これまでも、現在も、日本のトレーニング界は基本的に海外のトレーニングを追従するスタンスが中心となってきました。
海外でトレーニングの現場を見ると、やはりそれは強く感じます。
多くの人が海外に勉強しに行って、それを日本に導入したり。
日本にいても、動画などを使って海外のトレーニング情報を紹介したりが盛んに行われています。
SAVIO||JARTAイタリア研修2018
これは、当然のことだし、必要なことです。
なぜなら、それらのトレーニングの対象となっている競技の大半が、欧米発祥のものだからです。
欧米型競技には、欧米型トレーニングが適しています。
だからフィジカルに関わるコーチもトレーナーも、もちろん選手も欧米型のトレーニングの「知識」は必ず持っておく必要があります。
ASローマ・フットサル|JARTAイタリア研修2018
ただ、知識を持つことと単に追従することはまったく別。
ここにも書いた通り、発祥地の文化と競技特性には深い関連があると僕は考えています。
だからトレーニングはその発祥地の文化圏で行われているものが原則としては最もその競技に適したものになる可能性は高いと考えます。
だったら欧米追従を進めてOKやん!
となるかもしれませんが、実際はそう簡単ではありません。
このブログを読んでくださっている方でしたらもうご存知の通り、トレーナーは何をやるかなどの方法に先立って、まず「誰がやるのか」。
昨日まで滞在していたイタリアなど海外にたくさん行くからこそ、独自のやり方を生み出す重要性を感じます。
もちろん独自ということが目的ということではなく、彼らがやっている方法よりも「時間的、方法論的」により効率的な、という意味です。
そしてそのためには「誰が行うのか」という前提条件の分析も欠かすことはできません。
もちろん欧米でやっている方法は、素晴らしいものがたくさんあるし、取り入れるべきだと思うものもたくさんあります。
欧米発祥の競技である以上、歴史的にも文化的にも体格的にも彼らに分があるのは明確です。
だからこそ。
後追いではなく、「本質と独自の組み合わせ」というデザインに目を向けることが必要です。
お読みいただき、ありがとうございました。
全てはパフォーマンスアップのために。
中野 崇
追伸
イタリアに行って毎回感じることは、彼らは本当に貪欲に自分たちに欠けているものを埋めようとします。
そのためには例えサッカー後進国から来た者たちからも吸収しようとする姿勢を持ちます。
これもまた、日本との差を感じさせられる部分です。
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