こんにちは。
スポーツトレーナー協会JARTA代表の中野崇です。
連日、プロ野球の自主トレではたくさんの種類のトレーニングを行なっています。
毎日全く同じことをするわけではないのですが、平均したら一日で70種類ぐらい行います。
ブログにご紹介しているのはほんの一部なのです。
もちろん、その全てが負荷をかけるものではなく。
柔軟性を拡大することが目的であったり、
自身の意識コントロールが目的であったり、
筋肉の反射システムであるRSSCを強化するものだったり、
ピッチングの下半身の動きづくりだったり、
とピッチングに関わるかなり広範囲にわたるファクターに対してアプローチします。
かなり筋力的な負荷をかける際も、回旋系の動きや柔軟性を同時に向上させるようなトレーニングの方法を選択します。
例えばコモドドラゴンであれば、筋力を鍛えながら同時に股関節や背骨、肩甲骨の可動域も拡大するようになっています。
加えて背骨や骨盤の動きを使って力を発揮する脊柱主導系と呼ばれる運動回路の構築にも役立ちます。
僕はトレーニングは身体を追い込めば良いとか、身体が強くなるとか、身体が大きくなれば良いものだとは考えていません。
せっかくしんどい思いをして、せっかく時間を使っているのだから、必ず競技のパフォーマンスにつながるようにしたい。
だから物理学・バイオメカニクスを元にしたピッチングモーションの分析やトレーニングの構築を重視します。
全てのトレーニングに明確な意図があります。
筋力をアップする、パワーをつける、体幹を強くする、といった「曖昧な」ものは一つもありません。
その結果としての、一日に70種目前後の数をこなしてもらうという判断です。
その代わりに一つ一つの時間は結構短いです。
一方で、トレーニングは毎日やらなければ自動化されないし、3週間程度やったってそこまで変わらないんじゃないのか?しかもそんなに種類あったら自主トレ後に毎日自分でやるのは絶対無理やん。。
と思われる方も多いでしょう。
もちろんその通りです。
その点は初めから選手に伝えています。
だから、「最後は自分で選びなさい」
多種多様なトレーニングも、リカバリー方法も、途中で刺激を入れる方法(アロース)も、全て、「教育」。
一通りやってみて、自分が良いと感じたもの、自分に必要と感じたものを選んでもらう。
選べるようになってもらう。
選べるようになるまで、必要なことは教える。
そのために何が必要なのかを自分で考えられるようになるまで、考える方法を教える。
常に与えられたトレーニングや練習をやっているだけじゃ、決して一流選手にはなれません。
トレーニングを通してクレバーになってほしい。
だから自主トレの初めからその点に関する僕の考え方を伝え、「そのつもり」で自主トレに臨んでもらっています。
お読みいただき、ありがとうございました。
全てはパフォーマンスアップのために。
坂ダッシュ!
中野 崇
追伸
トップレベルでやっている選手たちは、どのタイミングでどのトレーニングをするのか、試合前にはどれをやるのかを自分で完全に構築します。
試合中に使われる場合もあります。
「これをやったら投げやすくなる」など、こういう流れを自分で作ることは、精神的にも非常に有効になり得ます。
スポーツにおいてこういう方法論は、「ルーティン」と呼ばれます。
僕が指導する選手たちにも、「ルーティンを作りなさい」と教えていますし、実際に多くの選手がルーティンを構築しています。
この辺の細かいロジックや方法論をご紹介するセミナーが来月スタートします。
募集が開始されましたので、ご案内いたします。
JARTAルーティンセットセミナー>
https://jarta.jp/j-seminar/routine/
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JARTAのオフィシャルLINE@
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