銀座の『アイコニック』で開催された「鳥居平今村ワイン・メーカーズ・ディナー」に彼女と共に出席した素敵な夜の続き。
二本目のワインは、鳥居平ブラン、キュヴェ・ヒデカ、2013年。
ぶどうは甲州100%。
”柚子や酢橘の爽やかさと鳥居平甲州のミネラルが融合”とのこと。
ヒデカは、今夜の会に出席されているシャトー勝沼4代目、今村英香さんのお名前。
以下は、鳥居平今村の説明。
”色調はグリーンがかった淡いレモンイエロー。柚子や酢橘といった柑橘類の香りに加えて、香りからもミネラルのニュアンスが感じられる。優しい果実味とキレのある酸味との軽やかなバランス。”
”軽快で辛口の味わいは、食前酒はもちろん、お刺身や生牡蠣、白身魚の天ぷらに、レモンを搾る代わりにワインの酸味を合わせると、素材のうま味が引き出され最高のハーモニーを奏でる。”
キュヴェ・ヒデカに合わせる前菜は、さまざまな魚介類のセビーチェ、豆腐とクリームチーズのムースとモスコミュールのジュレ。
清涼感のある一品で、キュヴェ・ヒデカに良く合う。
上から見ると、海老。
その下にあるのは何だろう。
掘り出してみると、ホタルイカ。
さらにその下にはホタテ。
新鮮な魚介類が美味い。
ワインをどんどん飲んでいるので、パンも意識して食べる。
『アイコニック』の自家製パンは好きだ。
そしてこのホイップクリームが良く合うのだ。
三本目のワインが出される。
ヴィンテージ・コレクション・ブラン、キュヴェ・ユカ、2004年。
ぶどうは、甲州100%。
”ユカ”は、英香さんのお嬢さん、将来の5代目、友香さんの名前。
”雨が少なく日照量に恵まれたグレートヴィンテージ2004年”なのだそうだ。
今は引退された三代目、英勇さんから「このヴィンテージはまだまだ熟成のポテンシャルがある。毎年の販売量を抑えて、貯蔵するように」と言われているのだそうだ。
”麦藁色を帯びたやや濃いイエローの色調。黄色いりんごのジャムのような果実の香りに加えて、蜂蜜やホワイトマッシュルームといった熟成感が出始めた複雑な印象。”
”適度な甘みと心地よい酸味のバランスでほのかな苦みが余韻へと続き味わいをまとめる。”
素晴らしくまろやかで複雑なストラクチャーと熟成感を持つ甘口ワイン、鈴木料理長がどんな料理を合わせるのか楽しみだ。
フォアグラのポワレ、野生のせりのピューレとジューシーな蕪のフォンダン、ソースディアブル。
甘口ワインには、定番のフォアグラ。
フォアグラの濃厚な脂が、まろやかな甘口のキュヴェ・ユカに良く合う。
四本目のワインは、菱山ブラン、樽熟成、2013年。
2013年から樽熟成を始めたワイン。
”上品な優しい味わいに力強い魅力を併せ持つ”そうだ。
今年1月に『青山ブション・アミュゼ』でこのワインを飲み、日本ワインの美味しさに驚いたことを思い出す。
”特級格「鳥居平」に隣接する「菱山」の甲州100%。ステンレスタンクで発酵後、全体の50%を1年使用のフレンチオークで18ヶ月間熟成。”
”色調は全体的に黄色みを帯びた淡いイエロー。柑橘類やりんごの香りに加え、ロースト香のニュアンス。心地良い果実味と柔らかい酸味。”
”日本らしい上品さに加えて、樽熟成し力強さを増した味わいがアクセントとして楽しめる辛口甲州。”
合わせる料理は、山梨県北都留郡小菅村’やまめ’の炭火焼、縮みほうれん草のソテー、白鳳味噌のベアルネーズソース。
今夜は鳥居平今村のワインに合わせるため、山梨の食材がふんだんに使われている。
今村英香さんの説明を聞きながら飲む鳥居平今村のワインと、それに合わせた鈴木料理長の創作料理の組み合わせは素晴らしい。
銀座の『アイコニック』で彼女と過ごす、「鳥居平今村ワイン・メーカーズ・ディナー」の楽しい夜は続きます。