介護疲れが、各地で悲しい事件を引き起こしているようです。
今日は、介護疲れや育児疲れの際に、よく用いられるCocc.コクルスというレメディについてお話させていただきます。
Cocc.コクルスは、介護疲れや育児疲れ以外にも、乗り物酔いの場合や、不眠症の場合にも、よく用いられるレメディです。
クラシカルホメオパシーの場合には、
～の症状には、このレメディ、
という１対１的な考え方はしません。
Cocc.コクルスというレメディを深く知ることで、
その特徴をよく表している症状には、
介護疲れであっても、育児疲れであっても、乗り物酔いであっても、不眠症であっても、その他の症状であっても、用いることができます。
ですので、そのレメディ独自の特徴をしっかり知る、
これが、クラシカルホメオパシーの基本となります。
コ〇ナで皆さまによく服用していただいたBryブライオニアの場合もそうでしたね。
高熱であっても、頭痛であっても、咳であっても、吐き気であっても、めまいであっても、不眠であっても、肩こり・腰痛であっても、便秘であっても、、、
すべての症状が、Bryブライオニアというひとつのレメディで同時に（いっぺんに）解消していく、
そんなクラシカルホメオパシーの素晴らしさに、感動なさった方も多かったことと思います。
それでは今日は、今、多くの方（ご家庭）に必要となっているCocc.コクルスというレメディを見ていきましょう。
Cocc.コクルス
写真はイメージです
植物。ツヅラフジ科アオツヅラフジ つる性植物
特に関係の深い部位 （レメディは全身に関係するものです）
知覚器官・脳脊髄軸（後頭部・腰部・筋肉）・女性生殖器
主な精神的特徴
感受性・同情心・義務感が強く、他人の心配や世話をすることから、精神的・肉体的に深く疲弊し、感覚がスローになる。
病人の看護や乳幼児の世話による過労や睡眠不足、心配や不安などの心労や神経過敏な状態が続くことから消耗・衰弱。
疲れ切って弱々しい感じ。虚脱感。
疲弊のためにすべてがスローダウンし、外の状況に対応できない。緩慢。鈍麻。
周囲の動きに対する不適応（乗り物酔い参照）。
反応や応答に時間がかかる（理解力の低下。相手の話を理解できない。意識の薄れ。思考の脈絡を失う。混乱。ぼんやりした、困惑したような表情。
寡黙で、話し方もゆっくりしている。精神活動の停止による無表情。放心状態。決断できない、優柔不断）。
個人の内面では、時間があまりに速く過ぎるように感じる。
外界の影響はすべて認識しているが、動くことができない。
妨げられること・反対意見・矛盾に耐えられない。些細なことで怒る。不機嫌。
自分独自のフィーリングや欲求を抑え込み、表現できない。
人の無礼に敏感で、容易に傷つく。まるで侮辱されたような悲しみ。
深い悲しみに包み込まれたかのように座っている。失望。うつ。
触れられた時にぎょっとする。
過去の不快な出来事をじっと考える。物事の悪い局面ばかり見る。
怒りと悲嘆（Ign.イグナシア Staph.スタフィサグリア）。
神経がむき出しで、ぎりぎりのところにいるような状態。
興奮や多弁が現れ、ヒステリックになることも。
騒音・夜警からの病気。
勉強好き。本の虫。
ロマンティックで傷つきやすい女性。
生理前の不安。
主な身体的特徴
吐き気・嘔吐（乗り物酔い・つわり 地震酔い） めまい
不眠症 時差ぼけ・方向感覚の喪失
感覚中枢の障害と脳脊髄障害が筋肉麻痺を起こす。
神経系がどんどんスローになり、麻痺が起こる。
筋肉は重く弛緩する。麻痺性の衰弱（首筋・背中・腰・脚・太もも）。虚脱感。
顔・舌・咽頭・四肢の痺れ・痙攣。
頸部の筋肉が低下して頭が垂れる。
重い頭を支えたり、話したり立ったりする力がない。
瞼・腸・脚の重み。背部痛。腰痛。脱肛。
痛みを伴わない移動性の麻痺。
ゆっくりと進行する多発性硬化症。
肩や腕に打撲様の痛み。
ビール・冷たい飲み物を欲する
外気・食べ物や煙草の匂いを嫌う
飲食後の頭部の混乱
喉の渇き。しかし、衰弱のため飲み込むことが困難
白や黄色の舌苔。口内に苦味・金属の味。食欲の喪失
顔色は青白く、活気がなく無表情 寒さに敏感
乗り物酔い・つわり 吐き気・嘔吐 曲がりくねった道や船で酔う
外の風景が流れていくのにうまく適応できない
目からの情報に視神経が適応できない 即座に脳で処理できない
目を閉じて横になりたい
げっぷと唾液がたくさん出る 暖める・窓を閉め切ると好転
頭部・胸部・腹部が空になっている感覚
地面が揺れているように感じる 足元がフラフラする 地震酔い
精神的消耗や長時間の学習による慢性的な消化不良 鼓腸・下痢・疝痛も
めまい 頭痛・吐き気・首筋の弱々しさ・麻痺を伴う 世界が回って見える
動いているものを見ることからめまい 横たわる必要がある
眼球がコロコロ動く 眼球が固い 目の遠近調節が遅い
周期性（２週間おきなど）
不眠症 仕事や心配のしすぎ、夜更かしの習慣などによるリズム障害
眠りが浅く、起床時にだるい 日中も疲れていて、物事が手際よく判断できない
恐ろしい夢で眠れない
時差ぼけ 疲れすぎの感覚 方向感覚の喪失を緩和し、再調整を促す
頭痛・片頭痛 乗り物・睡眠不足・飲酒で悪化
頭の中が空洞・後頭部が開閉する感覚
後頭部の頭痛は仰向けで悪化 体を後に反らすと楽
月経困難症 月経痛が強い 月経は早すぎて大量、もしくは少量でひどい腹部の痙攣 痛みのない間だけ流れる
月経後に極端な衰弱
月経時に関節が固くなる
多発性硬化症 慢性疲労症候群 腸チフス 破傷風 肝臓の痛みと腫脹 頻繁な尿意 脱衣時のひどい痒み
【好転要因】
座る 横向きになる ベッドに横になる 暖かい部屋 暖かさ 窓を閉め切る
【悪化要因】
動き 車・乗り物・電車・ボート・船旅・旅行 睡眠不足 身体と精神の酷使 月経中・後 夜～午前１時 不安 泣く 感情の乱れ 話す 寒さ 冷たい外気 暖かいベッド 熱さ 興奮 騒音 振動 接触 膝まずく かがむ 立つ 後頭部を下に寝る 飲食 冷たい飲食物 コーヒー 食物のことを考える 匂い 妊娠 喫煙
いかがでしたでしょうか？
Cocc.コクルスというレメディのイメージを、ご理解いただけましたでしょうか？
レメディを深く知り、レメディのイメージさえ正しくしっかりつかんでいただけましたら、どのような症状に対しても、用いることができるようになります。
皆さまのセルフケアにお役立てていただけましたら幸いです。
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ブルーローズのマテリア・メディカ
クラシカルホメオパシーのレメディは、
自然治癒力を刺激するだけのものですが、
海外では、正式に医療として認可され、
医療現場で広く用いられているものです。
副作用がなく安全で、
お子さま、妊婦さま、ご高齢の方まで、
皆さまに安心して服用なさっていただけます。
お薬との併用も可能です。