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ワインは素敵な恋の道しるべ

白ワインは天使の如く貴方の心を解き放ち、赤ワインの真紅のグラスの底には悪魔が潜む。そして貴方は天使の如く大胆に、悪魔の如く繊細に、新たな恋の道を歩み始める。

昨年10月のこと、現役時代の仕事仲間との会食場所に向かう。

 

降り立ったのは、銀座。

「松屋銀座」の地下道に進む。

 

地下道はディオール一色。

 

銀座通りに出ると、一丁目方面へ。

シャネル、カルティエ、ルイ・ヴィトン、ブルガリ、ティファニーと並ぶこの一帯には多くの人出。

日本語はほとんで聞こえない。

 

集合場所は、中華料理の『南天玉(ナンテンユー)』。

 

でも、ここで問題発生。

予約時間になってもお店は真っ暗で、声をかけても店内からは応答がない。

メンバー9人が揃っているが、路上で待つことに。

 

幹事が店に電話をかけ、10分ほど待ってやっと明かりが灯り入店。

 

私たちのテーブルは、一番奥の個室。

今夜は、半年に一回のペースで集まっている、現役時代の仕事仲間の定例会。

私から見ると、先輩が3人、後輩が5人。

先輩二人が体調を崩されて欠席の為、私が真ん中よりも上の年齢となってしまった。

 

個室と言っても、お隣の部屋との間は格子戸。

一人が格子に指を入れ、「ガラスが入っていない」。

もう一人が、「それじゃあ話が筒抜けじゃないか」。

他の一人が、「もうみんな引退しているんだから秘密の話もないけどね」。

 

前菜が届く。

誰かが、「さっきまで真っ暗だったのに前菜がこんなに早く出されるとは、作り置きなんだね」。

他の誰かが、「でも流石に揚げ物は揚げたてでしょ」。

私が揚げ物に手をかざし、「冷たい」。

 

筍の煮物、煮凝り、干し豆腐、手羽中唐辛子パウダー和え。

この手羽中はここの名物料理。

冷えていてもピリ辛で美味い。

飲み物はビール。

乾杯もしたが、撮影チャンスを逃した。

 

ふかひれスープ。

色がとても黒く、驚くほどのヴォリューム。

これは流石に熱々。

 

ふふかひれがたっぷり入っていて美味い。

量が多く、この椀で三杯食べてしまった。

 

鮑、季節野菜添え。

 

これは鮑なのかトコブシなのか議論。

大学時代、釣友会キャプテンの私はトコブシやサザエを釣り餌にして磯釣りをしていたので、見解を示す。

「殻に開いた穴の数を見ると、鮑の稚貝だと思います」。

鮑に比べ、トコブシは殻に開いた穴の数が多いのだ。

 

梅子鶏、揚げ若鶏のマレーシア風梅ソース。

 

甘酸っぱいソースがサクッと揚った鶏に良く合って美味い。

 

瓶ビールを10数本飲んだあとは、紹興酒。

紹興酒もどんどん飲み進み、10本ほど飲んだような。

皆さん良いお歳になっているが、お酒は相変わらず強い。

 

茄子の山椒パウダー。

これも人気のメニュー。

 

山椒だけでなく唐辛子もたっぷり入っていてピリ辛で美味い。

 

〆の料理が届く。

四川麻婆豆腐。

 

卵炒飯。

 

話しが弾んで〆の料理に手が出ない。

この写真を見ると、量の多さがわかる。

 

卓上には紹興酒やビールのボトルが並ぶ。

 

卵炒飯、麻婆豆腐かけ。

これは最高の〆だ。

これで、お腹はもう満杯。

 

デザートは、南天玉の天使の杏仁豆腐。

何が天使なのかは不明。

楽しい時間もお開きとなる。

 

現役時代は敏腕ビジネスマンだったメンバーも、だんだん好々爺になってきた。

さて、私はどこにいるでしょう。

 

持ち回りの幹事は次は私。

さて、何処のお店にしようかと考えながら帰途に就く。

現役時代の仲間たちと過ごす、銀座の楽しい夜でした。

 

 

 

 

 

 

昨年10月のこと、ちぃさんと浅草の焼肉店、『一頭買い焼肉 玄 浅草本店』で過ごす楽しい夜の続き。

 

当店自慢の厚切り肉、が届く。

 

タンは厚切りというより、ブロックの大きさ。

 

ハラミ肉もちょっとしたブロックの大きさ。

 

こちらは厚切り肉ではなく、松阪牛上カルビ。

サシが美しい。

 

つけタレは三種。

レモンタレ、ゴマ油の塩だれ、焼肉の甘ダレ。

 

包み野菜セットは、サニーレタス、レタス、エゴマ。

これはお代わり自由。

 

このタン、こんなに厚みがあるのに驚くほど柔らかい。

 

ハラミ肉はハサミで小さく切り分けて焼く。

 

包み野菜に味噌と一緒に包んで食べると頗る美味。

 

マッコリのボトルを飲み干すと、赤ワインをグラスで。

デイリーワインだが、ちゃんと冷やされているので美味しく飲むことが出来る。

でも、二人とも一杯飲めば充分ということで意見が一致。

 

海鮮チヂミは美味いが、お腹がいっぱいになってしまう。

 

本日の一頭買い盛り合わせ。

 

松阪牛中落カルビ、カメノコウ、トモサンカクと馴染みの名前が並ぶ。

カメノコウ、トモサンカクはシンタマの一部。

 

ササミ、カイノミ。

ササミってどこの部位化と思ったら、お腹周りにある部位で、トモバラの一部。

カルビとして出されることが多いのだそうだ。

カイノミは好きな部位。

 

まずササミを焼いてみる。

口の中でとろける美味しさ。

 

赤ワインの次は、ブラックニッカハイボール。

 

お酒を飲んでばかりだと酔ってしまうので、水もちゃんと飲んでいる。

 

〆は再びマッコリをボトルで。

 

今夜もよく飲んでるね、と乾杯。

 

〆の炭水化物は、クッパ。

スープが美味い。

 

食後のデザートはプリン。

スイーツが苦手なちぃさんの分も美味しくいただく。

 

満腹満足で店をあとにすると、夜の浅草を少し散策。

 

ホッピー通りの店は夜も満席で賑わっている。

 

伝法院通りと書かれたゲートの上に顔を出しているのは、東京スカイツリー。

 

浅草寺の五重塔の相輪が明るく輝く。

 

仲見世の店仕舞いは早い。

ちぃさんと過ごす、浅草の美味しく楽しい夜でした。

 

 

 

 

 

昨年10月のこと、ちぃさんと浅草のお店で待ち合わせ。

 

少し早めに浅草に行き、雷門から仲見世を散策することに。

今日も雷門の前には多くの訪日外国人。

 

仲見世は、ここに踏み入るべきか躊躇するほどの大混雑。

 

人は多いのだが、お店で買い物をしている人はあまり居ない。

折角円安の日本に来たのだから、どんどんお金を使ってよと思ってしまう。

 

宝蔵門が見えてきたが、お参りするほどの時間は無い。

 

ここで左折し、伝法院通りに入る。

 

時間はまだ17時少し前なのだが、もう明かりが灯り始めている。

 

ホッピー通りの店はどこも満席。

外国人客の姿も多い。

 

ここから六区通りに入る。

 

六区通りから浅草演芸ホールの前を左折し、六区ブロードウェイ通りに入る。

 

直ぐ左手にあるのが今夜のディナーのお店、『一頭買い焼肉 玄 浅草本店』。

久し振りの訪問。

 

階段を上ると、エントランスに至る。

 

ディナーにはまだ早い時間なので、店内の先客は一組だけ。

 

一時間後にはほぼ満席となり、ここが人気店であることがわかる。

 

私たちのテーブルは窓際の四人用。

ゆったりと寛いで食事が出来るのが嬉しい。

 

ちぃさんが到着し、生ビールで乾杯。

 

ここは浅草、となればビールはアサヒスーパードライ。

 

まずはチョレギサラダ。

ベジファーストは大切。

 

キムチとナムル盛り合わせ。

 

ナムルは三種。

 

きちんと発酵させたキムチが美味い。

でも、もう少し量が欲しいところ。

 

黒毛和牛のたたき。

 

柔らかな肉には旨味が詰まっている。

これは美味い。

 

生ビールを飲み干すと、マッコリをボトルで。

 

低アルコールの爽やかなマッコリは美味しくガブガブ飲んでしまう。

ちぃさんと過ごす浅草の楽しい夜は続きます。

 

 

 

 

 

 

昨年10月のこと、友人たちと過ごす、丸の内の楽しい夜の続き。

「二重橋スクエア」のスパニッシュ、『アドリフト バイ デイヴィッド・マイヤーズ』でディナーを楽しんだあとは、もう少しだけ飲んで帰ろうということで丸の内仲通りを日比谷に向かって歩く。

メンバーは、KEiさん、茶目子さん、そして私。

 

向かった先は、「東京ミッドタウン日比谷」。

 

日比谷ステップ広場では”ヒビヤ・シネマ・フェスティバル”が開催され、多くの人が映画を鑑賞中。

 

館内に歩を進めると、アトリウムには”百黙ポップアップ・ラウンジ”。

百黙は、兵庫県神戸市東灘区の菊正宗酒造が130年ぶりにリリースする新ブランド。

 

二次会のお店は、『三ぶん』。

杉玉を見ると、条件反射で無性に日本酒を飲みたくなってしまう。

 

店内は立ち飲みカウンターのみで、10人も入ればいっぱいとなる。

先客は4人なので、ゆったりと入店。

今日の日本酒をチェックし、各自好きな銘柄を選ぶ。

 

和らぎ水、取り皿と箸、お粥の三点セット。

ここでは悪酔いしないように、最初にお粥が出される。

 

茶目子さんのお酒は、三重県伊賀市の森喜酒造場が醸す、純米 にごり酒 Siesta。

茶目子さんはにごり酒がお好きなのだ。

 

使用米は、麴米が長野県産ひとごこち、掛米は三重県産加工米。

精米歩合は70%、使用酵母は協会7号。

 

KEiさんのお酒は、秋田県大仙市の秋田清酒が醸す、刈穂 山廃純米 超辛口。

 

使用米は、美山錦、トヨニシキ。

精米歩合は60%。

日本酒度は+12の辛口。

 

そして私の酒は、栃木県芳賀郡の惣誉酒造が醸す、惣誉 新・純米酒。

 

使用米は、麹米が兵庫県特A地区産山田錦、掛米は国産米。

精米歩合は67%、アルコール度数は13%と低い。

 

三人で乾杯。

 

お腹はいっぱいなので、軽い酒のアテを注文。

梅水晶、サメ軟骨は大好物。

 

二杯目の酒は、KEiさんと私で。

正宗で統一してみた。

 

乾杯前に一口飲んでいるような。

 

KEiさんのお酒は、石川県金沢市の福光屋が醸す、福正宗 爽快 純米 生詰。

福光屋は加賀鳶で有名な酒蔵。

 

使用米は国産米、精米歩合は75%、使用酵母は協会701号。

常温保管が可能な生詰の酒だ。

 

私は、長野県中野市の丸世酒造店が醸す、勢正宗 YELLOW CARP もち米熱掛四段仕込 純米酒 火入れ。

 

使用米は、長野県産酒造好適米が91%、長野県信濃町産ひめのもちが9%。

精米歩合は59%、使用酵母は長野C酵母。

 

ここは器が良いのも高評価。

そろそろ営業時間が終了するので、帰途に就くことにする。

 

店を出ると、「本日の営業は終了致しました」の札。

 

丸の内のフレンチ『ミタン バイ エリック・トロション』でアペロ、本会は同じく丸の内のスパニッシュ『アドリフト バイ デイヴィッド・マイヤーズ』で、そして二次会を日比谷の和食店『三ぶん』で友人たちと過ごした楽しい夜でした。

 

 

ご一緒したKEiさんの記事はこちら。

 

茶目子さんの記事はこちら。

 

 

 

 

 

 

昨年10月のこと、友人たちと丸の内のスパニッシュ、『アドリフト バイ デイヴィッド・マイヤーズ』で過ごす楽しい夜の続き。

メンバーは、KEiさん、茶目子さん、そして私。

 

続く料理は、ラビオリ・フリット。

 

中には熱々のトマトソース。

 

飲んでいるのは、スペイン、カタルーニャ州ペネデスのラ・ロスカが造る、ラ・ロスカ、カヴァ、ブリュット。

ぶどうは、チャレッロ、マカベオ、パレリャーダ。

 

スパニッシュ・ポテトフライ。

 

トマトソースとアイオリソースで味わう。

 

続いて、白ワイン。

スペイン、カスティーリャ・ラ・マンチャの銘醸地、ヴァルデペーニャスのボデガス・ロス・マルコスが造る、アロマ・エスパニョール、アイレン。

 

海老とマッシュルームのアヒージョ。

 

軽く焼かれたパンも届く。

これにオリーブオイルをつけて食べると美味い。

 

肉料理には赤ワイン。

白ワインと同じくボデガス・ロス・マルコスが造る、アロマ・エスパニョール、テンプラニーリョ。

 

三人で再び乾杯。

 

牛ミスジのグリル、マデラ酒ソース。

 

肉料理も私が取り分け。

スパニッシュ・ポテトフライも一緒に盛り込む。

 

やはり肉は旨い。

 

クラシック・シーフード・パエリア。

 

パエリアには再びスパークリングワイン。

 

パエリアはショートパスタのフィデウアより、米の方が好きだ。

ここのパエリアはベトベトしていないので好きなタイプ。

 

3種のシーフードも良い味を出している。

 

デザートは4種盛り。

 

これも私が取り分け。

一番綺麗に盛り付けることができた茶目子さんの皿を撮影。

 

KEiさんと私はデザートにもスパークリングワイン。

茶目子さんはウーロン茶。

 

満腹満足で店を後にする。

 

店内だけでなく、驚いたことにテラス席も満席。

友人たちと過ごす、丸の内の楽しい夜は続きます。

 

ご一緒したKEiさんの記事はこちら。

 

 

茶目子さんの記事はこちら。

 

 

 

 

 

 

昨年10月のこと、友人たちと丸の内で会食の予定。

 

向かったのは、「新丸ビル」。

 

スタートが少し遅い時間なので、その前に『ミタン バイ エリック・トロション』でアペロ。

エリック・トロション氏は、M.O.F.=フランス国家最優秀職人賞受賞シェフ。

ここは氏の名を冠した、気軽なビストロ。

氏の本格的フレンチを味わえるレストラン、『エリックス バイ エリック・トロション』はお気に入りで、ここ「新丸ビル」の5階にある。


入店した時はまだ客は少なかったが、30分後に店を出るときはほぼ満席となっていた。

平日なので、オフィスアワーが終わりどっと客が押し寄せた感じ。

 

ここで待ち合わせていたのは、茶目子さん。

30分のアペロなので、ちょっと良いワインを飲もうということでシャンパーニュを選択。

 

シャンパーニュ、ヴァンスノ、ブリュット。

 

このシャンパーニュは日本にはあまり数が入ってきていないようで、情報が殆ど無い。

1.6haの自社畑のぶどうから造られるシャンパーニュで、平均樹齢は27年、古いものは樹齢90年を超える。

 

茶目子さんと乾杯。

美しいシャンパンゴールド。

豊かな果実味には蜂蜜のニュアンスも。

ぶどうはピノ・ムニエが主体で、ピノ・ノワールとシャルドネがマリアージュされている。

 

サクッと飲むと、本会の店に向かう。

オフィスアワーが終わり、「新丸ビル」の地下を歩く人も増えている。

 

地下道を移動しようかとも考えたが、折角なので地上を散策しながら向かうことにし、エスカレーターで1階へ。

 

丸の内仲通りは夕闇に包まれているが、スマホで撮影すると明るく写る。

 

行幸通りでは大規模な催しが開催されている。

これは、『東京味わいフェスタ2024(TASTE of TOKYO)』。
”丸の内・日比谷・有楽町・豊洲の4エリアにて東京産食材を使った料理を味わい、体験することで「農」や「食」の多彩な魅力を発見するイベント”なのだそうだ。

 

今夜の本会の場所は、「二重橋スクエア」。

 

『アドリフト バイ デイヴィッド・マイヤーズ』に来るのは久し振り。

 

人気のスパニッシュ・レストランで、今夜も満席の予約。

 

私たちのテーブルは、ダイニングルームの一番奥。

四人の予定だったが、お一人が体調を崩され、三人での会食。

 

KEiさんが到着し、三人でスパークリングワインで乾杯。

改めて今夜のメンバーは、KEiさん、茶目子さん、そして私。

 

スペイン、カタルーニャ州ペネデスのラ・ロスカが造る、ラ・ロスカ、カヴァ、ブリュット。

ぶどうは、チャレッロ、マカベオ、パレリャーダ。

瓶内二次発酵で造られ、瓶内熟成期間は9ヶ月以上。

 

自家製タパスの4種盛り合わせ。

 

ハモンセラーノのサラダ。

 

このメンバーだと何時もは茶目子さんが取り分けてくれるのだが、今夜は私がしっかり働いて取り分け。

 

ここのカトラリーはピカソ。

新潟県の厨房機器総合商社、遠藤商事のオリジナルブランド。

友人たちと過ごす、丸の内の楽しい夜は続きます。

 

茶目子さんの記事はこちら。

 

 

 

 

 

 

昨年10月のこと、「国立西洋美術館」で開催された「モネ 睡蓮のとき」を鑑賞したあと、上野広小路のお気に入りのイタリアン、『アルヴィーノ』で、ちぃさんと過ごす楽しい夜の続き。

 

続く料理は、和牛ロースの炙りカルパッチョ。

 

この和牛は口の中でとろける美味しさ。

 

アスパラガスのゆであげ、トリュフ香る温玉。

 

温玉をパカ~ンと割り、アスパラガスに絡める。

 

トリュフ、チーズ、温玉が一体となり、アスパラの旨味を引き立てる。

 

スパークリング、白を飲んだあとは、赤ワイン。

シチリアのカンティーナ・ラヴォラータが造る、ネロ・ダーヴォラ、2023年。

 

シチリアの地ぶどう、ネロ・ダーヴォラは濃厚な味わいのワインを生み出す。

このワインも果実味豊かでアルコール度数も13%としっかりしている。

 

プーリア州の老舗ワイナリー、コンティ・ゼッカが造る、トレ・グラッポリ、2021年。

 

トレ・グラッポリはぶどうの三つの房の意味。

三種類のぶどうで造られており、セパージュは、ネグロ・アマーロ45%、プリミティーヴォ45%、カベルネ・ソーヴィニヨン10%。

プーリアの地ぶどうを主体に、国際品種が少量ブレンドされている。

プーリアのワインらしく、濃厚なフル・ボディ。

 

赤ワインでも、ちぃさんと乾杯。

試飲の結果、ちぃさんはシチリアのネロ・ダーヴォラを選択。

トレ・グラッポリは濃厚過ぎたようだ。

 

メニューを検討する前にまず頼んでおいたのは、にんにく増し増し男前ペペロンチーノ。

限定3食なので、早めに注文しておかなければならない。

 

かなり前からにんにくの素晴らしい香りが厨房から漂っていた。

たっぷりのにんにくは時間をかけてコンフィされている。

 

まさに増し増しのにんにく。

明日の朝の自分の息は気になるが、このホクホクの美味しさは堪らない。

 

二人に取り分けてもこの量がある。

麺もモチモチで美味い。

 

今夜のセコンドピアットは、鴨胸肉のコンフィ。

添えられている野菜は、ズッキーニと茄子。

私が肉を骨から外し二人に取り分けたが、その写真が無い。

 

肉用に出されたナイフは、フランスのラギオール。

 

赤ワインを飲み干すと、再びスパークリングワインを飲むことに。

これでワインは四杯目。

ここのグラスワインは一杯180mlあるので、四杯飲むとボトル一本を飲んだことになる。

 

今回もなみなみワイン。

テッレ・チェヴィコがエミリア・ロマーニャ州で造る、ラルス、スプマンテ、ブリュット。

ぶどうは、トレッビアーノ100%。

 

私たちは一番乗りしたが、あっという間にカウンター席は予約客で満席となった。

二階はテーブル席で、二階にも予約客がどんどん上がっていくが、ここで食事をするなら店長とワイン談義をしながら食事ができる一階のカウンター席が良い。

 

眼を上に向けると、ゴーストが。

ハロウィンの飾りつけのようだ。

 

今日の料理もワインも美味しく満足。

店長に見送られ、店を後にする。

 

来るときは上野の「国立西洋美術館」から来たが、帰りは仲御徒町に出ることにする。

ちぃさんと過ごす、「モネ 睡蓮のとき」鑑賞と、お気に入りのイタリアンでのディナーを楽しんだ夜でした。

 

 

 

 

 

 

 

昨年10月のこと、ちぃさんと「国立西洋美術館」で開催された「モネ 睡蓮のとき」を鑑賞したあとは、予約しているディナーの店に向かう。

 

日が暮れるのが早くなり、外は既に夕闇に包まれている。

東京スカイツリーにも明かりが灯り始めている。

 

上野公園出口も目で見ると薄暗いのだが、スマホで撮影すると明るく写ってしまう。

 

アメ横側には渡らず、真っ直ぐ歩を進める。

 

向かったのは、広小路横丁。

今夜はなぜか明かりが点いていない。

右側には工事の覆い、この辺りにも再開発の波が押し寄せているようだ。

 

今夜のお店はお気に入りのイタリアン、『アルヴィーノ』。

 

”あるじゃないアルヴィーノ”は以前は立て看板だったが、今は真新しい垂れ幕に代わっている。

 

モネの鑑賞で喉が渇いていたので、まずはスパークリングワイン。

テッレ・チェヴィコがエミリア・ロマーニャ州で造る、ラルス、スプマンテ、ブリュット。

ぶどうは、トレッビアーノ100%。

 

撮影後、更に継ぎ足してくれる。

 

グラスはなみなみで動かせない。

 

そこで一口啜ってから、二人で乾杯。

 

ストゥッツィキーノは、イタリアの揚げパン、コッコリ。

クリームチーズを付けて食べる。

 

メニューブックもあるが、今日のオススメを黒板でチェック。

 

今日のグラスワイン。

一杯が180mlあるので、四杯飲むとボトルを一本飲んだことになる。

 

飴色玉ねぎのポテサラ。

玉ねぎの旨味が濃厚で好きな料理。

 

二人の皿に取り分け。

揚げパンにたっぷりのクリームチーズを付けて食べるとスプマンテが進む。

 

白ワインを二種類選ぶ。

 

オーストラリア、南オーストラリア州、ライムストーン・コーストのバートン・ヴィンヤーズが造る、メタル、ソーヴィニヨン・ブラン、2023年。

 

サクラ・アワード2024の金賞を始め、数多くの受賞歴を持つコスパ抜群のワイン。

ぶどうはソーヴィニヨン・ブラン100%で、熟成はステンレスタンクで3ヶ月。

 

山梨県甲州市勝沼町のシャトー勝沼が造る、イマムラ、甲州。

シャトー勝沼は日本のモンラッシェと呼ばれる銘醸地、鳥居平(とりいびら)に本拠地を構える老舗ワイナリーで、現当主は三代目。

 

これはシャトー勝沼のデイリーワイン。

サクラ・アワード2023の金賞、2024の銀賞を受賞している。

 

両方のワインをテイスティングし、ちぃさんに好きなワインを選んでもらう。

ちぃさんが選んだのは、イマムラ。

私も好きなワインなので、ちぃさんが気に入ってくれて嬉しい。

ちょっと以前のことだが、シャトー勝沼の四代目、今村英香さんに、「鳥居平今村ワイン・メーカーズ・ディナー」でお会いしたことがある。

 

その時の記事はこちら。

 

 

 

ちぃさんと過ごす、上野広小路の楽しい夜は続きます。

 

 

 

 

 

今朝のベランダ菜園の収穫。

 

ピーマンとミニトマトのアイコ。

アイコは大きなものは4cmほどもある。

ピーマンも瑞々しくて大きく、28cm皿が小さく見える。

気温が35℃を超えると野菜も暑さ負けするので、これ以上気温が上がらないことを祈りたい。

 

10月のこと、ちぃさんと上野で待ち合わせ。

 

上野駅の公園口から上野公園へ。

 

平日の午後だというのに、上野公園には多くの人出。

暇人がこんなに多いのかと驚くが、そういう私たちも暇人に見えているのだろう。

 

目的の場所は「国立西洋美術館」。

 

私たちは早々に前売り券を購入していたので、チケット売り場に並ばずに入場。

 

会場に入ると、まずはヴィデオで企画展の概要を学ぶ。

 

いよいよ展示スペースに入る。

 

鑑賞した企画展は、「モネ 睡蓮のとき」。

見逃した方のために少し詳しくレポート。

企画展の内容紹介は、公式H.P.を引用。

 

「印象派を代表する画家のひとりであるクロード・モネ(1840-1926)は、一瞬の光をとらえる鋭敏な眼によって、自然の移ろいを画布にとどめました。しかし後年になるにつれ、その芸術はより抽象的かつ内的なイメージへと変容してゆきます。
モネの晩年は、最愛の家族の死や自身の眼の病、第一次世界大戦といった多くの困難に直面した時代でもありました。そのような中で彼の最たる創造の源となったのが、ジヴェルニーの自邸の庭に造られた睡蓮の池に、周囲の木々や空、光が一体となって映し出されるその水面でした。そして、この主題を描いた巨大なカンヴァスによって部屋の壁面を覆いつくす “大装飾画”の構想が、最期のときにいたるまでモネの心を占めることになります。本展の中心となるのは、この試行錯誤の過程で生み出された、大画面の〈睡蓮〉の数々です。
このたび、パリのマルモッタン・モネ美術館より、日本初公開となる重要作を多数含むおよそ50点が来日。さらに日本各地に所蔵される作品も加え、モネ晩年の芸術の極致を紹介します。日本では過去最大規模の〈睡蓮〉が集う貴重な機会となります」

 

みどころは、以下の四点。

 

1. モネ最後の挑戦——“光の画家”集大成となる、晩年の制作に焦点をあてた究極のモネ展

 

2. 世界最大級のモネ・コレクションを誇るマルモッタン・モネ美術館より、日本初公開作品7点を含む、厳選されたおよそ50点が来日。

さらに、日本国内に所蔵される名画も加えた、国内外のモネの名作が一堂に集結する充実のラインアップ

 

3. モネ晩年の最重要テーマ、「睡蓮」の作品20点以上が展示

 

4. 2メートルを超える大画面の〈睡蓮〉に囲まれて、モネの世界にひたる、本物の没入体験

 

色々な画家の名前を冠した企画展が開催されているが、その多くが同時代の画家や同じ流派の画家の絵も合わせて展示されている。

今回の「モネ展」は展示されている66点の全てがモネの、しかもジヴェルニーの庭を中心とした晩年の作品。

モネが多作であったことがこの展示を可能としている(フェルメールでは不可能)が、ジヴェルニーの庭に没入することができる素晴らしい企画展だ。

 

展示は4章に分かれ、モネがジヴェルニーに移り住んでからの絵の変遷を時系列で理解することが出来る。

 

第1章 セーヌ河から睡蓮の池へ

1890年、50歳のモネはジヴェルニーの家と敷地を買い取り、ここを終の棲家とする。

この時期に描かれていたのは、ロンドンやセーヌ河の景色。

1893年に睡蓮の池を造成し、その二年後に水の庭の絵を初めて描いている。

1903年から1909年にかけて約80点の睡蓮の連作が描かれ、モネの絵は景色から水面とそこに写りこむ映像が絵の主題へと変化した。

 

「ポール=ヴィレのセーヌ河、ばら色の効果」(1894年) マルモッタン・モネ美術館、パリ

(写真は公式H.P.からお借りしました。以下同様。)

 

「ジヴェルニー近くのセーヌ河支流、日の出」(1897年)  マルモッタン・モネ美術館、パリ

 

「睡蓮、夕暮れの効果」(1897年) マルモッタン・モネ美術館、パリ

 

「睡蓮」(1907年) マルモッタン・モネ美術館、パリ

 

第2章 水と花々の装飾

19世紀末には装飾芸術が流行し、モネも睡蓮をモチーフとする装飾画に注力する。

その後の視覚障害(後に白内障と判明)と愛妻の死という不幸に見舞われ制作から遠のくが、1914年に再び制作意欲を取り戻し、睡蓮のみならず庭に咲く藤やアガパンサスを描き始める。

しかし最終的には花々による装飾を放棄し、池の水面とその反映を描くことを選んだとのこと。

睡蓮以外の植物の絵を観る機会は少ないので、興味深く鑑賞。

 

「キスゲ」(1914ー1917年頃) マルモッタン・モネ美術館、パリ

 

「藤」(1919ー1920年頃) マルモッタン・モネ美術館、パリ

 

「藤」(1919ー1920年頃) マルモッタン・モネ美術館、パリ

 

「アガパンサス」(1914ー1917年頃) マルモッタン・モネ美術館、パリ

 

「睡蓮」(1914ー1917年頃) マルモッタン・モネ美術館、パリ

 

第3章 大装飾画への道

「大装飾画(Grande Décoration)」とは、睡蓮の池を描いた巨大なパネルによって楕円形の部屋の壁面を覆うという、モネが長年にわたり追い求めた装飾画の計画。

大画面の睡蓮の絵が展示された第3章の部屋は、まさに楕円形。

でも、その部屋の全体像は撮影忘れ。

ここのみ撮影可なので私が撮影した写真をアップ。

 

「睡蓮、柳の反映」(1916年?) 国立西洋美術館(旧松方コレクション)

驚いたのは、ボロボロになったこの絵。

紹介文を貼り付けておく。

 

 

「睡蓮」(1916ー1919年頃) マルモッタン・モネ美術館、パリ

 

「睡蓮」(1914ー1917年頃) マルモッタン・モネ美術館、パリ

 

「睡蓮」(1914ー1917年頃) マルモッタン・モネ美術館、パリ

 

「睡蓮」(1916ー1919年頃) マルモッタン・モネ美術館、パリ

 

「睡蓮」(1916年) 国立西洋美術館(松方コレクション)

 

「睡蓮の池」(1917ー1919年頃) マルモッタン・モネ美術館、パリ

 

「睡蓮、柳の反映」(1916ー1919年頃) マルモッタン・モネ美術館、パリ

 

「睡蓮、柳の反映」(1916ー1919年頃) マルモッタン・モネ美術館、パリ

この絵は少し怖い。

 

第4章 交響する色彩

1908年頃から白内障が顕在化し、次第に失われている視力の中でも制作意欲は衰えず、絵を描き続けた。

晩年(1926年12月5日没)の絵にはその影響が色濃く、激しい色彩と筆遣いの絵は、1950年代にアメリカで台頭する抽象表現主義の先駆と位置付けられている。

 

「睡蓮の池」(1918ー1919年頃) マルモッタン・モネ美術館、パリ

 

「日本の橋」(1918年) マルモッタン・モネ美術館、パリ

睡蓮の池に架かる日本の太鼓橋は晩年のモネの重要なテーマ。

 

「枝垂れ柳」(1918-1919年頃) マルモッタン・モネ美術館、パリ

 

「日本の橋」(1918-1924年頃) マルモッタン・モネ美術館、パリ

 

「ばらの庭から見た家」(1922-1924年頃) マルモッタン・モネ美術館、パリ

左上部に見えるのが、モネの家。

 

エピローグ さかさまの世界

モネが大装飾画で意図していたのは、無限の水の広がりの中に鑑賞者が包まれ、瞑想できる空間。

それはルネッサンス以降西洋絵画の原則である遠近法(透視図法)への挑戦でもあった。

水面に凝縮された世界は、まさにさかさまの世界と言える。

 

「枝垂れ柳と睡蓮の池」(1916-1919年頃) マルモッタン・モネ美術館、パリ

 

「睡蓮」(1916ー1919年頃) マルモッタン・モネ美術館、パリ


鑑賞を終えて会場を出ると、記念グッズの販売コーナーには入店待ちの長い列。

 

話しは変わるが、地下で面白いものを見付けた。

小さな窓があり、中を覗くと免震構造を見ることが出来る。

 

”日本初の免震レトロフィット”とのことで、ル・コルビュジェ設計の建築物を、49の免震部材で支えているのだそうだ。

 

外に出ると既に夕闇が迫り、中庭の彫像はライトアップされている。

オーギュスト・ロダン、「カレーの市民」。

 

右は、オーギュスト・ロダンの「地獄の門」。

その左右に「アダム」と「エヴァ」。

左奥は、エミール=アントワーヌ・ブールデルの「弓を引くヘラクレス」。

さて、そろそろディナーのお店に向かうことにしよう。

ちぃさんと過ごす、上野の楽しい夜は続きます。

 

 

 

 

 

昨年10月のある休日、友人たちと過ごす楽しい鎌倉散策の続き。

ディナーを楽しんでいるお店は、2024年8月8日に開業した新しいイタリアン、『グレープリパブリック ヴィネリア・サローネ』。

今日のメンバーは、しづちゃん、naonaoさん、mayuさん、そして私。

 

仔羊のポルペッティーノ、ンドゥイヤソース。

ポルペッティーノはイタリアの肉団子。

ンドゥイヤソースに使われている野菜は、フィノッキオ(フェンネル)、クミン、トマト、イタリアンパセリ。

撮影する前に、二つに切り分けてしまった。

 

二人の皿に取り分け。

ンドゥイヤは、カラブリア州のとてもスパイシーなペースト状のソーセージ。

 

オレンジ、白、ロゼを飲んだあとは、赤。

 

グレープリパブリック、セリエ・エッレ、ロッソ、2021年。

 

ぶどうは、スチューベン、ナイアガラ、ヤマソーヴィニヨン。

アルコール度数は11.5%と四種類のワインの中では一番高い。

 

白いカチョ・エ・ペペ 。

カチョ・エ・ペペはローマの名物パスタ。

使われている材料は、ホワイトペッパー、パルミジャーノ、ペコリーノ。

 

浅草開化楼の低加水パスタフレスカ“カラヒグ麺”が使われている。

この低加水パスタフレスカがモチモチで美味しいので、『サローネ』の店に何度も食べに行っている。

 

二人の皿に取り分け。

やはりこのパスタは美味い。

 

ここでお店から嬉しいプレゼント。

肉料理用に、今夜のフリーフローメニューに入っていない上級クラスの赤ワインが出された。

 

このエチケットを見ると花札を連想してしまう。

グレープリパブリック、カベルネ・ソーヴィニヨン、2022年。

 

ぶどうは、カベルネ・ソーヴィニヨン92%、カベルネ・フラン8%。

アルコール度数は12.5%と今夜のワインの中で一番高い。

 

なかやま牧場高原黒牛 ランプのローストと季節野菜のグリエ 。

広島県福山市のなかやま牧場の高原黒牛は、黒毛和種とホルスタインの交雑種。

 

牛肉には強い赤が良く合う。

 

牛ランプには全く味付けがされていない。

強い塩味を付けた蕪のローストと一緒に食べてくださいとのこと。

 

肉用に、パンを追加で注文。

 

自家製酵母パンはこれ単体で食べても美味い。

 

カベルネ・ソーヴィニヨンを飲み干すと、私はアンブラートを再度注いでもらう。

 

そのあとにロザートも飲んでいる。

 

カトラリーレストに使われている陶板が可愛いので、四枚を集めて撮影。

 

すると、カーポ・サラの前川さんがこんなものもありますと2枚を追加してくれた。

新しい二枚は、”死者の日”のデザイン。

 

一枚にだけ”Amor Eterno”と書かれていていて、意味はポルトガル語で”永遠の愛”。

ここは食器やカトラリーはポルトガル製。

 

スーシェフの小林さんが挨拶に来てくれた。

ここの栗山シェフは40歳、小林スーシェフは23歳と若い。

 

最後に四人で記念撮影。

 

満腹満足で店を後にする。

霧雨が降っているが、傘をさすほどではない。

 

店からは鎌倉駅までさほど遠くない。

企画してくれたmayuさんに感謝の、友人たちと過ごす楽しい鎌倉散策の一日でした。