ワインは素敵な恋の道しるべ -9ページ目

ワインは素敵な恋の道しるべ

白ワインは天使の如く貴方の心を解き放ち、赤ワインの真紅のグラスの底には悪魔が潜む。そして貴方は天使の如く大胆に、悪魔の如く繊細に、新たな恋の道を歩み始める。

昨年10月のこと、友人たちと丸の内で会食の予定。

 

向かったのは、「新丸ビル」。

 

スタートが少し遅い時間なので、その前に『ミタン バイ エリック・トロション』でアペロ。

エリック・トロション氏は、M.O.F.=フランス国家最優秀職人賞受賞シェフ。

ここは氏の名を冠した、気軽なビストロ。

氏の本格的フレンチを味わえるレストラン、『エリックス バイ エリック・トロション』はお気に入りで、ここ「新丸ビル」の5階にある。


入店した時はまだ客は少なかったが、30分後に店を出るときはほぼ満席となっていた。

平日なので、オフィスアワーが終わりどっと客が押し寄せた感じ。

 

ここで待ち合わせていたのは、茶目子さん。

30分のアペロなので、ちょっと良いワインを飲もうということでシャンパーニュを選択。

 

シャンパーニュ、ヴァンスノ、ブリュット。

 

このシャンパーニュは日本にはあまり数が入ってきていないようで、情報が殆ど無い。

1.6haの自社畑のぶどうから造られるシャンパーニュで、平均樹齢は27年、古いものは樹齢90年を超える。

 

茶目子さんと乾杯。

美しいシャンパンゴールド。

豊かな果実味には蜂蜜のニュアンスも。

ぶどうはピノ・ムニエが主体で、ピノ・ノワールとシャルドネがマリアージュされている。

 

サクッと飲むと、本会の店に向かう。

オフィスアワーが終わり、「新丸ビル」の地下を歩く人も増えている。

 

地下道を移動しようかとも考えたが、折角なので地上を散策しながら向かうことにし、エスカレーターで1階へ。

 

丸の内仲通りは夕闇に包まれているが、スマホで撮影すると明るく写る。

 

行幸通りでは大規模な催しが開催されている。

これは、『東京味わいフェスタ2024(TASTE of TOKYO)』。
”丸の内・日比谷・有楽町・豊洲の4エリアにて東京産食材を使った料理を味わい、体験することで「農」や「食」の多彩な魅力を発見するイベント”なのだそうだ。

 

今夜の本会の場所は、「二重橋スクエア」。

 

『アドリフト バイ デイヴィッド・マイヤーズ』に来るのは久し振り。

 

人気のスパニッシュ・レストランで、今夜も満席の予約。

 

私たちのテーブルは、ダイニングルームの一番奥。

四人の予定だったが、お一人が体調を崩され、三人での会食。

 

KEiさんが到着し、三人でスパークリングワインで乾杯。

改めて今夜のメンバーは、KEiさん、茶目子さん、そして私。

 

スペイン、カタルーニャ州ペネデスのラ・ロスカが造る、ラ・ロスカ、カヴァ、ブリュット。

ぶどうは、チャレッロ、マカベオ、パレリャーダ。

瓶内二次発酵で造られ、瓶内熟成期間は9ヶ月以上。

 

自家製タパスの4種盛り合わせ。

 

ハモンセラーノのサラダ。

 

このメンバーだと何時もは茶目子さんが取り分けてくれるのだが、今夜は私がしっかり働いて取り分け。

 

ここのカトラリーはピカソ。

新潟県の厨房機器総合商社、遠藤商事のオリジナルブランド。

友人たちと過ごす、丸の内の楽しい夜は続きます。

 

茶目子さんの記事はこちら。

 

 

 

 

 

 

昨年10月のこと、「国立西洋美術館」で開催された「モネ 睡蓮のとき」を鑑賞したあと、上野広小路のお気に入りのイタリアン、『アルヴィーノ』で、ちぃさんと過ごす楽しい夜の続き。

 

続く料理は、和牛ロースの炙りカルパッチョ。

 

この和牛は口の中でとろける美味しさ。

 

アスパラガスのゆであげ、トリュフ香る温玉。

 

温玉をパカ~ンと割り、アスパラガスに絡める。

 

トリュフ、チーズ、温玉が一体となり、アスパラの旨味を引き立てる。

 

スパークリング、白を飲んだあとは、赤ワイン。

シチリアのカンティーナ・ラヴォラータが造る、ネロ・ダーヴォラ、2023年。

 

シチリアの地ぶどう、ネロ・ダーヴォラは濃厚な味わいのワインを生み出す。

このワインも果実味豊かでアルコール度数も13%としっかりしている。

 

プーリア州の老舗ワイナリー、コンティ・ゼッカが造る、トレ・グラッポリ、2021年。

 

トレ・グラッポリはぶどうの三つの房の意味。

三種類のぶどうで造られており、セパージュは、ネグロ・アマーロ45%、プリミティーヴォ45%、カベルネ・ソーヴィニヨン10%。

プーリアの地ぶどうを主体に、国際品種が少量ブレンドされている。

プーリアのワインらしく、濃厚なフル・ボディ。

 

赤ワインでも、ちぃさんと乾杯。

試飲の結果、ちぃさんはシチリアのネロ・ダーヴォラを選択。

トレ・グラッポリは濃厚過ぎたようだ。

 

メニューを検討する前にまず頼んでおいたのは、にんにく増し増し男前ペペロンチーノ。

限定3食なので、早めに注文しておかなければならない。

 

かなり前からにんにくの素晴らしい香りが厨房から漂っていた。

たっぷりのにんにくは時間をかけてコンフィされている。

 

まさに増し増しのにんにく。

明日の朝の自分の息は気になるが、このホクホクの美味しさは堪らない。

 

二人に取り分けてもこの量がある。

麺もモチモチで美味い。

 

今夜のセコンドピアットは、鴨胸肉のコンフィ。

添えられている野菜は、ズッキーニと茄子。

私が肉を骨から外し二人に取り分けたが、その写真が無い。

 

肉用に出されたナイフは、フランスのラギオール。

 

赤ワインを飲み干すと、再びスパークリングワインを飲むことに。

これでワインは四杯目。

ここのグラスワインは一杯180mlあるので、四杯飲むとボトル一本を飲んだことになる。

 

今回もなみなみワイン。

テッレ・チェヴィコがエミリア・ロマーニャ州で造る、ラルス、スプマンテ、ブリュット。

ぶどうは、トレッビアーノ100%。

 

私たちは一番乗りしたが、あっという間にカウンター席は予約客で満席となった。

二階はテーブル席で、二階にも予約客がどんどん上がっていくが、ここで食事をするなら店長とワイン談義をしながら食事ができる一階のカウンター席が良い。

 

眼を上に向けると、ゴーストが。

ハロウィンの飾りつけのようだ。

 

今日の料理もワインも美味しく満足。

店長に見送られ、店を後にする。

 

来るときは上野の「国立西洋美術館」から来たが、帰りは仲御徒町に出ることにする。

ちぃさんと過ごす、「モネ 睡蓮のとき」鑑賞と、お気に入りのイタリアンでのディナーを楽しんだ夜でした。

 

 

 

 

 

 

 

昨年10月のこと、ちぃさんと「国立西洋美術館」で開催された「モネ 睡蓮のとき」を鑑賞したあとは、予約しているディナーの店に向かう。

 

日が暮れるのが早くなり、外は既に夕闇に包まれている。

東京スカイツリーにも明かりが灯り始めている。

 

上野公園出口も目で見ると薄暗いのだが、スマホで撮影すると明るく写ってしまう。

 

アメ横側には渡らず、真っ直ぐ歩を進める。

 

向かったのは、広小路横丁。

今夜はなぜか明かりが点いていない。

右側には工事の覆い、この辺りにも再開発の波が押し寄せているようだ。

 

今夜のお店はお気に入りのイタリアン、『アルヴィーノ』。

 

”あるじゃないアルヴィーノ”は以前は立て看板だったが、今は真新しい垂れ幕に代わっている。

 

モネの鑑賞で喉が渇いていたので、まずはスパークリングワイン。

テッレ・チェヴィコがエミリア・ロマーニャ州で造る、ラルス、スプマンテ、ブリュット。

ぶどうは、トレッビアーノ100%。

 

撮影後、更に継ぎ足してくれる。

 

グラスはなみなみで動かせない。

 

そこで一口啜ってから、二人で乾杯。

 

ストゥッツィキーノは、イタリアの揚げパン、コッコリ。

クリームチーズを付けて食べる。

 

メニューブックもあるが、今日のオススメを黒板でチェック。

 

今日のグラスワイン。

一杯が180mlあるので、四杯飲むとボトルを一本飲んだことになる。

 

飴色玉ねぎのポテサラ。

玉ねぎの旨味が濃厚で好きな料理。

 

二人の皿に取り分け。

揚げパンにたっぷりのクリームチーズを付けて食べるとスプマンテが進む。

 

白ワインを二種類選ぶ。

 

オーストラリア、南オーストラリア州、ライムストーン・コーストのバートン・ヴィンヤーズが造る、メタル、ソーヴィニヨン・ブラン、2023年。

 

サクラ・アワード2024の金賞を始め、数多くの受賞歴を持つコスパ抜群のワイン。

ぶどうはソーヴィニヨン・ブラン100%で、熟成はステンレスタンクで3ヶ月。

 

山梨県甲州市勝沼町のシャトー勝沼が造る、イマムラ、甲州。

シャトー勝沼は日本のモンラッシェと呼ばれる銘醸地、鳥居平(とりいびら)に本拠地を構える老舗ワイナリーで、現当主は三代目。

 

これはシャトー勝沼のデイリーワイン。

サクラ・アワード2023の金賞、2024の銀賞を受賞している。

 

両方のワインをテイスティングし、ちぃさんに好きなワインを選んでもらう。

ちぃさんが選んだのは、イマムラ。

私も好きなワインなので、ちぃさんが気に入ってくれて嬉しい。

ちょっと以前のことだが、シャトー勝沼の四代目、今村英香さんに、「鳥居平今村ワイン・メーカーズ・ディナー」でお会いしたことがある。

 

その時の記事はこちら。

 

 

 

ちぃさんと過ごす、上野広小路の楽しい夜は続きます。

 

 

 

 

 

今朝のベランダ菜園の収穫。

 

ピーマンとミニトマトのアイコ。

アイコは大きなものは4cmほどもある。

ピーマンも瑞々しくて大きく、28cm皿が小さく見える。

気温が35℃を超えると野菜も暑さ負けするので、これ以上気温が上がらないことを祈りたい。

 

10月のこと、ちぃさんと上野で待ち合わせ。

 

上野駅の公園口から上野公園へ。

 

平日の午後だというのに、上野公園には多くの人出。

暇人がこんなに多いのかと驚くが、そういう私たちも暇人に見えているのだろう。

 

目的の場所は「国立西洋美術館」。

 

私たちは早々に前売り券を購入していたので、チケット売り場に並ばずに入場。

 

会場に入ると、まずはヴィデオで企画展の概要を学ぶ。

 

いよいよ展示スペースに入る。

 

鑑賞した企画展は、「モネ 睡蓮のとき」。

見逃した方のために少し詳しくレポート。

企画展の内容紹介は、公式H.P.を引用。

 

「印象派を代表する画家のひとりであるクロード・モネ(1840-1926)は、一瞬の光をとらえる鋭敏な眼によって、自然の移ろいを画布にとどめました。しかし後年になるにつれ、その芸術はより抽象的かつ内的なイメージへと変容してゆきます。
モネの晩年は、最愛の家族の死や自身の眼の病、第一次世界大戦といった多くの困難に直面した時代でもありました。そのような中で彼の最たる創造の源となったのが、ジヴェルニーの自邸の庭に造られた睡蓮の池に、周囲の木々や空、光が一体となって映し出されるその水面でした。そして、この主題を描いた巨大なカンヴァスによって部屋の壁面を覆いつくす “大装飾画”の構想が、最期のときにいたるまでモネの心を占めることになります。本展の中心となるのは、この試行錯誤の過程で生み出された、大画面の〈睡蓮〉の数々です。
このたび、パリのマルモッタン・モネ美術館より、日本初公開となる重要作を多数含むおよそ50点が来日。さらに日本各地に所蔵される作品も加え、モネ晩年の芸術の極致を紹介します。日本では過去最大規模の〈睡蓮〉が集う貴重な機会となります」

 

みどころは、以下の四点。

 

1. モネ最後の挑戦——“光の画家”集大成となる、晩年の制作に焦点をあてた究極のモネ展

 

2. 世界最大級のモネ・コレクションを誇るマルモッタン・モネ美術館より、日本初公開作品7点を含む、厳選されたおよそ50点が来日。

さらに、日本国内に所蔵される名画も加えた、国内外のモネの名作が一堂に集結する充実のラインアップ

 

3. モネ晩年の最重要テーマ、「睡蓮」の作品20点以上が展示

 

4. 2メートルを超える大画面の〈睡蓮〉に囲まれて、モネの世界にひたる、本物の没入体験

 

色々な画家の名前を冠した企画展が開催されているが、その多くが同時代の画家や同じ流派の画家の絵も合わせて展示されている。

今回の「モネ展」は展示されている66点の全てがモネの、しかもジヴェルニーの庭を中心とした晩年の作品。

モネが多作であったことがこの展示を可能としている(フェルメールでは不可能)が、ジヴェルニーの庭に没入することができる素晴らしい企画展だ。

 

展示は4章に分かれ、モネがジヴェルニーに移り住んでからの絵の変遷を時系列で理解することが出来る。

 

第1章 セーヌ河から睡蓮の池へ

1890年、50歳のモネはジヴェルニーの家と敷地を買い取り、ここを終の棲家とする。

この時期に描かれていたのは、ロンドンやセーヌ河の景色。

1893年に睡蓮の池を造成し、その二年後に水の庭の絵を初めて描いている。

1903年から1909年にかけて約80点の睡蓮の連作が描かれ、モネの絵は景色から水面とそこに写りこむ映像が絵の主題へと変化した。

 

「ポール=ヴィレのセーヌ河、ばら色の効果」(1894年) マルモッタン・モネ美術館、パリ

(写真は公式H.P.からお借りしました。以下同様。)

 

「ジヴェルニー近くのセーヌ河支流、日の出」(1897年)  マルモッタン・モネ美術館、パリ

 

「睡蓮、夕暮れの効果」(1897年) マルモッタン・モネ美術館、パリ

 

「睡蓮」(1907年) マルモッタン・モネ美術館、パリ

 

第2章 水と花々の装飾

19世紀末には装飾芸術が流行し、モネも睡蓮をモチーフとする装飾画に注力する。

その後の視覚障害(後に白内障と判明)と愛妻の死という不幸に見舞われ制作から遠のくが、1914年に再び制作意欲を取り戻し、睡蓮のみならず庭に咲く藤やアガパンサスを描き始める。

しかし最終的には花々による装飾を放棄し、池の水面とその反映を描くことを選んだとのこと。

睡蓮以外の植物の絵を観る機会は少ないので、興味深く鑑賞。

 

「キスゲ」(1914ー1917年頃) マルモッタン・モネ美術館、パリ

 

「藤」(1919ー1920年頃) マルモッタン・モネ美術館、パリ

 

「藤」(1919ー1920年頃) マルモッタン・モネ美術館、パリ

 

「アガパンサス」(1914ー1917年頃) マルモッタン・モネ美術館、パリ

 

「睡蓮」(1914ー1917年頃) マルモッタン・モネ美術館、パリ

 

第3章 大装飾画への道

「大装飾画(Grande Décoration)」とは、睡蓮の池を描いた巨大なパネルによって楕円形の部屋の壁面を覆うという、モネが長年にわたり追い求めた装飾画の計画。

大画面の睡蓮の絵が展示された第3章の部屋は、まさに楕円形。

でも、その部屋の全体像は撮影忘れ。

ここのみ撮影可なので私が撮影した写真をアップ。

 

「睡蓮、柳の反映」(1916年?) 国立西洋美術館(旧松方コレクション)

驚いたのは、ボロボロになったこの絵。

紹介文を貼り付けておく。

 

 

「睡蓮」(1916ー1919年頃) マルモッタン・モネ美術館、パリ

 

「睡蓮」(1914ー1917年頃) マルモッタン・モネ美術館、パリ

 

「睡蓮」(1914ー1917年頃) マルモッタン・モネ美術館、パリ

 

「睡蓮」(1916ー1919年頃) マルモッタン・モネ美術館、パリ

 

「睡蓮」(1916年) 国立西洋美術館(松方コレクション)

 

「睡蓮の池」(1917ー1919年頃) マルモッタン・モネ美術館、パリ

 

「睡蓮、柳の反映」(1916ー1919年頃) マルモッタン・モネ美術館、パリ

 

「睡蓮、柳の反映」(1916ー1919年頃) マルモッタン・モネ美術館、パリ

この絵は少し怖い。

 

第4章 交響する色彩

1908年頃から白内障が顕在化し、次第に失われている視力の中でも制作意欲は衰えず、絵を描き続けた。

晩年(1926年12月5日没)の絵にはその影響が色濃く、激しい色彩と筆遣いの絵は、1950年代にアメリカで台頭する抽象表現主義の先駆と位置付けられている。

 

「睡蓮の池」(1918ー1919年頃) マルモッタン・モネ美術館、パリ

 

「日本の橋」(1918年) マルモッタン・モネ美術館、パリ

睡蓮の池に架かる日本の太鼓橋は晩年のモネの重要なテーマ。

 

「枝垂れ柳」(1918-1919年頃) マルモッタン・モネ美術館、パリ

 

「日本の橋」(1918-1924年頃) マルモッタン・モネ美術館、パリ

 

「ばらの庭から見た家」(1922-1924年頃) マルモッタン・モネ美術館、パリ

左上部に見えるのが、モネの家。

 

エピローグ さかさまの世界

モネが大装飾画で意図していたのは、無限の水の広がりの中に鑑賞者が包まれ、瞑想できる空間。

それはルネッサンス以降西洋絵画の原則である遠近法(透視図法)への挑戦でもあった。

水面に凝縮された世界は、まさにさかさまの世界と言える。

 

「枝垂れ柳と睡蓮の池」(1916-1919年頃) マルモッタン・モネ美術館、パリ

 

「睡蓮」(1916ー1919年頃) マルモッタン・モネ美術館、パリ


鑑賞を終えて会場を出ると、記念グッズの販売コーナーには入店待ちの長い列。

 

話しは変わるが、地下で面白いものを見付けた。

小さな窓があり、中を覗くと免震構造を見ることが出来る。

 

”日本初の免震レトロフィット”とのことで、ル・コルビュジェ設計の建築物を、49の免震部材で支えているのだそうだ。

 

外に出ると既に夕闇が迫り、中庭の彫像はライトアップされている。

オーギュスト・ロダン、「カレーの市民」。

 

右は、オーギュスト・ロダンの「地獄の門」。

その左右に「アダム」と「エヴァ」。

左奥は、エミール=アントワーヌ・ブールデルの「弓を引くヘラクレス」。

さて、そろそろディナーのお店に向かうことにしよう。

ちぃさんと過ごす、上野の楽しい夜は続きます。

 

 

 

 

 

昨年10月のある休日、友人たちと過ごす楽しい鎌倉散策の続き。

ディナーを楽しんでいるお店は、2024年8月8日に開業した新しいイタリアン、『グレープリパブリック ヴィネリア・サローネ』。

今日のメンバーは、しづちゃん、naonaoさん、mayuさん、そして私。

 

仔羊のポルペッティーノ、ンドゥイヤソース。

ポルペッティーノはイタリアの肉団子。

ンドゥイヤソースに使われている野菜は、フィノッキオ(フェンネル)、クミン、トマト、イタリアンパセリ。

撮影する前に、二つに切り分けてしまった。

 

二人の皿に取り分け。

ンドゥイヤは、カラブリア州のとてもスパイシーなペースト状のソーセージ。

 

オレンジ、白、ロゼを飲んだあとは、赤。

 

グレープリパブリック、セリエ・エッレ、ロッソ、2021年。

 

ぶどうは、スチューベン、ナイアガラ、ヤマソーヴィニヨン。

アルコール度数は11.5%と四種類のワインの中では一番高い。

 

白いカチョ・エ・ペペ 。

カチョ・エ・ペペはローマの名物パスタ。

使われている材料は、ホワイトペッパー、パルミジャーノ、ペコリーノ。

 

浅草開化楼の低加水パスタフレスカ“カラヒグ麺”が使われている。

この低加水パスタフレスカがモチモチで美味しいので、『サローネ』の店に何度も食べに行っている。

 

二人の皿に取り分け。

やはりこのパスタは美味い。

 

ここでお店から嬉しいプレゼント。

肉料理用に、今夜のフリーフローメニューに入っていない上級クラスの赤ワインが出された。

 

このエチケットを見ると花札を連想してしまう。

グレープリパブリック、カベルネ・ソーヴィニヨン、2022年。

 

ぶどうは、カベルネ・ソーヴィニヨン92%、カベルネ・フラン8%。

アルコール度数は12.5%と今夜のワインの中で一番高い。

 

なかやま牧場高原黒牛 ランプのローストと季節野菜のグリエ 。

広島県福山市のなかやま牧場の高原黒牛は、黒毛和種とホルスタインの交雑種。

 

牛肉には強い赤が良く合う。

 

牛ランプには全く味付けがされていない。

強い塩味を付けた蕪のローストと一緒に食べてくださいとのこと。

 

肉用に、パンを追加で注文。

 

自家製酵母パンはこれ単体で食べても美味い。

 

カベルネ・ソーヴィニヨンを飲み干すと、私はアンブラートを再度注いでもらう。

 

そのあとにロザートも飲んでいる。

 

カトラリーレストに使われている陶板が可愛いので、四枚を集めて撮影。

 

すると、カーポ・サラの前川さんがこんなものもありますと2枚を追加してくれた。

新しい二枚は、”死者の日”のデザイン。

 

一枚にだけ”Amor Eterno”と書かれていていて、意味はポルトガル語で”永遠の愛”。

ここは食器やカトラリーはポルトガル製。

 

スーシェフの小林さんが挨拶に来てくれた。

ここの栗山シェフは40歳、小林スーシェフは23歳と若い。

 

最後に四人で記念撮影。

 

満腹満足で店を後にする。

霧雨が降っているが、傘をさすほどではない。

 

店からは鎌倉駅までさほど遠くない。

企画してくれたmayuさんに感謝の、友人たちと過ごす楽しい鎌倉散策の一日でした。

 

 

 

 

 

 

昨年10月のある休日、友人たちと過ごす楽しい鎌倉散策の続き。

メンバーは、しづちゃん、naonaoさん、mayuさん、そして私。

 

日本ワインのお店、『じゃん』でアペロを楽しんだあとは、本会のお店に向かう。

小町通りは肩がぶつかるほどではないが、結構な人出。

その多くが訪日外国人だ。

 

小町通りをどんどん進み、「まめや」の角を曲がる。

 

mayuさんが予約してくれたお店は、2024年8月8日に開業したばかりの新しいイタリアン。

 

『グレープリパブリック ヴィネリア・サローネ』は、山形県南陽市のワイナリー、「グレープリパブリック」とイタリアン・レストランを展開する「サローネ・グループ」の共同プロジェクト。

 

店内に歩を進めると、左側にはワインセラー、右側にはワインバーのカウンター、正面の大きな黒板には今日のグラスワインのメニュー。

 

ワインセラーには色鮮やかなエチケットのボトルが並ぶ。

これは全て「グレープリパブリック」の製品。

ぶどう栽培はオーガニック、補糖、補酸は行わず、酸化防止剤も使わず、発酵は自然酵母。

醸造にはアンフォラを使用。

 

到着した時間が早かったので先客は僅かだったが、30分後には満席となった。

 

ここが私たちのテーブル。

 

ポルトガルの皿が素敵。

 

カトラリーもポルトガルのクチポールかと思ったが、柄のデザイン、太さが違う。

 

よく見ると、ポルトガルのベロ・イノックスだ。


今夜はグレープリパブリックのワインのフリーフロー。

さっそく四人で乾杯。

 

最初のグラスは、オレンジワイン。

グレープリパブリック、セリエ・エッレ、アンブラート、2022年。


ぶどうはセイベルとデラウエアの混醸。

熟成はステンレスタンク。

アルコール度数は10.5%と低い。

バックラベルの下部には、アドバイザーを務めるニュージーランドのアレックス・クレイグヘッドの名前も入っている。

 

”ambrato”はイタリア語で”琥珀”。

確かにオレンジというより琥珀色。

微発泡を感じる、フレッシュなワイン。

 

トマトと自家製酵母パンのクロスティーニ。

 

酵母パンにストラッキーノチーズを塗り、ホワイトバルサミコでマリネしたフルーツトマトが乗せられている。

香り付けは、エシャロットとオレガノ。

 

続くワインは、グレープリパブリック、セリエ・エッレ、ビアンコ、2022年。

 

ぶどうは、デラウエア60%、セイベル20%、ナイアガラ20%。

アルコール度数は10%。

 

香味野菜と真鯛のカルパッチョ。

 

香味野菜は、茗荷、セロリ、長ネギ、そして香味野菜の上に散らされているのは紫蘇スプラウト、ディル、オレンジ。

隠し味でコラトゥーラ(イタリアの魚醬)が使われている。

 

二皿ずつ届くので、私はnaonaoさんとシェアー。

二人の皿に取り分け。

 

オレンジ、白の次は、ロゼ。

 

グレープリパブリック、セリエ・エッレ、ロザート、2020年。

ロザートは他のワインよりヴィンテージが2年古い。

 

ぶどうは、スチューベン50%、ナイアガラ50%。

アルコール度数は10%。

友人たちと過ごす、鎌倉の楽しい夜は続きます。

 

 

 

 

 

 

昨年10月のある休日、友人たちと過ごす楽しい鎌倉散策の続き。

メンバーは、しづちゃん、naonaoさん、mayuさん、そして私。

 

由比ヶ浜でシレーニのスパークリングワインを楽しんだあとは、mayuさんに先導されて再び15分ほど歩いて今夜のアペロの店に向かう。

 

到着したお店は、日本ワインのお店、『じゃん』。

 

昨年は別の場所で間借り営業をしていたが、今は新店で本格営業をしている。

 

間借り営業をしていた『じゃん』の前店舗訪問記事はこちら。

 

 

 

店内には日本ワインがずらりと並ぶ。

ここでボトルを購入することもできる。

 

ここでは多くの種類のワインをグラスで飲むことが出来るが、naonaoさんがお好きなワインがあったので、ボトルで注文。

ソムリエ・エクセレンスのmayuさんがグラスに注いでくれる。

 

四人で乾杯。

 

抜栓したワインは、長野県東御市のリュードヴァンが造る、ドゥー・ローブ・ヴィオレット、2022年。

 

リュードヴァンは、小山英明氏が2010年に設立したワイナリー。

千曲川に面した斜面の3.7haの荒廃したリンゴ畑を開墾し、ぶどうを植え付けることから始まった。

小山さんのワインと聞くと、ニュージーランドで活躍する醸造家、小山竜宇氏と小山浩平氏のワインを想起するが、この小山英明氏のワインも評価が高い。

 

セパージュは、メルロー2/3、カベルネ・ソーヴィニヨン1/3。

右岸に多いボルドー・ブレンドのワインだ。

アルコール度数は12%と低め。

 

イートインスペースは、この大きなテーブル。

10人ほどが着席できるが、人気店なので予約は必須。

mayuさんが予約してくれていたが、前の客が退出するまで10分ほど待って入店。

 

奥の壁には今日の料理メニューが書かれた黒板。

字が小さいのでスマホで撮影し、手元で画面を拡大して料理を選ぶ。

 

脂の乗ったサバ南蛮漬け。

 

美味しいが、思ったほど酸味が効いていない。

ワインとの相性を考えた味付けのようだ。


秋鮭とレンコンのチーズ春巻き。

 

イチジクと生ハム。

 

どちらもワインに上手く寄り添ってくれる。

 

四人で飲めば、ワイン1本はあっという間。

由比ヶ浜と合わせると、アペロでワインを二本飲んだことになる。

今日は10月後半とは思えない真夏日で、山歩きで汗びっしょりとなってしまった。

しかし陽が落ちると急速に気温が下がってきた

そこで私はディナーに備え、ここでTシャツと半袖のサファリジャケットから、麻の長袖シャツと長袖のサファリジャケットに着替え。

 

サクッと飲んで食べると、本会の店に向かうこととする。

 

途中、地元の方に長年愛されている商店街があるというので、覗いてみる。

「丸七商店街」は66年も続いているようだ。


どんな店があるのか、案内板をチェック。

 

とても美味しそうな飲食店や、昔懐かしい日用品を売る店などが並ぶ。

 

商店街は途中で90度に折れ曲がっている。

 

この辺りでアペロするのも楽しそうだ。

友人たちと過ごす、楽しい鎌倉散策は続きます。

 

 

 

 

 

 

昨年10月のある休日、友人たちと鎌倉散策の楽しい午後の続き。

 

建長寺の半僧坊で景色を楽しみ、しばらく休憩した後は、更に山の上にある勝上嶽(しょうじょうけん)展望台に登る。

 

再び階段を登り続ける。

最初は整備された階段だったが、この先は高さも幅も不揃いな石段で少々難所。

 

ようやく勝上嶽展望台に到着。

 

左端の総門から入り、現在地は右上の赤い点。

随分遠くまで来たものだ。

 

遠くに見えるのは相模湾、真ん中の建物は建長寺。

あそこからここまで登ってきた。

そして山を下りた後は、海まで歩く予定。

 

横浜のみなとみらいも望むことが出来る。

 

山を下ると、再び建長寺の境内へ。

唐門の右奥に見えるのは、大庫裏。

 

総門を出て次の目的地に向かう。

 

途中、鶴岡八幡宮に立ち寄り。

脚は疲れているが、またまたこの長い階段を登る。

 

本宮周辺は観光客で溢れている。

日本語はほとんど聞こえない。

 

本宮から舞殿を見下ろす。

 

今度は大石段を下り、本宮を見上げる。

 

参道に下ると、由比ヶ浜を目指し歩き続ける。

 

早足で歩くこと約30分、由比ヶ浜に到着。

あんなに日差しが強かったのに、雲が出て時々雨粒も感じ、風が強くなってきた。


砂浜で休憩するつもりでmayuさんと私はレジャーシートを持ってきたが、この風では広げることが出来ない。

 

そこで砂浜より一段高い舗装された場所のベンチで休憩をすることに。

持参したスパークリングワインをバックパックから取り出す。

保冷剤を詰めて持ってきたのでキンキンに冷えている。

でも写真が思いっきりピンボケ。

 

そこでパッキング前に自宅で撮影しておいた写真をアップ。

お隣は、mayuさんからいただいたカレンダー。

 

ニュージーランド、マールボロのシレーニ、セラー・セレクション、スパークリング、キュヴェ、ソーヴィニヨン・ブラン。

今日のために「エノテカ丸の内」で購入したワイン。

(「エノテカ丸の内」は入居する国際ビルの建て替えのため、既に閉店しています。)

 

四人で乾杯。

プラスチックのシャンパーニュグラスはmayuさんが持ってきてくれた。

シトラスの爽やかな香り、豊富な果実味と綺麗な酸のバランスが素晴らしいブリュット。

 

お三方を記念撮影。

 

今度は私が入って、しづちゃんが撮影。

友人たちと過ごす、楽しい鎌倉散策は続きます。

 

 

 

 

 

4月上旬に植えたベランダ菜園の野菜の収穫が始まった。

5月に高知、6月に京都に旅行して水遣りが出来なかったが、枯れずに頑張ってくれた。

今年は不思議なことにアブラムシの発生が皆無だが、青虫が大量発生し、葉をかなり食べられてしまった。

地球温暖化により害虫が大量発生する近年は、オーガニック栽培は難しい。

 

今年はアイコの出来が良く、かなり大きくて甘い。

先週の収穫が11個、今日も11個。

黄色を1株、赤色を1株しか植えていないが、それでも青い実は100個以上生っているのでこれからの収穫が楽しみだ。

 

ピーマンの初収穫。

こんなに大きくて瑞々しく美しいピーマンはスーパーでも八百屋でも見たことが無いと自画自賛。

成長中の実は15個ほどしかなく、2株しか植えていないのが残念。

来年はもっと株数を増やすことにしよう。

 

昨年10月のある休日。

北鎌倉駅で友人たちと集合。

メンバーは、しづちゃん、naonaoさん、mayuさん、そして私。

今日はmayuさんの企画で鎌倉を散策し、ディナーを楽しむ予定。

 

線路沿いの道を鎌倉方面に歩く。

この写真は後ろを向いて北鎌倉駅方面を撮影したもの。

 

途中には、北鎌倉古民家ミュージアム。

 

円覚寺もあるが、今日はパス。

 

向かった先は、Poohcoco-papaさんとの待ち合わせ場所。

お会いするのは久し振り。

ここちゃんがお鼻をぺろりとしているので、コアラのように見える。

 

ここちゃんは上機嫌。

でも今日は10月とは思えない気温で、ここちゃんは暑そう。

しづちゃん、mayuさん、私でここちゃんをなでなで。

 

そしてnaonaoさんはここちゃんとツーショット。

ここちゃんがなかなかカメラに向いてくれない。

 

ここちゃん、暑い中お出迎えありがとう。

ここちゃんとPoohcoco-papaさんに別れを告げ、次の目的地へ移動。

 

途中、台湾リスを見付けた。

鎌倉では台湾リスが増殖し、問題となっている。

 

向かったのは、建長寺。

建長5年(1253年)創建の臨済宗の禅寺で、正式名称は巨福山(こふくざん)建長興国禅寺。

建長寺はけんちん汁発祥の寺としても有名。

建長汁が訛ってけんちん汁になったのだそうだ。

最初の門は天下門。

 

今日は、この境内図の一番上、勝上嶽(しょうじょうけん)展望台まで登る予定。

 

次の門は総門、別名巨福門。

 

重要文化財の三門。

三解脱門の略で、この門を通ると心が清浄になると言われている。

 

ここには建長興國禅寺の名前。

 

土曜法話が行われており、中を通ることが出来ない。

残念ながら心が清浄にならなかった。

 

鐘楼は茅葺き。

この梵鐘は建長7年(1255年)の鋳造。

 

重要文化財の仏殿。

 

中には本尊の地蔵菩薩坐像が安置されている。

 

重要文化財の法堂。

仏殿のすぐ後ろに建っているので、広角で撮影しても建物全体を撮ることが出来ない。

 

これが二つの建物の位置関係。

右が仏殿で左が法堂。

 

ここは重要文化財の唐門。

 

この長い参道を進み、鎌倉半僧坊に向かう。

半僧坊はこの山の上にある。

 

急な階段を登り続ける。

ハーハーゼイゼイしながら登る三人を尻目に、mayuさんは軽快に登っていく。

 

ようやく半僧坊のすぐ下まで登ってきた。

ここで手を清める。

 

半僧坊大権現に仕える天狗の像が大小12体設置されている。

 

天狗像の一体を拡大。

 

半僧坊への最後の階段。

 

帰りはこの階段を降りると思うとぞっとする。

 

遠くに見えるのは相模湾。

天狗像を後ろから見ると、羽が生えているので天使像のように見える。

 

こちらには遠くに富士山を望むことが出来る。

友人たちと過ごす、楽しい鎌倉散策は続きます。

 

 

 

 

 

 

昨年10月のこと、彼女と銀座の馴染みのフレンチ、『ブラッスリー ポール・ボキューズ 銀座』で過ごす楽しい夜の続き。

仲良しだった星野シェフが金沢に異動となり、今夜はその後任に就任された鈴木シェフの特別コースを初めて味わっている。

 

マルグリット・ギュイヨのシャンパーニュ・ロゼの次は、白ワイン。

エチケットがとても可愛い。

 

ドメーヌ・アンリ・フックスが造る、アルザス・ブラン、レ・プティ・カイユー、2022年。

”レ・プティ・カイユー”は、”小石たち”という意味で、ぶどう畑に多くある小石のこと。

 

シトラス系の爽やかな香り、綺麗な果実の凝縮感、活き活きとしたミネラル、複層的なストラクチャーを持ち、後味にはグレープフルーツの皮の心地よい苦み。

セパージュは、ピノ・グリ35%、リースリング25%、ミュスカ25%、シルヴァネール15%。

ぶどう栽培はビオロジックで、AB、エコセール、ユーロリーフのオーガニック認証を取得している。

 

プチ・ブールとバターが届く。

今まではフランスから冷凍で生地を輸入し店で焼いたバゲットが使われていたが、自家製パンに代わった。

 

ポワソンは、真鯛のコンフィ、牛蒡のピューレと白ワインのソース。

 

牛蒡の泥臭さは全くなく、濃厚なソースが淡白な白身に絡んで美味い。

 

二種類目の白ワインは、ルイ・ジャドが好きな彼女のために、竹内支配人が特別に選んでくれた。

 

ドメーヌ・ルイ・ジャド、サントネイ・ブラン、クロ・ド・マルト、2020年。

サントネイはコート・ド・ボーヌの南部、シャサーニュ・モンラッシェの南側にある村で、クロ・ド・マルトはルイ・ジャドが単独保有する7haのモノポール畑。

ぶどうは1940~1950年代に植樹されたもので、樹齢が高い。

 

シトラスの爽やかな香り、そのあとに熟したアプリコットや洋梨の香りが続く。

綺麗な果実味と活き活きとした酸とミネラルのバランスが素晴らしい。

クロ・ド・マルトの畑では6haがピノ・ノワールで、シャルドネは1haのみ。

このサントネイ・ブランは貴重なワインだ。

竹内支配人に感謝。

 

気が付くと、入店時はガランとしていた店内はほとんど満席となっている。

 

赤ワインは、初めて飲むワイン。

 

南仏ラングドックの、シャトー・プシェ・オー、プレステージ、ルージュ、2020年。

プラムのコンフィチュールのような濃厚で甘い香り。

凝縮された強い果実味、タンニンは強いがまろやか。

アルコール度数は14.5%と高いが、果実味があるのでアルコールアタックは感じない。

 

セパージュは、グルナッシュ55%、シラー35%、カリニャン10%。

パンチの効いた強いワインだ。

 

ヴィアンドは、鴨胸肉のロースト、赤ワインソース。

ソースを堰き止めているリングは、セロリのピューレ。

赤ワインソースにはフォン・ド・ヴォーが加えられている。

 

ズッキーニで巻かれた焼き野菜のプレゼンテーションが面白い。

 

鴨の肉厚と焼き色が食欲をそそる。

鴨は大好きな食材で、この秋は結構な回数食べている。

 

デセールは、美瑛カボチャのクレーム・ブリュレ。

デザインはハロウィン仕様。

 

彼女にはこちらが届いたが、私のデザインの方が好きだというので交換。

ポール・ボキューズのクレーム・ブリュレは美味い。

 

食後はいっぱいになったお腹を濃いコーヒーで癒す。

鈴木シェフとお話しをしたかったが、店内は満席で厨房は目の回る忙しさのため自重する。

 

竹内支配人に見送られ、満腹満足で店を後にする。

 

「マロニエゲート銀座1」を出ると、外堀通りを数寄屋橋交差点方面に散策。

銀座の柳が一本枯れている。

彼女と過ごす、楽しい銀座の夜でした。