


そのシャトーを甦らせ、更に発展させたのはサントリーである。


サントリーがシャトーを購入したのは1983年。


それ以来徹底した改革を実施し、品質が格段に向上した。


117haのぶどう畑を所有し、その内113haで赤用のぶどうを栽培している。


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やはりグラン・クリュのコルクは出来が良い。


ボトリングされて 年経つが、コルクに疲れは全く見えない。



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コルクにはシャトーの名前だけでなく、ボルドー、サンジュリアンのグラン・クリュであり、シャトー元詰めであることが刻印されている。




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キャップシールにも情報がしっかり書き込まれている。


ミュズレなら収集するところだが、すぐに変形してしまうキャップシールは収集に向かない。


写真だけ撮っておくことにする。


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とにかくバランスが良い。


これが上質のボルドー、という品格。


カシス、ブラックカラント等の黒い果実の香りを持ち、バニラも感じる。


良いオーク樽を使っているのだろう。


針葉樹の葉や腐葉土のニュアンスもある。


タンニンはシルキーでまろやか。


最近はイタリアやアメリカのワインを飲むことが多いが、時には伝統的な造りのボルドー、グラン・クリュも良いものだ。


今夜も楽しいお家ワインでした。




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今夜は濃厚な白を飲みたくなった。


と言っても、糖度とアルコール度数が高いだけの白は嫌いだ。


そこでセラーから取り出したのは、カリフォルニアの大好きなワイナリー、ダリオッシュのシャルドネ、シグネチャー、ナパ・ヴァレー、2010年。


ボトルには、ダリオッシュの社長、ダニエル・デ・ポロ氏のサイン、"ダン"が入っている。


彼とは仲が良いので、ボトルに私の名前(ペンネームではなく本名)が書かれている。




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そしてボトルの下部には、"ダリオッシュ"の名前とこのボトルを購入した日付けが入ってている。


日付を見ると、既に私のセラーに三年半以上寝ていたことになる。


と言うことは、その後に購入したダリオッシュを先に飲んでしまっていたようだ。


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オーナーのダリオッシュ氏はイランのシラー出身。


ロスでのスーパーマーケット事業で財を成し、念願のワイナリーを設立した。


エチケットに用いられている絵は、彼の出身地シラーに都を置いていたアケメネス朝ペルシャのダリウス大王(ダレイオス1世)


そしてワイナリーのゲストハウスは、ペルシャ神殿のように荘厳な建物である。


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コルクの状態はとても良い。


ワインだけでなく、このコルクもまだまだ長期間の熟成に耐える品質を保っている。



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シールキャップにもダリオッシュのトレードマークが入っている。


シャンパーニュのミュズレであれば収集したい図柄である。




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色合いはかなり濃い。


香りに甘味はなく、上質のブルゴーニュのようだ。


口に含むと、強い熟成感と重厚なボディに圧倒される。


熟した洋梨、炒ったナッツ、そしてグレープフルーツやブリオッシュのニュアンス。


まろやかな酸と長い余韻。


やはりダリオッシュのシャルドネは格別だ。


ブルゴーニュ産のオーク樽で11か月熟成されている。


新樽比率は70%。


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昨年のワイン会での、ダニエル。


私は隣に座っているので、見上げるような写真になってしまった。


彼とはワイン会でも何時も隣同士に座り、色々な話を楽しんでいるが、彼は私とよりも私の隣に座っている彼女との会話が好きなようだ。


彼女の英語は私よりも流暢だし、彼女を見れば男性なら誰でもお話ししたいと思うだろうから、まあ仕方が無いとは思っている。


色々な思い出が詰まった、今夜も楽しいお家ワインでした。





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『NZ BAR』を出ると、大学時代にお世話になったお店、『吞喜』に向かった。


ここに来るのは、大学を出て以来初めてのこと。


彼女も一度行ってみたいと言っていたが、夜早く閉じてしまうので、今まで三度ほど店に来たが入店できないでいた。


そこで今夜は早い時間に『NZ BAR』を出て『吞喜』に行くことにしたのだ。




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『吞喜』は、おでんと茶飯のお店。


学生時代は何度もここで友人たちと食べたり飲んだりした。


私が通っていた学部は本郷の赤門側なので、弥生側にあるここは結構遠い。


それでも安くて美味しく飲み食いが出来たので、よく訪れたものだ。









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店内は昔のまま。


学生時代にタイムスリップしたような気分になる。


でも初めて来た彼女は、店内が何もかも古色蒼然としているので少し驚いたようだ。


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おでんも昔のまま。


はんぺん、袋、大根を注文。


恐らく学生時代もこんな組み合わせで食べていたと思う。



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ここでは、酒は燗酒。


酒の銘柄は尋ねたことが無いし、今も尋ねようとは思わない。


ここでは酒というと、この徳利が目の前に置かれるのだ。


大きなおでんの鍋の左隣にあるのが、酒に燗をつける道具。


女将さんが酒を入れた徳利をその横に3~4本並べ、注文が入るとご主人が蓋を開けて徳利を湯に浸す。


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二皿目は、ごぼ天、豆腐、すじ。


関西ですじと言うと、牛すじが出される。


関東では、すじは練り物なのだ。



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『NZ BAR』で少し食べてきているので、おでんを六種類食べるとお腹がいっぱいになってしまった。


でも卵と銀杏は食べたい。


銀杏は串を抜いて出してくれる。


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お腹はいっぱいなのだが、名物の茶飯は食べておきたい。


彼女にも食べてもらったが、半分残したので私が1杯半を食べることになってしまった。


うん十年ぶりに訪問した『吞喜』での、懐かしく嬉しいおでんと茶飯でした。