前回、「準備の基準」について書きました。
▶︎準備のレベルによって生まれる差
https://ameblo.jp/bodysync/entry-12408819124.html
ごちゃごちゃ書いてますが、いずれにせよ今よりも少しでも向上していくためには、「自分の基準」を高める必要があります。

基準を高めるというのは、これぐらいやったからOK、という基準を変えるということ。
これまではここまでやったからOK、をこれからは「まだ不十分」という扱いに変えることです。
また、このことは通常は「深さ」で考えられることが多いですが、僕は「範囲」もここに含まれる必要があると考えます。
つまり、「ここまでは自分に関係がある」という範囲を広げるということ。
これまで無関係だと考えていた範囲を、自分に関係があると考えることです。
このことは自分を高めていく上で、ものすごく重要なことです。
俗にいう当事者意識というやつですが、この範囲をどれだけ広く持てるかです。

パラ競技に関わる問題だって、やっぱりスポーツに関わる仕事をしている以上は当事者として考える必要があります。
いろんな事業をしていると、多くの方と関わることになります。
その際、やはり本当に頼れるのは当事者意識を持ってくださる人。
様子を見て無難に評論する人ではありません。
他の人の動きをみて自分の行動を決める人では決してありません。
当事者意識の範囲が広い人は、たとえ社会問題も自分が関係することだとして考えることができますし、周りから見たらその人の仕事とは無関係に見えるようなことまで仕事と関連づけられたりします。

それができない人と比べると、どちらが成長速度が早いかは言うまでもありません。
以前読んだ本であった表現ですが、当事者意識を持たずに観覧する状態の人を「消費者」と呼んでいました。(本のタイトルは忘れてしまいました。。)
社会問題も、テレビで見たものも、身近な問題も、すべて消費者として”観覧”する。
観覧だから、この問題を解決するために自分がどうするか、ではなく、批評や評論が多くなります。
たとえばテレビは基本的には消費者として見ると気持ちよく観れるようになっています。
何も考えずに、自分には無関係なこと、として扱うスタンスは楽です。
最近は身近な問題すら消費者として観覧する人が増えた感じがしてますが。。
当事者意識が広いことは、多くの場合、しんどいです。
たとえば遠くの国の貧困問題を自分ごととして考えるから。
たとえば子どもが通う同じ保育園の母子家庭の問題を自分にも関係あることとして考えるから。
ほとんどの場合、直接的に何も大きな影響は与えられないでしょう。
でも、実際直接に影響を与えられなくても(与えるべきでない場合も)、そういう人が増えることがやっぱり多くの問題の解決に近づくのではなかろうか。
少なくとも僕が育った家庭ではそういう社会問題を決して他人事だから気にしない、というスタンスではなかったし、僕の子どもたちにも自分ごとの範囲が広く在ってほしい。
トレーナーの話に戻すと、繰り返しになりますがやっぱり当事者意識の範囲は広ければ広いほどいい。
なぜならこの当事者意識の能力は、そのベースには共感する能力があるから。
問題解決のサポートが仕事の本質であるのがトレーナーという仕事である以上、共感力は不可欠。
トレーナーとしての能力が高い人ほど、その範囲と深さのレベルは高いです。
あなたは当事者か、それとも消費者か。
お読みいただき、ありがとうございました。

全てはパフォーマンスアップのために。
中野 崇
追伸1
少なくとも、テレビや新聞、ネットで話題になったスポーツの問題には当事者意識を持つべきだと思います。
学校の部活の問題、オリンピックの問題、熱中症の問題、パワハラ問題、アスリートの金銭問題などなど、当事者として考えてみるといいかもしれません。
何を考えればわからない場合は、、。
「この問題を解決するためには何が必要か」
「この問題を再発しないためには何が必要か」を考えてみてください。
*本来は何を考えるべきかを考えるのも非常に重要な勉強です。
追伸2
以前ご案内したこのイベントがもうすぐ開催されます。
▶︎今年のパーソナルトレーニングフェスタはめちゃ優しい。
https://ameblo.jp/bodysync/entry-12401421659.html
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