こんにちは。
「トラウマ PTSD」についての講座に参加しました。
講師は臨床心理士の田中ひな子さん。
主催は原宿カウンセリングセンターです。
毎月、オンラインでいろいろな講座が開催されていて、
ときどき参加しています。
もー、面白くて面白くて、興味深くて。とても勉強になります。
PTSDとは?の説明がこちらです。
「Post Traumatic Stress Disorder 」、「心的外傷後ストレス障害」を
PTSDと呼びます。
ベトナム戦争とか、大震災の後に、とくに注目された症状です。
お話の一部を紹介します。
トラウマとなる出来事は、いろいろあります。
暴力の被害、性被害、虐待、ネグレクト(育児放棄)、面前DV、
いじめ、無視、各種ハラスメント(モラハラ、パワハラ、マタハラ、etc)
災害、事故、戦闘、中絶、死産、流産など。
「死ぬかもしれないと思った」体験です。
また、間接的な体験もトラウマとなり得ます。
間接体験、代理受傷、二次受傷、などとも呼ぶそうです。
テレビやSNSで見聞きした、他人の体験。
事故や事件を見聞きする立場にある、医療者やカウンセラー、
ジャーナリスト、被害を受けた人のご家族も、二次受傷しやすい。
意外ですが、加害体験もトラウマとなったりするそうです。
自分が暴力をふるったこと、不倫や犯罪をしたこと、
過失であっても医療ミスをしたり、交通事故を起こしたり、
職務として軍事活動に従事したとき、懲罰や拷問などをしたとき。
自分の価値観にそむく行為をしたとき、
理想や理念を達成できなかったとき。
自分を責める気持ちになるとき。
以上すべて、「取り返しのつかないことをしてしまった」
「見聞きした」ことが、トラウマ体験となり得るそうです。
どんな症状が起きるか、どんな回復方法があるか、
トラウマを抱えて生き延びるために最初は役立つアディクション、
フラッシュバックが起きたときは目を閉じないこと、
EDMRなど、いろいろな話がありました。
いろいろあるけど、一言で言うと、回復のために大事なことは…
「心的外傷の体験の中核とは、無力化と他者からの離断である。
だからこそ回復の基礎は、有力化と、他者との新しい結びつきを
創ることにある」(J・ハーマン)
そこで、安心できるカウンセラーに話を受けとめてもらったり、
自助グループで似た体験をした仲間たちと話を聴き合ったり、
グループカウンセリングに参加したりすることが役立つそうです。
私もそう思います。
でも、絶対にカウンセリングや自助グループに行かないと回復できないわけではなくて、
海や山、生き物、植物などの自然にふれることや、
美しいものにふれること、アート活動、
音楽、絵画、書道、小説、映画なども
心の回復に役立つそうです。
本当にそうですよね。
心が疲れたときは、海や山を見たくなります。
音楽を聴いても心が癒されるし。
私自身、CPTSD(複雑性PTSD。トラウマとなる出来事が、1回ではなく、長期反復された場合)の当事者です。
面前DV、虐待、モラハラなどです。
アートも小説も映画もマンガも好きだし、
海や山を見るのもとても好きで、
音楽を聴くのも歌うのも、美術展も好きです。
植物も動物も、鳥も虫も魚も好き。
海にもぐって(素もぐり)魚を見るのも好きだし、水族館も好き。
絵を描くのも見るのも好きです。
それに心理系の講座にたくさん参加して学び、
専門家のカウンセリングを受けたこと(ある程度高額)もあるし、
自主的なカウンセリング活動(あまりお金がかからない)も、長年、しています。「コウ・カウンセリング(再評価カウンセリング)の会」で。
自助グループも行ったことがあります。(また行こうかな)
ほぼ全部やっています。
体を動かすのもいいんですよね。
若いころ、モヤモヤするとよく、散歩しました。
ひとりで1時間以上、歩く。風景を見ながら。
そうするとスッキリしたり、考えがまとまったりしたのです。
最近は散歩する頻度が減りましたが、今も散歩は好きです。
紹介されていた参考図書
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