ワインは素敵な恋の道しるべ -10ページ目

ワインは素敵な恋の道しるべ

白ワインは天使の如く貴方の心を解き放ち、赤ワインの真紅のグラスの底には悪魔が潜む。そして貴方は天使の如く大胆に、悪魔の如く繊細に、新たな恋の道を歩み始める。

昨年10月のこと、彼女と銀座のフレンチで待ち合わせ。

まずは日比谷に降り立つ。

 

「東京ミッドタウン日比谷」を一渡り見た後は、次の場所に移動。

 

丸の内仲通りは既に薄暗くなっている。

まだ17時前なのだが、日の暮れるのが早くなった。

 

立ち寄ったのは、「エノテカ」。

ブルーノ・ジャコーザのロエロ・アルネイスの価格が驚くほど高くなっていた。

そこで、他の手頃なワインを家飲み用に購入。

(「エノテカ丸の内店」は国際ビル建て替えのため、既に閉店しています。)

 

次は「ピエール・エルメ」。

これはお土産用。

 

続いて、「ブリックスクエア」へ。

 

『ル・カフェ ラ・ブティック ドゥ ジョエル・ロブション』。

ここのパンは明日の朝食用。

 

「三菱一号館美術館」を覆っていた工事用の幕が取り払われている。

 

久し振りに見るレンガ造りの建物が美しい。

また結婚の前撮りが増えそうだ。

 

リニューアルオープンは2024年11月23日(土)のロートレック展。

再開が楽しみだ。

 

「ブリックスクエア」を出ると、東京国際フォーラムに。

安田侃氏の作品、”意心帰”に触れると、カッラーラ産の白大理石なのだが不思議と温もりを感じる。

 

中庭には何台ものキッチンカー。

 

多くのテーブルが出されているが、少し時間が早いので客はまだまばら。

 

今夜のディナーの場所は、「マロニエゲート銀座1」。

 

予約しているお店は、馴染みのフレンチ、『ブラッスリー ポール・ボキューズ 銀座』。

 

一番乗りすると、他の客が入店する前に店内を撮影。

 

こちら側の窓からは、有楽町方面を望むことが出来る。

コロナ前はもっとテーブル数が多かったが、今はテーブル間隔が広く取られている。

 

私たちのテーブルは、何時もの広めの丸テーブル。

 

今夜はシェフの特別コースをお願いしている。

シェフが星野さんから鈴木さんに代わって、初めての来店。

どんな料理に出会えるか楽しみ。

 

彼女が到着し、支配人の竹内さんがシャンパーニュを注いでくれる。

今夜のワインは竹内さんにペアリングをお願いしている。

 

マルグリット・ギュイヨ、キュヴェ・フルール・ド・フロ、ロゼ、ブリュット。

マルグリット・ギュイヨはヴァレ・ドゥ・マルヌ地区のダムリー村に本拠地を置く、2012年創業の新しいメゾン。

2022年にリヨンの『ポール・ボキューズ』が採用したことで一躍有名となった。

”マルグリット(マーガレット)”はオーナーの祖母の名前、そして”フルール・ド・フロ”はオーナーの名前、”フローレンス”の花という意味。

 

色合いは濃いサーモンピンク。

ラズベリーやストロベリーの赤いベリー系の香り。

勢いのある泡立ち、強い果実の凝縮感、活き活きとしたミネラル、力強く洗練されたシャンパーニュ。

セパージュは、ピノ・ムニエ30%、ピノ・ノワール30%、シャルドネ30%、熟成コトー・シャンプノワーズ(ピノ・ムニエ)10%。

ぶどうは2017年が70%、2016年が30%。

ドサージュは7g/ℓ、瓶内熟成期間は30ヶ月と長い。

 

アントレは、ホタテとサーモンのカルパッチョ、黒大根とクレームエペス。

クレームエペスはノルマンディー地方の乳酸発酵させた生クリーム。

 

黒大根は、皮が本当に真っ黒。

緑はネギのオイル。

 

中を覗き込むと、イクラも入っている。

 

黒大根の中には、ホタテとサーモン。

味の変化があって素敵な前菜だ。

彼女と過ごす、銀座の楽しい夜は続きます。

 

 

 

 

 

 

5月のこと、ちぃさんと東銀座の歌舞伎座で過ごす楽しい夜の続き。

今夜見る舞台は、八代目尾上菊五郎と六代目尾上菊之助の襲名披露公演。

菊五郎の七代目襲名が1973年だったので、既に52年が経過している。

七代目襲名披露公演を観たときはまだ学生、そして八代目襲名披露公演を観るときは既に引退の身となっているとは感慨深い。

 

 

 

 

襲名披露公演は華やかで、ポスターを見ているだけでテンションが上がる。
 
今回襲名するお二人。
こうして見ると、親子はとても似ている。

 

夜の部の公演内容は以下のとおり。

 

 

松緑の演技が絶妙。

前列左:伊達次郎=中村種之助

前列中央:五斗兵衛盛次=尾上松緑

前列右:錦戸太郎=坂東亀蔵

後列中央左:泉三郎忠衛=河原崎権十郎

後列中央右:九朗判官義経=中村萬壽

(写真はエンタメターミナルからお借りしました。以下同様。)

 

菊之助が菊五郎と襲名し八代目となるが、実は七代目も菊五郎を名乗り続けることから、二人の菊五郎が存在することに。

 

豪華な顔ぶれの祝辞が続くが、團十郎の話が面白く会場の笑いを誘う。

前列左:六代目尾上菊之助

前列中央:八代目尾上菊五郎

前列右:七代目尾上菊五郎

 

口上が終わると、35分間の休憩。

私は持参したスパークリングワインをバッグから取り出し、抜栓。

 

イタリア、フリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州のベルヴィーニ、ブリュット・ナチューラ。

 

ちぃさんと乾杯。

フレッシュ&フルーティーなスパークリング。

ぶどうはグレラ主体の、ブラン・ド・ブラン。

ぶどう栽培はオーガニック。

グラスも持参している。

ランチでもスパークリングワインを二人で3本近く、直前にクラフトビアを1パイント飲んできているが、場所が変われば美味しく飲める。

30分でボトルを飲み干してしまった。

 

ちぃさんがおつまみをいっぱい持ってきてくれた。

 

小腹が空いてきたので、ハンバーガーを食べることに。

 

まい泉の、ミニフィッシュかつバーガー。

美味い。

スパークリングワインが進む。

 

二つ目は、キャベツメンチかつバーガー。

 

次の20分の休憩時間には、二階の展示コーナーを見に行く。

これは長谷萬が贈呈した祝幕の箱。

 

六代目菊五郎の鏡獅子の人形も展示されている。

 

〆の出し物は、ご存じ「白浪五人男」の「弁天娘女男白浪」。

弁天小僧菊之助は菊五郎の当たり役。

 

浜松屋見世先の場。

弁天小僧菊之助の「知らざァ言って聞かせやしょう」の名場面。

この台詞は覚えていて、よく声音を真似ていた。

前列左:南郷力丸=尾上松也

前列右:弁天小僧菊之助=八代目尾上菊五郎

後列左:浜松屋倅宗之助=中村萬太郎

後列中央:浜松屋幸兵衛=中村歌六

後列右:日本駄右衛門=市川團十郎

 

稲瀬川勢揃いの場。

六代目菊之助と同世代の役者が演じ、七五調の名台詞、ツラネを白波五人男が述べる名場面。

左から、

日本駄右衛門=市川新之助

南郷力丸=尾上眞秀

赤星十三郎=中村梅枝

忠信利平=坂東亀三郎

弁天小僧菊之助=尾上菊之助

 

後列:日本駄右衛門=市川新之助

前列左から、

南郷力丸=尾上眞秀

赤星十三郎=中村梅枝

忠信利平=坂東亀三郎

弁天小僧菊之助=尾上菊之助

 

大詰、滑川土橋の場。

青砥左衛門藤綱=七代目尾上菊五郎

 

日本駄右衛門=市川團十郎

期待通りの素晴らしい舞台だった。

 

興奮冷めやらぬ中、歌舞伎座をあとにする。

感劇後の歌舞伎座前の熱気に満ちたざわつきが心地よい。

 

ちぃさんと過ごす、東銀座の楽しい夜でした。

 

 

 

 

 

5月のこと、ちぃさんと銀座のスパニッシュ、『スペインクラブ』で過ごす楽しい午後の続き。

 

スパークリングワインは二本を飲み干し、既に三本め。

 

飲んでいるワインは、カスティーリャ=ラ・マンチャ州のボデガス・ロザーノが造る、グラン・デルシオ、グラン・セレクション、ブリュット・キュヴェ。

 

デザートが届く。

バナナのシフォンケーキの上には、マカデミアナッツ入りバニラアイスクリーム。

添えられているのは、スペイン産の桃のシロップ漬け。

 

食後のコーヒーでいっぱいになった胃を癒す。

 

15時を過ぎ、満席だった店内に残るのは私達だけとなった。

 

今日も昼から飲み過ぎてしまった。

鈴木店長に見送られ、満腹満足で店をあとにする。

 

店を出ると、目の前に5人の訪日外国人。

ドアには既に”CLOSED”の札が掛かっているのだが、ドアを開けて中に入ろうとしている。

スペイン人で、どうしても母国料理を食べたくなったのだろうか。

 

『スペインクラブ銀座』で遅めのランチを楽しんだあとは、東銀座に向かう。

 

歌舞伎座は華やかな雰囲気。

 

今日は「團菊祭五月大歌舞伎」、八代目尾上菊五郎と六代目尾上菊之助の襲名披露公演。

七代目尾上菊五郎襲名披露も歌舞伎座で観ている。

七代目の襲名は昭和48年(1973年)。

母親に連れられて観たが、それ以来度々歌舞伎を観に来るようになった。

 

五月だけでなく、六月の襲名披露公演の出し物もなかなか良い。

 

今から観る夜の部の出し物は、「義経腰越状 五斗三番叟」、「口上」、「弁天娘女男白浪」。

 

「弁天娘女男白浪」の白浪五人男に因んで車輪に”志ら浪”と書かれた人力車。

ここで記念撮影が出来るようだ。

 

歌舞伎座の夜の部の開場は16時、まだ30分余りあるので、近くのお店、『82 ALE HOUSE』で時間調整。

 

ここでは以前、歌舞伎鑑賞の前に食事をし、クラフトビアやシングルモルトを楽しんだことがある。

 

お腹はいっぱいなので食べ物はパスし、今日のタップ・ビールを選ぶ。

 

二人とも1パイントグラスで乾杯。

 

ちぃさんのビール(左)は、ハブ・クラフト セッションIPA。

私のビール(右)は、82 リアルエール。

 

開場時間となったので、歌舞伎座に移動。

多くの歌舞伎ファンが押しかけている。

 

一斉に入場し、あっという間に館内は満席に。

 

祝幕には、八代目尾上菊五郎、六代目尾上菊之助の名前入り。

祝幕の贈呈者は、木場の木材問屋、長谷萬。

 

定式幕が引かれ、いよいよ開演。

ちぃさんと過ごす東銀座の楽しい午後は続きます。

 

 

 

 

 

 

歌舞伎鑑賞記事が続いてしまうが、お目出度い襲名披露公演なので時系列を飛び越えてアップすることに。

5月のこと、ちぃさんと東銀座で待ち合わせ。

 

歌舞伎鑑賞の前に歌舞伎座近くのお気に入りのレストランに遅めのランチに向かう。

 

ランチのお店は、『スペインクラブ銀座』。

 

平日の13時だが、広い店内は満席の賑わい。

 

何時もは四人用の広いテーブルで食事をしているが、今日は満席なのでこちらのテーブルで。

 

早速スパークリングワインを抜栓。

カスティーリャ=ラ・マンチャ州のボデガス・ロザーノが造る、グラン・デルシオ、グラン・セレクション、ブリュット・キュヴェ。

ボデガス・ロザーノは1853年からワイン造りを続ける家族経営のワイナリー。

 

ちぃさんと乾杯。

このコースでは今までは上質のカヴァだったが、物価上昇の中で仕方がないが、ワインの格が下がってしまったのが残念。

「私達が何時も沢山飲んじゃうからコースメニューからカヴァが消えたのかも」とちぃさん。

店長の鈴木さんに、価格を上げて良いから美味しいカヴァを飲めるコースにしてもらいたいと要請。

グラン・デルシオはデイリーワインではあるが、フレッシュ&フルーティーで気楽に飲めるスパークリング。

 

前菜盛り合わせが届く。

 

原木から切り出したばかりの、36ヶ月熟成イベリコ・ベジョータ。

脂が甘くて美味い。

 

ラ・マンチャ地方の羊乳チーズ、ケソ・マンチェゴ。

こんな削り方をしているが、スイスのテット・ド・モワンヌではない。

 

カタルーニャ州の白カビサラミ、フエ。

カリッと揚げられたアーモンドも美味い。

 

タコのポテサラ。

中にタコがたっぷり入っている。

掛けられているのはアイオリソース。

 

前菜でスパークリングワインが進む。

アルコール度数が11%と低いので、どんどん飲めてしまう。

 

前菜の次は、スープ。

 

トウモロコシとエダマメとベーコンのスープ。

 

バゲットに似ているが、これはスペインのパン・デ・バラ。

 

メイン料理が届く。

 

イベリコ豚肩ロースのソテー、シェリーヴィネガーとオニオンのソース。

 

添えられているのは野菜の煮込み料理、ピスト・マンチェゴ。

 

〆はシーフード・パエリア。

 

何だか何時もより量が多い気がする。

海老はソフトシェルで、殻まで全て食べることが出来る。

ちぃさんと過ごす、東銀座の楽しい午後は続きます。

 

 

 

 

 

 

昨年10月のこと、彼女と神楽坂の人気のイタリアン、『ピアッティ・カステリーナ』で過ごす楽しい午後の続き。

 

プロセッコを飲み干すと、白ワインを抜栓。

赤にするか白にするか迷ったが、料理に合わせ、ドライな白を選択。

 

イタリア、ピエモンテ州のニーノ・コスタが造る、ロエロ・アルネイス、サルン、2021年。

ニーノ・コスタはピエモンテ、ロエロ地区で三代続く、評価の高い家族経営のワイナリー。

 

サルンはニーノ・コスタが誇る単一畑。

このワインはガンベロロッソの最高賞、トレビッキエリを5年連続で受賞している。

豊かな果実味を綺麗な酸と豊富なミネラルが包み込み、奥行きのあるストラクチャーを形作っている。

確かに素晴らしいアルネイスだ。

 

プリモピアット、本日の手打ちパスタが届く。

 

静岡県産生シラスのアーリオ・オーリオ。

たっぷり振りかけられているのは、イタリア産カラスミのパウダー。

 

生シラスもたっぷりで手打ちパスタは腰が強く美味い。

 

セコンドピアットは、合鴨のロースト、バルサミコソース。

 

この合鴨、マグレ鴨に勝るとも劣らない大きさ。

赤みが残る火入れが素晴らしい。

 

皮はパリッと焼かれ、身はジューシーで柔らかい。

 

付け合わせの野菜の彩りが美しい。

緑のズッキーニ、黄色のズッキーニ、白い蕪の三色。

 

イタリアンだが、肉料理用に出されたのはラギオール。

 

普通はセコンドピアットで終わるのだが、ここでは最後に再びパスタが出される。

トマトソースのスパゲッティは量を選べる。

 

基本は、プリモピアットと同じ40g。

でも彼女も私も60gでお願いする。

とてもリッチなトマトソース。

バジルとオリーブオイルの香りが心地よく、素晴らしく美味い。

でも、もうお腹はいっぱい。

ちょっと量が多すぎた。

 

ドルチェは、巨峰とヨーグルトのジェラート。

 

生の巨峰と巨峰のゼリー、ジェラートの上にはカモミールのチュイル。

 

〆は熱くて濃いコーヒー。

 

使わないが、黒糖とミルクも届く。

 

マネジャーでソムリエの上野さんとワインの話で盛り上がる。

すると、「これはお好きだと思うので飲んでみてください」と白ワインをグラスに注いで持ってきてくれた。

プーリア州のカンティーナ・サン・マルツァーノが造る、エッダ、2022年。

エッダとは彼女という意味。

 

ハーブの清涼な香り、濃厚な果実味、心地よい樽のニュアンス、太陽と大地の恵みを感じるボディ。

セパージュは、シャルドネ60%、フィアーノ・ミニュトーロ20%、モスカート20%。

熟成は新樽比率100%のフレンチオークの樽で4ヶ月、更に瓶内熟成2ヶ月。

 

満席だった店内に残るのは私たちだけとなってしまった。

上野さんに見送られ、店を後にする。

彼女と過ごす、神楽坂の楽しい午後でした。

 

 

 

 

 

 

今日からは時系列記事に戻ります。

昨年10月のこと、彼女と神楽坂で待ち合わせ。

 

待ち合わせ時間より早めに着いたので、まずは赤城神社にご挨拶。

 

今日はジムでトレーニングをしていないので、赤城神社横の急な赤城坂を往復して運動。

 

彼女と合流すると、江戸川橋通りへ。

 

江戸川橋通りのここは地蔵坂。

 

目的のお店は、江戸川橋通りに面している。

でも看板もないし営業しているかどうかわかりにくいので、一度通り過ぎてしまった。

 

ここが『ピアッティ・カステリーナ』であることを示すのは、ドアの横壁にあるこの小さな表札のみ。

 

店内は既に満席。

私たちは一番奥のテーブルに案内される。

初訪問なのだが、一番寛いで食事が出来る席に案内されたことに感謝。

 

初めての人気のお店に来たときは、どんな料理に出会えるかとてもワクワクする。

 

まずはプロセッコを抜栓。

 

イタリア、ヴェネト州の、カサ・デフラ、プロセッコ、ブリュット。

シャルマ方式で造られた、フルーティーで切れの良いブリュット。

ぶどうはグレラ。

 

ストゥッツィーノが届く。

 

サツマイモのムースと、米粉チップスとサツマイモチップス。

 

オリーブの肉詰めフリット、オリーヴェ・アスコラーナはマルケ州の郷土料理。

このオリーブの中にはサルシッチャが詰められている。

 

アンティパストは鮮魚のカルパッチョ、トマトと焼き茄子のケッカソース。

今日の鮮魚は、イナダ。

 

ケッカソースは生のトマトを使った冷たいソース。

野菜は全て江戸前野菜。

 

イナダの皮は直火で炙られ、香りが素晴らしい。

 

チーズのフォカッチャが届く。

美味しいので、食事の後半にお代わり。

 

このお店のスペシャリティ、フォアグラのフラン、マルサラソース。

 

フォアグラとチーズを合わせてフラン仕立てにし、上には無花果のトッピング。

まろやかで濃厚なフォアグラの美味しさが口中に広がる。

ここまでの料理で既にこの店の人気の理由がわかる。

彼女と過ごす、神楽坂の美味しい午後は続きます。

 

 

 

 

 

 

5月末のこと、彼女と丸の内の『バルバッコア・クラシコ』で過ごす楽しいランチの続き。

今回はお店にも色々な変化があった。

プレミアム・ワインのコースが無くなったこと、平日ランチの時間制限が無くなったことは既に書いた。

仲良しだった支配人の小林さんが六本木店に異動となり、ホール主任の山内さんは退職されていた。

小林さんが私のことを「ワインが好きな大切なお客様です」と申し送りをしていてくれたので、後任の方々が次々とテーブルに挨拶に来てくれる。

まず、ホール主任の傳さん、続いて支配人の三村さん、そしてスーシェフの遠田さんが来られ、話しが弾む。

 

肉がどんどん届き始める。

ペッパーステーキの部位は、ピッカーニャ(イチボ)。

 

ロンボ・ジ・ポルコ(ポーク・ロイン)。

 

どちらも美味い。

 

お腹に溜まるのが問題だが、肉にフライドポテトは良く合う。

 

白ワインを3杯飲んだあとは、赤ワイン。

赤も白と同じく、カルフォルニアのスリー・ブロックスが造る、カベルネ・ソーヴィニヨン。

 

プラムやダークチェリーの香り。

綺麗な果実味と重過ぎないタンニン、スミレや薔薇、ダークチョコレートのニュアンス、樽由来のバニラのヒントも。

 

セパージュは、カベルネ・ソーヴィニヨン85%、ルビー・レッド10%、プティ・ヴェルド3%、プティ・シラー2%。

 

焼きパイナップルが届く。

 

肉はピッカーニャ(イチボ)とアルカトラ(ランプ)。

パイナップルは口直しと消化促進に役立つ。

 

続いてビッフェ・デ・チョリゾー(サーロイン)。

これも焼き色が素晴らしい。

このあとも色々食べたが省略。

 

〆の飲み物はカイピリーニャ。

シュガー半分で造ってもらった。

 

お腹はいっぱいでもデザートは別腹。

肉をたっぷり食べた後はスイーツが美味い。

 

そしてアイスクリームも外せない。

バニラアイスクリームを2スクープにマンゴーソース。

 

もっとゆっくり食事をしたいが、次の予定が押しているので席を立つ。

この壁の牛は、本物の剥製。

 

三村支配人と傳ホール主任に見送られ、満腹満足で店をあとにする。

 

彼女がお腹がいっぱいなので歩きたいというので、時間はあまり無いが、丸の内仲通りに出る。

行幸通りに来ると、東京駅丸の内駅舎を撮影。

 

丸の内仲通りの緑が濃くなっている。

 

ホコ天の緑陰で寛ぐのも良さそうだ。

時間は無いと言いながら、私は処々で撮影している。

彼女にはどんどん先に歩いてもらい、私は撮影後に走って追い付いているのだ。

 

着いたのは、「東京ミッドタウン日比谷」。

 

今日はここで映画鑑賞の予定。

上映開始時間が迫っていたので、食事を早めに切り上げた。

 

アトリウムでは何かの催し。

 

リチュアルズは、オランダ・アムステルダムのボディ・バス・ホームケアブランド。

 

TOHOシネマズ日比谷に来ると、先ずはゴジラ像にご挨拶。

 

日比谷公園の緑も濃くなっている。

 

スクリーンでは予告編が既に始まっていた。

チケットの発売開始と同時に、中央の席を購入しておいた。

 

「ジュラシック・ワールド/復活の大地」は8月8日公開予定。

「ジュラシック・パーク」と「ジュラシック・ワールド」を合わせて7作目となる。

今回観たのは、「ミッション:インポッシブル ファイナル・レコニング」。

「ミッション:インポッシブル」の8作目。

第1作が1996年公開だったので、第8作は29年目の公開となる。

第1作の上演時間は110分だったが、第8作は169分と大幅に長くなっている。

そう言えば、「007」の25作目となる「007/ノータイム・トゥ・ダイ」も164分と長かった。

1962年公開(日本公開は1963年)の第1作、「007/ドクター・ノオ(007は殺しの番号)」は110分だった。

 

29年経っても衰えないトム・クルーズの過激なアクションは驚きと言うほかない。

ランチで食べ過ぎ飲み過ぎていたが、眠気を感じる暇は全く無かった。

 

映画鑑賞を終えて外に出ると、時間は既に夕方一歩手前。

彼女と過ごす、丸の内と日比谷での楽しい午後でした。

 

 

 

 

 

 

今回は映画鑑賞記。

上映終了後何ヶ月も経ってからの記事では話題性が無いので、今夜も時系列を飛び越えてアップすることに。

5月末のこと、彼女と丸の内のお店でランチの約束。

 

場所は、「新丸ビル」。

地下のエントランスは割と普通。

 

でもビルの中は重厚さがある。

 

レストランの開店時間は11時。

今日はランチの後に映画を観る予定なので11時に予約しているが、レストラン階に昇るエレベーターは10時50分頃になるまで動かない。

動き始めた最初のエレベーターに乗ったので、レストラン階には客は誰一人としていない。

 

何時も賑わっている『エリックス バイ エリック・トロション』も無人。

 

そして『ブルディガラ』も静まり返っている。

 

予約しているお店は、シュラスコの『バルバッコア・クラシコ』。

11時少し前に彼女も到着。

 

11時になり、入店。

客がどんどん入ってくるので、今のうちに無人のサラダバーを撮影。

 

撮影しながら今日の品揃えをチェックし、何を皿に取るか考える。

私の後ろでは彼女が手に皿を持って既に臨戦態勢。

 

フェジョアーダもカレーも美味しそうだが、肉だけでお腹がいっぱいになってしまうので一度も食べたことが無い。

 

デザートは必ず食べなければだ。

 

彼女の皿は、葉物野菜中心。

 

私の皿には葉物は全く無い。

量を控えたつもりだが、結構なヴォリュームとなってしまった。

 

何時も必ず食べるのは、パルミット、ビーツ、パルミジャーノ・レッジャーノ。

最近はチーズの価格も高くなり、グラナ・パダーノやラスパドゥーラを使う店が増えたが、ここは今もパルミジャーノ・レッジャーノなのが嬉しい。

 

ここで問題発生。

プレミアム・ワインのコースを予約していたつもりだったが、このコースは今は既になく、普通のワインのフリーフローに代っていた。

H.P.の説明をよく見なかった私が悪いのだが、価格がプレミアム・コースと同じだったので何の疑いも持たなかったのだ。

これはステルス値上げともいえるが、昨今のワイン価格の高騰を考えると仕方がない。

一方で、平日のランチに限り、二時間の時間制限が無くなっているのは嬉しい。

でも今日はこの後に予定があるので、二時間そこそこで店を出なければならないのは残念。

 

カリフォルニアのスリー・ブロックスが造る、シャルドネ。

スリー・ブロックスは最新技術を駆使し、コスパに優れたワインを生産している造り手。

 

カリフォルニアらしい、トロピカルフルーツやパイナップルの香り。

豊かな果実味を綺麗な酸が引き締め、後味にはブリオッシュのニュアンス。

セパージュは、シャルドネ75%、トンプソン・シードレス(サルタナ)21%、マスカット4%。

 

そろそろ肉も食べ始めることにする。

ランチはディナーに較べると肉の種類が少ないが、ピッカーニャ(イチボ)やフラウジィニア(カイノミ)やアルカトラ(ランプ)など、好きな部位は揃っているので問題ない。

 

テーブル上のメダルは赤。

 

これを裏返して緑にすると肉が届き始める。

 

ポンデケージョが届く。

ブラジル、ミナス・ジェライス州のチーズパンだ。

 

モーリョも届く。

醤油のモーリョと野菜のモーリョ。

 

塩胡椒も出してもらう。

 

ナイフは、ブラジルのカトラリーメーカー、トラモンティ。

”バルバッコア”の名前入りだ。

 

ソーセージと鶏肉はパスし、大好きなピッカーニャ(イチボ)を食べることに。

 

このブラジル人のおじさんはバルバッコアで20年余り務めた大ベテラン。

既に引退しているが、今日は応援で来てくれたのだそうだ。

 

この焼き色が食欲を誘う。

サラダバーにあるニンニクチップを添えて食べる。

彼女と過ごす、丸の内の楽しいランチは続きます。

 

 

 

 

 

 

5月のこと、ちぃさんと鉄板焼きの名店、『明水然・楽』で過ごす素敵な夜の続き。

『明水然・楽』は、海外で90店舗以上の飲食店を展開する楽多多グループが、昨年9月、東京日本橋近くに開業した新感覚の高級鉄板焼き店。

 

今夜は「松阪」コースを楽しんでいる。

 

いよいよ肉が焼かれる。

今夜は松阪牛の赤身、ヒレ、サーロインの食べ比べ。

 

フランベは動画で。
調理してくれているのは、飯田スーシェフ。
 
飲んでいるワインは、ルイ・ラトゥール、ブルゴーニュ・ルージュ、キュヴェ・ラトゥール、2022年。
 

私はレアで、ちぃさんはミディアム・レアで。

付け合わせは、シャドークイーン、淡路の新玉葱、小松菜。

 

薬味は三種。

左端は何かと思ったら、泡ポン酢。

ゼラチンで固められているので、肉に乗せると溶ける。

 

赤身は一番好きな部位。

流石松阪牛、赤身も口の中でとろける柔らかさ。

 

ヒレも文句なく美味い。

 

サーロインは美味いが、サシが強いので多くの量は食べられない。

ところが、ちぃさんがお腹が一杯とのことで二切れもこちらに引っ越してきた。

この肉を五切れは嬉しいやら苦しいやら。

でも美味しいので完食。

 

フルール・ド・セルと生胡椒が添えられている。

 

「このフルール・ド・セルはゲランドやカマルグなのですか」と私。

「水戸シェフが新潟出身なので、これは新潟の笹川流れの塩なのです」とスーシェフの飯田さん。

笹川流れの塩を食べるのは初めて。

ミネラル豊富で旨い。

 

〆は、ガーリックライス。

ここでは卵が使われている。

にんにくは最高級の青森ホワイト六片。

 

生姜汁入りの醤油で味付けし、焦がし醤油で香り付け。

 

ガーリックライスの出来上がり。

これは美味い。

 

大盛りも出来るとのことだが、既にお腹はいっぱいなので普通盛りでお願いした。

ところが、ちぃさんが食べきれないとのことで、ちぃさんの分も半分以上食べることに。

 

味噌は、赤味噌と八丁味噌と白味噌の合わせ。

 

べったら漬けは好物。

 

ここで、ちぃさんにサプライズのハピバプレート。

飯田さんを始め、お店のスタッフが”ハッピーバースデー♪”と歌ってくれる。

実際にはお誕生日はちょっと前に過ぎているが、お店が準備してくれるということで甘えてしまった。

 

マンゴーのババロア、ココアパウダーのパウンドケーキ、マンゴーフルーツ。

ちぃさんのお祝いだが、スイーツが苦手なので全て私の胃袋に納まる。

 

こちらはコースのデザート。

パンナコッタ、イチゴのソース。

 

飯田さんと記念撮影。

食材や調理に関する飯田さんの説明は楽しく、話が弾んだ。

今夜のお礼を述べ、見送られて店をあとにする。

 

ところで、こんなレシートホルダーが用意されているのも高級感があって良いものだ。

 

流石、人気の高級鉄板焼き店、厳選された食材とひと手間もふた手間も加えた料理は期待をはるかに超える素晴らしさだった。

 

満杯のお腹を抱え、帰途に就く。

ちぃさんと過ごす、水天宮の素敵な夜でした。

 

 

 

 

 

 

5月のこと、ちぃさんと鉄板焼きの名店、『明水然・楽』で過ごす素敵な夜の続き。

『明水然・楽』は、海外で90店舗以上の飲食店を展開する楽多多グループが、昨年9月、東京日本橋近くに開業した新感覚の高級鉄板焼き店。

 

今夜は「松阪」コースを楽しんでいる。

 

これが今夜の食材。

 

飲んでいるのは、ルイ・ブーヴィエ、シャンパーニュ、ブリュット。

 

プティ・ポワの洋風茶碗蒸し。

今夜、調理を担当してくれているスーシェフの飯田さんは、元はフレンチシェフ。

フレンチと和を融合させた料理が素晴らしい。

 

プティ・ポワのスープの下には、フラン。

お腹がほっこり喜ぶ。

 

A5黒毛和牛100%のスライダー。

ビーフ100%のパティは目の前の鉄板で丁寧に焼かれている。

 

粗挽きにされた牛肉の味付けは、塩胡椒のみ。

まさに牛肉を食べている味わい。

 

シャンパーニュを飲み干すと、赤ワインを抜栓。

 

ルイ・ラトゥール、ブルゴーニュ・ルージュ、キュヴェ・ラトゥール、2022年。

ブルゴーニュ屈指の造り手が、コート・ドールのピノ・ノワールで造るブルゴーニュ・ルージュ。

これから牛肉の前にシーフードも食べるので、カベルネ・ソーヴィニヨンやメルローではなく、ピノ・ノワールを選んだ。

 

赤ワインでもちぃさんと乾杯。

ラズベリー、レッドチェリーなどの赤系果実の香り。

豊かな果実味に綺麗に馴染んだタンニン、活き活きとした酸も心地よい。

 

フォアグラと煮穴子の蜂蜜バルサミコソース。

フォアグラと穴子とは面白い組み合わせ。

 

フォアグラも穴子も甘みのあるソースが合う。

ハチミツを加えたバルサミコが良い働きをしている。

これもフレンチと和の素敵な融合。

甘いだけではなく、皿の縁に置かれた少量の塩がアクセントとなり、味覚を保ってくれる。

 

使われているのは、淡路島の藻塩。

 

蝦夷鮑が焼かれ始める。

 

身をよじる鮑を見て美味しそうと思うべきか可哀そうと思うべきか考えているうちに、銅製のステーキカバーが置かれ、蒸し焼きにされる。

 

スーシェフの飯田さんが盛り付けをされている。

飯田さんは食材や調理法について丁寧に説明され、質問にも的確に答えてくれるので料理を一層美味しく味わうことが出来る。

 

蝦夷鮑の柔らか鉄板蒸し焼き、松の実とケイパーのソース。

 

鮑が驚くほど柔らかく滋味深い。

松の実の食感とケイパーの酸味が鮑の柔らかさと旨味を引き立てている。

 

鮑の下にはワカメ。

緑と白の二種類の肝が付いていて、得した感じ。

 

次は、伊勢海老。

生簀から上げられたばかりで生きていた伊勢海老を、一刀両断。

 

鉄板で勢いよく焼かれる。

 

グラタン仕立てにする頭の部分はバーナーで炙られる。

素敵な香りがカウンター上に漂う。

 

活け伊勢海老鉄板焼き、二種類の食べ方で、雲丹クリームとグラタン仕立て。

 

グラタン仕立ての頭の部分は、身をホジホジしながら味わう。

 

雲丹を濾して生クリームと合わせた雲丹クリームソースは、雲丹の旨味を残しながら主張が強すぎないので、伊勢海老の味わいを邪魔せず、上手く調和がとれている。

これは美味い逸品。

 

ここで肉料理の前に、お口直しのシャーベット。

今日のシャーベットは日向夏。

季節感がある。

口直しのグラニテの由来について飯田さんと色々お話しするのも楽しい。

ちぃさんと水天宮の鉄板焼きの名店、『明水然・楽』で過ごす素敵な夜は続きます。