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ワインは素敵な恋の道しるべ

白ワインは天使の如く貴方の心を解き放ち、赤ワインの真紅のグラスの底には悪魔が潜む。そして貴方は天使の如く大胆に、悪魔の如く繊細に、新たな恋の道を歩み始める。

昨年10月のある休日、友人たちと過ごす楽しい鎌倉散策の続き。

メンバーは、しづちゃん、naonaoさん、mayuさん、そして私。

 

日本ワインのお店、『じゃん』でアペロを楽しんだあとは、本会のお店に向かう。

小町通りは肩がぶつかるほどではないが、結構な人出。

その多くが訪日外国人だ。

 

小町通りをどんどん進み、「まめや」の角を曲がる。

 

mayuさんが予約してくれたお店は、2024年8月8日に開業したばかりの新しいイタリアン。

 

『グレープリパブリック ヴィネリア・サローネ』は、山形県南陽市のワイナリー、「グレープリパブリック」とイタリアン・レストランを展開する「サローネ・グループ」の共同プロジェクト。

 

店内に歩を進めると、左側にはワインセラー、右側にはワインバーのカウンター、正面の大きな黒板には今日のグラスワインのメニュー。

 

ワインセラーには色鮮やかなエチケットのボトルが並ぶ。

これは全て「グレープリパブリック」の製品。

ぶどう栽培はオーガニック、補糖、補酸は行わず、酸化防止剤も使わず、発酵は自然酵母。

醸造にはアンフォラを使用。

 

到着した時間が早かったので先客は僅かだったが、30分後には満席となった。

 

ここが私たちのテーブル。

 

ポルトガルの皿が素敵。

 

カトラリーもポルトガルのクチポールかと思ったが、柄のデザイン、太さが違う。

 

よく見ると、ポルトガルのベロ・イノックスだ。


今夜はグレープリパブリックのワインのフリーフロー。

さっそく四人で乾杯。

 

最初のグラスは、オレンジワイン。

グレープリパブリック、セリエ・エッレ、アンブラート、2022年。


ぶどうはセイベルとデラウエアの混醸。

熟成はステンレスタンク。

アルコール度数は10.5%と低い。

バックラベルの下部には、アドバイザーを務めるニュージーランドのアレックス・クレイグヘッドの名前も入っている。

 

”ambrato”はイタリア語で”琥珀”。

確かにオレンジというより琥珀色。

微発泡を感じる、フレッシュなワイン。

 

トマトと自家製酵母パンのクロスティーニ。

 

酵母パンにストラッキーノチーズを塗り、ホワイトバルサミコでマリネしたフルーツトマトが乗せられている。

香り付けは、エシャロットとオレガノ。

 

続くワインは、グレープリパブリック、セリエ・エッレ、ビアンコ、2022年。

 

ぶどうは、デラウエア60%、セイベル20%、ナイアガラ20%。

アルコール度数は10%。

 

香味野菜と真鯛のカルパッチョ。

 

香味野菜は、茗荷、セロリ、長ネギ、そして香味野菜の上に散らされているのは紫蘇スプラウト、ディル、オレンジ。

隠し味でコラトゥーラ(イタリアの魚醬)が使われている。

 

二皿ずつ届くので、私はnaonaoさんとシェアー。

二人の皿に取り分け。

 

オレンジ、白の次は、ロゼ。

 

グレープリパブリック、セリエ・エッレ、ロザート、2020年。

ロザートは他のワインよりヴィンテージが2年古い。

 

ぶどうは、スチューベン50%、ナイアガラ50%。

アルコール度数は10%。

友人たちと過ごす、鎌倉の楽しい夜は続きます。

 

 

 

 

 

 

昨年10月のある休日、友人たちと過ごす楽しい鎌倉散策の続き。

メンバーは、しづちゃん、naonaoさん、mayuさん、そして私。

 

由比ヶ浜でシレーニのスパークリングワインを楽しんだあとは、mayuさんに先導されて再び15分ほど歩いて今夜のアペロの店に向かう。

 

到着したお店は、日本ワインのお店、『じゃん』。

 

昨年は別の場所で間借り営業をしていたが、今は新店で本格営業をしている。

 

間借り営業をしていた『じゃん』の前店舗訪問記事はこちら。

 

 

 

店内には日本ワインがずらりと並ぶ。

ここでボトルを購入することもできる。

 

ここでは多くの種類のワインをグラスで飲むことが出来るが、naonaoさんがお好きなワインがあったので、ボトルで注文。

ソムリエ・エクセレンスのmayuさんがグラスに注いでくれる。

 

四人で乾杯。

 

抜栓したワインは、長野県東御市のリュードヴァンが造る、ドゥー・ローブ・ヴィオレット、2022年。

 

リュードヴァンは、小山英明氏が2010年に設立したワイナリー。

千曲川に面した斜面の3.7haの荒廃したリンゴ畑を開墾し、ぶどうを植え付けることから始まった。

小山さんのワインと聞くと、ニュージーランドで活躍する醸造家、小山竜宇氏と小山浩平氏のワインを想起するが、この小山英明氏のワインも評価が高い。

 

セパージュは、メルロー2/3、カベルネ・ソーヴィニヨン1/3。

右岸に多いボルドー・ブレンドのワインだ。

アルコール度数は12%と低め。

 

イートインスペースは、この大きなテーブル。

10人ほどが着席できるが、人気店なので予約は必須。

mayuさんが予約してくれていたが、前の客が退出するまで10分ほど待って入店。

 

奥の壁には今日の料理メニューが書かれた黒板。

字が小さいのでスマホで撮影し、手元で画面を拡大して料理を選ぶ。

 

脂の乗ったサバ南蛮漬け。

 

美味しいが、思ったほど酸味が効いていない。

ワインとの相性を考えた味付けのようだ。


秋鮭とレンコンのチーズ春巻き。

 

イチジクと生ハム。

 

どちらもワインに上手く寄り添ってくれる。

 

四人で飲めば、ワイン1本はあっという間。

由比ヶ浜と合わせると、アペロでワインを二本飲んだことになる。

今日は10月後半とは思えない真夏日で、山歩きで汗びっしょりとなってしまった。

しかし陽が落ちると急速に気温が下がってきた

そこで私はディナーに備え、ここでTシャツと半袖のサファリジャケットから、麻の長袖シャツと長袖のサファリジャケットに着替え。

 

サクッと飲んで食べると、本会の店に向かうこととする。

 

途中、地元の方に長年愛されている商店街があるというので、覗いてみる。

「丸七商店街」は66年も続いているようだ。


どんな店があるのか、案内板をチェック。

 

とても美味しそうな飲食店や、昔懐かしい日用品を売る店などが並ぶ。

 

商店街は途中で90度に折れ曲がっている。

 

この辺りでアペロするのも楽しそうだ。

友人たちと過ごす、楽しい鎌倉散策は続きます。

 

 

 

 

 

 

昨年10月のある休日、友人たちと鎌倉散策の楽しい午後の続き。

 

建長寺の半僧坊で景色を楽しみ、しばらく休憩した後は、更に山の上にある勝上嶽(しょうじょうけん)展望台に登る。

 

再び階段を登り続ける。

最初は整備された階段だったが、この先は高さも幅も不揃いな石段で少々難所。

 

ようやく勝上嶽展望台に到着。

 

左端の総門から入り、現在地は右上の赤い点。

随分遠くまで来たものだ。

 

遠くに見えるのは相模湾、真ん中の建物は建長寺。

あそこからここまで登ってきた。

そして山を下りた後は、海まで歩く予定。

 

横浜のみなとみらいも望むことが出来る。

 

山を下ると、再び建長寺の境内へ。

唐門の右奥に見えるのは、大庫裏。

 

総門を出て次の目的地に向かう。

 

途中、鶴岡八幡宮に立ち寄り。

脚は疲れているが、またまたこの長い階段を登る。

 

本宮周辺は観光客で溢れている。

日本語はほとんど聞こえない。

 

本宮から舞殿を見下ろす。

 

今度は大石段を下り、本宮を見上げる。

 

参道に下ると、由比ヶ浜を目指し歩き続ける。

 

早足で歩くこと約30分、由比ヶ浜に到着。

あんなに日差しが強かったのに、雲が出て時々雨粒も感じ、風が強くなってきた。


砂浜で休憩するつもりでmayuさんと私はレジャーシートを持ってきたが、この風では広げることが出来ない。

 

そこで砂浜より一段高い舗装された場所のベンチで休憩をすることに。

持参したスパークリングワインをバックパックから取り出す。

保冷剤を詰めて持ってきたのでキンキンに冷えている。

でも写真が思いっきりピンボケ。

 

そこでパッキング前に自宅で撮影しておいた写真をアップ。

お隣は、mayuさんからいただいたカレンダー。

 

ニュージーランド、マールボロのシレーニ、セラー・セレクション、スパークリング、キュヴェ、ソーヴィニヨン・ブラン。

今日のために「エノテカ丸の内」で購入したワイン。

(「エノテカ丸の内」は入居する国際ビルの建て替えのため、既に閉店しています。)

 

四人で乾杯。

プラスチックのシャンパーニュグラスはmayuさんが持ってきてくれた。

シトラスの爽やかな香り、豊富な果実味と綺麗な酸のバランスが素晴らしいブリュット。

 

お三方を記念撮影。

 

今度は私が入って、しづちゃんが撮影。

友人たちと過ごす、楽しい鎌倉散策は続きます。

 

 

 

 

 

4月上旬に植えたベランダ菜園の野菜の収穫が始まった。

5月に高知、6月に京都に旅行して水遣りが出来なかったが、枯れずに頑張ってくれた。

今年は不思議なことにアブラムシの発生が皆無だが、青虫が大量発生し、葉をかなり食べられてしまった。

地球温暖化により害虫が大量発生する近年は、オーガニック栽培は難しい。

 

今年はアイコの出来が良く、かなり大きくて甘い。

先週の収穫が11個、今日も11個。

黄色を1株、赤色を1株しか植えていないが、それでも青い実は100個以上生っているのでこれからの収穫が楽しみだ。

 

ピーマンの初収穫。

こんなに大きくて瑞々しく美しいピーマンはスーパーでも八百屋でも見たことが無いと自画自賛。

成長中の実は15個ほどしかなく、2株しか植えていないのが残念。

来年はもっと株数を増やすことにしよう。

 

昨年10月のある休日。

北鎌倉駅で友人たちと集合。

メンバーは、しづちゃん、naonaoさん、mayuさん、そして私。

今日はmayuさんの企画で鎌倉を散策し、ディナーを楽しむ予定。

 

線路沿いの道を鎌倉方面に歩く。

この写真は後ろを向いて北鎌倉駅方面を撮影したもの。

 

途中には、北鎌倉古民家ミュージアム。

 

円覚寺もあるが、今日はパス。

 

向かった先は、Poohcoco-papaさんとの待ち合わせ場所。

お会いするのは久し振り。

ここちゃんがお鼻をぺろりとしているので、コアラのように見える。

 

ここちゃんは上機嫌。

でも今日は10月とは思えない気温で、ここちゃんは暑そう。

しづちゃん、mayuさん、私でここちゃんをなでなで。

 

そしてnaonaoさんはここちゃんとツーショット。

ここちゃんがなかなかカメラに向いてくれない。

 

ここちゃん、暑い中お出迎えありがとう。

ここちゃんとPoohcoco-papaさんに別れを告げ、次の目的地へ移動。

 

途中、台湾リスを見付けた。

鎌倉では台湾リスが増殖し、問題となっている。

 

向かったのは、建長寺。

建長5年(1253年)創建の臨済宗の禅寺で、正式名称は巨福山(こふくざん)建長興国禅寺。

建長寺はけんちん汁発祥の寺としても有名。

建長汁が訛ってけんちん汁になったのだそうだ。

最初の門は天下門。

 

今日は、この境内図の一番上、勝上嶽(しょうじょうけん)展望台まで登る予定。

 

次の門は総門、別名巨福門。

 

重要文化財の三門。

三解脱門の略で、この門を通ると心が清浄になると言われている。

 

ここには建長興國禅寺の名前。

 

土曜法話が行われており、中を通ることが出来ない。

残念ながら心が清浄にならなかった。

 

鐘楼は茅葺き。

この梵鐘は建長7年(1255年)の鋳造。

 

重要文化財の仏殿。

 

中には本尊の地蔵菩薩坐像が安置されている。

 

重要文化財の法堂。

仏殿のすぐ後ろに建っているので、広角で撮影しても建物全体を撮ることが出来ない。

 

これが二つの建物の位置関係。

右が仏殿で左が法堂。

 

ここは重要文化財の唐門。

 

この長い参道を進み、鎌倉半僧坊に向かう。

半僧坊はこの山の上にある。

 

急な階段を登り続ける。

ハーハーゼイゼイしながら登る三人を尻目に、mayuさんは軽快に登っていく。

 

ようやく半僧坊のすぐ下まで登ってきた。

ここで手を清める。

 

半僧坊大権現に仕える天狗の像が大小12体設置されている。

 

天狗像の一体を拡大。

 

半僧坊への最後の階段。

 

帰りはこの階段を降りると思うとぞっとする。

 

遠くに見えるのは相模湾。

天狗像を後ろから見ると、羽が生えているので天使像のように見える。

 

こちらには遠くに富士山を望むことが出来る。

友人たちと過ごす、楽しい鎌倉散策は続きます。

 

 

 

 

 

 

昨年10月のこと、彼女と銀座の馴染みのフレンチ、『ブラッスリー ポール・ボキューズ 銀座』で過ごす楽しい夜の続き。

仲良しだった星野シェフが金沢に異動となり、今夜はその後任に就任された鈴木シェフの特別コースを初めて味わっている。

 

マルグリット・ギュイヨのシャンパーニュ・ロゼの次は、白ワイン。

エチケットがとても可愛い。

 

ドメーヌ・アンリ・フックスが造る、アルザス・ブラン、レ・プティ・カイユー、2022年。

”レ・プティ・カイユー”は、”小石たち”という意味で、ぶどう畑に多くある小石のこと。

 

シトラス系の爽やかな香り、綺麗な果実の凝縮感、活き活きとしたミネラル、複層的なストラクチャーを持ち、後味にはグレープフルーツの皮の心地よい苦み。

セパージュは、ピノ・グリ35%、リースリング25%、ミュスカ25%、シルヴァネール15%。

ぶどう栽培はビオロジックで、AB、エコセール、ユーロリーフのオーガニック認証を取得している。

 

プチ・ブールとバターが届く。

今まではフランスから冷凍で生地を輸入し店で焼いたバゲットが使われていたが、自家製パンに代わった。

 

ポワソンは、真鯛のコンフィ、牛蒡のピューレと白ワインのソース。

 

牛蒡の泥臭さは全くなく、濃厚なソースが淡白な白身に絡んで美味い。

 

二種類目の白ワインは、ルイ・ジャドが好きな彼女のために、竹内支配人が特別に選んでくれた。

 

ドメーヌ・ルイ・ジャド、サントネイ・ブラン、クロ・ド・マルト、2020年。

サントネイはコート・ド・ボーヌの南部、シャサーニュ・モンラッシェの南側にある村で、クロ・ド・マルトはルイ・ジャドが単独保有する7haのモノポール畑。

ぶどうは1940~1950年代に植樹されたもので、樹齢が高い。

 

シトラスの爽やかな香り、そのあとに熟したアプリコットや洋梨の香りが続く。

綺麗な果実味と活き活きとした酸とミネラルのバランスが素晴らしい。

クロ・ド・マルトの畑では6haがピノ・ノワールで、シャルドネは1haのみ。

このサントネイ・ブランは貴重なワインだ。

竹内支配人に感謝。

 

気が付くと、入店時はガランとしていた店内はほとんど満席となっている。

 

赤ワインは、初めて飲むワイン。

 

南仏ラングドックの、シャトー・プシェ・オー、プレステージ、ルージュ、2020年。

プラムのコンフィチュールのような濃厚で甘い香り。

凝縮された強い果実味、タンニンは強いがまろやか。

アルコール度数は14.5%と高いが、果実味があるのでアルコールアタックは感じない。

 

セパージュは、グルナッシュ55%、シラー35%、カリニャン10%。

パンチの効いた強いワインだ。

 

ヴィアンドは、鴨胸肉のロースト、赤ワインソース。

ソースを堰き止めているリングは、セロリのピューレ。

赤ワインソースにはフォン・ド・ヴォーが加えられている。

 

ズッキーニで巻かれた焼き野菜のプレゼンテーションが面白い。

 

鴨の肉厚と焼き色が食欲をそそる。

鴨は大好きな食材で、この秋は結構な回数食べている。

 

デセールは、美瑛カボチャのクレーム・ブリュレ。

デザインはハロウィン仕様。

 

彼女にはこちらが届いたが、私のデザインの方が好きだというので交換。

ポール・ボキューズのクレーム・ブリュレは美味い。

 

食後はいっぱいになったお腹を濃いコーヒーで癒す。

鈴木シェフとお話しをしたかったが、店内は満席で厨房は目の回る忙しさのため自重する。

 

竹内支配人に見送られ、満腹満足で店を後にする。

 

「マロニエゲート銀座1」を出ると、外堀通りを数寄屋橋交差点方面に散策。

銀座の柳が一本枯れている。

彼女と過ごす、楽しい銀座の夜でした。

 

 

 

 

 

昨年10月のこと、彼女と銀座のフレンチで待ち合わせ。

まずは日比谷に降り立つ。

 

「東京ミッドタウン日比谷」を一渡り見た後は、次の場所に移動。

 

丸の内仲通りは既に薄暗くなっている。

まだ17時前なのだが、日の暮れるのが早くなった。

 

立ち寄ったのは、「エノテカ」。

ブルーノ・ジャコーザのロエロ・アルネイスの価格が驚くほど高くなっていた。

そこで、他の手頃なワインを家飲み用に購入。

(「エノテカ丸の内店」は国際ビル建て替えのため、既に閉店しています。)

 

次は「ピエール・エルメ」。

これはお土産用。

 

続いて、「ブリックスクエア」へ。

 

『ル・カフェ ラ・ブティック ドゥ ジョエル・ロブション』。

ここのパンは明日の朝食用。

 

「三菱一号館美術館」を覆っていた工事用の幕が取り払われている。

 

久し振りに見るレンガ造りの建物が美しい。

また結婚の前撮りが増えそうだ。

 

リニューアルオープンは2024年11月23日(土)のロートレック展。

再開が楽しみだ。

 

「ブリックスクエア」を出ると、東京国際フォーラムに。

安田侃氏の作品、”意心帰”に触れると、カッラーラ産の白大理石なのだが不思議と温もりを感じる。

 

中庭には何台ものキッチンカー。

 

多くのテーブルが出されているが、少し時間が早いので客はまだまばら。

 

今夜のディナーの場所は、「マロニエゲート銀座1」。

 

予約しているお店は、馴染みのフレンチ、『ブラッスリー ポール・ボキューズ 銀座』。

 

一番乗りすると、他の客が入店する前に店内を撮影。

 

こちら側の窓からは、有楽町方面を望むことが出来る。

コロナ前はもっとテーブル数が多かったが、今はテーブル間隔が広く取られている。

 

私たちのテーブルは、何時もの広めの丸テーブル。

 

今夜はシェフの特別コースをお願いしている。

シェフが星野さんから鈴木さんに代わって、初めての来店。

どんな料理に出会えるか楽しみ。

 

彼女が到着し、支配人の竹内さんがシャンパーニュを注いでくれる。

今夜のワインは竹内さんにペアリングをお願いしている。

 

マルグリット・ギュイヨ、キュヴェ・フルール・ド・フロ、ロゼ、ブリュット。

マルグリット・ギュイヨはヴァレ・ドゥ・マルヌ地区のダムリー村に本拠地を置く、2012年創業の新しいメゾン。

2022年にリヨンの『ポール・ボキューズ』が採用したことで一躍有名となった。

”マルグリット(マーガレット)”はオーナーの祖母の名前、そして”フルール・ド・フロ”はオーナーの名前、”フローレンス”の花という意味。

 

色合いは濃いサーモンピンク。

ラズベリーやストロベリーの赤いベリー系の香り。

勢いのある泡立ち、強い果実の凝縮感、活き活きとしたミネラル、力強く洗練されたシャンパーニュ。

セパージュは、ピノ・ムニエ30%、ピノ・ノワール30%、シャルドネ30%、熟成コトー・シャンプノワーズ(ピノ・ムニエ)10%。

ぶどうは2017年が70%、2016年が30%。

ドサージュは7g/ℓ、瓶内熟成期間は30ヶ月と長い。

 

アントレは、ホタテとサーモンのカルパッチョ、黒大根とクレームエペス。

クレームエペスはノルマンディー地方の乳酸発酵させた生クリーム。

 

黒大根は、皮が本当に真っ黒。

緑はネギのオイル。

 

中を覗き込むと、イクラも入っている。

 

黒大根の中には、ホタテとサーモン。

味の変化があって素敵な前菜だ。

彼女と過ごす、銀座の楽しい夜は続きます。

 

 

 

 

 

 

5月のこと、ちぃさんと東銀座の歌舞伎座で過ごす楽しい夜の続き。

今夜見る舞台は、八代目尾上菊五郎と六代目尾上菊之助の襲名披露公演。

菊五郎の七代目襲名が1973年だったので、既に52年が経過している。

七代目襲名披露公演を観たときはまだ学生、そして八代目襲名披露公演を観るときは既に引退の身となっているとは感慨深い。

 

 

 

 

襲名披露公演は華やかで、ポスターを見ているだけでテンションが上がる。
 
今回襲名するお二人。
こうして見ると、親子はとても似ている。

 

夜の部の公演内容は以下のとおり。

 

 

松緑の演技が絶妙。

前列左:伊達次郎=中村種之助

前列中央:五斗兵衛盛次=尾上松緑

前列右:錦戸太郎=坂東亀蔵

後列中央左:泉三郎忠衛=河原崎権十郎

後列中央右:九朗判官義経=中村萬壽

(写真はエンタメターミナルからお借りしました。以下同様。)

 

菊之助が菊五郎と襲名し八代目となるが、実は七代目も菊五郎を名乗り続けることから、二人の菊五郎が存在することに。

 

豪華な顔ぶれの祝辞が続くが、團十郎の話が面白く会場の笑いを誘う。

前列左:六代目尾上菊之助

前列中央:八代目尾上菊五郎

前列右:七代目尾上菊五郎

 

口上が終わると、35分間の休憩。

私は持参したスパークリングワインをバッグから取り出し、抜栓。

 

イタリア、フリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州のベルヴィーニ、ブリュット・ナチューラ。

 

ちぃさんと乾杯。

フレッシュ&フルーティーなスパークリング。

ぶどうはグレラ主体の、ブラン・ド・ブラン。

ぶどう栽培はオーガニック。

グラスも持参している。

ランチでもスパークリングワインを二人で3本近く、直前にクラフトビアを1パイント飲んできているが、場所が変われば美味しく飲める。

30分でボトルを飲み干してしまった。

 

ちぃさんがおつまみをいっぱい持ってきてくれた。

 

小腹が空いてきたので、ハンバーガーを食べることに。

 

まい泉の、ミニフィッシュかつバーガー。

美味い。

スパークリングワインが進む。

 

二つ目は、キャベツメンチかつバーガー。

 

次の20分の休憩時間には、二階の展示コーナーを見に行く。

これは長谷萬が贈呈した祝幕の箱。

 

六代目菊五郎の鏡獅子の人形も展示されている。

 

〆の出し物は、ご存じ「白浪五人男」の「弁天娘女男白浪」。

弁天小僧菊之助は菊五郎の当たり役。

 

浜松屋見世先の場。

弁天小僧菊之助の「知らざァ言って聞かせやしょう」の名場面。

この台詞は覚えていて、よく声音を真似ていた。

前列左:南郷力丸=尾上松也

前列右:弁天小僧菊之助=八代目尾上菊五郎

後列左:浜松屋倅宗之助=中村萬太郎

後列中央:浜松屋幸兵衛=中村歌六

後列右:日本駄右衛門=市川團十郎

 

稲瀬川勢揃いの場。

六代目菊之助と同世代の役者が演じ、七五調の名台詞、ツラネを白波五人男が述べる名場面。

左から、

日本駄右衛門=市川新之助

南郷力丸=尾上眞秀

赤星十三郎=中村梅枝

忠信利平=坂東亀三郎

弁天小僧菊之助=尾上菊之助

 

後列:日本駄右衛門=市川新之助

前列左から、

南郷力丸=尾上眞秀

赤星十三郎=中村梅枝

忠信利平=坂東亀三郎

弁天小僧菊之助=尾上菊之助

 

大詰、滑川土橋の場。

青砥左衛門藤綱=七代目尾上菊五郎

 

日本駄右衛門=市川團十郎

期待通りの素晴らしい舞台だった。

 

興奮冷めやらぬ中、歌舞伎座をあとにする。

感劇後の歌舞伎座前の熱気に満ちたざわつきが心地よい。

 

ちぃさんと過ごす、東銀座の楽しい夜でした。

 

 

 

 

 

5月のこと、ちぃさんと銀座のスパニッシュ、『スペインクラブ』で過ごす楽しい午後の続き。

 

スパークリングワインは二本を飲み干し、既に三本め。

 

飲んでいるワインは、カスティーリャ=ラ・マンチャ州のボデガス・ロザーノが造る、グラン・デルシオ、グラン・セレクション、ブリュット・キュヴェ。

 

デザートが届く。

バナナのシフォンケーキの上には、マカデミアナッツ入りバニラアイスクリーム。

添えられているのは、スペイン産の桃のシロップ漬け。

 

食後のコーヒーでいっぱいになった胃を癒す。

 

15時を過ぎ、満席だった店内に残るのは私達だけとなった。

 

今日も昼から飲み過ぎてしまった。

鈴木店長に見送られ、満腹満足で店をあとにする。

 

店を出ると、目の前に5人の訪日外国人。

ドアには既に”CLOSED”の札が掛かっているのだが、ドアを開けて中に入ろうとしている。

スペイン人で、どうしても母国料理を食べたくなったのだろうか。

 

『スペインクラブ銀座』で遅めのランチを楽しんだあとは、東銀座に向かう。

 

歌舞伎座は華やかな雰囲気。

 

今日は「團菊祭五月大歌舞伎」、八代目尾上菊五郎と六代目尾上菊之助の襲名披露公演。

七代目尾上菊五郎襲名披露も歌舞伎座で観ている。

七代目の襲名は昭和48年(1973年)。

母親に連れられて観たが、それ以来度々歌舞伎を観に来るようになった。

 

五月だけでなく、六月の襲名披露公演の出し物もなかなか良い。

 

今から観る夜の部の出し物は、「義経腰越状 五斗三番叟」、「口上」、「弁天娘女男白浪」。

 

「弁天娘女男白浪」の白浪五人男に因んで車輪に”志ら浪”と書かれた人力車。

ここで記念撮影が出来るようだ。

 

歌舞伎座の夜の部の開場は16時、まだ30分余りあるので、近くのお店、『82 ALE HOUSE』で時間調整。

 

ここでは以前、歌舞伎鑑賞の前に食事をし、クラフトビアやシングルモルトを楽しんだことがある。

 

お腹はいっぱいなので食べ物はパスし、今日のタップ・ビールを選ぶ。

 

二人とも1パイントグラスで乾杯。

 

ちぃさんのビール(左)は、ハブ・クラフト セッションIPA。

私のビール(右)は、82 リアルエール。

 

開場時間となったので、歌舞伎座に移動。

多くの歌舞伎ファンが押しかけている。

 

一斉に入場し、あっという間に館内は満席に。

 

祝幕には、八代目尾上菊五郎、六代目尾上菊之助の名前入り。

祝幕の贈呈者は、木場の木材問屋、長谷萬。

 

定式幕が引かれ、いよいよ開演。

ちぃさんと過ごす東銀座の楽しい午後は続きます。

 

 

 

 

 

 

歌舞伎鑑賞記事が続いてしまうが、お目出度い襲名披露公演なので時系列を飛び越えてアップすることに。

5月のこと、ちぃさんと東銀座で待ち合わせ。

 

歌舞伎鑑賞の前に歌舞伎座近くのお気に入りのレストランに遅めのランチに向かう。

 

ランチのお店は、『スペインクラブ銀座』。

 

平日の13時だが、広い店内は満席の賑わい。

 

何時もは四人用の広いテーブルで食事をしているが、今日は満席なのでこちらのテーブルで。

 

早速スパークリングワインを抜栓。

カスティーリャ=ラ・マンチャ州のボデガス・ロザーノが造る、グラン・デルシオ、グラン・セレクション、ブリュット・キュヴェ。

ボデガス・ロザーノは1853年からワイン造りを続ける家族経営のワイナリー。

 

ちぃさんと乾杯。

このコースでは今までは上質のカヴァだったが、物価上昇の中で仕方がないが、ワインの格が下がってしまったのが残念。

「私達が何時も沢山飲んじゃうからコースメニューからカヴァが消えたのかも」とちぃさん。

店長の鈴木さんに、価格を上げて良いから美味しいカヴァを飲めるコースにしてもらいたいと要請。

グラン・デルシオはデイリーワインではあるが、フレッシュ&フルーティーで気楽に飲めるスパークリング。

 

前菜盛り合わせが届く。

 

原木から切り出したばかりの、36ヶ月熟成イベリコ・ベジョータ。

脂が甘くて美味い。

 

ラ・マンチャ地方の羊乳チーズ、ケソ・マンチェゴ。

こんな削り方をしているが、スイスのテット・ド・モワンヌではない。

 

カタルーニャ州の白カビサラミ、フエ。

カリッと揚げられたアーモンドも美味い。

 

タコのポテサラ。

中にタコがたっぷり入っている。

掛けられているのはアイオリソース。

 

前菜でスパークリングワインが進む。

アルコール度数が11%と低いので、どんどん飲めてしまう。

 

前菜の次は、スープ。

 

トウモロコシとエダマメとベーコンのスープ。

 

バゲットに似ているが、これはスペインのパン・デ・バラ。

 

メイン料理が届く。

 

イベリコ豚肩ロースのソテー、シェリーヴィネガーとオニオンのソース。

 

添えられているのは野菜の煮込み料理、ピスト・マンチェゴ。

 

〆はシーフード・パエリア。

 

何だか何時もより量が多い気がする。

海老はソフトシェルで、殻まで全て食べることが出来る。

ちぃさんと過ごす、東銀座の楽しい午後は続きます。

 

 

 

 

 

 

昨年10月のこと、彼女と神楽坂の人気のイタリアン、『ピアッティ・カステリーナ』で過ごす楽しい午後の続き。

 

プロセッコを飲み干すと、白ワインを抜栓。

赤にするか白にするか迷ったが、料理に合わせ、ドライな白を選択。

 

イタリア、ピエモンテ州のニーノ・コスタが造る、ロエロ・アルネイス、サルン、2021年。

ニーノ・コスタはピエモンテ、ロエロ地区で三代続く、評価の高い家族経営のワイナリー。

 

サルンはニーノ・コスタが誇る単一畑。

このワインはガンベロロッソの最高賞、トレビッキエリを5年連続で受賞している。

豊かな果実味を綺麗な酸と豊富なミネラルが包み込み、奥行きのあるストラクチャーを形作っている。

確かに素晴らしいアルネイスだ。

 

プリモピアット、本日の手打ちパスタが届く。

 

静岡県産生シラスのアーリオ・オーリオ。

たっぷり振りかけられているのは、イタリア産カラスミのパウダー。

 

生シラスもたっぷりで手打ちパスタは腰が強く美味い。

 

セコンドピアットは、合鴨のロースト、バルサミコソース。

 

この合鴨、マグレ鴨に勝るとも劣らない大きさ。

赤みが残る火入れが素晴らしい。

 

皮はパリッと焼かれ、身はジューシーで柔らかい。

 

付け合わせの野菜の彩りが美しい。

緑のズッキーニ、黄色のズッキーニ、白い蕪の三色。

 

イタリアンだが、肉料理用に出されたのはラギオール。

 

普通はセコンドピアットで終わるのだが、ここでは最後に再びパスタが出される。

トマトソースのスパゲッティは量を選べる。

 

基本は、プリモピアットと同じ40g。

でも彼女も私も60gでお願いする。

とてもリッチなトマトソース。

バジルとオリーブオイルの香りが心地よく、素晴らしく美味い。

でも、もうお腹はいっぱい。

ちょっと量が多すぎた。

 

ドルチェは、巨峰とヨーグルトのジェラート。

 

生の巨峰と巨峰のゼリー、ジェラートの上にはカモミールのチュイル。

 

〆は熱くて濃いコーヒー。

 

使わないが、黒糖とミルクも届く。

 

マネジャーでソムリエの上野さんとワインの話で盛り上がる。

すると、「これはお好きだと思うので飲んでみてください」と白ワインをグラスに注いで持ってきてくれた。

プーリア州のカンティーナ・サン・マルツァーノが造る、エッダ、2022年。

エッダとは彼女という意味。

 

ハーブの清涼な香り、濃厚な果実味、心地よい樽のニュアンス、太陽と大地の恵みを感じるボディ。

セパージュは、シャルドネ60%、フィアーノ・ミニュトーロ20%、モスカート20%。

熟成は新樽比率100%のフレンチオークの樽で4ヶ月、更に瓶内熟成2ヶ月。

 

満席だった店内に残るのは私たちだけとなってしまった。

上野さんに見送られ、店を後にする。

彼女と過ごす、神楽坂の楽しい午後でした。