こんにちは。

スポーツトレーナー協会JARTA代表の中野崇です。

 

 

 

現在帯同しているプロ野球の自主トレでは、参加選手の全員がピッチャーということもあって、ピッチャー視点の話ばかりでしたが、今日は少しバッター側からも考えてみたいと思います。

 

 

まず、大前提として野球におけるピッチャーの役割は何でしょうか?

 

 

 

ストライクを投げること?

キャッチャーの構えたところに投げること?

三振をとること?

ものすごい速球や変化球を投げること?

 

 

 

どれも一部には当てはまりますが、これらは全て手段。

最も重要な仕事は、「バッターをアウトにすること」です。

 

 

 

何を当たり前のことを、と思われるかもしれませんが、意外にこの点は忘れてしまいがち。

 

 

 

だから今一度。

 

 

 

ピッチャーは、バッターをアウトにできるなら、どんなボールでもOK。

どんなに遅くても、どんなに曲がらない変化球でも、高確率でバッターを打ち取ることができれば素晴らしいピッチャーです。

 

 

 

逆に、どんなに素晴らしいボールを投げることができても、アウトにできなければ通用しません。

特にプロの世界ではこのことは非常にシビアに指導されます。

 

 

 

「バッターからみてどれだけ打ちにくいか」で全て語られます。

 

 

 

以上のことを踏まえて、ではどのようにすればバッターを打ち取る確率が増えるのか。

 

 

 

ポイントは二つ。

タイミングを外すか、バットの芯を外すかです。

 

 

 

タイミングを外すというのは、バットのスイング速度が上がりきらない、もしくは速度が落ちてきたタイミングでボールに当てさせるということです。

*バットスイングの速度はゼロ(振り出す前)からトップスピードに至った後、またゼロ(振り終わり)に戻るからです。

野球界の用語にある、詰まる・泳がされる、という表現は、多くの場合スイング速度が不十分な状態でボールに当ててしまった現象です。

 

 

 

これがなぜ起こるかというと、バッターが「このタイミングでスイングを開始すれば良いポイントでボールに当てることができる!という予測」を外したからです。

伸びのあるストレートや、急減速する変化球はこのために使われます。

 

 

 

つまり、ピッチャーはボールのスピードやキレを用いてバッターのタイミングを崩そうとしているのです。

 

 

 

これは、プロのピッチャーたちと過ごす中で交わされる、いろんな会話からよくわかります。

ピッチング練習をしている際だと、「力んでるからボールの出どころが見やすい」「タイミングが合わせやすい投げ方」「速いボール投げれても力感ありすぎて簡単に合わされる」こんな会話が中心です。

いかに彼らがバッターとのタイミングに関して重要視しているかが伝わってきます。

 

 

 

ピッチャーはタイミングを崩す側。

 

 

 

それに対してバッターは「タイミングを合わせる側」

 

 

 

タイミングを崩そうとする側と合わせようとする側の勝負です。

 

 

 

プロのピッチャーたちに、「どんなバッターが嫌か」を尋ねると、やっぱり「崩しにくいバッター」という答えが返ってきます。

崩しにくいバッターとは、つまりタイミングを合わせるのがうまいバッター。

 

 

 

言い換えると、スイングを始めるタイミングを早めたり遅延したりできるバッター。

もっと具体的にいうと、「いつでも振り始められる状態で待てる時間」を長くしたり縮めたりできるということ。

当然、その状態には条件が存在します。

 

 

 

僕はプロ野球のバッターのトレーニングも指導していますが、タイミングを合わせるための身体操作の獲得方法として、こんな考え方とこんな方法、という内容を2017のセパ首位打者の共通項という視点で分析し、記事を書きました。

 

 

 

秋山も宮﨑も、首位打者がどんな球でも安打にするポイントは「お尻」だった

https://bbcrix.com/articles/70760/original

動画もあるので、トレーナーやセラピストの方は動作を分析する練習としても活用していただけると思います。

 

出典:https://bbcrix.com/articles/70760

 

 

 

専門家向けではないので、表現や内容は簡易なものとなっていますが、登場するトレーニングはプロ選手でもなかなか苦労するレベルです。

 

 

 

 

 

バッター視点と言いつつ、あんまりバッター視点ではなかったですね…。

今回ご紹介した記事は完全にバッター視点です。

 

秋山も宮﨑も、首位打者がどんな球でも安打にするポイントは「お尻」だった

https://bbcrix.com/articles/70760/original

 

 

 

 

 

 

お読みいただき、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

全てはパフォーマンスアップのために。

 

 

 

 

 

中野 崇

 

 

 

 

追伸

自主トレを覗きに来てくださった元ソフトバンクホークスの帆足さんから、2017年優勝記念のパーカーをいただきました。(現在もSBでバッティングピッチャー兼広報をされています)

ソフトバンクホークスの応援しよかな、と言ってたら、西武ライオンズの選手たちに怒られました笑

優勝記念のパーカー、楽しみにしてまっせw

 

 

 

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http://jarta.jp/dispatch/

 

 

 

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こんにちは。


スポーツトレーナー協会JARTA代表の中野崇です。


 


 


 


このところ、プロ野球の自主トレの話ばっかりだったのですが、今日はサッカーのお話。


JARTAでサポートしていた米田隼也選手(順天堂大学)が、この春からJリーグ1部のV・ファーレン長崎へと加入することが決まりました。


 



https://jarta.jp/news/11954/


 


 


 


サポートしてきたのは、JARTAの認定講師でもある高塚トレーナー


2年ほど前に、米田選手から僕にツイッターで直接相談をいただいたのがきっかけでした。


 


「絶対にプロになりたい。そのために今、自分に足りないものがJARTAのトレーニングにあると感じました。」


こんなきっかけでトレーニングがスタート。


 


 


 


初めはかなり硬かった動きも、米田選手の絶え間ない努力によってかなりしなやかな動きが出せるようになりました。


 


 


 


もちろん、まだまだ動きは不十分。


伸びしろだらけなので、引き続きJARTAとしてサポートしていきます。


 


 


 


米田選手が行なっていたトレーニングですが、股関節や骨盤などサッカー選手として直接的に重要となる部分はもちろん、上半身にもかなり重点的にトレーニングに取り組んでもらっています。(高塚トレーナー談)


 


 


 


断言できますが、サッカー選手にとって上半身操作は非常に重要です。


上半身「操作」です。


筋力だけではなく。


 


 


 


サッカー選手の上半身といえば、筋力を高めるトレーニングを行なっているケースが多いですが、サッカーのパフォーマンスにおける上半身の重要性は何を指すかというと、基本的には「脚の操作スピード・正確性や走力の向上に役立つこと」「バランス機能の向上」に集約されます。


 


 


 


そこに役立たない上半身トレーニングは、サッカー選手にとっては無意味と言えます。


 


 


 


それらのために必要な上半身機能は、「むちゃくちゃ速く動かせること」かつ「腕の動きが肩甲骨・肋骨・背骨・骨盤まで強力に連動していること」の二点が求められます。


(コンタクトに関してはここでは除外しています)


 


 


 


僕はこれらのポイントを十分に押さえたトレーニングがサッカー選手に必要な上半身トレーニングだと考えます。


 


 


 


筋力増強も、これらのベクトルに沿って行われるべきだと考えます。


 


 


 


現在、JARTAには周りから「身体オタク」と呼ばれるような選手を中心にプロサッカー選手の依頼が増えています。(日本代表選手も数名)


 


 


 


サッカーをやってきた選手は、多くのケースで上半身操作系のトレーニングにしっかりと取り組んだことが少なく、それゆえに上半身の操作能力が高まることによる伸びしろは非常に大きいです。


 


 


 


その部分の可能性を多くの方に感じていただきたく、サッカー上半身トレーニングセミナーというセミナーを開催しています。


サッカーのパフォーマンス向上のためのトレーニングを行うセミナーですが、上半身のことしかやりません。


上記ポイントを押さえた、サッカーの上半身操作系トレーニングを習得できます。


https://jarta.jp/j-seminar/soccer/



 


 


壁にぶつかっている選手、自分の新たな可能性を求めている選手、ぜひ試してみてください。


JARTAのトレーニング指導の詳細(初回半額です)。


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お読みいただき、ありがとうございました。


 


 


 


 


 



全てはパフォーマンスアップのために。


 


 


 


 


 


中野 崇


 


 


 


 


 


追伸


上半身トレーニングセミナーでご紹介するトレーニングは、これまでのサッカートレーニングを否定するものでは一切ありません。


上半身の動きを向上させることによって、これまでのサッカートレーニングの効果をより向上してもらうという関係性です。


サッカー上半身トレーニングセミナー>


https://jarta.jp/j-seminar/soccer/


 


 


 


 


 


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こんにちは。

スポーツトレーナー協会JARTA代表の中野崇です。

 

 

 

連日、プロ野球の自主トレではたくさんの種類のトレーニングを行なっています。

毎日全く同じことをするわけではないのですが、平均したら一日で70種類ぐらい行います。

ブログにご紹介しているのはほんの一部なのです。

 

 

 

もちろん、その全てが負荷をかけるものではなく。

 

柔軟性を拡大することが目的であったり、

 

 

 

自身の意識コントロールが目的であったり、

 

 

 

筋肉の反射システムであるRSSCを強化するものだったり、

 

 

 

ピッチングの下半身の動きづくりだったり、

とピッチングに関わるかなり広範囲にわたるファクターに対してアプローチします。

 

 

 

かなり筋力的な負荷をかける際も、回旋系の動きや柔軟性を同時に向上させるようなトレーニングの方法を選択します。

 

 

例えばコモドドラゴンであれば、筋力を鍛えながら同時に股関節や背骨、肩甲骨の可動域も拡大するようになっています。

 

 

 

 

加えて背骨や骨盤の動きを使って力を発揮する脊柱主導系と呼ばれる運動回路の構築にも役立ちます。

 

 

 

僕はトレーニングは身体を追い込めば良いとか、身体が強くなるとか、身体が大きくなれば良いものだとは考えていません。

 

 

 

せっかくしんどい思いをして、せっかく時間を使っているのだから、必ず競技のパフォーマンスにつながるようにしたい。

 

 

 

だから物理学・バイオメカニクスを元にしたピッチングモーションの分析やトレーニングの構築を重視します。

全てのトレーニングに明確な意図があります。

筋力をアップする、パワーをつける、体幹を強くする、といった「曖昧な」ものは一つもありません。

 

 

 

その結果としての、一日に70種目前後の数をこなしてもらうという判断です。

その代わりに一つ一つの時間は結構短いです。

 

 

 

一方で、トレーニングは毎日やらなければ自動化されないし、3週間程度やったってそこまで変わらないんじゃないのか?しかもそんなに種類あったら自主トレ後に毎日自分でやるのは絶対無理やん。。

と思われる方も多いでしょう。

 

 

 

もちろんその通りです。

 

 

 

その点は初めから選手に伝えています。

 

 

 

だから、「最後は自分で選びなさい」

 

 

 

多種多様なトレーニングも、リカバリー方法も、途中で刺激を入れる方法(アロース)も、全て、「教育」

 

 

 

一通りやってみて、自分が良いと感じたもの、自分に必要と感じたものを選んでもらう。

選べるようになってもらう。

選べるようになるまで、必要なことは教える。

そのために何が必要なのかを自分で考えられるようになるまで、考える方法を教える。

 

 

 

常に与えられたトレーニングや練習をやっているだけじゃ、決して一流選手にはなれません。

トレーニングを通してクレバーになってほしい。

 

 

 

だから自主トレの初めからその点に関する僕の考え方を伝え、「そのつもり」で自主トレに臨んでもらっています。

 

 

 

 

 

 

お読みいただき、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

全てはパフォーマンスアップのために。

坂ダッシュ!

 

 

 

中野 崇

 

 

 

追伸

トップレベルでやっている選手たちは、どのタイミングでどのトレーニングをするのか、試合前にはどれをやるのかを自分で完全に構築します。

試合中に使われる場合もあります。

「これをやったら投げやすくなる」など、こういう流れを自分で作ることは、精神的にも非常に有効になり得ます。

スポーツにおいてこういう方法論は、「ルーティン」と呼ばれます。

僕が指導する選手たちにも、「ルーティンを作りなさい」と教えていますし、実際に多くの選手がルーティンを構築しています。

この辺の細かいロジックや方法論をご紹介するセミナーが来月スタートします。

募集が開始されましたので、ご案内いたします。

 

JARTAルーティンセットセミナー>

https://jarta.jp/j-seminar/routine/

 

 

 

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こんにちは。

スポーツトレーナー協会JARTA代表の中野崇です。

 

 

 

JARTAのオフィシャルLINE@、たくさんの方にご登録いただき、ありがとうございます。

僕の愛想のないブログ更新メッセージばかりですが、更新したら必ず配信していますので、よろしければ。

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今日の山鹿市は雨。

なので体育館でのトレーニングでした。

 

 

コモドストレッチ。

一つのストレッチでたくさんの関節・筋肉に対してアプローチできます。

股関節だけでなく、仙腸関節や脊柱なども同時に伸ばす複合系ストレッチに分類されます。

 

 

 

胸捻りストレッチ。

ヨガみたいなストレッチです。

ただこれは基本形で、あと3段階レベルアップバージョンがあります。

 

 

 

T-レフストレッチ(みぞおち)。

指でじわっと奥の方まで押さえた状態でストレッチを行います。

単に柔軟性を向上させるというものではなく、「動きやすい状態」にするための刺激を入れているという考え方のストレッチです。

トレーニング系ストレッチという分類をしています。

T-レフストレッチは多数あります。

こちらから詳細は見ていただけます。

 

 

 

雑巾絞り。

こちらは以前ご紹介しました。

サッカー選手の上半身トレーニングとしても非常に有効です。

腕と体幹部分・骨盤の連動性向上に役立ちます。

 

 

 

裏コモド。

コモドドラゴンのような姿勢から後ろに足を出しては戻すを繰り返します。

かなりお尻に効くトレーニングです。

 

 

 

 

サラダさん今日も来られています笑

昨日だけで3キロ痩せたそうです笑

実は地元の先輩だったことも発覚。

 

 

 

 

 

 

 

脇引きトレーニング。

前鋸筋や広背筋にかなり効きます。

初めはかなりきつそうでしたが、かなりできるようになってきました。

 

 

 

 

 

腕系のトレーニングではこういう小道具も使用します。

シンプルな鉄球です。

 

 

 

これを使ってRSSCに参加する筋群を強化していきます。

RSSCは、ピッチャーに非常に重要な腕のしなりの正体。

RSSCの詳細はこちらから。

 

 

 

小さいペットボトルも使ったりしながら、腕をしならせながらかなり鍛えます。

 

 

 

キャッチボールは、室内だとかなりど迫力。

近くで見てると恐いぐらい。

 

 

 

 

 

 

お読みいただき、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

全てはパフォーマンスアップのために。

 

 

 

 

 

中野 崇

 

 

 

 

 

 

 

 

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こんにちは。

スポーツトレーナー協会JARTA代表の中野崇です。

 

 

 

今日は昨年も取材していただいたフジテレビの取材が入りました。

 

 

 

どのタイミングで放送されるかはわかりませんが、とにかくフジテレビです。

(キャンプ中って言ってたような…)

 

 

 

 

今日もしっかりみぞおちを動かします。

 

 

 

 

今日もアームローテーションに苦戦してます。

 

 

 

タムちゃんが迷子になりましたが、、笑

 

 

 

だんだんできてきました。

 

 

 

光成選手は昨年に引き続きハワイ感を出したいらしく。

 

 

 

練習の切り替え時にはコモドストレッチなど、柔軟性を確保・拡大するためのストレッチを頻繁に入れます。

「ミッドストレッチ」という手法です。

1回1〜3分程度の股関節・仙腸関節周りのストレッチを30分に1回程度入れて、「身体が硬くなる作用」を抑制することによって柔軟性を向上させるという考え方です。

 

 

 

今日は特別ゲストが参加しました。

 

 

吉本芸人のサラダさんとDH億さん。

サラダさんは「ジョニーデップです。違うかー!」の人です。

 

 

 

 

強引に参加させられ、トレーニングを一緒にやって倒れていました笑

 

 

 

キャッチボールをして。

 

 

 

ノックもやります。

 

 

 

僕もちょっとぐらいはボールを受けられます。

(プロのボールはかなり恐いけど)

 

 

 

 

 

 

今日から少しずつマウンドも使い始めました。

 

 

 

 

 

 

 

 

お読みいただき、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

全てはパフォーマンスアップのために。

 

 

 

 

 

中野 崇

 

 

 

 

 

追伸

ミッドストレッチの詳細と方法は、投手用トレーニングセミナーやサッカー上半身トレーニングセミナーでも習得していただけます。

短期間で柔軟性を向上したい方にはかなり有効だと思います。

 

投手用トレーニングセミナー

http://jarta.jp/pitcher/

 

サッカー上半身トレーニングセミナー

http://jarta.jp/j-seminar/soccer/

 

 

ミッドストレッチはJARTA認定トレーナーのトレーニング指導でも習得できます(初回半額です)。

http://jarta.jp/dispatch/

 

 

 

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こんにちは。

スポーツトレーナー協会JARTA代表の中野崇です。

 

 

 

今日は自主トレがオフ日なので、旅館の近くのカフェで一人仕事をしています。

今回はスポーツ選手の怪我とその後遺症について。

 

 

 

プロに関わらず、スポーツ選手は怪我をしてしまうケースが多いです。

怪我をどのように防げるかどうかは今回は論点から外し、「怪我後」の話をしたいと思います。

 

 

 

テレビや新聞では、大きな怪我をして劇的に復帰・活躍、というケースがよく取り上げられるため、怪我をしてもそんなに問題は起こらないという印象を持っている方も少なくないかもしれません。

しかしその裏には、怪我をして、その後パフォーマンスが戻らずにそのまま埋もれてしまうといったケースが非常に多いのが現実です。

 

 

 

特に復帰までに半年以上かかるような大きな怪我を起こした後は、スポーツ選手特有の非常に重大な後遺症と戦うことになります。

 

 

 

スポーツ選手特有の後遺症というのは、「運動パターンの変化」です。

組織が修復され、可動域、筋力ともに問題がない、痛みもないといった状態でパフォーマンスが戻らない時は、大概これです。

 

 

 

運動パターンの変化とは、痛いのをかばって投げ続けた、痛みはないけれどまた痛くなりそうで怖い、という状態でプレーし続けると、問題なくプレーしていた時の動きとは別物の動きを身体が覚えてしまった状態のことです。

 

 

 

たとえもう肩が痛くなくても、痛かった時の投げ方を身体が覚えてしまい、元に戻そうとしてもうまくいかないというような現象となって現れます。

 

 

 

この運動パターンの変化の根底には何があるのでしょうか。

 

 

身体意識の変化など当然たくさんの問題と原因がありますが、細かいところでいうと「ニュートラルポジションのズレ」です。

つまり、選手本人が真ん中だと感じているところが、ズレている状態のことです。

左右の重心位置、股関節や肩関節の回旋角度のズレ、腕や足の上げ具合のズレなど、全身で起こります。

 

 

 

こういう状態で、イメージ通りに動けるはずがありません。

 

 

 

これを平たく言うと、「思ったように身体が動かせない状態」と言えます。

元々の感覚ではこの角度まで肘が上がっているはずなのに、映像で見ると全くそのようには上がっていない、みたいな現象です。

 

 

 

一般的な表現だと「運動神経が悪い人」がこんな感じですね。

うまくパフォーマンスを発揮できない選手や、怪我をしてしまうような選手も多かれ少なかれ、自分の感覚と実際の動きにギャップが出てしまいます。

 

 

 

これが大きな怪我をきっかけに生じてしまうのが運動パターンの変化です。

怪我した後の選手のパフォーマンスを高めていく時、このような視点が非常に重要となります。

 

 

 

単に可動域・筋力・バランス・痛みなどが改善されたって、「違和感が残る、何か違う」って訴える選手はこの辺りがキーポイントになるかもしれません。

 

 

 

修正の方法はいくつかありますので、参考程度に一部ご紹介します。

目の前の選手の状態によって選択・アレンジする必要がある非常に繊細な部分なので、あくまで僕が行う方法の一部として参考程度にしてください。

 

 

 

■思ったより大きく動かす。

例えばピッチングモーションの中で前腕の回外が出せなくなってしまうパターンになってしまった選手であれば、いつもの感覚以上に回外を出すような感覚でしばらくネットスローをする。

などです。

ニュートラルのズレを修正する手法です。

 

 

 

■道具を変える。

運動パターンの変化が起こっている選手の場合、その競技で使用する道具、例えばボールを使うとその変異パターンが発動するケースが多いです。

野球であれば思い切ってソフトボールやアメフトボール、ドッヂボールに変えてしばらく練習するのも有効です。

 

 

 

■超スローシャドーを行う。

ピッチャーであれば。

前足の着地:その時の後ろ腰の位置をチェック。

テイクバックのトップ:手首の向き、腰の位置をチェック。

体幹部分の回旋:体重移動→腰の回旋→胸の回旋→投側の肩甲骨→投側の肘→投側の手首→指先

といった順番をかなりゆっくりのペースで位置関係をチェックしながら行う。

最後の腕の部分は、ボールの重みを利用した反射運動部分なので、意図的には出しにく部分ですが、チューブを引っ張りを利用して、動く順番を再学習したりしています。

 

 

 

■分習法

一部分だけ切り取ってそこに集中して意識づけ。

フォームの全部を繰り返すのではなく、部分的に切り取ってその部分だけをまず自動化できるぐらい練習する方法です。

これは割とスタンダードに導入されている方法ですね。

 

 

 

■逆再生

上記の超スローシャドーを、逆に行う方法です。

通常の動きで行なって、そのまま巻き戻すという流れです。

巻き戻しの動きは、脳がこれまで学習していない情報なので、刺激として大きくなり、感覚の修正には有効です。

 

 

 

 

 

 

他にもよく似た運動構造の動作をさせるなど、色々あると思いますが、とにかくなぜそうなってしまったのかをしっかり分析した上でやらないと、結局あまり良い変化が起こらないということになってしまうので、原因の分析をまずしっかりとやることが重要です。

 

 

 

 

 

お読みいただき、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

全てはパフォーマンスアップのために。

 

 

 

 

 

中野 崇

 

 

 

 

 

追伸

運動パターンの変化の代表的なものが「イップス」です。

スローイングスキルトレーニングセミナーでは、今回の記事のような話とその具体的な手法がたくさん習得できます。

しかも講師は元プロ野球のクローザーです。

https://jarta.jp/j-seminar/ippusu/

 

 

 

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こんにちは。

スポーツトレーナー協会JARTA代表の中野崇です。

 

 

 

今日は自主トレ第2クールの最終日。

午前中は非常に気温が低く、昼前になっても上がらずでした。

熊本は今週から暖かくなるようなので、期待したいです。

 

 

 

寒さがきついため、、朝のストレッチは長めに行います。

 

 

みぞおちもしっかり動かします。

これは前後に動かしている様子ですが、みぞおちを中心として横に倒したり捻ったり、八の字に動かしたりと、かなり様々な方向に動かしていきます。

みぞおちはピッチングに限らず、多くの競技の動きで重要部位ですので、かなり入念に。

 

僕も一緒にやっているのは、選手にモデルモーションを見せるためです。

いわゆる手本ですが、その動きによって選手がトレーニングの動きを模倣するので、僕は手本のレベルを非常に重要視しています。

相手がプロ選手でも、トレーニングの手本に限ってはそれ以上のレベルで行う必要があると考えます。

 

 

 

第2クールから実践しているのが、「アームローテーション」というトレーニング。

 

 

 

ここでも手本が重要になります。

 

 

 

片手での初歩レベルだと、割と簡単にできるようになるのですが、両手だとかなり難しくなります。

初めて取り組む本田選手と田村選手はかなり苦戦。

 

 

 

体幹(背骨や肋骨)と腕・肩甲骨のつながり、つまり力の伝達効率が重要なピッチングにおいては非常に重要なトレーニングです。

 

 

 

やってみたい方は、以前インスタに初歩編の動画を掲載しているのでやってみてください。

*もちろん自己責任でお願いします。

 

 

 

 

もうやったことのある野上選手と光成選手は待ちながらインナースクワットストレッチ。

 

 

 

割れランジも、毎日毎日ひたすら繰り返します。

 

 

 

 

もうコツを掴んで他の選手より早く終わる野上選手は、後輩たちにコツを伝えてくれます。

「選手の感覚」としてコツを伝えてくれるのは、非常にありがたい。

選手だからこそわかる感覚って確実にあります。

 

 

 

もちろん、各トレーニングは選手の課題ごとに微妙にアレンジを入れたりもします。

 

 

 

キャッチボールでは、昨日から正面からのスーパースロー動画も撮影することに。。

 

 

 

 

ど迫力ですがな笑

 

 

 

その他、トレーニングの様子。

スパイラルスイング。

 

 

 

スライドパンチ。

 

 

 

 

コモドドラゴン。

 

 

 

プリマーティ。

 

 

 

仙骨割胸捻り。

 

 

 

卍ストレッチ。

 

 

 

 

 

 

 

お読みいただき、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

全てはパフォーマンスアップのために。

 

 

 

 

 

中野 崇

 

 

 

 

 

追伸

最近野球の話ばっかりですが、サッカーのプロ選手たちもたくさんトレーニングを指導しています。

自主トレ中も、契約選手たちから続々と動画が送ってこられ、動画での指導も並行して行なっています。

そんなサッカートレーニングのセミナー、しかもサッカーなのに上半身のことしかしないトレーニングセミナーを開催します。

なぜ上半身なのかは、お読みいただければ伝わる、かもしれません。

https://jarta.jp/j-seminar/soccer/

 

近いところでは広島、東京が1月中にあります。

滅多に開催しないところでは金沢が4月です。

 

 

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こんにちは。


スポーツトレーナー協会JARTA代表の中野崇です。


 


 


 


昨日、たくさんの報道陣の方に自主トレを取材していただき、今朝の新聞にたくさん掲載していただきました。


その内容の大半がコモドドラゴン。



出典:デイリースポーツhttps://www.daily.co.jp/baseball/2018/01/12/0010891197.shtml?ph=1


 


 


 


写真が大半だったので、今日は動画を撮ってインスタに掲載しましたので、やってみたい方はご参照ください。


(自己流でやる場合は、自己責任でお願いします)


 


初めはかなりキツイかも。。


 







 



背骨を動かすことで腕や脚をコントロールする能力を強化しています。



脊柱主導系のトレーニングといいます。



 



 



 



今日は良い天気に恵まれ、快適な環境でトレーニングができました。



ただ朝は外野の芝に霜が降りていて湿っていたので、基本的には立ったままのトレーニングが中心に。



 



 





トレーニングがどのようにピッチングにつながるのかを説明したり。



 



 



 





ペアストレッチをやったり。



 



 



 





その流れでたまにはふざけてみたり笑



 



 



 





あくまで、たまにです笑



 



 



 





 



 





これはファンクショナルスローというトレーニング。



両手で同時に投げる、かなり繊細な操作が要求されます。



実はメンタルトレーニングも兼ねています。



ピッチャーはシチュエーションやボールカウントによってかなりプレッシャーがかかるポジション。



プレッシャーに強い選手は、プレッシャーを受けてもそれを身体の動きに影響させません。



逆にその影響を受けてしまう選手は、このトレーニングの時に反応が出るようにデザインしています。(つまりスローイングが乱れます)



それをいかに修正できるか。



このファンクショナルスローは、選手がそれを体感する重要な機会となっています。



 



 



 



 



お読みいただき、ありがとうございました。



 



 



 



 



 





全てはパフォーマンスアップのために。



 



 



 



 



 



中野 崇



 



 



 



 



追伸



どんなトレーニングも形だけ真似してもなかなか上手くいかないのも事実。



必ず押さえておくべきポイントがいくつもありますし、力づくでやってしまうと逆にネガティブな影響が起こることもあるので、しっかり習得したい方はJARTA認定スポーツトレーナーの指導を受けてください。



 



JARTAのトレーニング指導のご依頼は下記から(初回半額です)。



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こんにちは。

スポーツトレーナー協会JARTA代表の中野崇です。

 

 

 

今日は自主トレ公開日。

かなり多くの報道陣が訪れました。

せっかく公開日だったのですが、かなり寒い気候だったので午前は体育館で。

 

雑巾絞り、というトレーニング。

かなり身体が捻られます。

手の向きと肘・肩甲骨の連動、そして股関節・体幹部分と腕の連動を強化することが出来ます。

この繋がりはピッチャーの肩の怪我を防ぐためにも非常に重要な部分。

(シェイプアップにも有効です)

また、サッカーにおける上半身操作においても非常に有効なトレーニングです。

→サッカーなのに上半身のことしかしないトレーニングセミナーやってます。

 

 

 

叫んでいるのではなく、「C3」というストレッチ。

首と肩甲骨の動きを使って胸椎の伸展を出します。

 

 

 

サイドフリック。

股関節から脇のつながりを、反動を使って強化します。

もちろん股関節と脊柱の柔軟性も要求されます。

 

 

 

かなり難しいんです。

 

 

 

片脚ダンス。

ピッチャーは片脚立ち状態でのバランス機能が非常に重要です。

 

 

 

割れランジ。

右ピッチャーでも左投げ側も行います。

左右非対称の動きが必要なため、反対側も鋭く繊細にコントロールできるようになることを要求します。

 

 

 

雑巾絞りの四つ這いバージョン。

肩甲骨も含めて捻り切って、一気に巻き上げます。

この時、回旋系の伸張反射が使われます(RSSC)。

 

 

 

巻き上げる時には、みぞおちを使って引き上げる感覚がポイントです。

 

 

 

午後からは球場入り。

キャッチボールやランニング系メニューを行いたく。

 

 

 

しかしものすごい雪が。。

 

 

 

でも走ります。

 

 

 

投げます。

 

 

 

フォームチェックも行います。

 

 

 

最後はコモドドラゴンで今日のトレーニングは終了。

 

 

 

クールダウンではなく、リカバリー。

 

 

 

その場でリカバリー、つまり回復することも重要ですが、もっと重要なことは「回復力が高い身体」を作ること。

シーズンを通して活躍するには欠かせない視点です。

リカバリーの考え方については、また今度。

 

 

 

 

終了後は野上選手の囲み取材。

 

今日の自主トレの様子は、各種スポーツ新聞や日テレなどでも放送されるようです。

読売ジャイアンツの公式ツイッターにも投稿されていたのでシェアします。

https://twitter.com/TokyoGiants/status/951741001181229057

 

 

 

 

 

お読みいただき、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

全てはパフォーマンスアップのために。

 

 

 

 

 

中野 崇

 

 

 

 

追伸

今日ご紹介した雑巾絞りトレーニングシリーズは、2018年版の投手用トレーニングセミナーでもご紹介する予定です。

全ては難しいかもしれませんが。。

投手用トレーニングセミナー>

http://jarta.jp/pitcher/

 

 

 

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僕の個人インスタでも動画でトレーニング紹介しています。

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こんにちは。

スポーツトレーナー協会JARTA代表の中野崇です。

 

 

 

今日は色々な打ち合わせが立て込んでしまい、非常に時間がタイトなので写真だけですが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

決してふざけているわけではありません。

 

 

 

決してふざけているわけではありません。

 

 

 

決してふざけているわけではありません。

 

 

 

 

お読みいただき、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

全てはパフォーマンスアップのために。

JARTAの公式ウェアをプレゼント。

 

 

 

 

 

 

 

中野 崇

 

 

 

 

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