先日、靭帯断裂のケースをご覧いただきました。
整形外科のみならず、いろいろな科の医師の方を驚嘆させているホメオパシーのレメディ。
Ruta.ルタのマテリア・メディカをまだ挙げておりませんでしたので、今日はRuta.ルタについてお話させていただきます。
もちろん、足首だけでなく、肘や肩など身体の各部に用いることができます。
またRuta.ルタは、目や眼精疲労にも非常に関係の深いレメディです。
それでは、見てまいりましょう。
Ruta.ルタ
植物。ミカン科ヘンルータ属。常緑多年生半低木。
ルーは、ギリシャ語で自由の身にする、解放されるという意味。
特に関係の深い部位
繊維組織(眼・屈筋腱・関節周囲・手首・足首・背部・腰部)・軟骨・骨膜・子宮・肋骨・直腸・皮膚・右側
主な精神的特徴
虚弱で疲労困憊している状態。非常に気怠く弱っている感じ。動けない。
疲れ果てて放心状態。極度の脱力感・疲労感から絶望感へ。
自信がない。落ち込む。よく泣く。
心身ともに十分であることを感じられないため、人生に不満足。
頭が鈍磨して、スローになっている・じっと動かない。
こんな世の中は何をしても変わらない。無力感。人生に疲れうんざりしている。
自殺はしないが生きている意味がない。
人の言うことを受け入れない否定的な気質。頑固。
滞り干からびた状態。あまりコミュニケーションをしたがらない。
猜疑心が強い。自分はいつも裏切られている・騙されていると感じる。
他人にも不満足。口論好き。
不安が強く、死の恐怖を感じてパニックになり、救急外来に飛び込むことも。
パニックアタックの重要なレメディの一つ。
落ち着きのなさ。臆病。邪悪なもの・水に対する恐怖。
ほんの些細な接触から目覚める。
多くの夢を見る(鮮明な。活発な。興奮する。悲しい。イライラする。混乱する。疲れる。悪夢)。
常に自分が悪いと思い込んでいる。良心の呵責。
自分は犯罪者であるという妄想。
アルコール中毒。
主な身体的特徴
あらゆる疲労(手足の疲労・目の疲れ)・無理・酷使による怪我。
繰り返す筋違い・足首や手首の捻挫・腱や靭帯の損傷・脱臼(反復性運動損傷)などが原因の運動器系のトラブルと、その後のしつこいこわばり。
手首・足首・肘・膝・指などの小さめの関節によく作用する。
(Rhus-t.ルス・トックスは、大きな筋肉や関節に用いる)
テニス肘。ハウスメイド膝。
骨まで達する打撲、骨にひびが入るほどの重い捻挫など、骨へのダメージがある場合には、Ruta.ルタを優先する(骨折時にSymph.シンファイタムで痛みが消えない時も)。
触れると痛く、ヒリヒリズキズキうずいて思うように動かしにくい。
麻痺性の硬直。落ち着きがない。じっとしていられずに頻繁に姿勢を変えるが、動き続けることでは改善しない(Rhus-t.ルス・トックスは動きで好転)。
骨の中ではなく、骨を覆っている骨膜や、関節を覆っている滑膜の問題。
関節周囲炎(関節炎ではない)。
損傷後、時間がたってから起こる変形性関節炎・坐骨神経痛。
怪我後に骨膜や腱にできる小結節。手首や手のひらのガングリオン。繊維腫。結節腫。外骨腫。
疲労と過労による衰弱。歩行後に座った時にはすでに虚弱。激しい倦怠感。体中が痛くてたまらないが、どうすることもできない。動きたくない。
四肢におもりがぶら下がっているよう。下肢が非常に弱る。椅子から立ち上がる時に足から力が抜ける。脊椎すべり症。歩行困難。跛行。
重い物を持つことで筋肉や腱が過度に緊張する。
背骨の怪我。筋肉の短縮・硬化。手指や手首の拘縮。
膝窩腱が短くなったような感じ。
関節が鳴る。
横たわる時に下になる部分に打ち身の痛い感覚。
むち打ち症。背中の痛み。リウマチ。
頭 頭痛。釘が頭蓋骨に穴をあけているような・釘が刺さるような。
飲酒後。眼精疲労で頭痛。額におもりがあるような。
目の奥から頭にかけての重い鈍痛。
頭や鼻を鈍器で殴られたような感覚。
めまい 転倒する傾向。座っている間。よろめく。ベッドから立ち上がる時。歩行中。
顔 顔面神経痛・麻痺。
目 小さな文字・パソコン・裁縫・車の運転・暗い場所での眼の酷使による眼精疲労(頭痛や鼻血を伴う)。眼球が火の玉のように焼けるような感覚。引っ張るような・圧迫されるような痛み。遠近調整の障害。目の霞み。近視。弱視。
消化器系 胃の疝痛。食後の吐き気。排出困難な便秘。粘液の・硬い便。直腸の痛み。直腸脱。
下部消化管のがん。肝臓・脾臓・脾腫・下肋部・肝臓周辺の持続性の痛み。黄疸。
突然の痙攣性のねじれるような痛み。
泌尿器系 膀胱の圧迫される痛み。不随意の排尿。咳で。膀胱の膨満感。歩行中腎臓が上下に動く感じ。わずかな尿。沈殿物。
呼吸器系 濃い黄色の痰を伴う咳。息切れ。喘息
睡眠 眠りに落ちにくい。頻繁に目が覚める。あくび。
激しい喉の渇き(発熱中は喉の渇きがない)。
肉を嫌悪。冷たい飲食物を欲求。
肉・果物・生もので悪化。
【好転要因】
動く 継続的な動き 暖める 患部を下にして横になる うつ伏せに休む(背中の痛み) 擦る 掻く ミルク
【悪化要因】
過度の酷使 動き始め 歩き始め 冷たく湿った天候 休息 座る 患部を上にして横になる 圧迫 歩く 昇り降り 夕方(18~22時) 冬 排便で力む 生もの アルコール 出産
* 10個の#ハッシュタグでは足りないくらいに、さまざまな症状があることに気づかれたことと思います。笑
皆さまの日常のヘルスケアにお役立ていただけましたら幸いです。
それでは、次回もどうぞお楽しみに♪
Ruta.ルタ関連記事
ブルーローズのマテリア・メディカ
クラシカルホメオパシーのレメディは、
自然治癒力を刺激するだけのものですが、
海外では、正式に医療として認可され、
医療現場で広く用いられています。
副作用がなく安全で、
お子さま、妊婦さま、ご高齢の方まで、
皆さまに安心して服用なさっていただけます。
お薬との併用も可能です。