紅葉を求めて京都への旅、伏見の酒蔵巡り、寺田屋とキザクラ・カッパ・カントリー 9 | ワインは素敵な恋の道しるべ

ワインは素敵な恋の道しるべ

白ワインは天使の如く貴方の心を解き放ち、赤ワインの真紅のグラスの底には悪魔が潜む。そして貴方は天使の如く大胆に、悪魔の如く繊細に、新たな恋の道を歩み始める。

昨年11月のこと、大学時代の友人たちと巡る京都旅の続き。

 

月桂冠大倉記念館を見学し、濠川河畔を散策して向かったのは、寺田屋。

 

寺田屋騒動は二回あり、その一つが薩摩藩内の粛清事件とも言えるもので、島津久光が鎮撫使を派遣して尊皇急進派を鎮圧した事件。

京都市の説明文にはこの事件しか書かれていない。

 

一方、石造りの”史跡 寺田屋”には、”坂本龍馬先生遭難の趾”と書かれている。

これがもう一つの寺田屋騒動で、ここに宿泊していた坂本龍馬が江戸幕府の捕り方に襲撃され、何とか難を逃れた事件。

部屋の中には、この時の銃痕と刀傷が残っている。

 

観光的には坂本龍馬の方が受けが良いようで、絵馬の絵柄は坂本龍馬。

 

この井戸は維新当時の物なのだそうだ。

実は寺田屋は鳥羽伏見の戦いで焼失し、現在の寺田屋は建て替えられたものとの説が有力。

一方寺田屋側は、焼失したのは一部で、銃痕や刀傷は本物だと主張しており、どちらが本当なのかは不明。

 

これは寺田屋騒動記念碑。

薩摩藩内の粛清事件に関する記念碑で、上部の篆額は有栖川宮熾仁親王の筆。

 

寺田屋を出て向かったのは、黄桜酒造。

 

ここは、キザクラ・カッパ・カントリー。

 

先ずは酒の醸造工程を紹介するビデオ。

 

続いて黄桜の製品ラインナップ。

 

裏道に抜けると、向かい側も黄桜。

黄桜の敷地も広い。

 

黄桜のカッパの絵の作者は、初代は清水崑氏。

二代目の作者は小島功氏。

私には小島カッパの方が馴染みがある。

小島カッパは清水カッパには無かった乳首と臍が描かれていて、顔も派手で艶めかしい。

 

黄桜のコマーシャルの映像が延々と続くが、楽しくて見飽きない。

”かっぱっぱ ルンパッパ かっぱ黄桜 かっぱっぱ”の歌がしばらく頭の中で鳴り響く。

 

次の部屋はまさにカッパ・カントリー。

カッパに関する展示が部屋を埋めつくす。

 

中庭に出ると、ここにもカッパ。

中庭では黄桜の酒を飲むことができる。

でも、京都の友人から次の予定の時間が押しているので飲む暇はないと言われ、断念。

 

カッパ達を背景に、自撮り。

 

こちらが正門なのだろうか。

この門を出て駅に向かう。

月桂冠と黄桜をゆっくり見て歩いたので結構時間が経っている。

 

キザクラ・カッパ・カントリーから大手筋商店街に戻る。

商店街ではクリスマスの飾りつけの真っ最中。

 

驚いたことに商店街の終点は踏切で、電車が目の前を横切っていく。

私たちも電車に乗ってディナーの店に向かうことにする。

大学時代の友人たちと過ごす、楽しい京都の旅は続きます。