以前、仲の良い友人からいただいたものだ。
エグリ・ウーリエの、ラタフィア・ド・シャンパーニュ。
未発酵のぶどう果汁にフィーヌやマールを加え、糖分を残して造られた甘口のフォーティファイド・ワイン(酒精強化ワイン)である。
エグリ・ウーリエと言えば、最高峰のレ・メイユール・ヴァン・ド・フランスの三ツ星に選ばれているシャンパーニュとして有名。
約5,200社あるシャンパーニュ・メゾンの中で三ツ星を保有しているは2015年時点で、クリュッグ、ボランジェ、ジャクソン、ジャック・セロス、ポル・ロジェ、アグラパール、ルイ・ロデレール、サロンとエグリ・ウーリエの9つのみ。
2008年に、クリュッグ、ボランジェに加え、サロンとエグリ・ウーリエが三ツ星に昇格。
その後2009年にジャック・セロス、2010年にジャクソン、2012年にポル・ロジェ、2013年にアグラ・パール、2014年にルイ・ロデレールが昇格し、2015年にサロンが再び三ツ星に選ばれている。
エグリ・ウーリエは、シャンパーニュ生産の中心地、モンターニュ・ド・ランスで1930年に創業。
ピノ・ノワール主体のシャンパーニュ造りで有名である。
エグリ・ウーリエを抜栓して普通のコルクが出てくると何となく違和感がある。
シャンパーニュなので、何時もはキノコ型のコルクなのだ。
フォーティファイドなのだが、一応エグリ・ウーリエなのでシャンパーニュ・グラスに注いでみた。
色合いは薄い琥珀色。
甘い果実香が食欲を誘う。
食前酒としても美味しそうだ。
飲んでみると、甘口と言っても後味がすっきりとしており、綺麗な造りをしている。
やはりアルコール度数が高めなので、食後酒として飲むと消化を促進できそうだ。
飲み口はソーテルヌの貴腐ワインのようだが、アルコールが強い分だけ甘みを感じないのかもしれない。
これを食後に飲むときは、デザートは控えるようにしよう。
贈ってくれた友人に感謝の、素晴らしいシャンパーニュのフォーティファイド・ワインを楽しんだ夜でした。