團菊祭五月大歌舞伎=八代目尾上菊五郎・六代目尾上菊之助襲名披露、歌舞伎座 3 | ワインは素敵な恋の道しるべ

ワインは素敵な恋の道しるべ

白ワインは天使の如く貴方の心を解き放ち、赤ワインの真紅のグラスの底には悪魔が潜む。そして貴方は天使の如く大胆に、悪魔の如く繊細に、新たな恋の道を歩み始める。

5月のこと、ちぃさんと東銀座の歌舞伎座で過ごす楽しい夜の続き。

今夜見る舞台は、八代目尾上菊五郎と六代目尾上菊之助の襲名披露公演。

菊五郎の七代目襲名が1973年だったので、既に52年が経過している。

七代目襲名披露公演を観たときはまだ学生、そして八代目襲名披露公演を観るときは既に引退の身となっているとは感慨深い。

 

 

 

 

襲名披露公演は華やかで、ポスターを見ているだけでテンションが上がる。
 
今回襲名するお二人。
こうして見ると、親子はとても似ている。

 

夜の部の公演内容は以下のとおり。

 

 

松緑の演技が絶妙。

前列左:伊達次郎=中村種之助

前列中央:五斗兵衛盛次=尾上松緑

前列右:錦戸太郎=坂東亀蔵

後列中央左:泉三郎忠衛=河原崎権十郎

後列中央右:九朗判官義経=中村萬壽

(写真はエンタメターミナルからお借りしました。以下同様。)

 

菊之助が菊五郎と襲名し八代目となるが、実は七代目も菊五郎を名乗り続けることから、二人の菊五郎が存在することに。

 

豪華な顔ぶれの祝辞が続くが、團十郎の話が面白く会場の笑いを誘う。

前列左:六代目尾上菊之助

前列中央:八代目尾上菊五郎

前列右:七代目尾上菊五郎

 

口上が終わると、35分間の休憩。

私は持参したスパークリングワインをバッグから取り出し、抜栓。

 

イタリア、フリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州のベルヴィーニ、ブリュット・ナチューラ。

 

ちぃさんと乾杯。

フレッシュ&フルーティーなスパークリング。

ぶどうはグレラ主体の、ブラン・ド・ブラン。

ぶどう栽培はオーガニック。

グラスも持参している。

ランチでもスパークリングワインを二人で3本近く、直前にクラフトビアを1パイント飲んできているが、場所が変われば美味しく飲める。

30分でボトルを飲み干してしまった。

 

ちぃさんがおつまみをいっぱい持ってきてくれた。

 

小腹が空いてきたので、ハンバーガーを食べることに。

 

まい泉の、ミニフィッシュかつバーガー。

美味い。

スパークリングワインが進む。

 

二つ目は、キャベツメンチかつバーガー。

 

次の20分の休憩時間には、二階の展示コーナーを見に行く。

これは長谷萬が贈呈した祝幕の箱。

 

六代目菊五郎の鏡獅子の人形も展示されている。

 

〆の出し物は、ご存じ「白浪五人男」の「弁天娘女男白浪」。

弁天小僧菊之助は菊五郎の当たり役。

 

浜松屋見世先の場。

弁天小僧菊之助の「知らざァ言って聞かせやしょう」の名場面。

この台詞は覚えていて、よく声音を真似ていた。

前列左:南郷力丸=尾上松也

前列右:弁天小僧菊之助=八代目尾上菊五郎

後列左:浜松屋倅宗之助=中村萬太郎

後列中央:浜松屋幸兵衛=中村歌六

後列右:日本駄右衛門=市川團十郎

 

稲瀬川勢揃いの場。

六代目菊之助と同世代の役者が演じ、七五調の名台詞、ツラネを白波五人男が述べる名場面。

左から、

日本駄右衛門=市川新之助

南郷力丸=尾上眞秀

赤星十三郎=中村梅枝

忠信利平=坂東亀三郎

弁天小僧菊之助=尾上菊之助

 

後列:日本駄右衛門=市川新之助

前列左から、

南郷力丸=尾上眞秀

赤星十三郎=中村梅枝

忠信利平=坂東亀三郎

弁天小僧菊之助=尾上菊之助

 

大詰、滑川土橋の場。

青砥左衛門藤綱=七代目尾上菊五郎

 

日本駄右衛門=市川團十郎

期待通りの素晴らしい舞台だった。

 

興奮冷めやらぬ中、歌舞伎座をあとにする。

感劇後の歌舞伎座前の熱気に満ちたざわつきが心地よい。

 

ちぃさんと過ごす、東銀座の楽しい夜でした。